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2018年04月17日

【科学的自己啓発書?】『Good Life Project 人生を満たす3つのバケツ』ジョナサン・フィールズ


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Good Life Project 人生を満たす3つのバケツ


【本の概要】

◆今日ご紹介するのも、昨日に続き「科学・テクノロジー本フェア」からの翻訳本。

1つしかないアマゾンレビューが微妙だったので最初は迷ったのですが、米国での原書の評価がバカ高かったので、読んでみたところ、なかなかの「アタリ」でした!

アマゾンの内容紹介から一部引用。
全米で人気の気鋭のブロガーが提案する、1日1分読むだけで、確実に幸福へと近づくことができるマニュアルがついに日本に上陸。想像もできなかった満ち足りた人生が、あなたに訪れる!
全米で話題となった、幸せな人生を手に入れる方法!

なお、中古は値下がり気味ですが、Kindle版が実質400円弱お買い得です!





Be kind, for everyone you meet is fighting a harder battle. ~Plato / katerha


【ポイント】

■1.習慣を作り出す最大の秘訣
 スタンフォード大学のB・J・フォッグ教授は、私たちがいかに習慣を作り出すかについて何年も研究している。そして、最大の秘訣は、望ましい行動をできるだけ小さな要素に分けることだと気づいた。私たちは、(1)簡単に始められて、(2)習慣になるくらい長く続けられるものでない限り、何事も長く続けることはできない。何かを繰り返しやればやるほど、それが自動的にできるようになっていくのだ。


■2.感謝の日記を書く
『ポジティブ心理学の挑戦』の中で、セリグマンは毎晩おこなう特別な教えを提案している。少なくとも1週間、毎晩おこなうことを(そして、気に入ったらいつまでも)。
・今日、うまくいったことを3つ書きだす。大きな出来事でもいい。例えば、「愛する人にプロポーズしたら、答えは『イエス』だった」とか。単純な、日常的なことでもいい(学校に行く前に、娘が愛してると言って、抱きついてキスしてくれた)。
・3つのそれぞれに、どうしてそれが起こったかを書いておく。
 今夜から始めよう。1週間、毎日やってみて、よかったらつづけて、よくなかったら週1回にしてみたり、月に2回にしてみたりして、ちょうどいい間隔を見つけよう。


■3.「慈悲の瞑想」を実践する
 この瞑想はとても簡単だ。人生の安泰を願う短文をわずか数行、頭の中で数分、繰り返し唱えるだけでいい。同じやり方で、合計5人のために祈りを繰り返す。最初は自分のことを祈る。「私が自由でありますように。私が幸せでありますように。私が健康でありますように。私が安楽に暮らせますように」。  
 これを数分、繰り返したあと、次は自分が深く心にかけている誰かの名前を「私」と置き換え、願い通りになったその人の様子を想像しながら祈りを送る。これも数分間、繰り返し、同じ要領で、3番目はそれほど親近感も反感もない誰か、4番目はあなたが苦手に感じている人のために唱える。最後は「生きとし生けるもの」のために祈る。
 とても簡単なことなのに、信じられないほど効果がある。私はこれを朝の日課に組み入れ、週に何度か実践している。


■4.会話力を高める7つのコツ(抜粋)
●「相手一人に注意を集中する」
相手の目をしっかりと見つめる。肩越しに相手の背後を見てはいけない。最近はこういう人が希少種になっているので、集中してくれる人を誰もが待ち焦がれている。だから、これを実践しただけで、相手は天からの賜物と思うくらいだ。感動をプレゼントしよう。
●「興味を引くためには、興味を持つこと」
あなたのほうから相手の興味を引く話をする必要はない。相手に合った質問をしさえすればいい。あなたが興味津々になれば、相手はあなたのことを興味深い人だと感じる。だから、何を話そうかと考えるのはやめて、何を質問しようかと考えること。聞き上手になろう。
●「多様な話題を引き出す」
人は本気で他人のことを気にかけているか。人は自分が興味がある話題をしゃべりたいものだ。他人の仕事の話を本気で喜ぶ人はまずいない。


■5.「ギブ・サーティ(親切30回)」を実践する
 私は一段レベルアップするためにこんな実験をした。1件につき所要時間30秒以内、経費は1ドル以下ですむ善行のチャンスが見つかるたびに、次々と実行していった。ノルマは1日で30件、合計所要時間は15分以内、予算は15ドル以内だ。実際には1つの親切実行中に、毎回のようにほかのチャンスが視界に入ってくるので、大事な仕事の時間が食われることもなかった。経費も上限15ドルにははるかに及ばなかった。(中略)
 今日を、あなたのギブ・サーティー・デイにしよう。事前の計画は不要、大きな親切を考える必要はない。その場限りの簡単な小さな親切、寛容なサポートでいい。懐次第でお金の要らない手助けを選べばいい。そんな一日を終えたら、体験の内容と、どんな気持ちになったかを日記に記録する。


【感想】

◆本記事のタイトルでも触れたように、いわゆる「科学的自己啓発書」の傾向の強い作品でした。

そもそも著者のジョナサン・フィールズは、日本では本書が初翻訳のようですが、米国では既に著者としての地位を確立している模様。

たとえば、著書『不確実性 恐怖と不安を輝くための力に変える(Uncertainty:Turning Fear and Doubt into Fuel for Brilliance)』は、800‐CEO‐READにより2011年の啓発書の1位にあげられたのだそうです。

Uncertainty: Turning Fear and Doubt into Fuel for Brilliance
Uncertainty: Turning Fear and Doubt into Fuel for Brilliance

当然こちらも、米国での評価はかなり高め。

ただ、そのアマゾンレビューの平均レートを上回っているのが今回の作品ですから、やはり日本版のアマゾンレビューの方が微妙な気がします(「表紙が良ければ☆四つでした」というのもどうかと思いますし)。


◆さて、タイトルや表紙にもある「バケツ」ですが、これはあくまで比喩であって、下記目次にもある3つのテーマにそれぞれ当てはめたモノ。
1つ目のバケツは、バイタリティーで、心と身体の状態を表している。
2つ目のバケツは、コネクション(人間関係)を表している。
3つ目のバケツは、コントリビューション(社会への貢献)を表している。
この3つのバケツの中身を満たすためのTIPSが、本書を通じて展開されているわけです。

そのベースとなるものの多くが、科学的な知見。

例えば本書には、当ブログではおなじみである、この辺の作品が登場しています。

習慣の力 The Power of Habit (講談社+α文庫)
習慣の力 The Power of Habit (講談社+α文庫)

参考記事:【オススメ!】『習慣の力 The Power of Habit』チャールズ・デュヒッグ(2013年04月26日)

マインドセット:「やればできる!」の研究
マインドセット:「やればできる!」の研究

参考記事:【オススメ!】『マインドセット: 「やればできる!」の研究』キャロル・S. ドゥエック(2016年01月18日)

成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則
成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則

参考記事:『成功するには ポジティブ思考を捨てなさい』のあまりの凄さに戸惑いを隠せない(2015年06月10日)


◆さらに、当ブログではご紹介していない本や著者も、多数収録されています。

たとえば上記ポイントの2番目に登場する「セリグマン」というのは、もちろん、マーティン・セリグマン教授のこと。

ポジティブ心理学の挑戦 “幸福
ポジティブ心理学の挑戦 “幸福"から“持続的幸福"へ

また、セールでは何度もご紹介しているこの本の著者とは、実際に会ってランチをしている仲のよう。

内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)
内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)

そして、以前から「読まねば読まねば」と思っているこの本も、「コントリビューションのバケツ」の章に登場。

GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍

ほかにも、翻訳されていない書籍も含めたら、かなりの数のエビデンスが登場しますから、なるほど、原題のサブタイトルの中に「Science」と入っているのも分かります。


◆もっとも本書は、ただ、人の本や学説を紹介しているだけではありません。

たとえば上記ポイントの3番目や5番目のTIPSは、実際に著者であるジョナサン・フィールズが行っているもの。

それらによってそれぞれ「コネクションのバケツ」や「コントリビューションのバケツ」が満たされたわけです。

また、上記ポイントの4番目の「会話力を高める7つのコツ」は、元々は話下手だった彼が、ここ5年で学んだ会話術の中から大事と思われるものを選んだ次第。

結局こういうTIPSも、読んで満足したり納得して終わらせるのではなく、実践しないといけません……と他人事のように言ってしまう自分(ダメじゃん)。

ただ、上記ポイントの2番目の「感謝の日記」は、以前別の本で読んで知っていたので、私にしては珍しく(?)かれこれ3年以上続けています。


◆結局のところ本書は、「科学的自己啓発書」がお好きな方なら読んで損はないかと。

ただし、参考文献や参考書籍が巻末に掲載されていないのが、少々残念なところ。

これは実際に原書にもないからだと思いますし、バリバリにエビデンスだらけであるべきのケリー・マクゴニガル教授の作品もそうだったりしたので、いかんともしがたいのかもしれません。

それと、これは訳者さんの問題ではないと思うものの、場面描写の部分での文体がやや抒情的な気が(読んでいただければ何となく分かるハズ)。

ただ、その辺が米国での人気の秘密かもしれませんし、個人的には結構刺さりました。


科学的に幸せになりたい方なら要チェックです!

B079WRH8K8
Good Life Project 人生を満たす3つのバケツ
プロローグ
幸せな人生を支える3つのバケツについて
どうやって3つのバケツを満たすか
バイタリティーのバケツ
コネクションのバケツ
コントリビューションのバケツ
3つのバケツを確認して見よう


【関連記事】

【オススメ!】『習慣の力 The Power of Habit』チャールズ・デュヒッグ(2013年04月26日)

【オススメ!】『マインドセット: 「やればできる!」の研究』キャロル・S. ドゥエック(2016年01月18日)

『成功するには ポジティブ思考を捨てなさい』のあまりの凄さに戸惑いを隠せない(2015年06月10日)

【スゴ本!】『やってのける 〜意志力を使わずに自分を動かす〜』ハイディ・グラント・ハルバーソン(2013年09月24日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

偶然のチカラ (集英社新書)
偶然のチカラ (集英社新書)

10年ちょっと前の新書ですので、当然中古は底値であり、送料を足してもこのKindle版よりはお得です。

ただ、その差は数十円であり、下記のように当ブログでもご紹介していますから、良かったらご検討ください。

参考記事:【これも一種のlifehack?】「偶然のチカラ」植島啓司(2007年10月21日)


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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