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2017年12月18日

【解答術】『読むだけで点数が上がる! 東大生が教えるずるいテスト術――どんな試験でもすぐに使えるテストの裏技34』西岡壱誠


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読むだけで点数が上がる! 東大生が教えるずるいテスト術――どんな試験でもすぐに使えるテストの裏技34


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも人気だった勉強本。

著者の西岡さんは、来年1月に連載をスタートする『ドラゴン桜2』の情報提供を行う「ドラゴン桜2 東大生プロジェクト」のプロジェクトリーダーを務める方だけあって、内容的に予想以上に濃いものでした。

アマゾンの内容紹介から。
問題を読まずに正解がわかる、東大生だけが知っているセオリー。選択問題の正答率を上げるヒミツの方法。偏差値35の落ちこぼれが東大合格をはたしたすごいテスト術。

版元があまりセールをしないダイヤモンド社さんなので、Kindle版がオススメです!





12 августа 2014, Вступительные экзамены на бакалавриат и иконописное отделение. День 1 / 12 August 2014, Entrance examination for undergraduate course and icon department. Day 1 / spbda


【ポイント】

■1.最初の5分で試験問題を分析する
 どんな試験問題でも、次の2つのポイントに分類することができます。
(1)自分が解けそうな問題か、そうでないか。
(2)配点の高い問題か、そうでないか。
 試験の最初の5分ではまず、この2つで問題を分類してみましょう(配点が全て一緒の試験は「1」だけで大丈夫です)。
 それが確認できれば、「自分が解けそうで、なおかつ配点が高そうな問題」がどれなのかわかるはずです。それこそが「狙い目」、試験で一番優先順位が高い問題です。
 そう、最初の5分で「得点の稼ぎどころ」がわかるのです!
 稼ぎどころさえわかればあとはこっちのもの、そこだけで合格点をもぎ取ってしまえばもう合格です。最初の5分で決着をつけられるわけです。


■2.選択問題には「○×△テクニック」
 例えば、選択肢の1つが「イギリスは1982年に、ブラジルとのフォークランド紛争に勝利した」となっていたとします。まずこれを、「間違っているかもしれないポイント」で分けて、「イギリスは/1982年に、/▲屮薀献襪箸痢伸フォークランド紛争に勝利した」と分解します。(中略)
 この3つの情報を、「○か×か△か」判断すればいいのです。
「確かにイギリスはフォークランド紛争に勝利したな」と思ったら○を、「フォークランド紛争の相手はブラジルじゃくてアルゼンチンだ!」と思ったら×を、「フォークランド紛争の年号って1982年だったっけ? どうだっけ?」と思ったら△をつけるのです。
 そして、それを全ての選択肢でやって、一番傷が少ない、つまり「全て○」または「△が1つしかないもの」を選べばよいのです。なぜならばその選択肢が正解の可能性が一番高いから。これが「○×△テクニック」です。


■3.記述問題は出題者とキャッチボールする
 例えば、「日本の鉄道が朝の時間に混む理由を答えよ」と問われた時に、「鉄道を利用する人が多いから」と答えたら、点がとれると思いますか?
 結論から言うと、この解答は「キャッチボール」にはなっていません。問題にきちんと答えられていないのです。「日本の鉄道が混む理由」なのに、日本の事情にまったく触れられていません。(中略)
 こういう出題者との「キャッチボール」を徹底する際に役に立つのが、「分ける」と「つなぐ」です。問題文を分解することで丁寧な解答が可能になり、問題文と解答を連結させることでキャッチボールできているかが確認できるのです!
 例えばこの問題なら、問題文を「日本の鉄道が混む理由」と「朝の時間に混む理由」の2つに分けます。この2つの理由を考えて、「日本は通勤通学に鉄道を利用する人が多く、通勤通学の朝の時間に鉄道を利用する人が増加するため」と解答すれば、「日本の鉄道が混む理由」と「朝の時間に混む理由」の2つに触れることができます。こうやって、問題を分けてから解答を作ればいいのです。


■4.「時間がかかるが解けそうな問題」に注意する
 例えば試験で「時間配分とか考えるだけ無駄だから全部時間内に解けばいいや!」といって突っ込んでいったとします。その場合に、「すごく時間がかかりそうだけど解けそうな問題」が出てきたらどうしますか? 「問題を見たらなんか解けそうだし、もう途中まで解いちゃったから、時間かかってるけどまあいいや!」と考えて、多くの人はそのまま問題を解くと思います。
 しかしこういう思考が試験においては命取りなのです。こういう「すごく時間がかかりそうだけど解けそうな問題」はいわば「出題者が仕掛けたトラップ」。「真面目に解いたら時間がかかる問題」を配置することによって、受験者の試験時間を吸い上げて不合格にさせているんです。具体例を挙げるならば、数学の試験において、数列や確率の問題はどこまででも面倒臭い問題を作ることができます。「この数列の10103番目の数は?」といった具合です。


■5.制限時間を大幅に超えた問題を切り捨てる
 難しいのは、20分もかけているその問題を途中で放っぽり出して次の問題にいかなければいけなくなった場合の「切り上げ方」です。「最後まで解いてたら時間がなくなるな!」と思っても、ある程度キリのいいところまで解きたい! と考えるのが自然な心理ですし、「ここまで書いたら部分点が来るハズ!」と考えてそこまでは解こうとする、というのもよくある話でしょう。
 しかし、声を大にして言わせてもらいたいのは、しっかり「切り上げ」て、その問題にかけた時間を「切り捨てる」ことも重要だということです。これが試験の合否を分けるといっても過言ではないでしょう。
 例えば時間配分が10分で、15分かけても解けない問題があったとして、もう10分かければ解くことができるのでしょうか? 多くの場合、進展なんてありません。もう10分・20分かけても解けないことの方が多いです。


【感想】

◆冒頭でも触れたように、なかなか濃厚な1冊でした。

当初、本書のタイトルを見たときには、「選択問題で迷ったら全部真ん中を選べ」みたいなイージーなものかと思っていたのですが、「正直スマンカッタ」

もちろん、それに近いアドバイスもあるものの、それはあくまで最終手段。

基本的には、理詰めで考えた上でのアドバイスが満載です。


◆特に目を引いたのが「戦略性」。

たとえば上記ポイントの1番目にあるように、テスト開始直後に、まずテスト全体を俯瞰してしまいます。

ちなみに、こうして「稼ぎどころ」を決めて、それらを解いてしまったら、次に手を付けるべきは「解けそうだけど配点が低い問題」なのだとか。

たとえ配点が高くても、解けなければ点がもらえない以上、配点が低くとも、解ける問題を片づけてしまうべきなのだそうです。

そして、その際注意すべきが上記ポイントの4番目の「時間がかかるが解けそうな問題」。

まさかそれらが「出題者が仕掛けたトラップ」だとは思いませんでした。

確かにムスコの算数のテストでも、以前その手の問題が出た際、ムスコは、しっかりハマっていたという(ダメじゃん!)。


◆もちろん、「戦略」だけでなく「戦術」も本書は豊富です。

たとえば上記ポイントの2番目の「○×△テクニック」などは、極めてロジカル!

選択肢の内容を「全体」で捉えてしまうと判断に迷うところですが、区切って考えて、それぞれで「○×△」を付ける、というのは個人的には「目からウロコ」でした。

例として挙げられている「フォークランド紛争」の選択肢は、即、「×」が出てきてしまうので別ですが、2つの選択肢が「○○△」と「○△△」だった場合、前者の方が正解の可能性が高いということ。

これは、ムスコの理科や社会の問題で活用できそうな気がします。


◆同じく、国語が苦手なムスコに伝授したいのが、上記ポイントの3番目。

とにかく記述問題で、解答の文章量がいつも足りないのは、こういうスキルが欠けているんだな、と。

この「分ける」と「つなぐ」テクニックは、長文問題でも有効であり、問題を分けて、それぞれを詳しく説明する解答を作ると、「点が来やすい」のだそう。

たとえば
「『サトルにとってこのプラモデルは憧れの存在だったので、プレゼントされてサトルは喜んだ』とあるが、傍線部はどういう意味か説明しなさい」
という問題があった場合、「サトルにとって/このプラモデルは/憧れの存在だった」と分けた上で、
「お小遣いの少ないサトルにとって」「3000円のプラモデルは」「欲しいけれど買うことができない存在だった」
と答えるワケです。

配点が15点の国語の問題で、平気で3点とか5点を取っているムスコに、このTIPSをマスターさせてやりたい……。


◆ただし、うちのヨメは、テクニックを用いて試験を受けることに反対であり、本試験ならまだしも、小学生が塾のテストで「普通に解く」以上のことをさせたがりません。

私は以前、ムスコに算数のテストでの「問題の見切り方」を教えていたら、「余計な知恵吹き込まないで」と非難されました。

そんなヨメでも、上記ポイントの2番目や3番目のTIPSなら、納得してくれるのではないか、と。

もちろん、日々の勉強があった上での「解答術」ですから、当然ムスコには頑張ってもらいますけどw

いずれにせよ本書は、中学受験から資格試験まで、広範囲に活用できること間違いかと。


ご自身やお子さんが受験されるなら、要チェックな1冊です!

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読むだけで点数が上がる! 東大生が教えるずるいテスト術――どんな試験でもすぐに使えるテストの裏技34
PART1 どんな試験でも使える! すぐに点数が上がるテストの裏ワザ22

PART2 一夜づけで点数を荒稼ぎ! ラクラク正答率を上げるテストの裏ワザ7

PART3 試験一週間前に完全攻略! 点数に直接結びつくテストの裏ワザ5


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

ノヤン先生のマーケティング学
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過去何度かセール対象となっている割には、いつも中古が高値なマーケティング本。

今回は「56%OFF」ということで、送料加味した中古より、800円弱お買い得となっています。


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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