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2018年09月29日

【悩み大全?】『仕事の悩み 問題解決』生方正也


仕事の悩み 問題解決
仕事の悩み 問題解決


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の「IT・語学・専門書フェア」の中でも人気だった仕事術本。

著者の生方正也さんは、東大卒業後、日産自動車を経て、マーサージャパン、グロービスといった企業でコンサル業務に携わってきた方です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
本書は、仕事を進めるにあたって困ったことが起きたとき、ほぼすべてのことに対応できるようにまとめられています。ここに書かれた方法をそのまま実行するのも良し、発想を広げるヒントとして利用してもいいでしょう。本書は、仕事上の悩みを6つのテーマに分けています。今、自分が抱えている悩みに近いテーマを読むことで、解決の答えやヒントを得ることができるでしょう。

なお、セール期間内であれば、送料を足した中古よりは、Kindle版が900円ほどお得な計算です!





Crossing out problems and writing solutions on a blackboard / wuestenigel


【ポイント】

■1.高難度の仕事にどう対応すればいいかわからない
 こうした難易度の高い仕事に対しては、まず「何が難しいのか?」を具体的にあげてみます。
 たとえば、次のような理由があがってくるでしょう。「やったことがないからわからない」「時間内に処理しなければならない量が多い」「一連の作業の中でミスをしてしまいそう」「何か起きたときの対応方法がわからない」「気をつけなければならない点が多い」……。
 このように、まず仕事の難しい点をはっきりさせることが必要です。そして、その上で対応策を見つけていけばよいのです。
 たとえば、「やったことがないために難しく感じている」場合、うまくいかなかった場合や想定外のことが起きたときのリカバリーがわかっていればよいわけです。ですから、その仕事の前任者に話を聞く、これまで担当してきた仕事の中に似たようなものがあれば、その進め方を思い浮かべてみるといったことをすればよいでしょう。(中略)
 一番困るのは、「難しそう」という印象で留まってしまうことです。この状態では動きようがありません。「仕事の難度が高い」というのは、純粋に大変だということ以上に、「先が見えない」「何をすればよいかわからない」という心理的な不安から生まれるものです。こうした心理面でのハードルを取り除くことが大切です。


■2.情報を分析する力が足りない
 そもそも「分析」とはどういうことでしょうか。
 それは「状況をはっきり見えるようにする」ということです。高度な手法を使ったり、AIなどを活用する場合でも、はっきり状況が見えるようにするという基本は変わりません。
 では、状況をはっきり見えるようにするためには、何が必要なのでしょうか。
 データの種類や分析結果として求めるものによって細かいやり方は変わってきますが、基本は「バラす」「比べる」「意味を読み取る」という3つの手順を地道に行っていくことに尽きます。
 たとえば、売上低迷という状況を分析する場合、売上高を様々な観点で細分化していきます(これが「バラす」です)。そうすると、他の地域と比べてとくに首都圏での売上が低迷しているなど、目立った特徴やパターンが見えてきます(ここで「比べる」をしています)。それが見えてきたら、後は他社との競争の激しいところで負けているなどの分析結果を考えていきます(文字通り「意味を読み取り」ます)。


■3.わかりやすい文書を作成できない
 たとえば、次の点に注意するだけで、わかりやすさは大きく改善します。
・主語と述語を近づける。
・修飾・被修飾関係がはっきりわかるようにする。
・「の」を何度も続けて使わないようにする。
・ひとつの文の中に指示語を使い過ぎない。
・否定表現は何を否定しているのかがわかるようにする。
・受動態での書き方は可能な限り減らす。
 わかりやすい文書の基本は、「伝えたいことがストレートに理解できる」ことです。キャッチ・コピーを入れ混ぜたような文書がわかりやすいわけではありません。見た目は平凡に見えるかもしれないけれど、伝えたいことが正確に表現できた文書をまずは目指しましょう。


■4.周囲を巻き込む力が足りない(他部署とのプロジェクトが増えたため)
周囲をうまく巻き込む方法は、「そのときの状況に応じて」というのが答えなのですが、どんな状況でも押さえておくとよいものがあります。それは、「必要性」と「メリット」「実現したときの姿を示す」ことです。
 他の部署のメンバーに、あるプロジェクトでの参画を求めるときには、なぜその部署がそのプロジェクトを進めるのに必要なのかを示します。それがないと「わざわざ自分たちがやる必要はないじゃないか」と思われます。
 次に、その部署がプロジェクトに参加するメリットがあるなら、それを示します。巻き込まれる側も当然ながら何らかの見返りはほしいもの。それを示すことで「一緒にやってもいいな」と思ってもらいやすくなります。
 最後にプロジェクトが実現したときの姿も示せるとよいでしょう。そうすることで、具体的に自分たちが参画することでどうなるのかをイメージしやすくなります。


■5.意味のある気づきを得ることができない
 先ほどあげた商談の例でも、「商談の進め方に関心を持っている」程度では表面的な仕草に目が向いてしまうかもしれません。そうではなく、「商談での顧客への聞き出し方に関心を持っている」くらいまで具体的にしておくと、より自分にとって意味のある気づきに結びつけることができます。
 もうひとつあげた、違和感を持つことも大事です。
 先ほどの商談の例でも、「先輩だったらうまくいくのは当然」というようにスルーしていては気づきにつながりません。「この部分は自分のやり方と違う。どうして違うんだろう?」というような違和感を持つことで、気づきにつながっていきます。
 同じものを前にして、深い気づきにつながる人もいれば何の気づきに結びつかない人もいます。ぜひ、具体的な関心と違和感を持って、いろいろな場面で深い気づきを得られるようになってください。


【感想】

◆告知記事で本書を見た際には、「はいはい、『仕事の悩み解決本』ね」と軽く考えていましたが、あにはからんや。

全部で155もの「悩み」の解決法が書かれた、ガチな1冊でした。

しかも扱っているテーマの範囲も、驚異的に広いもの。

上記ポイントだけでは分かりにくいのですが、一般的なビジネススキルから始まり、クレーム対応、問題解決、アイデア出し、プレゼン、人間関係、マネジメント、マーケティング、メンタル、人生設計等々と正直、1冊の本で扱うには無理があるほどの幅広さです。

さすがに、悩み自体は、上記ポイントの小見出しレベルの一般的なものではありますが、仕事の「悩み」のかなりの部分をカバーしているのではないか、と。


◆というワケで、まず第1章は「効率よく仕事ができない」と題して、いわゆる「仕事術関係」の悩みについて解決。

上記ポイントの1番目も、この第1章からのものになります。

確かに、即、取りかかれないような難しい仕事は、まず問題点を書き出すところから始めるのが正解でしょう。

最後の部分にも書かれているように、先が見えない状態で止まっているのが、一番問題ですし。

また、この第1章では、時間配分やPDCAのまわし方、さらにはトラブル・ミス・クレーム対応についても言及しています。

正直、この章ではやたらとハイライトを引きまくったのですが、バランスの関係で1つの章からいくつも抜き出せず……(涙目)。


◆続く第2章は「考える力が足りない」と題して、クリティカルシンキング、情報活用、問題解決等がテーマです。

上記ポイントの2番目はこの章からなのですが、私は同じようなことをやっていても、今まで特に意識したことがありませんでした。

ただ、確かに「バラ」したり「比べ」たりしているのは事実ですし、言語化することによって腹落ちした気分。

一方第3章は、「思ったように伝わらない」ということで、説得、話し方、文書作成等々が扱われています。

上記ポイントの3番目の注意点は、文章術本なら触れていて当然でしょうけど、ここまで簡潔にまとめてもらえると、改めて意識することができるな、と。

またこの章では、企画書や報告書といった個別の文書についてもアドバイスしていますので、こちらもぜひご確認ください。


◆さらに第4章では「社内でのコミュニケーション」、第5章では「顧客対応」がテーマに。

この2つの章は、それぞれ「内部」と「外部」のコミュニケーションを扱っており、これまでの3つの章とは、少々色合いが異なっています。

なお、上記ポイントの4番目は「内部」とはいえ「他部署」とのものであり、今まであまり目にしたことがないので、あえて選んでみました。

もちろん本書では、「上司」や「部下」への対応といったニーズの高い悩みも押さえていますからご安心を。

また、第5章ではマーケティングにも触れられていますから、こちらも興味のある方はチェックしてみてください。


◆さて、最後の第6章は「今の仕事のままでいいか不安になる」という章題であり、何がテーマか分かりにくいものの、ストレスコントロールや人生設計、能力・スキルアップ、モチベーションという、「自分作り」の悩みが展開されています。

上記ポイントの5番目はこの第6章からなのですが、個人的嗜好から、やや仕事術寄りのものを選んでみました。

ちなみに本書の「はじめに」に本書の使い方についてアドバイスがあり、最初から読み通すよりも、今、自分が抱える悩みに近いものから読み始めよ、とのこと。

もちろん、いったん最後まで読み終わっても、新たな悩みが出てきたら、その都度該当部分を読み返すべきでしょう。

そういう意味では、Kindleで買っておくと、後からすぐに引きだせて(検索もできますし)便利だと思います。


今の悩みやこれからの悩みに対処するために!

仕事の悩み 問題解決
仕事の悩み 問題解決
第1章 効率よく仕事ができない
第2章 考える力が足りない
第3章 思ったように伝わらない
第4章 仕事の人間関係がギクシャクしている
第5章 顧客とのやりとりがスムーズに進まない
第6章 今の仕事のままでいいか不安になる


【関連記事】

【仕事術】『プロフェッショナルサラリーマン ― 実践Q&A編』俣野成敏(2013年05月16日)

【50のメッセージ】『藤田晋の成長論』(2011年11月19日)

ジャック・ウェルチの「私なら、こうする!」(2007年05月11日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法
線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法

初めて目にしましたが、これはビジネスシーンでも活かせそうなスキルアップの本ではないか、と。

中古に送料を加えると定価を超えますから、Kindle版が1100円弱もお得です!


【編集後記2】

◆今回の「IT・語学・専門書フェア」で人気だったのは、この辺りでした(順不同)。

B07DNS1TQP
仕事の悩み 問題解決

B077JRCHXX
集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方

B0794T3RSS
事業計画を実現するKPIマネジメントの実務 PDCAを回す目標必達の技術

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一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)―――売れる企画を“仕組み”で生み出すメモの技術

B07C7PKMMM
経営を強くする戦略経理

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【28本の経営セミナーを収録】大前研一ビジネスジャーナル総集編 2014-2018【15冊合本版】 (大前研一books(NextPublishing))

よろしければご参考まで!


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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