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2018年01月18日

【健康】『病気の9割を寄せつけない たった1つの習慣』中城基雄


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病気の9割を寄せつけない たった1つの習慣


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の前日ランキングで、「実用書フェア」の第7位だった健康本。

自分のために買ったのですが、せっかくなので、セール最終日である本日に、むりやりレビューしてみた次第です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
フジテレビ系「ホンマでっか!? TV」「その原因、Xにあり!」などのテレビ番組でおなじみの著者が、血液の状態、体液の流れ、自律神経のバランスを簡単に把握する方法と、病気を遠ざけるコツを伝授。声や顔、においなどにあらわれる特徴から、体の中で知らぬ間に起きているトラブルが簡単にわかるようになるので、不調に悩まされ続けたりいつのまにか大病を患ったりすることを避けられます。

お値打ち価格である「540円」でお求めいただけるのは、いよいよ本日限りです!





Health Care Costs / 401(K) 2013


【ポイント】

■1.やけに顔がたるんでいる人は、胃腸のはたらきが鈍い
 顔のたるみは、単に老化と言いきれないケースも多々あります。
 同じ年齢でも、肌がピンと張っている人もいれば明らかにたるみが始まっている人もいるのは、そのためです。この違いを生み出すいちばんの理由は、ちょっと意外かもしれません。胃腸にあるのです。(中略)
 私たちの体は、食べたものを腸で消化・吸収することで初めて栄養として取り入れられますが、胃腸が弱っているとそれらが充分に吸収されず、臓器を守ることで精一杯に。そうすると全身の筋肉まで栄養が届かなくなるため、体は弱りやすくなります。顔がたるみやすい人は、体のほかの部分と同様にハリを保つ筋肉が落ちるから、筋肉の上にのっている皮膚や脂肪がたるみやすいとも言えるのです。


■2.白目が黄みがかるのは肝臓からのイエローカード
 肝臓は非常に多機能ですが、そのうちのひとつに胆汁の分泌があります。
 胆汁は、小腸で脂肪の消化を助けるはたらきをするもの。消化を終えたら体に再吸収され、最終的には肝臓に戻って再利用されます。
 でも肝臓が弱っていると、胆汁に含まれるビリルビンという黄褐色の色素が血液に漏れ出るようになります。
 これが目や皮膚などに沈着していき、黄色くなるのです。
 白いシャツを着古すとだんだん黄ばんでくるように、色素はある程度時間をかけて沈着していくもの。
 目や肌が変色するのは肝臓からの最終警告と考えましょう。


■3.大人ニキビが出たら腎臓や大腸のトラブルを疑え
 大人になると、月経周期の乱れやストレス、油脂分の摂りすぎ、潤い不足による乾燥などで新陳代謝が悪くなり、それをカバーするために角質層が厚みを増していきます。厚みを増した角質層が毛穴をふさぎやすくし、ニキビになるのです。
 場所は、むしろUゾーンと言われる、下あごから両耳にかけての部分に多くできます。乾燥体質になることで発症するため、水分代謝と吸収に関与する腎臓や大腸が弱っていることが疑われます。
 臓器を休めて摂りすぎた油脂分を消費するためにも、気になる人は食事の量や回数を減らしてみるといいでしょう。


■4.舌はそもそも持っている体質まであらわす
 まず、健康な人の舌はきれいなピンク色をしています。これは、たっぷり酸素を含んだ鮮やかな赤い血液が満たされているからです。
 それが白っぽいとしたら血液が不足している、すなわち貧血ぎみと考えられます。血液の赤みをつくっている成分、赤血球が足りないのです。
 色が赤に近いとしたら、血流が悪くなっている疑いあり。
 どこか体の一部分の血管で血圧が高くなっていたり、炎症が起きたりしているおそれがあります。
 もしも舌の色がかなり濃くて紫色を帯びているとしたら、血液が酸素不足だったり老廃物でドロドロになったりしているか、血行不良を起こしていると考えていいでしょう。


■5.歯周病のある人はかなり糖尿病になりやすい
 じつは歯周病がある人は血糖のコントロールにトラブルが生じやすく、糖尿病にかかる確率が2倍も高いことが判明しました。そして歯周病を治すと糖尿病の状態も改善されたという調査結果が、ニューヨーク州立大学の名誉教授であるロバート・J・ジェンコらから出されています。(中略)
 歯周病は、症状が少し治まったように見えたとしても、歯ぐきから菌が完全にいなくなることはありません。それどころか歯ぐきの毛細血管から血液中に入り込んでいきます。すると私たちの体は菌に抵抗するために、サイトカインというたんぱく質を免疫システムの細胞から分泌するのですが、これがインスリンのはたらきまで阻害してしまうのです。
 こうして糖尿病の症状が悪化すると免疫力が低下し、血管がもろくなったり歯ぐきのコラーゲンの代謝が衰えたりします。さらに歯周病も重症化する、という悪循環に陥るのです。


【感想】

◆冒頭の内容紹介を読む限り、著者の中城さんの肩書が「歯学博士」だとは分からないと思います。

私もアマゾンのページの「著者について」を見て初めて気が付いたくらいなのですが、それ以上に本書の内容は、普通の歯医者さんが書かれる内容とはまったく異なるモノ。

唯一関係あるのが、上記ポイントの5番目の「歯周病」と、割愛した「歯茎」のお話くらいですか。

実際「著者について」にも、
06年からは口臭治療をメインに行い、体質由来の口臭を治療することで「なぜか病気や不調まで治る歯科医院」と呼ばれるように。
とありますから、テレビ等でのご活躍も、そっち方面なのだと思います。


◆さて、タイトルにもあるように「病気の9割を寄せつけない」か否かはさておき、健康のために行いたい「たった1つの習慣」とは、本書の冒頭にある「はじめに」によると「みること」なのだそう。

確かに本書で述べられていることの多くが、「どこをみて」、「こういう状態」だと、「身体にこういう問題を抱えている(であろう)」というお話です。

上記ポイントの4番目のある「舌の色」など、私が以前漢方の薬局で言われたことだよな、と思っていたら、中城さん、鍼灸の国家資格もお持ちなのだとか。

つまり、東洋医学についても、かなりのレベルでお詳しいワケです。


◆こうした「西洋×東洋」の知識に基づくチェック部位は、顔を中心として全身に渡るもの。

「髪」「姿勢」「目」「肌」「歯・歯茎」「爪」「舌」等々、私たちが普段何気なく目にしてる部分です。

中でも第3章は「口の中をみれば、大病の予兆までわかる」と題して、「口の中」にフォーカス。

なんでも、口の中は顔等と違って皮膚や皮下脂肪に覆われていないため、血管や血液の状態を、みるだけで簡単に確認できるのだそうです。
 しかも胃や腸といった消化器官の粘膜と地続きなので、臓器に生じた炎症をはじめとした不調の兆候も確認しやすいという特徴があります。  だから口の中を「みる」のは、臓器を直接見るようなもの。
なるほど確かに!

ちなみに、この第3章のテーマは「口の中」だけに、「口臭」についても深く掘り下げてらっしゃいますので、気になる方はぜひご確認ください。


◆なお、本書には「色」の表現が多々出てくるのですが、モノクロ仕様なので、あらかじめご了承を。

また、東洋医学の知識がふんだんに使われていることもあってか、エビデンスも特に収録されていません。

もっとも、本書に限らず、版元のサンマーク出版さんは、そういう傾向があるのですけどね。

いずれにせよ、自分の身体の問題点が、自らを「みる」ことで分かるのですから、ぜひ実践してみたいところです。


健康に留意されている方なら、見逃せない1冊!

B01MY9USS9
病気の9割を寄せつけない たった1つの習慣
第1章 体内で起きていることは誰でもわかる
第2章 顔をみれば7割、体質や性格がわかる
第3章 口の中をみれば、大病の予兆までわかる
第4章 体質とうまくつき合えば、病気は勝手に遠ざかる


【関連記事】

【デンタルIQ】『その歯みがきは万病のもと デンタルIQが健康寿命を決める』相馬理人(2017年03月13日)

【知らなんだ!?】『歯はみがいてはいけない』森 昭(2016年12月14日)

【食べたらアカン?】『マンガでわかる若返りの科学』藤田紘一郎(2014年01月05日)

【効果アリ?】『「糖質オフ! 」健康法 主食を抜けば生活習慣病は防げる! 』江部康二(2013年06月27日)


【編集後記1】

◆上記ポイントの5番目にある「歯周病のある人はかなり糖尿病になりやすい」というお話は、この本に詳しいです。

その歯みがきは万病のもと デンタルIQが健康寿命を決める (SB新書)
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なお、この本も今回のセール対象ですから、今日中であれば「50%OFF」の「432円」に!(中古は底値ですが)

レビューは上記関連記事にてご確認ください!


【編集後記2】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

なぜ日本の女子レスリングは強くなったのか 吉田沙保里と伊調馨
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「自己啓発書」ではなく「スポーツノンフィクション」のようですから、女子レスリングに興味のある方に。

こちらも中古は値崩れ気味ですが、送料を足せばKindle版に軍配が上がります。


ご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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