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2018年03月21日

【問題解決】『問題解決大全』読書猿


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問題解決大全


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中である「Kindle春の大セール」の中でも、一番人気の1冊。

著者の読書猿さんは、前作『アイデア大全』が当ブログの月間ランキングでも1位を獲得したことがありましたが、本書もそれに勝るとも劣らないヒットとなる予感が!?

アマゾンの内容紹介から。
学生から学者、作家、ビジネスマンまで絶賛! ロングセラー『アイデア大全』の著者による待望の2作目。未来を作る知恵と方法の道具箱!

セール期間内であれば、「61%OFF」のKindle版が、実質1100円弱お得です!





Maze Puzzle (Blender) / FutUndBeidl


【ポイント】

■1.100年ルール
 問題を前にしたとき、災難に見舞われたとき、不安で仕方なくなったときに、以下のように自問自答する。
「これは100年後にも重大なことか?」
「これは100年後にも誰かに記憶されていることか?」(中略)
 この技法が実際に力を発揮すれば、ほぼ最強の問題解決ツールとなるはずである。
 なにしろ、我々が出会うような問題は、ジョンソンの100年(それが駄目なら、妖怪の数百年) のスケールを持ってすれば、ほとんど霧散してしまうからである。
 つまり、手順を踏んで問題を解決するのでなく、物の見方を変えるだけでほぼ一瞬で解消してしまう。問題の察知、定義、分析、解決策創案、選択、実行といったステップを踏んで、地道に行う問題解決が馬鹿らしくなるだろう。


■2.力まかせ探索
(1)解(答え) の条件を定義する(確かめておく)。
(2)最初の解の候補を1つ選ぶ。
(3)(1)の条件を満たしているかどうかをチェックする。
(4)条件を満たさない場合は、次の候補を選んでへ戻る。
 ⇒もう選ぶ候補がないなら、ここで終了する。
(5)条件を満たしていたら、それが解である。
 ⇒ここで終えてもいいし、(4)へ戻って次の候補を選び、さらに解を探すこともできる
 単純だが膨大な数の繰り返しは、確かにコンピュータの得意技であるが、計算機が登場する以前にも、このアプローチを駆使して、発明という問題解決を数多く成し遂げた人物がいる。トーマス・エジソンその人だ。
 エジソンの発明の中で、力まかせ探索の最も有名な例は、白熱電球の開発だろう。エジソン以前にも白熱電球に挑んだ発明家は20人を下らない。さらには先行する特許は31件もあった。エジソンの白熱電球には、先行者とは隔絶した画期的なアイデアがあったわけではない。エジソンにあったのは徹底的な試行錯誤だった。


■3.ぐずぐず主義克服シート
(1)やるべき仕事をいくつかの作業に分ける。
 ⇒すぐに実行できて完了できるよう、できるだけ小さな単位に分割するほうが望ましい。(中略)
(2)分割したそれぞれの作業について、その困難さとやり終えた際の満足度を予想して、0から100の数値で表してみる。
(3)一番最初の作業に取りかかり、その作業が終わったら、作業が実際にはどのくらい難しかったか、また実際にどのくらい満足したかを、それぞれ0から100の数値で表して記録する。
 ⇒実際にやってみると自分のマイナスの予想がいかに間違っていたかを知って驚くことになる。
(4)以下、区分した仕事をやり終えるごとに、その仕事が実際にはどのくらい難しかったか、また実際にどのくらい満足したかをそれぞれ記録していく。


■4.リフレーミング
 広場を占拠した暴徒を鎮圧するよう命令された隊長は、部下に広場を包囲させ、銃口を向けさせた後、次のように呼びかけた。
「我々は広場を占拠した暴徒を鎮圧するよう命じられた部隊です。しかし市民の皆さんに銃弾が当たる危険があるため発砲することができません。我々は市民の皆さんが速やかに広場から退去することを要求します」
 こう告げて、包囲の一部を解いた。そうして市民は全員広場から出て行った。
 こうして部隊は発砲することができるようになったが、そのときには、広場には撃つべき暴徒は1人も残っていなかった。彼らは「市民」として全員が広場から出ていったのだ。
 隊長は結局、一発の銃声も響かせることなく、誰も傷つけることなく、〈広場が暴徒に占拠されている〉という問題を解決した。
 隊長がやったのは、〈広場を占拠する暴徒〉を〈傷つけてはならない市民〉としてリフレーミングすることだった。


■5.スケーリング・クエスチョン
 困難に陥っている(巻き込まれている) 人の認知はネガティブに偏向しがちで、変化を捉えることが難しい。
 たとえいくらかましな状況があったとしても、そうした良い状況を無視するか、気づいたとしても「どうせすぐもっと悪くなるのだから意味がない」と無意義なものとして処理してしまう。(中略)
「良い」「悪い」という二極化しやすい日常の言葉遣いのままでは、小さな変化やその兆しを捉えることは難しい。
 より細かい物差しを導入するために、たとえば最悪と最高の間を10段階に分けてみる。
 点数化してみると、気分といえば「良い」か「悪い」かぐらいしか思ったことがなかった人が、より丁寧に気分の程度を扱うことができるようになる。


【感想】

◆前作『アイデア大全』がツボだった方には、そのまま無条件でお楽しみ頂ける1冊だと思います。

とにかくフォーマットは、前作とまったく同じ。

まず各項目ごとに、扉ページに「ツール名」と「難易度」「開発者」「参考文献」「用途と用例」といったところが列挙されています。

続いて、具体的な手順である「レシピ」、実際にそれを用いている「サンプル」が展開される仕様。

たとえば上記ポイントで言うと、2番目の前半部分と、3番目全体が「レシピ」で、「サンプル」は4番目からになります。

一方、まとめ的な位置づけなのが、続く「レビュー」で、上記ポイントでも5番目はこちらからでした。


◆実際、「大全」というだけあって、多種多様な問題解決法が紹介されており、その中のいくつかは、当ブログの読者さんもご存じのことかと。

具体的には「ロジックツリー」や「フェルミ推定」「マインドマップ」「KJ法」等々。

また名前は知らなくとも、たとえば上記ポイントの1番目の「100年ルール」あたりは、耳にしたことがある方も多いと思います。

同じように「問題が解決したところから想像する」という「ミラクル・クエスチョン」も、私は類書で読んだ記憶が。

とはいえ多くの類書と違い、本書の場合は、出典やエビデンスがはっきりしているのがありがたいです。


◆ちなみに、興味深かったのが、上記ポイントの4番目の「リフレーミング」。

登場する「隊長」は、「鎮圧」するのでもなく、かといって「お願い」するのでもなく、見事に問題解決しています。

……と、ここを読んで思い出したのが、ちょうど前回のサッカー日本代表が、ワールドカップ出場を決めた夜に渋谷駅前で活躍した、通称「DJポリス」

DJポリス - Wikipedia
午後9時半ごろ、スクランブル交差点の指揮車の上でマイクを握った男性隊員が、「こんな良き日に怒りたくはありません。私たちはチームメートです。どうか皆さん、チームメートの言うことを聞いてください」「皆さんは12番目の選手。日本代表のようなチームワークでゆっくり進んでください。けがをしては、W杯出場も後味の悪いものになってしまいます」「怖い顔をしたお巡りさん、皆さんが憎くてやっているわけではありません。心ではW杯出場を喜んでいるんです」などとユーモアを交えて呼びかけた。
ベクトル的には、言っていることほとんど同じじゃないですか!?

単にユーモアの効いたお巡りさんなのだと思ってましたが、「リフレーミング」していたとは侮れませぬ!


◆もちろん、巻末には前作同様に「問題解決史年表」を収録。

ここのリンクから、各解決法に飛べるのも、前作と同じです(Kindle版の場合)。

当然索引も装備していますし、こちらからもリンクで飛べるので、目次と双方からに目的項目に飛べる次第。

これは活用し甲斐がありそうです!


問題をスマートに解決したい方に!

B078GNFFYT
問題解決大全
まえがき――問題解決を学ぶことは意志の力を学ぶこと
第吃 リニアな問題解決
 第1章 問題の認知
 第2章 解決策の探求
 第3章 解決策の実行
 第4章 結果の吟味

第局 サーキュラーな問題解決
 第5章 問題の認知
 第6章 解決策の探求
 第7章 解決策の実行

問題解決史年表
索引


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【問い】『Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法』ウォーレン・バーガー(2016年06月30日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦<2> セクシープロジェクトで差をつけろ!
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その第2作が「64%OFF」の499円でのご提供ということで、送料を加算した中古よりはお買い得となっていますから、未読の方はこの機会にぜひ!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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