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2018年05月14日

【ソーシャルスタイル?】『この世から苦手な人がいなくなる』伊庭正康


B00GUBVAIY
この世から苦手な人がいなくなる (中経出版)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日アップした「ココロのモヤモヤ消える本フェア」の中でも、個人的に注目していた1冊。

タイトルは一般的な自己啓発書のようですが、もっぱらビジネスシーンにおけるコミュニケーションについて論じた作品でした。

アマゾンの内容紹介から。
できる人はなぜ人の「好き嫌い」がないのか?人間関係は「努力」ではなく「法則」で解決する。人間関係の「ストライクゾーン」を広げる技術。4万件を超える営業活動で磨き上げた、究極のコミュニケーション理論「ソーシャルスタイル」の思考法。

絶版となった単行本の中古が3200円以上しますから、送料を考えるとKindle版が2700円強、お得な計算です!






【ポイント】

■1.ソーシャルタイプの4つの特徴
(1)勝負重視型
 勝負重視型は、自己主張が強く、感情が小さいのが特徴です。
 淡々としながらも機関銃のように早口でまくしたてるイメージです。
(2)注目重視型
 注目重視型は、感情表現が豊かで、なおかつ自己主張も強いタイプです。
 話すときに、大げさに身振り手振りをつけたり、エピソードや比喩を用いて情感たっぷりに話をする人が多いといえます。
(3)気持ち重視型
 気持ち重視型は、感情が前面に出るタイプですが、自己主張が弱いのが特徴。
 (1)の勝負重視型とは正反対のタイプで、「勝つことに、それほど意味があるのか?」と考える傾向があります。
(4)理論重視型
 理論重視型は、感情表現も自己主張もあまりしないタイプ。
 このタイプは物事を分析的にとらえる傾向があり、何よりも理屈を大事にします。したがって、データや前例、法則、理論といったものに重きを置いた言動や考え方をする面があります。
(詳細は本書を)


■2.勝負重視型への説明はPREP法で
 上司やお客様の中には「で、結論は?」と先に結論を求めてくる人がいます。
 このような人は、勝負重視型(ドライバー)の人によく見られる傾向で、要はせっかちな面があります。
 しかも、このタイプの人は、「自分でリスクをとるから早く決断したい」と思っています。
 だから、部下から報告を受けるときも、「くどくどした説明はいらない」と考えている節があります。「まずは事実とポイントを教えてほしい。それ以外の情報はノイズにすぎない」と。
 このときに、多くの人がやってしまいがちな失敗は、「より丁寧に伝えよう」「場をなごませよう」という親切心で、「状況からくどくどと説明してしまう」ことです。(中略)
 すぐに結論を求めるせっかちなタイプに説明や報告をするときは、話す順序に気をつける必要があります。
 具体的には、「PREP法」で30秒以内で伝えるように心がけるといいでしょう。


■3.注目重視型の無神経な言葉への対処
 無神経な言葉からは、どう身を守ればいいのでしょうか。
「最近面白い話あった?」と聞かれても、真面目に面白い話をする必要はありません。本当に面白い話を求めているわけではないので、サラリといなせばOKです。(中略)  
 無神経な言葉に対しては、「痛いところを突きますねぇ〜」と言ってかわすのも効果的な方法のひとつ。
「結婚しないの?」と聞かれたら、「痛いところを突きますねぇ〜」と返す。そうすれば、相手も「そうだろぉ〜」などと調子を合わせてきて、とりあえず場はなごみます。 無神経な言葉には、生真面目に答えを返さなくてもよいのです。


■4.気持ち重視型の返事先送りには真意を探る
 断ることが前提で返事を先延ばしするお客様に対しては、真意を探ることが大切です。つまり、本気で注文する気があるのかを確認するのです。
「返事は明日でもいいですか?」と言われたら、「これは断られているのかもしれない」とセンサーを働かせる必要があります。そして、こう尋ねます。
「何か問題がありますか?」
 返事を先送りする明確な理由があるなら、「実は、決裁権は上司がもっているので調整する時間が必要です」などと、きちんと事情を説明してくれるはずです。
 問題があきらかになれば、「それでは明日までお待ちします」「その問題を解決する方法を一緒に考えさせてもらえませんか?」という対応ができますよね。
 反対に、もし断るつもりであれば、「特に問題という問題はないですが……」「ちょっと検討の時間が必要で……」などあいまいな答えが返ってきます。そのときは、イライラすることも期待をかけることもなく、どっしりと構えましょう。


■5.理論重視型には「説得」ではなく「納得」を
 理論重視型とうまくコミュニケーションをとるには、「説得」ではなく、「納得」してもらうのがコツ。想いを伝えて無理に「説得」するのではなく、根拠を示して「納得」してもらえると、よき協力者となってくれます。
「なんで?」が口ぐせの人は、「本当にそうなの?」「ほかに選択肢はなかったの?」と思いながら相手の説明を聞いています。
 だから、「想い」をいくら語っても、この2つの疑問は解決しません。
 根拠を説明するときは、選択肢を示すと相手は納得しやすくなります。
「選択肢として3つ考えました。ひとつはフェイスブック。2つめは口コミ。3つめは、テレビコマーシャルです。その中からフェイスブックを選んだ理由は、圧倒的な費用対効果の高さです」
 このように選択肢を挙げたうえで、選んだ根拠を説明すると、「いろいろ考え尽くした結果だから大丈夫だろう」と納得感が高まるのです。


【感想】

◆なかなか興味深い内容でした。

まず、告知記事の段階で、上記の画像のこの記事を読んだのですが。

「ソーシャルスタイル思考」で人間関係のストライクゾーンを広げる (1/2) - ITmedia エグゼクティブ

ここでマトリクスの4つタイプごとの実例として挙げられた、お笑い芸人さんたちのラインナップで腑に落ちました(表現は本書に合わせています)。
・勝負重視型:ビートたけし
・注目重視型:明石家さんま
・気持ち重視型:小堺一機
・理論重視型:タモリ
ちなみにこの記事には書かれていませんが、本書によると、マトリクス対角線にあるタイプ同志は、相手が理解できなかったり、苦手になったりするのだそうです。

そこで、その対角線上にあるタイプに対する対処法をマスターすることにより、「この世から苦手な人がいなくなる」という本書のタイトルのようになる次第。


◆本書ではまず第1章で、この「ソーシャルスタイル」という理論について解説した後、第2章以降、各章を費やして4つのタイプごとのTIPSを指南。

下記の目次だと、はっきりタイプを明記していませんが、それぞれ「勝負重視型」「注目重視型」「気持ち重視型」「理論重視型」の順に登場しています。

なお、ここでいう章ごとの「タイプ」は、自分のタイプではなくて、相手のタイプですので、ご留意を。

そして紹介されているTIPSも、相手が上司や部下、得意先といった具合に相手が違ったり、質問や会議のように場面が違ったりとさまざまです。

読んでいて「こんな人いたいたw」と、私自身、会社員時代を思い返していたという。


◆また、本書の最終章には、自分自身がどのタイプに該当するかの「セルフチェック」も収録されています。

全28問に「はい」「いいえ」で答えた後、4段階で集計&マッピングして、判明する仕様(私がどれに該当するかは秘密でw)。

自分はともかく、上司等の相手を判断するには、相手を観察して、その特徴から推測しなければなりません。

そこでまずは、本書の各章にある、タイプごとの特徴を熟読しべし。

さらに本書では、テレビを観て、「タイプの見立て」をすることをも推奨しています。
「ビートたけしさんは、早口で機関銃のように話しているから勝負重視型だろう」
「明石家さんまさんは、とにかくノリが抜群だし、話がすぐ飛ぶから注目重視型」
「関根勤さんは、いつも笑っているから気持ち重視型」
「タモリさんは、表情があまり変化しないし、冷静に話すから理論重視型だな」


◆なお、同じくテレビの流れでSMAPについてもタイプ分析されているのですが。
中居正広さん:注目重視型
木村拓哉さん:勝負重視型
草 剛さん:気持ち重視型
稲垣吾郎さん:理論重視型
香取慎吾さん:気持ち重視型
勝負重視型の木村君と、気持ち重視型の香取君の相性が悪いのはある意味必然だったのかもしれません。

また、注目重視型の中居君と理論重視型の吾郎君がビミョウにズレていたのも、言われてみたら納得です。

……もちろん本書は解散前に書かれたものなので、そんなこと一切書かれてませんが。


職場に苦手な人がいる方なら、要チェックです!

B00GUBVAIY
この世から苦手な人がいなくなる (中経出版)
Chapter1 苦手な人がいなくなるソーシャルスタイル思考
Chapter2 職場のつらいプレッシャーをかわす
Chapter3 振り回されるストレスから身を守る
Chapter4 “ぬるい人”をやる気にさせる
Chapter5 腰が重い人を動かす
Chapter6 ソーシャルスタイル思考に磨きをかける


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【編集後記】

◆昨日の「ココロのモヤモヤ消える本フェア」の記事で人気だったのは、この辺りでした(順不同)。

無心ということ (角川ソフィア文庫)
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反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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