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2018年03月16日

【読書術】『速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド』角田和将


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速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは先日の「未読本・気になる本」の記事にて、一番人気だった読書術本。

著者の角田さんの作品としては、以前『速読思考』をご紹介し、人気を博したことがありました。

アマゾン内容紹介から。
速く読むことできちんと覚えられる最強の読書術。15万人が実践した1日1冊を苦にせず本を読む技術。速読を極めて起きる脳の変化によってどんどん頭が覚えられていく! さらに、「環境」を変えて「経験」を積み重ねていくことで、超スピードでの成長が止まらなくなる。

なお、以前から触れているように、本書の版元であるダイヤモンド社さんは滅多にセールを行いませんから、若干お得なKindle版がオススメです!





Reading / Mike Licht, NotionsCapital.com


【ポイント】

■1.自分が読みたいと思える本を読む
 社会人の本の選び方で最も重要なことは、課題解決や自己成長という目的を果たすことに関係しそうな本の中から、自分が読みたいと思える本を選ぶことです。
 目的に関連しそうな本であればなんでもいいので、いくら名著中の名著で有名な本だとしても、分厚くて難しそうに見えるものを無理して選ぶ必要はないのです。
 たとえば会社に入って、社員研修の一環で『7つの習慣』を読まなければならなくなったとします。
 その本を見たときに「難しそう……。読む気がしない」と思ったのなら、マンガ版や図解版から読み始めていくのでも、何も問題はないということです。
 そしてマンガ版や図解版で、あらかじめイメージを自分の頭につくってから原作を読み始めると、言葉や文章からイメージに変換することがスムーズになるため、速く読んでも比較的「読める」感覚が維持できるようになります。


■2.読んだ内容を自分に置き換える
 私の速読教室で『蜘蛛の糸・杜子春』を読んでいるのですが、『杜子春』は杜子春という人が、有り余るお金を手に入れることより家族が大事だということに気づいたというストーリーになっています。
 これに対して「自分も家族を大切にしないと」とか「お金がすべてではないんだな」といったことを書き出すのが読書感想文的なアウトプットになります。
 このストーリーに対して、「自分が普段している仕事に置き換えたとき、仲間をないがしろにしてお金だけに執着しているところがないか?」ということを振り返り、そうしたポイントが見つかったら「どうやって改善するか?」を書き出すのが社会人に求められる読書のアウトプットになります。
 小学校や中学校でやってきた読書感想文とは違うアウトプット、点を取るためではないアウトプットが求められるのです。


■3.折り目を付けたり、マーカーを引いたりしない
 なぜ折り目を付けたり、マーカーを引いてはいけないか。それは後日その本を改めて読もうとしたときに、折り目やマーカーが引いてあると、どうしてもそこにしか目が行かなくなってしまうからです。
 本を読んで、実際にアクションに変えていき、経験を積んだ後でもう一度同じ本を読むと、初めて読んだときよりは理解力が高まっている状態で読むことができます。初めて読んだときには理解できず、重要ではないと思っていた部分で、重要な内容を見つけることができるようになります。(中略)
 昔読んだときには気づけなかった深い意味に気づけたとき、それが自分をより成長させるためのカギとなります。
 そして、自分が成長する前には気づけないことに、折り目やマーカーを引くことは不可能なのです。それでも折り目やマーカーを引くほうがいいと思われる方は、同じ本を2冊買うようにしましょう。


■4.「知っている内容ばかりだった」で終わらせない
インターネットで見かけた本を買ったときや、他の人から薦められて買ったり、もらった本を読んだりしたとき、「知っている内容ばかりだった」と思うことがあっても不思議ではありません。
 それは、あなたがすでに他の人より多くの知識があることの表れです。
 このように思われたときは、すでに知っている内容に対して、これまでの自分の経験を振り返って、思い出したことを書き出してみましょう。
 知っていたけどアクションには移せていなかったことや、アクションに移してみて新しく見えてきた課題など、思い出せることをどんどん書き出してみるのです。(中略)
 初めてその内容を知ったときの自分よりも深い理解ができないか考えてみる、もしくは自分の経験と合わせながら、自分の言葉で説明するように書き出してみましょう。
「読んだ時間を無駄にした」と思うことなく、すでに知っている自分を客観的に振り返りながら新しい気づきを得ていこうとすることによって、さらに自己成長を促進させることが可能になるのです。


■5.読む目的を明確にして読む必要はない
「最初から気になっていることを明確にしてから読んだほうが、効率よく読めるのではないか」と考える方がいらっしゃるかもしれません。実際、そのような手法の速読法があるからです。
 ただ私は、本を読む前にあらかじめ読む目的を明確にする必要はないと考えています。そもそも論になりますが、自分が知りたい内容や目的が明確になっているならば、インターネット検索でその情報を調べるほうが、数多くの関連情報をすばやく引き出して、集中的に読むことができるからです。(中略)
 はじめから特定の部分に着目して読まず、まずは全体を見渡して読むからこそ、本を通じた疑似体験をすることができます。
 前々節の「『自己満足』よりも『自己成長』を優先する」で『失敗学のすすめ』や『バフェットの教訓』から、他人の失敗経験から学んで同じ過ちはしないことが重要だという引用文を挙げましたが、まさに他人の失敗経験を疑似体験できる場が読書です。
 その疑似体験と現在の自分を比較することによって「何を知ればいいのか」という気づきを得ることができ、より深く幅広い理解も得られるようになるのです。


【感想】

◆速読スキルのある著者さんの読書術本ですから、単に「速読でたくさん本を読みましょう!」というテーマの本だと安易に考えてましたが、結構違いました。

もちろん、本を速く大量に読むことのメリットや、そのためのテクニック(簡単にですが)に触れている点は、他の「速読本」や、「一部の読書術本」と同じです。

ただし、いくつかの点ではかなり異なっており、「目からウロコ」。

まずは上記ポイントの1番目にもあるように、マンガ版や図解版を積極的に推しているところ。

今までも「薄い本」や「読みやすい本」を推奨するお話はありましたが、「マンガ版や図解版」まで「アリ」というのは、あまり記憶にありません。

もっとも、最近は検索エンジン経由の読者がほとんどいない当ブログでも、セールのたびにマンガ版をそこそこお求めいただいてるくらいですから、マンガ版も一定の効果はあるのだと思われ。


◆また、上記ポイントの2番目の「読書のアウトプット」のお話も、本に書かれていることよりも、むしろ「自分ごと」として捉えることの方が大事な模様。

もちろん書き方にもよりますが、こうなってくるとむしろ対象となる本は、単なるきっかけであって、本の内容と関係ない部分がかなりの部分を占めるでしょう。

実際、他のブログでも、それに近い書き方をされている方がいらっしゃるのを見かけた記憶があります(特定の誰、という話ではなくて)。

ただ個人的に思ったのは、「選書」のためにブログ記事を読むと考えた場合、その書き方だと本の良し悪しが分かりにくいのではないか、と考えて、当ブログではそのような書き方は避けていた次第。

……特にウチの読者さんにとっては、私の「自分語り」より、「本にどんなことが書かれているか」の方が大事でしょうし。

ただ、「自分自身」にとってのアウトプットであるなら、確かにこの方法の方が効果がありそうですから、むしろ読者の皆さんにとってはご検討頂いてもいいかも。


◆そして上記ポイントの3番目の折り目やマーカーの考え方も、類書ではあまり見かけません。

というか普通は、2度目に読む場合、そういった「印」を中心に読んで、本の内容を思い出すのが一般的でしょう。

なのに本書では「そこにしか目が行かなくなってしまうから」とバッサリです。

一応、どうしても気になってしまう部分については、「付せんを貼る」よう言われているので、かつての当ブログは「セーフ」かと。

ただし現在は、Kindleでハイライト引きまくり(引用する関係で)なので、なかなか難しいところです。


◆さらに、上記ポイントの5番目にある「読む目的を明確にして読む」というのは、フォトリーディング界隈では、当たり前のことなのに、こちらにも反対。

実際、下記の神田昌典さんのサイトでは、5つのステップの初っ端が「本を読む目的を決める」なんですけどね。

フォトリーディング特集:神田昌典公式サイト
フォトリーディングの最初のステップは、明確な目的を明記し、読書のための心の理想的な状態に入ることによって準備することです。
読書効率・効果を上げるため、「目的」を明確にし、「ミカン集中法」を使って読書に理想的な集中した心の状態『集中学習モード』を作ります。
ただ、この点に関しては、私も本書に同意見で、読む前には何も考えておりません。

もっとも、だからといって本書が推奨する「疑似体験」も意識しておらず、単にフラットに本を読み出して、気になった部分にハイライトを引いているだけなのですが。


◆なお、著者の角田さんが、具体的にどんな本を過去に読んで、どんな疑似体験や、ひらめき等を得たかについては、本書にてご確認を。

本書を読み始める際に、目次の次に「おわりに」に目を通し、ついでに「参考文献」をチェックする方は多いと思うのですが、読書術にまったく関係ない本が並んでいても驚かないでくださいw

また、以前私が読んだ角田さんのこちらの作品では、タイトルの割に速読のトレーニングが結構あったのですが、本書ではほとんどなく、「読書術」が中心。

行動する時間を生み、最速で結果を出す 速読思考
行動する時間を生み、最速で結果を出す 速読思考

参考記事:【速読思考?】『行動する時間を生み、最速で結果を出す 速読思考』角田和将(2016年07月20日)

単なる趣味としての「読書」ではなく、実際の行動を促す「読書」をなさりたい方なら、一読の価値があると思いました。


読書で自分自身の成長を目指したい方に!

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速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド
序章 なぜ速く読んでも覚えられるのか?
第1章 社会人の9割が知らない本当の読書術
第2章 最速・最短で読書をモノにする4つのポイント
第3章 速読を極めて、情報収集力を上げる
第4章 本の価値を最大化し、自身のスキルに変える
終章 読書のスキルで、人生が変わる


【関連記事】

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【読書術?】『アクションリーディング 1日30分でも自分を変える"行動読書"』赤羽雄二(2016年05月27日)

【読書術】『戦略読書』三谷宏治(2015年12月25日)

【読書術】『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』山口 周(2015年10月18日)

【読書法?】『バカになるほど、本を読め!』神田昌典(2015年01月27日)


【編集後記】

◆当ブログでは単独記事では扱えないものの、本日からこのようなセールが始まっています。



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結構有名作品も含まれていますので、買い損ねたいた方は、この機会にぜひ!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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