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2018年03月15日

【話し方&聞き方】『もう初対面でも会話に困らない! 口ベタのための「話し方」「聞き方」 』佐野剛平


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もう初対面でも会話に困らない! 口ベタのための「話し方」「聞き方」 (講談社+α新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、2月末の未読本記事にて注目を浴びていた1冊。

元NHKのベテランアナウンサーである佐野剛平さんが、話し方と聞き方を指南して下さっています。

アマゾンの内容紹介から。
200万人の聴取者を癒やしてきたNHK『ラジオ深夜便』の名インタビュアーが教える、自分も相手も「心地よい」会話のシンプルなヒント!あがり症、口ベタだからこそ、心に響く会話ができます。取引先で、プレゼンで、趣味の集まりで、明日から役立つ「話し方」と「聞き方」。

まだ中古が定価を上回っていますから、「19%OFF」のKindle版がお買い得です!





Governor is Interviewed by Gus Prager / MDGovpics


【ポイント】

■1.「ラ」の音から話しはじめよう
 人は誰でも興奮すると、ふだんの声より高いトーンになります。ふだんのあなたの話しはじめの音は、ド・レ・ミくらいです。人によってはもっと低いかもしれません。低音は魅力的ですが、会話をする場合は聞き取りにくく迷惑になります。
 明日から会話でも報告でもスピーチでも、いつもより少し高い声で話しはじめてみてください。音階で言うと「♪ソ」あるいは「♪ラ」です。「ソ」「ラ」といっても個人差や男女の差がありますので、「いつもより高めの音」を意識してください。きっと多くの人から「明るくなったね」と言われるはずです。明日がダメなら明後日からでも、そう言われるまで続けてください。そうすれば幸せは目の前です。
 逆に高すぎる声も、聞いていて疲れてしまいます。その場合は「♪ラ」を超えないように意識して話しはじめてください。


■2.自己紹介虎の巻6項目
 以上のことをふまえて、あなたなりのキーワードを列挙した「自己紹介虎の巻」を作っておくことをおすすめします。自己紹介をする機会はけっこうありますから、一度これを作っておくと何度でも使えますし、何かの集まりで、不意に「では、みなさん、おひとりずつ自己紹介を」となったときにも、うろたえずにすみます。  
 自己紹介に必要な項目、あるいはふさわしい項目としては、
〔樵阿らの広がり
⊆駝のエピソード
その趣味をおもしろく伝える話
い佞襪気箸凌べ物
セ纏での世間が知らないマル秘話
私の将来
 の6つだと思います。(中略)
 ここでは6項目を用意しましたが、もちろん自己紹介のたびに、これらすべてを話す必要はありません。そのときどきに応じて,鉢△鉢い世辰燭蝓↓,鉢イ鉢Δ世辰燭蝓△い蹐い蹐柄箸濆腓錣擦あると思います。


■3.話すときはキーワードだけをメモしておく
 これは私自身の体験ですが、放送で話すことをあらかじめ原稿にして、それを読んだところ、非常に評判が悪く、すぐにやめました。次に、頭のなかにすべて叩き込もうとしましたが、頭が悪いせいかこれもダメでした。あれこれ失敗をかさねるうちに、キーワードだけメモしておき、それにときどき目を落として話すとやりやすく、好評であることに気がつきました。
 原稿を作ってそれを読みあげると、話の漏れや言いよどみはなくなりますが、聞き手の心のなかに入っていかないのです。結婚式のスピーチでも用意した原稿を読みあげる人がいますが、これではまずおもしろい話は期待できません。話し終わってパチパチと型どおりの拍手しか起きないのも仕方ないでしょう。聞き手の心に届いていないからです。


■4.「促し言葉」を活用する
 相槌の打ち方ひとつで話し手を気分よく乗せることができますが、相槌よりもさらに効果的なのが「促し言葉」 です。これは、聞いた話をうけて、さらに掘り下げて聞こうとするときに使う短い言葉です。
「で、どうしました?」
「それじゃ、大変だったでしょう」
「へえ、驚きましたね」
「それで、そのときどう思ったんですか」
 などと身を乗り出すようにして発する言葉は、話し手のおしゃべり意欲をいっそうかき立てます。もちろん、この場合も否定的な言葉は厳禁です。
 話し手は、起こった出来事そのものよりも、そのときの喜怒哀楽や思いを語りたがっています。ですから、聞き手は「わかりますよ、あなたの気持ち」を全面に出して相槌と促し言葉で同調すれば、話し手の口はいっそうなめらかになっていきます。相槌も促し言葉も話し手への同調であり、いわば相槌のひとつひとつに「私はあなたの味方ですよ」というメッセージが込められています。


■5.聞き手に求められる「三ない」
 相手の話を聞くときは、自分と考え方や見方が違っていても、それは胸にしまっておいてください。自分の考えをもちながらも、相手の意見を受けとめて聞き役に徹することです。聞き手は「意見を言わない」「説教しない」「否定しない」 の犹阿覆き瓩鮨瓦帽錣鵑任きましょう。
 人の話を聞く際に重要なのは、どんな話題であれ、話し手の気持ちを聞くことです。そうしないと、話し手はストレスをかかえこみ、気持ちの収まりが悪くなります。話し手は話を進めるなかで「そのときのお気持ちは?」「それで、どう思いました?」「つらかったでしょうね」などと質問されると、ここぞとばかり話をしたくなります。話している人のそのときの気持ちを察し、よき隣人になって聞くことが聞き手の役割です。
 そして、笑顔を忘れないこと。こちらが笑顔で聞けば、相手にも笑顔は伝染するものです。もちろん深刻な話には、しかめ面が似合いますが。


【感想】

◆本書は、冒頭の「はじめに」で「話し方は技術ではない」「聞き方も技術ではない」と言いつつ、実はTIPSが結構詰め込まれていた作品でした。

そもそも、著者である佐野剛平さんのことも、全然存じてなかったのですが、著者略歴を見ると「1941年生まれ」だそうですから、今年77歳になられるという、かなりのベテランさん。

なるほど、沢山のノウハウをご存じでいらっしゃっても、何ら不思議ではありません。

しかも対象が「話し方」と「聞き方」という、異なる2つのテーマに関してですから、その分それぞれが濃くなっているという。

……それ以前に、1冊の本で「話し方」と「聞き方」の両方をカバーする、という作品もあまり記憶にないのですが。


◆まず第1部が「話し方編」。

初っ端の第1章では、声の出し方についてレクチャーされているのですが、「腹式呼吸」や「滑舌」等については、類書でも見かけているので割愛しました。

それよりも有益だと思ったのが、第2章で触れられている「自己紹介」です。

確かにプレゼンや講義を行う人は少ないですが、自己紹介は誰でも1度はやったことがあるでしょう。

そこで、上記ポイントの2番目にある「虎の巻」を各自用意しておくべし!

本書では、何の用意もせずに自己紹介をしている例が登場するのですが、これが私自身が素でやったことのある自己紹介にそっくりでw←笑えない

逆に上手に「虎の巻」を活用した改善例も収録されていますから、ぜひ比べてみて、その違いに驚いてください。


◆この「準備しておく」という考え方は、自己紹介に限らず、ひと前で話すときは留意すべきもの。

続く第3章では、自己紹介同様、事前にエピソードを用意しておくことを推奨しています。
具体的なエピソードやいきいきした経験談を語らないと、なぜおもしろかったのか、ビックリしたのかが伝わってこないからです。話のプロといわれる人たちは、そうしたエピソードをふんだんにもっています。
ただし、用意したエピソードをすべて話すのではなく、当然取捨選択はします。

かつ、順番を考えた上で、上記ポイントの3番目にあるように、「キーワードだけメモ」すること。

私は自分の披露宴で、スピーチの丸暗記をしたものの途中でスコーンと抜けてしまい、以降アドリブで通しましたが、メモだけでも用意すればよかったです(手遅れ)。


◆一方、後半の第2部では「聞き方」がテーマ。

普通、アナウンサーの方なら、「話す」ことはプロでも「聞く」方ではそうでもないところ、佐野さんは違います。

かつては『ラジオ深夜便』という番組で、「その道のプロ」200人にインタビューをされたのだとか。

当然話す方は、タレントさんのような「話しのプロ」ではありませんし、「話したがり」ではなく「話したがらない」人も結構いた模様。

そこで「聞く」というより「訊く」技術にまで、本書では話が及んでます。

ただ、それよりはむしろ、割愛した「オヤジの殺し文句」や「困った人たちへの対処法」といったTIPS集の方が、私たちには活用できるシーンが多いかと。


◆さらには、上記ポイントの5番目にある「三ない」を意識すべき。

明らかに自分の考えと異なっていて、到底「納得する」ことはできなくとも、「理解する」ことはできますし、感情に寄り添うことも不可能ではないでしょう。

……あまりに「甘い」考えを聞くと、つい、説教したくなるのは、私もそうなのですが。

なお、各部の最後にある「特別レクチャー」や「コラム」も見逃せないところ。

「鼻濁音」なんて言葉、久しぶりに目にしましたよw

さらには、巻末には付録として「おとなの表現一覧」まで。

新書の割には、なかなかコンテンツが詰まった1冊だと思います。


「話し方」と「聞き方」をレベルアップさせたい方に!

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もう初対面でも会話に困らない! 口ベタのための「話し方」「聞き方」 (講談社+α新書)
第1部 話し方編
 第1章 話し方は技術ではありません
 第2章 話の準備の進め方
 第3章 話の順番をどうするか
 第4章 印象のよい話し方はココが違う

第2部 聞き方編
 第5章 実は聞くほうがむずかしい
 第6章 人はどうすれば話しはじめるか
 第7章 もっと聞き上手になるために


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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