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2018年03月08日

【仕事術】『仕事のスピードと質が同時に上がる33の習慣』鳥原隆志


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仕事のスピードと質が同時に上がる33の習慣


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、本日で終了となる「SBクリエイティブキャンペーン」の対象作品である仕事術本。

本業の方が忙しく、読み始めた時点ではレビューを断念しかかっていたのですが、内容が想像以上に良かったので、最終日に押し込みことにした次第です。

アマゾンの内容紹介から。
仕事の「質」と「スピード」を同時に上げることなんてできない―。そんなふうに考えている人が多いのではないでしょうか?結論を先に申し上げます。仕事のスピードと質は、同時に上げることができます。1万人のビジネスパーソンの行動データを分析した結果、短時間で、かつ質の高い仕事をするビジネスパーソンの思考のメカニズムが明らかになったのです。本書では、行動データを分析した結果、1万人中6%の人だけが持っていた「仕事が速くて、デキる人の思考」のメカニズムに基づく33の仕事の習慣をご紹介します。

中古は値崩れ気味ですが、送料を考えればKindle版が300円ほどお得となります!





Coworking at Hub Vilnius / mdanys


【ポイント】

■1.「なんとなく」をすべて排除する
 たとえば、ある出版社から本を書いてほしいと依頼があるとします。  
 そして、「へえ、面白そうだな、書いてみたいな」と私が思ったとします。
 そのとき、私はかならず「その本を書く意味は何か?」と自問します。最初に出てきた私の答えが「"なんとなく"面白そうだから」だったとします。そうしたら、私はその仕事を断ります。
「なんとなく」という言葉は、まるでブラックホールのように、すべてを受け入れる引力を出します。だから私は、「なんとなく」が自分の答えに出てきたら、仕事を受けないようにしているのです。
 じつは、私たちの日常の中に、この「なんとなく」やっている仕事や行動がたくさんあります。「なんとなくメールを見る」「なんとなく続けている習慣」など、数えれば切りがないほどです。
 自分の仕事の中から、この「なんとなく」をすべて排除することが、仕事の質とスピードを上げる第1歩目なのです。


■2.優先順位は「その仕事をしなかったときの影響」を基準にする
 たとえば、全社員参加の経営会議に私が出席しないと、会社の方針が伝えられず、組織運営に大きな支障が出ます。  
 一方で、遅配などのクレーム(けっしてあってはならないことですが)は、一般社員でも対応できるので、私がかかわらなくても大きな影響はないと判断するのです。
 極論を言えば、日常で起きえる遅配などのクレームよりも、社内の経営会議のほうが私の仕事の優先順位では高いということです。(中略)
 時には上司の指示を後回しにしてでも実行しなければならない仕事があります。
 締め切りがある内部の報告を出さずに、部下の相談を聞くこともあります。
 このように仕事の単位を、自分の基軸への影響度で置き換えると、仕事の計画や優先順位のつけ方は大きく変わるのです。


■3.資料の文章の中に太文字をつくる
 私は、太字にする文章を決めてから全体の文章を書く習慣が身についています。
 先に太字を考えるのは、本を書くときだけでなく、お客様に提出する資料を作成するときや、メールを打つとき、会議で説明する資料を作成するときも同じです。
 最低でも、太字の文章の内容が読み手に伝わればいいと考えているので、余計なことを書くことがなくなり、その結果、文脈がシンプルになります。
 メールも、余計な文章を書かなくなるので、たいてい5行以内で終わります。
 発信する側は余計な作業がなくなり、受け手側にとっても、よりわかりやすく伝わるという両者にメリットがある行為なのです。


■4.基準は具体的に、できれば数値化する
 たとえば、先に述べた採用のルールでは、「以前の職場批判を1回でもする人は採用しない」という基準を設けました。
 この「1回」がとても大事です。なぜなら、面接官は、「誰しも少しくらいは批判するよな……」などと、その人ならではの捉え方をしがちだからです。
 もう1つ、私に電話連絡する基準も緊急時と書きましたが、これは失敗でした。
 私にとっては緊急性がないものであったとしても、電話する側は緊急と感じるからです。ですから、ここにも具体性を加えました。「運転している社長が路肩に車を停めて受けなければいけない内容」と具体的に書いたのです。
 すると、私宛の電話はほとんどかかってこなくなりました。


■5.「リターンメール(返信)」をしない
 意味のあるリターンメールとは、何らかの伝達事項があるものです。その伝達事項が相手にとって価値のあるものでなければなりません。
 意味のないリターンメールとは、発信元の満足度によるものです。この意味のないリターンメールは発信者の時間だけではなく、相手が内容を読む時間も浪費してしまいますから、私はできるだけ送りません。
 つまり、私が申し上げたいのは、メールの返信を少なくするだけでなく、無駄な情報のやり取りを削減する意識を持ちたいということなのです。
 メールは便利なツールで、発信者はいつもでどこでも、好きなだけ情報を送ることができます。
 私もついつい、いろいろなことを書き始めて原稿のような文章のメールになることもあります。
 しかし、そのときに一度立ち止まって「これを受け取った人は、はたしてどのような受け取り方をするのか?」と考えるのです。


【感想】

◆冒頭で「内容が想像以上に良かった」と触れましたが、実は本書は、私にとって初の鳥原隆志さんの作品でした。

……今まで散々セールでは著作をご紹介してきたのに、申し訳ないです(大汗)。

ちなみに本書を読んで初めて知ったのが、通常、鳥原さんの作品は、中に「ストーリー」と「インバスケットの問題」があるのがお約束とのこと。

ところが本書はそのいずれもがない、ということで、鳥原さんのファンの方にとっては、少々異質な作品なのかもしれません。

ただその分、私にとっては普通のビジネス書として読むことができ、かつ、内容的にも「目からウロコ」な点がいくつもあったので、今般セール最終日でもレビューさせてもらいました。

また、コンテンツの腑に落ちやすさから言ったら、「ストーリー」や「インバスケットの問題」は、いずれも引用がしにくいので、その点でも本書は当ブログ向きだと思います。


◆さて、タイトルにある「仕事のスピードと質が同時に上がる習慣」ですが、第1章から各章ごとに7〜8ずつ、合計33個を列挙。

ただ、それに先立つ序章において、そもそもの前提となる思考が提示されており、それが上記ポイントの1番目とも関係する「取捨選択の意識」です。

要は「やるべきこと」と「しなくてもよいこと」を分けるのが、「仕事のスピードと質を同時に上げる」には大事なワケで。

実際、以降登場する習慣の多くが、この考え方に沿っており、たとえば上記ポイントの5番目もその1つ。

鳥原さんいわく、メールの返信率は、3割程度なのだとか。

それを読んで一瞬「大丈夫か?」と思ったのですが、鳥原さんは、部下からの「報告」と「確認依頼」のメールは、必ず分けさせているのだそうです。

そして、後者は重要度の高い仕事として取り組んで、スピーディーに返事を返すとのことですから、なるほどまったく問題ないかと。

……私の場合は、メール相手がほぼすべて顧問先なので、なかなかそういう風にはいかないのですが。


◆一方、「目からウロコ」だったのが、上記ポイントの2番目。

仕事の優先順位に関しては、「重要度」「緊急度」の2軸で考えるのが普通だと思っていましたが、「その仕事をしなかったときの影響度」という考え方もあるワケです。

もちろん上記の例で言うなら、「遅配などのクレーム」は、その担当者にとっては、「仕事をしなかったときの影響度」は多大ですから、最優先でやるべきでしょう。

ですから、その会社のミッションや、自分のポジションや生き方まで踏まえて考える必要があるな、と。

この考え方を身につければ、今までしなくてはと思っていた仕事をやめる決断ができるのだそうです。


◆なお、その上記ポイントの2番目や4番目にも登場するように、鳥原さんは「基準」を設けることが多い模様。

実際、「基準をつくる仕事」や「ルールづくり」は、優先順位を上げるべき、と言われています。

たとえば上記ポイントの4番目では、「私に電話連絡する基準も緊急時」とありますが、そもそもメールアドレスも、「顧客や外部にかかわる案件だけを送る」ものと、「社内で緊急性の少ない」ものの2つに分けているのだとか。

その上で、「緊急時にのみ電話」としていたのに、上記のように「社員にとっては緊急」な電話がかかってくることから、「路肩に車を停めて受けなければいけない内容」と具体的な基準を加えた次第。

こういった「曖昧さをなくす努力」を地道に行うのがキモなのかもしれません。


仕事の「スピード」と「質」の両方を求める方なら読むべし!

B075M71K6Z
仕事のスピードと質が同時に上がる33の習慣
序章 1万人の行動データ分析から解明! 「仕事が速くてデキる人」のメカニズム
1章 仕事を始める前の習慣
2章 仕事の進め方の習慣
3章 コミュニケーションの習慣
4章 時間管理の習慣


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。 会話術を磨く前に知っておきたい、ビジネスマンのスーツ術
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一見、自己啓発書のような装丁ですが、「紳士服売り場でのNGな買い方から、お値段以上のスーツの選び方」まで指南する、スーツ術の本のよう。

中古は値崩れ気味ですが、「60%OFF」の599円でのご提供となります。


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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