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2017年08月20日

【資産運用】『お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?』坂下仁,宮大元


お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?
お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中の「フォレスト出版 半額キャンペーン」で、個人的に気になっていた投資本。

著者の坂下さんは「元メガバンク」、宮大さんは「元外資系保険会社」出身ということで、金融機関の「手の内を明かした」暴露本となっています。

アマゾンの内容紹介から。
お金の不安から解放された人、続々!貯金ゼロ、投資経験ゼロでも大丈夫! 数千円のお小遣い程度を元手にお金をしっかり増やす方法を教えます。

なお、中古が1000円近くしますから、セール期間内であれば、Kindle版が実質600円以上お得な計算です!





Investment Key / Got Credit


【ポイント】

■1.お金を安全に増やす「3つの資産分散」
 種類分散とは、株や債券や不動産など性格の異なるものを買うなどして、資産の種類を分散する方法です。  
 特に不動産は、お札と違って紙切れになることがありません。インフレにも強いので、大昔から資産保全の王道でした。
 通貨分散とは、円のほかにドルやユーロ・ポンド建ての資産やビットコインを持って通貨を分散する方法です。後述する良質な海外ファンドでの運用や、海外不動産への投資は種類分散と通貨分散の合わせ技になります。
 時間分散とは、資産を買うタイミングをズラして、時間を分散する方法です(ドル・コスト平均法)。
 一番知られていないのが、3つめの時間を分散する方法です。マイナーですが、意外と効果的です。


■2.お金を増やせない「4つの崖」
 一番切実なのは、もらえる年金額が確実に減る「年金の崖」です。もし、年金だけで普通に暮らしていけるのなら、老後の不安はさして大きくはありません。
 そこで、年金に頼らなくても良いように準備したいのですが、真っ先に、低金利でお金が増えない「金利の崖」に阻まれます。
 金利が低すぎて増やせないのなら、イギリス人やドイツ人のように投資信託で増やそう!と思うのですが、手数料が高すぎてお金が逆に減る「手数料の崖」が立ちはだかります。
 その一方で、正しい金融情報が私たちの耳に入らない「情報の崖」があるせいで、ギャンブルを投資と勘違いしてお金をスッてしまいます。海外には優良な金融商品が存在するという事実さえ「情報の崖」にさえぎられて見えません。


■3.NISAをやっていいのはネット証券のETF
 そもそもNISAは、世間で騒がれているほど素晴らしい仕組みではありません。なぜなら、利益が出た場合にしか節税メリットがないからです。日本では投資信託を買っても損をする可能性の方が高いので、せっかくのNISAの良さを活かしきれないのです。だから、買った投資信託が下落して含み損をかかえれば、そのまま塩漬けにするしかありません。あきらめて売却しても、その非課税枠は再利用できないし、損益通算や損失繰越という税制上のそのほかの特典も使えません。
 特に銀行や証券会社の「窓口」でNISA口座を開くと、手数料が高い投資信託を勧めてきます。そうすると、投資信託で損をすることがほぼ確定し、同時にNISAのメリットを活かせないことも確定します。
 こうして消去法で考えていくと、NISAを利用しても良いケースはひとつしかありません。それは、5年経った時に利益が出ている可能性があって、かつ手数料が低い商品を買う場合です。具体的にはETFJ-REITしか選択肢はないのではないか、と思います。当然ですが、手数料が安い良心的なネット証券で買う場合に限られます。それ以外の場合にはNISAを活用してはいけません。


■4.確定拠出年金の3つのポイント
(1)手数料を低く設定していて、信託報酬も低い商品を揃えているネット証券を利用する。2016年10月末時点で一番お勧めできるのは楽天証券
(2)ラインナップについては、信託報酬が0.3%以下のインデックス運用の投資信託に限定する。ただし、確定拠出年金用の品揃えは今後刻々と変化しますので、最新情報については坂下仁の公式サイトをご覧ください
(3)分散投資をする際には、確定拠出年金のなかだけで考えるのではなく、保有している資産全体のなかで分散を考える


■5.気をつけるべき「死亡保険の5つのポイント」
(1)選んで良いのは、ひらがなやカタカナの社名の「カタカナ生保」だけ
(2)傷害特約、傷害割増特約、災害割増特約などには入らない
(3)受けとる時に、一括で受け取るか分割で受け取るかも大切
(4)必要な保険金額は「住宅費分+教育費分」だけ
(5)保険の目的は、もしもの時に「住宅費分+教育費分」を埋め合わせること以外にはないので、不動産所得が毎月40万円以上ある方や、金融資産が8000万円ある人は、死亡保険に入る必要はない

(詳細は本書を)


【感想】

◆本書の内容は、私自身がこの手の分野にあまり詳しくないこともあって、結構「目からウロコ」の連続でした。

ただし、投資に詳しい方なら「アタリマエ」の情報も多々ある可能性は大。

この辺は、読む人のリテラシーに依るものゆえ、一概にはオススメしにくいところなのですが、少なくとも「資産は銀行預金のみ」というような方なら、得るものはあると思います。

たとえば本書には、投資信託を繰り返し売り買いすることで、銀行や証券会社が手数料を稼ぐ「回転売買」について触れられているのですが、そもそも彼らにとっての利益とは、この手数料収入に他なりません。

新商品が発売されるたびに、次から次へと売り買いしていたら、その手数料で投資信託自体の利益も飛んでしまいますし、そもそもその手数料の料率も海外に比べて高いという……。

結果、「4年間で40回にわたって投資信託を1億円購入」し、「その半分以上が損失」となった80代の認知症の女性の女性のケースが本書では紹介されているのですが、一方で信託銀行が得た手数料は1500万円以上だったそうです。


◆もっともこれは、必ずしも認知症だからというワケではなく、金融リテラシーがないため、金融機関に「お任せ」でやっていれば誰でも起こりうること。

少なくとも1回1回の取引で、どれだけ手数料を払っているかくらいは、認識しておくべきでしょう。

とは言え、ただでさえ利益が上がらない状態で、「より儲かる商品」を紹介されたら、心が動くのもしょうがないのかも。

ただし、利益が上がらない理由が、利率の高い(平均8%)海外ファンドでも、まず銀行や証券会社の子会社で中抜きされ、さらに本体の銀行や証券会社で再度抜かれてしまうから、と知ったらどうでしょうか?

当然、海外の商品を直接買いたくなるのが自然の流れなのですが、本書には具体的な商品名が挙げられていません。

実は本書のアマゾンレビューで星1つを付けている方のほとんどが、この「具体性のなさ」について批判しているのですが、著者いわく「法律のため」とのこと。
 そのためにも、どのような商品があるのか、この本でもっと具体的にお話ししたいのですが、残念なことに日本の法律ではそれが禁止されています。それが第1章でもお話しした金融商品取引法や保険業法といった法律です。(中略)
 海外の商品を紹介したり、宣伝したり、勧誘することは、いまだに一切禁止されているのです。日本の銀行や保険会社を守るためには、仕方がないということなのでしょう。
お金をもらって指南するだけならまだしも、本に書く事すら禁止されているというのは、ちょっと腑に落ちない気が。


◆また本書では、「投資」だけではなく、「貯蓄」についても言及。

中でも上記ポイントの5番目にある、「生命保険」は最重要ポイントです。

保険関係で言うなら、「平成6年以降に加入した年金保険は無条件で解約しなさい」ですとか「45歳以下の人は共済保険に入ってはいけない」といったアドバイスも収録。

そのほか、自動車保険や火災保険のチェックポイント等もありますので、興味のある方は、本書にてご確認ください。

ただ、スマホ代の節約や、シャワーヘッド交換による水道代の節約というのは、前半部分の硬派なお話とは、少々テイストが違いますし、載せなくても良かったかも。


◆なお、本書では投資の手法について「必ずやるべき」「やっても良い」「やってはイケない」の3つに分けて表に整理しているのですが、「必ずやるべき」の筆頭に挙げられているのが、「妻社長メソッド」なるものです。

これは著者の1人である坂下さんのこの本に詳しいらしいのですが、内容については本書では一切触れられていません。

いますぐ妻を社長にしなさい
いますぐ妻を社長にしなさい

確かに内容的にはひと言では言えないでしょうけど、普通奥さんを社長にして会社をつくるのは、「節税」が主たる理由ですから、節税しなくてはいけないような収入源があるのかどうかがキモな気が。

さらに上記ポイントの4番目にもあるように、ご自身のサイトに誘導されたりもしているのですが、こちらはアップデートの必要があるので、しょうがないでしょう。

こうした部分さえ気にならなければ、上記でも申し上げたように、ある一定レベル以下の方にとっては、本書は一読の価値があると思います。

現に私も、投資信託にかなりの金額を突っ込んでいる(&売却損+多額の手数料支払)母に本書を読ませようと、中古本の購入を検討しているくらいですから……。


資産運用する前に読んでおくべき1冊!

お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?
お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?
プロローグ アインシュタインがあなたをお金持ちにする
第1章 安月給の香港人が日本人より金持ちなワケ
第2章 プロでも難しい金融商品
第3章 定年までに3000万円貯まる仕組み
第4章 月3万円はタネ銭がつくれる!
エピローグ 行動する個人になろう


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【投資】『せめて25歳で知りたかった投資の授業』三田紀房,ファイナンシャルアカデミー(2017年01月27日)

【お金】『お金を整える』市居 愛(2016年03月05日)

【お金】『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』大江英樹(2015年11月08日)

【名著再び】『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ』橘玲(2014年09月29日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

はじめてのサイエンス (NHK出版新書)
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おなじみ池上彰さんの科学読本。

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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