スポンサーリンク

2017年05月29日

【スピーチ】『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』スティーブン E. ルーカス


B01NACDS7G
アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日スタートしたSBクリエイティブさんのセールにて注目を集めていた1冊。

確かに中身も濃く、帯に大きく「全国大学生協1位」とあったのは、伊達ではありませんでした。

アマゾンの内容紹介から。
「きちんと考えを伝えること」は人生最大の武器になる―プレゼン、自分の意見に自信が持てる!ハーバード大学、カリフォルニア大学など1300校以上の大学で20年以上使われている名著!

中古が1200円弱しますから、セール期間内ならKindle版が500円以上お得な計算です!





Presentation / jeanbaptisteparis


【ポイント】

■1.ゴールの書き方のコツ
 ゴールを意識することなしに、良いプレゼンはできません。ゴールは以下のガイドラインに従って書きましょう。(以下抜粋)
(1)「…する」という表現で書く。
(2)質問形にしない
(3)言葉遣いは具体的に
(4)ゴールは1つに絞る
(5)あいまいにならないように

(詳細は本書を)


■2.サマリーセンテンスを書く
 ゴールは「話し手がプレゼンで達成したいこと」ですが、サマリー・センテンスは、プレゼンの内容を1文でまとめたものです。プレゼン準備中に、「プレゼンでは絶対にこれを話さなければならない」ということを思い出させてくれる、要でもあります。
 仮に、プレゼンをする直前、友人に、「今日プレゼンするんだって? その要点を1文で教えてくれない?」と言われたら、こう答えるかもしれません。
「アメリカの刑務所制度には、受刑者が多すぎること、効果的な社会復帰プログラムがないこと、そして、納税者に過大な負担となっていること、という3つの問題がある」
 この答えがサマリー・センテンスです。テーマ(アメリカの刑務所制度)やゴール(アメリカの刑務所制度の3つの主要な問題について、聴衆に説明する)より詳しいですね。


■3.メインポイント(主要な論点)の5つの型
(1)時系列型
イベントや歴史など、物事を時系列で語りたいときに使います。
(2)一定方向型
一定方向型は、上から下、左から右、前から後ろ、内側から外側、東から西など、一定の方向に沿って話を進めるときに使います。
(3)因果関係型
メインポイントが「原因」と「結果」の場合は、因果関係型を使います。どちらを先に持ってくるかは、プレゼンのテーマによります。
(4) 問題解決型
何か問題を解決したいときに使うのが、問題解決型です。1つ目のポイントで問題の存在とその深刻さを示し、2つ目のメインポイントで実行可能な解決策を提示します。
(5)サブテーマ型
何か・誰かについて複数の要素を伝えたい、というときにはサブテーマ型がおすすめです。伝えたい要素1つひとつをサブテーマとし、そのサブテーマをメインポイントにします。
(詳細は本書を)


■4.プレゼンの終わりに大事な部分を強調する4つの方法
a メインポイントを繰り返す
いちばん簡単な終え方は、メインポイントを繰り返すことです。
b 引用で終える
プレゼンの効果的な終え方としてよく使われるのが、名言や、有名人・関係者の発言などを引用して終えるというやり方です。
c 心に訴えかける表現を作り出す
他人の言葉を引用する代わりに、心に訴えかけるような表現を自分で作ることもできます。
d 導入部分の話に触れる
プレゼンの最後で導入部分の話に立ち返ると、全体にまとまりが出ます。


■5.プレゼンの4つの型の使い分け方
 4つの型を使い分けるコツは以下の通りです(監訳者)。
・問題が存在していることを聴衆がわかっていない場合 ➡ 問題解決型または問題−原因−解決型
 →解決策が問題をある程度解決してくれそうな場合 ➡ 問題解決型
 →解決策が問題の「原因」にどれだけ効果があるかを強調したい場合 ➡ 問題−原因−解決型
・現状維持を訴える場合 ➡ 問題解決型
・問題が存在していることを聴衆がわかっていて、すでに複数の解決策が提示されている場合 ➡ メリット比較型
・自分の解決策は完璧ではないかもしれないが、他の解決策に比べればメリットが大きい、と主張したい場合 ➡ メリット比較型
・聞き手に行動を促したい場合 ➡ モンロー説得法


【感想】

◆引用部分が大量になってしまい、申し訳ございません。

冒頭で触れたように、本書は「1300校以上の大学で20年以上使われている名著」とのことで、なるほど当ブログで従来ご紹介してきたプレゼン本と比較すると、かなり教科書チック。

上記ポイントでは、項目を列挙ないしは、その簡単な解説にとどまっていますが、実際には、解説はもっと詳細ですし、具体例も豊富です。

たとえば上記ポイントの2番目にある「サマリーセンテンス」に関して、「テーマ」と「大まかな目的」、さらに「ゴール」を経て「サマリーセンテンス」へと発展させるかについての事例がこちら。
・テーマ=音楽セラピー
・大まかな目的=情報を伝える
・ゴール=音楽セラピーが、精神障がいや認識障がいのある人たちにいかに役立つか、聴衆に知らせる
・サマリー・センテンス=音楽セラピーは、20世紀に正式な治療方法として発展し、数多くのメソッドによって行なわれ、複数の理論によって裏づけられている
こんな調子で、かなり分かりやすく、かつ、詳細に述べられているワケです。

ですから、いつもなら個別論点やテクニックで、気になったところや、「目からウロコ」な部分を抜き出すことが多いものの、今回はあくまで「型」や「パターン」の紹介にとどまっているという……。


◆そもそも「プレゼン」というと、当ブログでは漠然と捉えていましたが、大きく分けて「情報を伝えるプレゼン」と「説得のプレゼン」の2つがあります。

かつ、「説得のプレゼン」の種類には、「事実問題について説得する」「価値観を説得する」「方針を説得する」の3つが。

本書曰く「ここで大事なのは、自分のプレゼンはどの種類に該当するのかをしっかりと見極める」ことであり、「見極めさえ間違えなければ、あとは型に沿って準備する」そうなんですけど、見極め以前に、その3つすら意識したことありませんでしたよ!?(白目)

実は、「方針を説得する」には4つの型があり、それを解説したのが、上記ポイントの5番目。

そこで「問題解決型」やら「問題−原因−解決型」「メリット比較型」「モンロー説得法」とあるのがソレです。

ここでは単に名前だけ挙げていますが、もちろん本書には、個々の型の解説もありますからご安心を。

と言うか、あちらの大学生は、学生のうちからここまで掘り下げているのか、と……。


◆また、本書が類書と違う点の1つが、特殊なケースでのスピーチについても触れられていること。

結婚披露宴や卒業式、授賞式、就任式等、ビジネスシーンとは違う場におけるスピーチの注意点は、日頃プレゼンをしない方にとっても参考になると思います。

さらに驚いたことに、「オンライン・プレゼン」についても、かなりのページを割いているという!?

ちなみにここでいう「オンライン・プレゼン」とは、単にプレゼンをネットにアップするのではなくて、リアルタイムにオンラインで行うプレゼンのこと。

カメラアングルから質疑応答まで、結構詳しく触れられています。

これ、さすがに20年前の版にはなかったと思うのですが、プレゼンの要素が通常のものとほぼすべて違うだけに、実際に行われる方にとっては、結構ありがたいのではないでしょうか。


◆なお、アマゾンレビューの1つで触れられているところによると、本書は下記の原著から5つの章を削っているとのこと。

The Art of Public Speaking (College Ie Overruns)
The Art of Public Speaking (College Ie Overruns)

……Kindle版が12000円超するのはどうかと思うんですが。

英語と日本語なので、一概には比較できませんが、確かにページ数も480ページ(ペーパーバック)あるのが、308ページ(単行本)になっています。

いやでも、日本語版でも結構「おなか一杯」でしたし、必要と思われる要素は、ほとんど収録しているはず。

いずれにせよ、このコンテンツがセール期間中だと900円で読めるというのは、お買い得だと思います。


プレゼンが基礎から学べる1冊!

B01NACDS7G
アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書
第1章 「人前で話す」とは、どういうことか
第2章 倫理とパブリックスピーキング
第3章 伝える「目的」は何か
第4章 聞き手を分析する
第5章 本論を組み立てる
第6章 スピーチのはじまりと終わり
第7章 プレゼンのアウトラインを作る
第8章 言葉を選ぶ
第9章 プレゼンをしよう
第10章 ビジュアル資料を使いこなす
第11章 情報を伝えるプレゼン
第12章 説得するために話す
第13章 説得のテクニック
第14章 特別な席でのスピーチ


【関連記事】

【88のコツ?】『恥をかかないスピーチ力』齋藤 孝(2016年06月08日)

【名スピーチ集】『巨大な夢をかなえる方法 世界を変えた12人の卒業式スピーチ』(2015年03月16日)

【プレゼン術】『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』ジェレミー・ドノバン(2013年07月18日)

【こんな方法あったんだ】『伝え方が9割』佐々木圭一(2013年03月05日)

【秀逸!】『思いが伝わる、心が動く スピーチの教科書』佐々木繁範(2012年02月18日)


【編集後記】

◆昨日の2本目の編集後記でご紹介したこちらのセールなんですが。



Amazon.co.jp: 【50%OFF】日本文芸社大規模セール 2,000点以上対象(6/1まで): Kindleストア

メンタリストDaiGoさんだけじゃなくて、この本も忘れていました。

続 聞き出す力
続 聞き出す力

テクニックはさておき、こちらもエピソードが面白そうですw


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「プレゼンテーション」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 08:00
TrackBack(0)プレゼンテーションこのエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

スポンサーリンク




この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/smoothfoxxx/52255349