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2017年11月30日

【パフォーマンス向上!】『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』ブラッド・スタルバーグ,スティーブ・マグネス


PEAK PERFORMANCE 最強の成長術
PEAK PERFORMANCE 最強の成長術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも一番人気だった1冊。

表紙にもあるように、アダム・グラント、ダニエル・ピンク、ケリー・マクゴニガルといった有名著者たちが絶賛する注目作です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
話題沸騰! 全米絶賛のベストセラー、ついに邦訳刊行!
脳科学から、心理学、スポーツ科学まで、最新科学のリサーチで、ついに判明!
一流に共通するいい成果を出すためのパターンとは?
時間の使い方、休み方、習慣を変えるだけで、全能力が爆発的にパワーアップし、驚異の成果を連発できる!

なお、中古にはプレミアが付いていますから、「10%OFF」+「9%ポイント還元」のKindle版がお得です!





Santa Monica Venice Christmas Run 2013 / planetc1


【ポイント】

■1.スキルは苦悩から生まれる
 中学校と高校の数学の授業で、生徒たちを対象にある実験が行われた。半数の生徒は難しい問題をさんざん考えた後に教師からヒントを与えられたが、残り半数の生徒は教師からすぐにヒントをもらった。その結果、問題と格闘した生徒のほうが成績が良かったという。この研究の著者は、研究で発見したことを実にシンプルかつ正確に言い表した。
「スキルは苦悩から生まれる」(中略)
 別の大学の物理学の指導システムを調べたところ、「先生がどう説明しようが、生徒は行きづまるまで考え込まないと、めったに学習しない」ことがわかったという。
 他方で、もっとも効果的な指導方法には共通点があった。生徒が音を上げるまで教えないのだ。「成長は限界ぎりぎりのせめぎ合いのなかから生じる。スキルは苦悩から生まれる」というわけだ。


■2.ハードに仕事をしたあとに短い休憩をとる
 先ごろ、国際的にSNSサービスを提供する企業、ドローギエム・グループが、卓越した社員には他の社員とは異なる習慣があるか否かを調べた。(中略)
 調査の結果、同社の成績優秀な社員が、52間仕事に集中しては17分間休むというパターンを繰り返していることがわかったという。
 他の企業の従業員たちの仕事ぶりも分析したところ、分野や職種に関係なく、ハードに仕事をしたあとに短い休憩をとると、べストの状態まで効率が上がることが判明した。食肉加工場で一番生産的な社員は、1時間サイクル(作業時間75分+休憩9分)で働いていた。農業従事者の場合は、90分サイクル(作業時間75分+休憩15分)で働くと一番効率が良い。
 他の研究でも、高い判断力や知性が求められる職業に従事している人の習慣を調べた結果、作業時間50分+休息7分のサイクルが一番効率が良いという結論に達している。


■3.一流はストレスを力に変える
平凡な選手たちは、ストレスを回避すべきもの、無視すべきもの、抑圧すべきものと考えていた。ストレスがあると能力を十分に発揮できないと思い込んでいたのだ。他方で、一流の選手たちは、ストレスとそれに伴う強い感情は、能力を発揮するうえで助けになると考えていた。ストレスがあると、身体的能力を最大限に発揮する準備ができるからだ。
 つまり、一流の選手たちはストレスに対してチャレンジ反応を示したため、あまり不安を感じなかったというわけだ。おまけにストレスを感じると、呼吸が速くなるなどの生理的覚醒が起きる。プールのなかで彼らは、その生理反応を爆発的な推進力へと切り替えたのだ。


■4.「無意識の力」を利用して、脳をクリエイティブにする
 あなたは椅子に座って、パソコンの画面かホワイトボードをじっと見つめたまま、知恵を絞り出そうとしたことはないだろうか? だがむきになって考えれば考えるほど、名案は思いつかない。名案が浮かぶのは、われわれが考えるのをやめたとき、意識が陰に引っ込んで無意識(デフォルト・モード・ネットワーク)が優位に立ったときだ。
 無意識の働き方は、意識とはまったく異なる。直線的な考え方から外れてランダムに活動し、意識的に考えていてはたどり着けない脳の領域から情報を引っ張ってくる。
「もし○○なら△△だ」という直線的な思考(つまり意識)が、一本の細い道だとすると、その道の両側にある広大な森が無意識だ。そして、独創的なアイデアはその森のなかにある。


■5.「大きな目的」がパフォーマンスを上げる
 他にも、卒業生に電話をかけて寄付を募る大学生オペレーターにまつわる、こんな調査結果がある。
 大学を卒業したばかりのOBが、彼らに「きみたちの仕事に感謝している」と伝えたところ、学生オぺレーターたちの成績がアップしたという。しかも、そのOBはただの卒業生ではなかった。学生たちの募金活動によって集まった奨学金を受けて大学を卒業したOBだったのだ。このやり取りの翌月、学生たちが集めた募金は前月比171%も上昇したという。
 自分の仕事が大きな目的に貢献していると認識すると、日々の業務はおろか、雑用のパフォーマンスも上がる――それを証明する事例はたくさんある。あなたも自問してみてほしい。「これをやることで誰かの役に立つか、大きな目的に貢献できるなら、私は持てる力のすべてを出し切れるだろうか?」と。最高のパフォーマンスを発揮できる人にこの質問をすると、ほぼ全員が「もちろん」と目を輝かせる。


【感想】

◆タイトルや冒頭の内容紹介、さらには推薦していた著名人の面子等々を見て、ある程度の期待はしていましたが、それがモロに叶えられた1冊でした。

いわゆる「科学的自己啓発書」が好きな方なら、ドンピシャなコンテンツと言いますか。

実際、過去当ブログでレビューしたことのある本の著者がゾロゾロ登場しております。

たとえば上記ポイントの2番目にある仕事と休憩の関係については、アンダース・エリクソンの研究を通常の職場にあてはめた調査に他なりません。

超一流になるのは才能か努力か?
超一流になるのは才能か努力か?

参考記事:【「1万時間の法則」の真実】『超一流になるのは才能か努力か?』アンダース・エリクソン,ロバート・プール(2016年08月05日)

また、続くポイントの3番目のストレスのお話は、ケリー・マクゴニガルのこの本にも詳しいです。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書
スタンフォードのストレスを力に変える教科書

参考記事:【オススメ!】『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』ケリー・マクゴニガル(2015年10月26日)


◆一方、上記ポイントの4番目の「無意識の力」のお話は、今まであまり「科学的自己啓発書」では取り扱ってこなかった気が。

単に漠然と「シャワーを浴びているといいアイデアが浮かびやすい」のような経験則(や過去の実例)に終始していた記憶があります。

ところがきちんと脳内をスキャンすると、「ぼんやりしているときに活発に活動する脳の領域」が存在していたという。

この「デフォルト・モード・ネットワーク」とは、神経学者のマーカス・レイクル博士が2001年に発見したもので、面白いことに「患者が課題に集中し始めたとたんに不活発となる」のだそう。

そう考えると、集中してクリエイティブな発想を生み出すのは、矛盾していることが分かります。

なおこのお話は、本書の第4章に詳しいので、気になる方はそちらでご確認を。


◆また今回は割愛しましたが、本書の第5章では「休息」の重要性が、「これでもか」というほど力説されています。

たとえばスタンフォード大学の研究者たちは、短い休憩散歩が想像力を活性化させることを検証。

その結果、「屋外で6分散歩したグループは、机から離れなかったグループと比べて、創造力が60%以上向上した」のだとか。

さらには「単に寝るだけ」で身体能力が上がるという調査も存在するという。

やはりスタンフォード大学のバスケットボール部の1軍メンバーに、「通常より平均で1時間50分長めに睡眠時間を取らせた」ところ、パフォーマンスが向上したのだそうです。

具体的には、「短距離走の速度が4%アップ」「シュート精度が9%アップ」等々。

実際、それによってこのチームは前年15勝だったのが、調査が行われた年には26勝を挙げたとのこと。

……毎晩5時間しか寝てない漏れ、涙目の巻。


◆以上のようなお話は、本書の第I部からで、続く第II部では「習慣」について検討しています。

特に大事なのが、第6章で詳しく触れられている「ルーティン」。

一流選手や一流アーチストが、「自分独自のルーティン」を持っていることは、類書でも詳しいかと。

またこれは、いわゆる「仕事の習慣」にもつながることで、「同じ環境」で「同じルーティン」を繰り返しながら仕事に取り組むと、脳と体が深いレベルでこれらと連携するようになります。

要は、仕事をするよう自分を「条件付け」する次第。

そういえば、この本でも「同じことを日々繰り返す」天才たちが数多く紹介されていましたっけ。

天才たちの日課  クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々
天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

参考記事:【習慣】『天才たちの日課』メイソン・カリー(2017年06月28日)


◆なお本書の「おわりに」では、「最高のパフォーマンスを維持し続けるための重要な条件」が3つ列挙されています。

具体的には本書でご確認いただくとして、その中の1つが「目的」。

上記ポイントの5番目がそれに該当しますが、本書では第III部の第8章に詳しいです。

どうしても私自身が細かいTIPSが好きで、上記ポイントでも第I部ばかりにフォーカスしてしまいましたが、皆さまにはこの第III部まで目を通していただいて、タイトル通り「最強の成長術」を身に着けていただきたいところ。

ちなみに巻末の原注が2ページしかない点に、当初いちゃもんを付けようと思っていたのですが、よく見たらPDF(12ページもありましたw)のURLが載っていますので、熟読したい方はこちらも要チェックで!


パフォーマンスを最大化したい方なら必読の1冊!

PEAK PERFORMANCE 最強の成長術
PEAK PERFORMANCE 最強の成長術
プロローグ トップエリートに「共通するノウハウ」を教えよう
第I部 「成長する人」に変わる
第1章 成長の方程式ー負荷と休息で、最高の能力を手に入れるー
第2章 絶対に成長に欠かせないことーストレスを増やして、爆発的に成長するー
第3章 「たった一つ」にとことん集中するー「努力の質」を高めて、確実に成長するー
第4章 「脳のスイッチ」を切り換えるーノイズを排除して、脳を目覚めさせるー
第5章 「休息」を最適化するームダのない休息で、自分を最高の状態にするー

第II部 成長を「習慣」にする
第6章 集中するー自分だけのルーティンで、一瞬で「ゾーン」に入るー
第7章 やめるーミニマリストになって、思考力を上げるー

第III部 成長を「続ける」
第8章 「目的の力」を使うー考え方を変えて、潜在能力を引き出すー
第9章 目的を見つけるー4ステップで、自分だけの目的に出合うー


【関連記事】

【グリット?】『やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』アンジェラ・ダックワース(2016年09月12日)

【「1万時間の法則」の真実】『超一流になるのは才能か努力か?』アンダース・エリクソン,ロバート・プール(2016年08月05日)

【オススメ!】『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』ケリー・マクゴニガル(2015年10月26日)

【オススメ!】『マインドセット: 「やればできる!」の研究』キャロル・S. ドゥエック(2016年01月18日)

【習慣】『天才たちの日課』メイソン・カリー(2017年06月28日)

【スゴ本!】『才能を伸ばすシンプルな本』ダニエル・コイル(2013年06月08日)


【編集後記】

◆本日終了するKindleセールが多いのですが、皆さま昨日の記事はご確認いただけましたでしょうか?

【メモ】明日終了するKindleセールまとめ【「月替わりセール2017年11月分」&「NHK出版ロングセラーセレクション」】(2017年11月29日)

【メモ】明日終了するKindleセールまとめ【「ニコカド祭り2017 最終週」&「ニコニコカドカワ祭り2017 ラストスパート」】(2017年11月29日)

「月替わりセール」はもちろんのこと、カドカワさんの「ニコカド祭り2017」関係も、2ヶ月続いていましたから、本当に今日で終わる可能性が高いかと。

まだの方はお早めにごらんください!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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