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2018年03月31日

【自己啓発系仕事術】『できる人の共通点』陰山孔貴


できる人の共通点
できる人の共通点


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、再び先日の「未読本・気になる本」の記事の中で、個人的に気になっていた仕事術本。

装丁が「黒ベース」で、ダイヤモンド社さんらしくないのですが、中身はハイクオリティですからご安心ください!

アマゾンの内容紹介から。
「すべての経験に意味を与えている」「うまくいっている時こそ自分を律する」…どんな業界でも、できる人は「同じ習慣」にたどり着いていた!なぜ?どうやって身につけた?上場企業経営者、セールスマン、医師、スポーツ選手、クリエイター、科学者、料理人…etc300人超に取材してわかった、できる人の秘密。

なお、中古が定価以上のお値段ですし、版元さん的に当分セールはないと踏んで、私はお得なKindle版を購入しました!






success / Nolongermylife


【ポイント】

■1.「失敗」にポジティブな意味を与えている
 今回インタビューを通してわかったのは、できる人たちは100%、大きな挫折を経験しているということです。輝かしい実績を残しているので、成功したことだけに目が行きがちですが、それ以上に多くの失敗談を持っていますし、みなさんがそれぞれ苦境に立ち、心が折れるような体験をされています。
 ただし、できる人が違うのは、数々の挫折や失敗の体験に「ポジティブな意味」を与えていることです。(中略)
 失敗した事実だけに目を向けると、ショックですし悲しい、恥ずかしいという気持ちもあるでしょう。
 多くの場合はその記憶にフタをしてしまうのですが、できる人たちは違います。
 出来事を整理し、新たな解釈をしていくことで点と点をつなぎ、線にしていくのです。どんな経験も人生にとって意味があると考えていくことで、今はどんな状況に置かれているのか分析できます。そのため、苦境にあっても「どん底は希望である」「あとは上がっていくしかない」というポジティブさが生まれているようなのです。


■2.うまくいってないときは、大きなリスクを負わない
 経営者でいえば、「本業が苦しいので新規事業の立ち上げ」といったことはできるだけしないようにしているのです。(中略) 
 うまくいっていないときにリスクを負うとは、たとえるなら借金をしている人がギャンブルでお金を返そうとしているようなものです。
 仕事のやり方も同じで、わかりやすい大きな変化を求める前に、自身のあり方を見つめてみて、思い違いや、見て見ぬふりをしている部分はないか、その痛い部分を見つけることが必要だそうです。
 そのために、今していることをさらに強化したり、あるいはまったく別の行動をして「それまでなかった視点」を手に入れます。


■3.トライ・アンド・エラーを繰り返す
 このようにできる人に共通する点としては、天才的なアイデアをひらめく能力というよりも、突破口を見つけるまでトライ・アンド・エラーを繰り返すことができるエネルギーなのです。これと決めたことには粘り強く、しつこく、あきらめが悪い。そのエネルギーは、たとえるなら「うず」のようです。周囲の人をどんどん巻き込んでいくことで、小さかったプロジェクトが大きなものとなり、最後には予想もしていなかった大成功となる。そんな体験をしている人が多いのです。


■4.直感を大切にしている
 今回できる人たちの話を聞きながら感じたのは、みなさん非常に直感を大切にしているということです。
 これは、本人の自覚・無自覚があると思うのですが、「その事業を始めたきっかけはあるんですか?」「最初から勝算はありました?」と聞くと、「それが、なんとなくいける気がして」「今は論理的に分析できますけど、正直当時はそんなこと考えてないですよね(笑)」といった答えがあまりにも多く驚きました。(中略)
 できる人たちの言う直感とは、当てずっぽうの山勘ではないのです。「なんとなくそんな気がする」というこの言葉の裏には、それまでの知識・経験がふんだんに盛り込まれており、言うなれば「暗黙知を集結した答え」なのです。
 インタビュー中、「あ〜、自分でもわかってなかったけど、言葉にするとそういうことですね」というケースに何度か出会いました。「インスピレーションで決めたことの中に、自分でも気づいていない理屈」が見つかるのです。


■5.「具体的な思考」と「抽象的な思考」を使い分けている
多くのできる人は「具体的な思考」と「抽象的な思考」を使い分けています。
 具体的な経験から抽象的な教訓を導きだしたり、抽象的な教訓から具体的な行動に落とし込んだり、といったことが得意なのです。
 ある出来事があったときに、その経験を抽象化して考え、その中にあるエッセンスを抽出する。そして、別の場面(仕事や生活)に取り入れています。できる人たちが「別々の経験をしながらも同じ共通点にたどり着く」こともまさにこの力の賜物だと思います。
 私がインタビューをしていて驚いたのは、「一を聞いて十を知る」かのように、きっかけの会話を少しするだけで、「ああ、それはですね……」というようにこちらの聞きたいこと・知りたいことを的確に話してくださることでした。
 また、「たとえ話」がうまい人も多く、複雑・専門的な話を、「たとえると○○みたいなもので……」など、非常にわかりやすい形で落とし込んでくれます。
 直感的に物事の本質をパッとつかむことができ、さらにそれを言語化する論理性があるということなのだと思います。


【感想】

◆そもそも著者の陰山さんは、なぜに300人超ものトップランナーに取材をしたのか?

当初私は、本書の執筆のためなのかと思ったのですが、Amazonの「著者について」の欄によると、学者として「自身のキャリアへの問題意識・興味から始まったもの」であり、本書執筆以前から、インタビュー自体はなさっていた模様。

また、そのうちわけも多種多様であり、
上場企業経営者、某外資系保険会社のトップ営業マン、数々のヒット商品を生みしてきたビジネスコンサルタントなどのビジネスマンはもちろんのこと、世界で活躍する医師や音楽家、格闘技の元世界王者、クリエイター界の重鎮、和と洋を代表する料理人…などなど、多岐にわたります
とのこと。

そしてそれらを「7つの共通点」としてまとめ上げたのが、本書というわけです。


◆その「7つの共通点」とは、下記目次の第1〜7章までの各章題が該当し、さらに共通点ごとに具体的なTIPSが列挙される仕様。

たとえば上記ポイントの2番目で言うと、第3章の「独自の『ルール』を決め、習慣化している」の中にある「うまくいかないときには、リスクを負わない」から抜き出しています。

では「うまくいってるとき」はどうなのかというと、やはりこの第3章に「うまくいってるときこそ、自分を律する」というTIPSが。
その答えは驚くほど一致し、「うまくいっているときこそ、自分を律するようにしている」 ということです。より簡単に言えば、調子に乗らないように節制した行動・態度を取っているのです。
その理由は「人生はうまくいき続けることはない」「調子に乗ると失敗する」ということらしく(詳細は本書を)。

やはり、実際の体験に基づく主張は説得力があります。


◆さて、基本的に各章から1つ抜き出すとしても、ポイントが5つだと足りないのですが、実は第7章からは、上記ポイントの4番目と5番目を抜き出しています。

「直感」というテーマ的には、ポイントの4番目の方が適しているのですが、最後の「具体的」「抽象的」のお話は、かなり深いな、と。

そしてこのレイヤーの使い分けこそが、トップランナーになるべく、私たちも身に着けるべきスキルではないでしょうか?

そういえば、以前ご紹介したこの本も、当ブログでは大人気でしたし。

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ
具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

参考記事:【抽象化?】『具体と抽象』細谷 功(2017年04月03日)

……出てから3年半近く経って、まだ絶版でもないのに、中古がほぼ倍値というのがスゴイです。


◆ところで本書は、多くの方のインタビューに基づいて書かれており、その発言や考え方がふんだんに収録されてはいるものの、「具体的に誰か」ということは、一切明かされていません。

その理由については、本書の冒頭に
ご本人の希望、関係各社への配慮、また、先入観なくお読みいただきたいという理由から、そうさせていただきました。
との記載アリ。

正直、本人が希望しない限りは載せてもらった方が説得力が増すと思うものの、「それが誰か」を探ってみるのも面白いかもしれません。

たとえば、この方は、当ブログではおなじみの「アノ人」ですよね?
大手の会社から 50 代後半でベンチャー企業の経営に参加した方がいます。 その方はある日、「若手の経営者があなたの業界に詳しい人を探しているらしいんですが、一度会っていただけませんか?」とお誘いを受けたそうです。 そして、軽い情報交換程度のつもりで雑談をしていたところ、その若手経営者から「一緒に会社をつくりませんか?」と誘われたのだそうです。 その誘いに、「いいですよ」と即答。それまで経営者になるとは考えもしていなかったにもかかわらず、新たなキャリアに進むことになりました。
そして今度は、つい先日から某大学の学長さんになられたという……。

こういう謎解き(?)はさておき、いずれにせよ本書は、働く上での「心構え」がまとまった良書だと思う次第です。


成功者のエッセンスが凝縮された1冊!

できる人の共通点
できる人の共通点
序章 できる人の7つの共通点
第1章 「学ぶことがあたりまえ」だと考えている
第2章 人生に起きるすべての経験に「意味づけ」をしている
第3章 独自の「ルール」を決め、習慣化している
第4章 「運」を大切にしている
第5章 「試行錯誤」の末に、新たな価値を生みだす
第6章 明確な「判断基準」を持ち、不必要なことはやらない
第7章 すべては「直感」から始まっている
終章 これからのできる人


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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