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2017年07月31日

【リーダーシップ?】『「自分の殻」を打ち破る ハーバードのリーダーシップ講義』ロバート・スティーヴン・ カプラン


「自分の殻」を打ち破る ハーバードのリーダーシップ講義
「自分の殻」を打ち破る ハーバードのリーダーシップ講義


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在開催中の「夏休み、社会科学特集キャンペーン」の中から人気を集めていた1冊。

著者であるカプラン教授の作品である「ハーバードシリーズ」は、過去2作ともレビューしていますが、本書はその第3弾となります。

アマゾンの内容紹介から。
あなたの信念は何ですか?人に質問できますか?自分をさらけ出せるほど、信頼し尊敬できる相手がいますか?リーダーシップは団体競技である。チームが成功するには、メンバーたちに経営者マインドを根づかせ、あなた自身がメンバーとの間に信頼関係を築かなければならない。ハーバード・ビジネススクール教授として、リーダーシップを研究し、数多くのアドバイスを送ってきた著者が教える、リーダーであり続けるための極意。

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leadership / SparkCBC


【ポイント】

■1.リーダーシップの基本は経営者マインド
 本書では、リーダーシップとは何かを模索するみなさんのために1つの枠組みを準備しました──「リーダーシップは経営者マインドからはじまる」という枠組みから議論を進めます。経営者マインドとは、意思決定者の立場でものを考え、自分の行動の結果に責任をもつように行動することです。あなたはそのような行動を取っていますか? 人々に価値を提供することに注力していますか? あなたの行動が誰かに影響を与えたとき、その影響の善し悪しに関係なく責任を取りますか? リーダーになるために責任を持って学び続けていますか? 自分を知ろうと努力していますか? 本書を読めば、リーダーシップと経営者という概念は密接に結びついていることに気づくでしょう。


■2.リーダーシップに地位や肩書は必要ない
 意思決定者として自分の信念を見極めること、勇気を出して行動すること、そして人々に価値を提供することに注力すること──これらをリーダーシップの柱だとすると、リーダーになるのに経営者や重役の地位は必要でしょうか? 特定の仕事や地位がなければリーダーシップを発揮できませんか? 経営者になったつもりで考えて行動するには、経営者でなければなりませんか?
 いいえ。その必要はありません。リーダーシップの本質は心構えです。地位ではなく、行動で決まるのです。部下がいなくともリーダーになれます。逆に、何千人もの部下を抱えていても、リーダーになれない人もいます。すべては行動次第です。経営者になったつもりで自分の信念を見つけ出し、その信念に従って行動していますか? 人のために価値を作りだそうと努力していますか?


■3.自分が間違っていたら意見を考え直す
 あなたは柔軟に意見を変えられますか? 「私は間違っていた」と認められますか? 新たな事実が見つかるか、説得力のある主張を聴いたとき、それに耳を傾けて自分の意見を考え直しますか? 「もちろん」と即答する人にお訊きします。本当ですか? これらができるか否かは、あなたのなかのリーダー像や心のあり方次第です。リーダーは自分の意見をもっていなければならない、そして部下に指示しなければならないと思い込んでいませんか。意見を変えるのは意志が弱い証拠だ、自分が物事を決めるのだと思い込んでいませんか。失敗したとか、間違っていたと認めるのは難しいですか? だとしたら、あなたは能力を発揮できていないかもしれません。


■4.ビジョン、優先事項、方向性を確認する
「明確なビジョンを描く」「優先事項を3〜5項目選び出す」「方向性から外れていないか分析する」──これらのプロセスを行うと、リーダーとしての手腕を格段に向上させることができます。車で旅行へ出かける状況にたとえることもできます。どこへ向かうのか? なぜそこへ向かうのか? そこへたどり着くためにしなければならない重要事項は何か? いったん家を出発したら、今度は道順を確認します──旅行に出かけるときにはこうした問いが鍵となりますが、それはリーダーとしての旅路にも当てはまるのです。おまけにこれは、チームのみんなに経営者マインドを実践するよう促すのにも役立ちます。あなたが目指すゴールをチームのみんなに伝えれば、みんなもゴールへの到達に向けて積極的に行動しやすくなるからです。


■5.グループの力を活用する
 私がハーバード大学での教師生活のなかで学んだことがあるとすれば、それはグループの力に気づいたことです。多くの決定はリーダーによって下されるものの、1人の人間が決定を下すよりも、グループのほうがより優れた分析結果や解決策を導き出すことを学びました。多くのリーダーは、自由に使える巨大な力がすぐそこにあることに気づいていません。従業員の強みや弱みを個人単位では認識するものの、彼らがグループになると、1人ひとりの能力の総和よりも、はるかに強力な存在になることに気づいていないのです。
 この力を利用するには、多様な人材を集めて、問題を1つ提起して彼らにディスカッションしてもらうのです。メンバーたちが綿密に分析できるようたくさんの情報を共有し、問題の核心が明らかになるような質問を投げかけるのです。メンバーたちは互いの意見に耳を傾け、議論を通して自らの見解に磨きをかけていくでしょう


【感想】

◆従来持っていた「リーダーシップ感」を一変させられるような作品でした。

実際、著者のカプラン教授がよく話す相手(CEOや管理職)の多くも、「リーダーシップとは資質であって、学んで身につくものではない」という考えとのこと。

一方で、カプラン教授はハーバード大学のMBAプログラムで「リーダーシップ講座」を担当し、「リーダーを育成」しています。

この矛盾を教授は「リーダーシップの共通認識がないから」と指摘。

そこで本書でまず主張されるのが、上記ポイントの1番目にある「リーダーシップは経営者マインドからはじまる」という枠組みです。

教授いわく、経営者になったつもりで考えれば、今日明日にでもリーダーになれると確信できるのだそう。


◆これは要するに「リーダーシップを発揮する」ためには、上記ポイントの2番目にあるように「地位や肩書は必要ない」ということです。

当然、「いつか昇進して高い地位に就いたならやること」でもありません。

結局リーダーシップとは「人のために何ができるか」を考え、「いざというときにそれを行動に移すこと」なワケです。

そして卓越した企業には、このような人々がいるもの。

「仲間の手助けをする」、「経営者の立場で考え行動する」「自分の仕事を限定せずに職務の範囲を超えて積極的に働きかける」といった行為は、高い地位に就いてから急に行うものではありません。

常日頃から、このようなことができる人が、自然と昇進してしかるべきでしょう。


◆さらに従来のリーダー像と異なるであろうものが、上記ポイントの3番目です。

本書では「わからないことを人に質問し、助言を求める」ことが推奨されているのですが、果たして実践できているリーダーがどれだけいるのやら。

逆に「わからないことを人に訊けない人」や「すべての答えを知っていると思い込んでいる人」は、「余計な口出しはするな」という雰囲気を醸し出しているもの。

上司がそういう姿勢では、部下はそれに従うしかありません。

本書はそうした状況に陥ったリーダーが孤立し、苦境に陥る事例がいくつか紹介されており、なるほど、これはありがちだな、と私自身思った次第……。

それを避けるため、本書では「フィードバックを頼めそうな部下との交流を深める」ことが推奨されているのですが、これは双方にとってややハードルが高そうです。


◆そこでもう1つ挙げられていたのが、上記ポイントの5番目にある「グループの力」。

リーダーと1対1ではなかなか言えない会社の問題点等も、「会議」で議題として挙げられていれば、自然と意見が出てくるものです。

また、今回は割愛しましたが、本書では「ブレインストーミング」や「白紙の状態から構想を練る演習」といった手法が紹介されていますので、ご参考まで。

結局「人との関係を築く技術」と「チームを動かす技術」を身につければ、「フィードバックを求める」のも、「個人や組織の盲点を見つける」のもずっと容易になるというワケですね。

……なるほど本書は、現時点でリーダーである人も、将来的にリーダーになる人も一読の価値アリかと。


リーダー像のパラダイムシフトが起きる1冊!

「自分の殻」を打ち破る ハーバードのリーダーシップ講義
「自分の殻」を打ち破る ハーバードのリーダーシップ講義
はじめに ――誰でもリーダーになれる
第1章 経営者マインドをもつ――経営者になったつもりで考え、行動する
第2章 自分の殻を破る――意欲的に学び、狎気靴さ震〞をもち、アドバイスを求め、孤立を避ける
第3章 リーダーとしてのスキルを伸ばす――二つのプロセスをマスターする
第4章 真の人間関係を築く――自分をさらけ出し、グループの力を活用する
第5章 終わりなき旅をする――もう一段階上のリーダーをめざして


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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……私もレビューの予定がないのに買ってしまいましたw


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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