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2017年06月04日

【脳科学×勉強術】『最新科学が証明する最強の勉強術』


最新科学が証明する最強の勉強術 (英和MOOK)
最新科学が証明する最強の勉強術 (英和MOOK)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも人気の高かった勉強本。

買う前は知らなかったのですが、当ブログでもおなじみの池谷裕二さんや、加藤俊徳さん、菅原洋平さんといった面々が監修されてらっしゃいます。

相変わらずアマゾンに何の情報もないので、版元サイトから。
最新の研究と、脳科学の観点から効果が期待できる大人のための勉強術や生活習慣を5人の専門家が教えます!

なお、上記未読本記事でも触れたように、版元である英和出版社(「英治出版」に非ず)さんは、今まで1冊もKindle本を出していないようなので、お読みになりたい方は、このムック本をお求めください!





Brain interface hacking at HeatSync Labs / .dh


【ポイント】

■1.記憶容量を上げるためには、自分に要求する
特に記憶の容量を増やすために必要になるのは「自分で自分に要求すること」です。例えば覚えるべきことが多すぎて追いつかない、なんとかしなければいけない、という時に、人間の脳は記憶容量を上げるスイッチが入ります。つまり自分を追い込まずに、「容量をアップした方がいい」と何となく思っていても、永遠に脳の容量は増えません。脳が明確な需要を感じないと、記憶力も上がらないのです。このように自分の脳に負荷を与えると、脳神経のネットワークがブロードバンド化します。ですから、必要に迫られて必死に勉強をしたり、仕事に向かった後に気づくと、問題をスムーズに解くことができたり、作業効率が上がっていたりするのです。


■2.あえて苦手な記憶タイプを使う
 例えば言語系の記憶が得意な人は、文章を読んだ後に図や絵に起こしてみましょう。視覚系の脳の使い方は苦手なので面倒くさいかもしれませんが、こうして負荷をかけることで印象に残りやすくななります。視覚系の記憶が得意な人は、読んだ文章から気になった部分や、良いと思った文章を書き移してみるのがおすすめです。
 こうして、あえて苦手な部分で行うことは、ふだん脳で使われていない部分を成長させることになります。
 数を多くこなす場合にはもちろん、自分の得意な方法で記憶した方がスムーズですが「負荷をかけてより定着させる」という意味で、積極的に苦手な部分を活用した方が記憶力の強化につながります。なにより、勉強する時に視覚系の人はビジュアルインパクトで入りやすく、言語系の人は言葉だけで納得したつもりになりやすいという癖が解消できます。


■3.「計画式」と「階層式」の2つの暗記法
一度に全てを覚えようとしても、どうしても人間の脳には限界がああります。そのため、覚える範囲を決めて、毎日少しずつ暗記していくのです。般若心経の場合であれば、何度も同じところを読みながら、1行ずつ新しく覚えるところを増やしていけばいいのです。月に10%しか覚えられなくても、10ヵ月後には10O%覚えられるというわけです。
 もう1つの方法は覚える内容に階層を作り、本当に必要な内容までを選択していくというやり方です。本を1冊ぶん覚えるのであれば、まず目次や見出しを覚え、暗記する対象の全体の流れを把握します。
 1冊の本の中であっても、自分にとって常に必要な部分もあれば、あまり重要ではない部分もあります。章のタイトルだけ覚えておけばいいもの、小見出しまで覚えておけばいいもの、小見出しの下の地の文まで覚える必要があるものを階層建ててランク付けしておき、重要なランク部分だけを記憶するのです。


■4.理解するなら黙読、記憶するなら音読
 黙読はまず理解系の脳番地が刺激され、理解が進んでいくと次に思考系脳番地が刺激されます。こうして黙読を続けていくと、次第に理解が深まり、頭の中で考えがまとまるようになります。音読の場合は物事を「理解する」という面ではあまり向いていません。しかし声に出すことは伝達系脳番地と運動系脳番地、そして聴覚系脳番地などが働きます。
 さらに「朗読劇」のように感情を込める場合には、感情系脳番地も刺激されます。音読の方が幅広い脳番地を刺激し、脳全体を活性化することにつながるのです。音読は脳番地の連携を活発に行うため、記憶がしやすい、ということも言えます。


■5.「交互学習法」で深く定着させる
 交互学習とは単元や勉強内容を1問ごとなどでランダムに変える勉強法です。反対に1つの項目や単元をまとめ、順番に勉強していく方法を「ブロック学習」といいます。一見するとブロック学習の方が効率的に見えます。実際、勉強した直後など、短期間ではブロック学習の方が良い成績が出ます。しかし、勉強から1週間後など時間を置いた後では、交互学習の方が圧倒的に良い成績が出ることが実験によってわかっています。
 勉強する当人としては交互学習の方が苦労や面倒が多く、スムーズに進みません。しかしこうした負荷によって、脳にはより深く定着するのです。スラスラと学習できることは一見、学んだような気分になれますが、実際は定着していないものになります。


【感想】

◆冒頭の内容紹介にもあるように、本書は5人の専門家の方々によって、各章が構成されています。

上記で挙げた、3人の先生方はそれぞれ

 ●加藤俊徳さん……記憶力・集中力・理解力

 ●池谷裕二さん……語学(英語)

 ●菅原洋平さん……睡眠

という分担であり、その他のお2人も

 ●瀧靖之さん……子どもと老人の脳ケア

 ●梶本修身さん……食と住環境

というテーマで解説されているという。

結果、当ブログのニーズから考えると、どうしても最初の加藤さんのパートから多くのポイントを選ばざるを得なくなってしまいました。


◆ただ、これが思ったよりも結果オーライというか、勉強本オタクの私でも知らなかったことが多々。

池谷さんや、菅原さんに比べて、加藤さんの著作をあまり読んでいなかったからかもしれませんが、付箋を貼りまくりました。

特に上記ポイントの4番目の黙読と音読の使い分けは「目からウロコ」。

暗記する際に音読することは、私自身も税理士試験の受験生時代にやっていましたが、逆に何かを理解するときには、黙読の方が良いとは知りませんでした。

何でもかんでも音読すればいい、と思われている方はご留意いただければ、と。


◆また、池谷さんのパートでは、主に池谷さんのこちらの本をベースとして英語学習法を展開。

怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 ネット対応版 ネイティブも認めた画期的発音術 (ブルーバックス)
怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 ネット対応版 ネイティブも認めた画期的発音術 (ブルーバックス)

私は大昔に旧版を買ったきり、ダンボールに積読させてしまいましたが、この本における「カタカナ英語」というのは、一般的に使われている外来語の英語ではなくて、正しい発音に近いカタカナ表記のことだったんですね。

たとえば「miralce」が「ミラクル」ではなく「メラコウ」だったり、「hospital」が「ホスピタル」ではなく「ハスペロウ」みたいな。

ちなみに上記ポイントの5番目は、この池谷さんのパートからなのですが、上記ポイントの1番目や2番目同様、「負荷」というフレーズが出てくるのが印象的でした。

私自身、スラスラ勉強できる方がいいと思っていたのですが、長い目で見れば、むしろ逆だったようです。


◆なお、菅原さんのパートでは、非常にいいことも述べられているものの、なまじ菅原さんの作品を結構ご紹介してきた当ブログとしては、ネタかぶりが避けられませんでした。

とはいえムック本の自分のパートで何かを言う際に、今までとまったくかぶらない内容を選ぶ方が不自然ですから、これは致し方ないところ。

詳しくは下記参考記事でご紹介している、菅原さんの著作にてご確認いただければ、と思います。

一方、瀧さんと梶本さんのパートは、「勉強術」とは少々経路が違うので、今回はとりあえずパス(すいません)。

ただし、梶本さんのお話によると、「脳の疲労を回復させる効果で言えば圧倒的」という「イミダペプチド」という物質のことは、初めて知りました。

一応、こんなサプリも出ている模様(少々お値段張りますが)。

日本予防医薬 イミダペプチド ソフトカプセル 84粒
日本予防医薬 イミダペプチド ソフトカプセル 84粒

……税理士試験の受験生時代だったら、「背に腹は代えられない」とか言って買っていたかも知れませんが。


「脳科学×勉強術」をまとめた1冊がここに!

最新科学が証明する最強の勉強術 (英和MOOK)
最新科学が証明する最強の勉強術 (英和MOOK)
●記憶力・集中力・理解力を脳科学から解き明かす(加藤俊徳先生)
●大人の脳は「開き直り」で語学をマスター(池谷裕二先生)
●子どもの脳を伸ばす教育と親世代の脳のケア(瀧靖之先生)
●勉強効率を上げる睡眠と脳の関係(菅原洋平先生)
●脳の疲労を防ぎ勉強力を向上させる食と住環境(梶本修身先生)


【関連記事】

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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

世界を変えた10冊の本
世界を変えた10冊の本

私自身、以前買ったまま積読状態の作品。

中古が値崩れしていますが、「64%OFF」の199円で、中古の送料以下となっていますから、買うだけ買っておくのもアリだと思います。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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