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2018年09月21日

【自己啓発】『50歳からの孤独入門』齋藤 孝


50歳からの孤独入門 (朝日新書)
50歳からの孤独入門 (朝日新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中で、意外な事に(?)もっともお買い求めいただいた1冊。

おなじみ齋藤 孝先生が、50歳からの生き方について、「良薬口に苦し」的な指南をしてくださっています。

アマゾンの内容紹介から。
「いよいよ人生後半戦」という覚悟を迫られる50歳。長く続く下り坂を、いかによく生きるか?45歳を過ぎる頃、はたと気がつくことがある。昔みたいに仕事や遊びが面白くない。体力もなくなってきた。そして50歳を迎えたとき、誰もがこうつぶやく。「もう楽しいことは終わりか。人生、なんだかなあ」…。後悔の念や喪失の不安と、いかに折り合いをつけられるか?やがて訪れる「孤独」を、どのように受け止めればよいか?古今東西の賢者に学ぶ、齋藤流「後半生を幸福に過ごすメソッド」!

なお、新刊の新書ですが、Kindle版は「20%OFF」とお買い得となっています!





KCPT Tommy Emmanuel Meet and Greet 9/27/2013 / KCPT


【ポイント】

■1.アイデンティティを奪われる50歳
 組織における地位が、自分のアイデンティティになってしまっているような方にとって、その地位を剝奪されるというのはすごく寂しい気がするはずです。日本には、年功序列という考え方がまだまだ強く残っています。自分より年下の、ましてや昨日までは部下だった者の下に付くということは、どうしても堪え難いものです。(中略)
 そんなとき自分のプライドを保つために、「いまさら若い人の下に入れるか」と、会社を辞めるという方法もあると思います。けれども現実的には、飛び出した先に良い条件の会社があるとも限りません。いまの会社に留まるという選択をせざるを得ない人も多いはずです。まさにここで、自分のこれまでの努力と、その結果としての現在の地位との折り合いをいかに付けるかという問題が出てきます。寂しさ、虚しさをいかに受け止めるかということです。


■2.承認を求めない
 50歳になったら、存在承認欲求と折り合いをつけることも必要です。いや、言い切ってしまえば、50歳になったら、もう他人からの承認は必要としなくてもよいのです。
 若い人が気にするのはわかります。彼らはSNSで「いいね!」が欲しいのですね。
 中学生だったらものすごく気にする。高校生も気にする。大学生や20代は気になって仕方がない。どこへ行ったとか何を食べたとかなんでもSNSに上げて友達に見てもらい、「いいね!」を付けてもらいたい。
 それを50歳になってやっていたら、正直ちょっとみっともないです。存在承認が必要なら、それはもう自分でしろと言いたくなります。
 もう存在承認の欲求は、薄れていい頃です。これに関しては40歳でも「いい年して」と思いますが、50歳ともなると、本当に「いい年」ですから。
 もう「いいね!」は必要ない年なんだと心に刻みましょう。


■3.物事を否定的に捉えない
 年を取るにつれて、年々ひがみっぽくなる人がいます。どんどん人を褒めることができなくなっていくのです。そうなってしまうのは悲しいことです。
 そうなるかならないかは、45歳から50歳ぐらいが分かれ道だと思います。人を過小評価して、文句ばかり言うようになるのか。どんなことも素直に「すごい!」と褒められるようになるのか。これは褒める側に行ったほうが、断然心地よく生きられます。
 物事を否定的に捉えてばかりいると、自分の中に嫉妬心やひがみ心みたいなものを、いつまでも残してしまいます。逆に人を褒めるごとに嫉妬心が消えていくと思います。そうやって、自分の中のねたみ心の芽を摘んでいくことが大切です。


■4.美的な精神生活を獲得する
 美的な精神生活の獲得は、50代以上の目標の1つと言ってよいと思います。
 ところでなぜか日本の男性の多くは、美の世界に積極的に触れようとしません。美術展はどこに行っても女性ばかり。クラシックの音楽会も行くのは女性が多い。仕事が忙しいというのはわかりますが、あまりにもったいない。
 美の世界に新たに触れ直す。もっと言えば、「自分の人生において美とは何か」という問いを哲学的に立ててみる。この問いは、自分は一体何を美しいと捉えるのか、ということを意味します。みな感性が違いますから、美しさの基準も違っています。
 そこで、自分にとっての「美のイデア」、すなわちこの世界における美とはこれだというものを感じ取れれば、停滞していた生命力が、一気に吹き出てくるはずです。


■5.恋愛市場における現実を受け止める
 それまでがモテていなかった人は、逆に50歳の壁が非常に低いとも言えます。モテていない自分を無理なく受け入れることができるでしょう。
 しかし、20代から30代のときにまあまあモテたという感覚がある場合、「人気がなくなった自分」を受け入れることは、なかなかできないものです。(中略)
 結婚相談所のカウンセラーの方のインタビューを読んだことがありますが、来所する男性の方で、もう50歳を過ぎているのに、30歳くらいの女性の紹介を希望される場合がとても多いそうです。「45歳から55歳ぐらいの方を紹介してください」というならわかります。ところが、必ずと言っていいほど年下、それも10歳から20歳も若い相手を望むといいます。逆に考えたとして、30歳の女性で、相手は50歳以上の男性がいい、と言う人がどれだけいるものでしょうか。
 この感覚のズレが、50歳独身男性を、ますます結婚させにくくしているという事情が見えてきます。


【感想】

◆自分が個人事業主をやっていると、あまりピンと来ないのですが、普通に会社勤めをしていると直面しないといけないのが「定年」と、その後の「再雇用」の問題です。

実際、顧問先の税務調査の立ち合いで、会社に来る税務署の担当者でも結構なお歳を召されているのに、役職が付いていない方が目立つようになりました。

この再雇用は定年から年金支給の間を埋めるためのものですから、50歳ではなく60歳なのですけど、それまで「それなりの役職」が付いていた方が、ヒラになる、というのは、やはり心中穏やかでないと思います。

もちろん税務職員ですと、署内での身分が低くなっても、調査先等で威張ることはできるのでしょうけど、私がお会いした再雇用の方は、皆さん穏やかで、横柄な方はひとりもいらっしゃいませんでした。

……逆に言うと、ここで横柄になるような方は、そもそも再雇用での扱いに耐えきれずに、開業や転職をしているのかもしれませんが。

いずれにせよ、これまで当ブログでは、こうした問題ではあくまで「会社にしがみつくか否か」という、「働き方」での切り口の本しか紹介してきませんでしたが、本書は「考え方」や「心の持ち方」にフォーカスしているのが特徴です。


◆本書の第2章では、そうした感情との折り合いについて言及。

たとえば上記ポイントの2番目の「承認欲求」の問題は、求める人は年齢関係なく求める傾向にあると思いますが、それこそ周りからは「いい年して」と思われているのかもしれません。

たまたま私は時間がなく、TwitterもFacebookもこのブログの更新情報しか流していないため、ほとんど「蚊帳の外」状態ですが。

また上記ポイントの3番目も、「人をけなす」のは、「自分を認めて欲しい」という「承認欲求」の裏返しではないか、と。

だいたいにおいて、他人を褒めまくっている人が、自分のSNSの「いいね」を気にするとは思えません。

ただし、今までそれほどでもなかった人が、年を取るにつれて、欲求度合いが高くなる可能性はあると思います。


◆また、上記ポイントの4番目の「美」のお話は、第3章の「人間ぎらいという成熟」から抜き出したもの。

確かに、こと男性においては「美」をおろそかにしている傾向はあると思います。

これは何も「美術」の「美」だけではなくて、「言葉」に置いても同様とのこと。

私は観たことがないのですが、齋藤先生が薦められていたのが、テレビ番組『プレバト!!』における、「俳句の才能査定ランキング」です。



さらに「美」だけでなく、「哲学」もわかるのが50歳を過ぎてから、というお話もありました。

……私は未だに良く分かっておりませんが。


◆なお、上記ポイントの5番目にもあるように、本書の第5章では「老いらくの恋」について言及。

ただし章題が「最後の恋を夢見ない」ということで、齋藤先生は否定的です。

とはいえ、女性とは違って男性には「お金」という減価しない資産を持つことができますから……とか言っていると、お金目当ての女性に騙されるのかもしれませんが。

阿部寛さん(54歳)や、豊川悦司さん(56歳)等々、50歳過ぎても魅力的な芸能人はたくさんいますけど、それはあくまで特別であって、身の程を知らなくては。

この辺も「現実との折り合いをつける」という意味では、結局他のテーマと同様なのだと思います。


50歳を過ぎてからの心構えが学べる1冊!

50歳からの孤独入門 (朝日新書)
50歳からの孤独入門 (朝日新書)
はじめに やがてくる孤独に備えるために
第1章 50歳クライシス
第2章 後悔・自責・嫉妬―マイナスの感情と折り合いをつける
第3章 人間ぎらいという成熟
第4章 孤独の時代を越えて
第5章 最後の恋を夢見ない
第6章 喪失の悲しみ、そして自らの死への覚悟


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)
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「論文の入門書」という位置づけですから、読む人を選びそうですが、アマゾンレビューは概ね好評。

送料を加算した中古よりは、Kindle版が500円以上お得な計算です。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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