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2017年01月23日

【オススメ】『思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33』土井高徳


思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33(小学館新書)
思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33(小学館新書)



【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の小学館の「2016年の売上ランキング ベスト300」の中からアマゾンアタックした子育て本

「セールで安いから……」と何気に買って読みだしたのですが、かなり濃厚でハイライト引きまくりました。

アマゾンの内容紹介から。
子どもの言葉が荒くなった。暴力をふるわれた。口をきいてくれないので何を考えているのかわからない…。思春期の子の、突然の態度の変化に戸惑う親は多い。37年間に100人。福岡県北九州市の「土井ホーム」にやってくるのは、ほかの施設では手に負えないほど心に傷を抱えた子どもたち。ともに暮らしながら心の傷を癒し、社会へと自立させてきた日本でただひとりの「治療的里親」が、だれにでもできて、どんな子にもすぐによく効く思春期の子育ての処方箋を伝授。

なお、新書の中古が結構高いので、セール期間内であれば、このKindle版一択かと。





Nature & Cake / DEWEGGIS


【ポイント】

■1.子どもと向き合う3つの工夫
 子どもと向き合うとき、私がいつも心がけていることが3つあります。
 ひとつは、声を荒らげないこと。親が声を荒らげると、だいたいの場合子どもも声を荒らげます。言葉はキャッチボールですから、こちらが豪速球で投げれば、向こうも力いっぱい投げ返してくる。柔らかい球を投げればソフトに返してきます。穏やかに話すことは、子どもと向き合う出発点です。(中略)
 ふたつ目は、メッセージの出し方です。「△△しちゃダメ」ではなく、「○○しなさい」と肯定的に言ったほうが、子どもには非常に通りがいいですね。(中略)
 3つ目は、必ずほめて終わること。私はいつも、「最後までよく聞けたね」「がんばったね。ご苦労さん」と声をかけて終わります。子どもの自尊感情を高め、お互いの絆を確かめる言葉かけは、とても大事です。


■2.子どもをダメにする10の叱り方(抜粋)
●脅す
「10数えるまでに着替えられなかったら、置いていくからね」
●過剰に警告する
「気をつけて、車にひかれるよ」
●皮肉を言う
「来週テストがあるのをわかっているのに、教科書を学校に忘れてきたの? なんて頭がいいんでしょう」
●ネガティブな予言をする
「親の言うことを聞かないなら結構。あなたみたいな子には友達がひとりもいなくなっちゃうからね」
(詳細は本書を)


■3.しっかり目を合わせて伝える
 さて、あなたはお子さんに語りかけているときに、あるいは注意をする際に、お子さんの目を見ていますか。台所仕事をしながら、アイロンをかけながら片手間に言っていませんか。これでは通じません。通じないから声を荒らげたり、繰り返し言うことになり、お子さんに嫌われてしまいます。
 子どもに大事なことを伝えるとき、しつけるときには、しっかりと目を合わせて語りかけましょう。テレビのスイッチも切りましょう。大事なことがらであるときにこそ、目を見て、ときには手を取って語りかけましょう。


■4.中止させるときには「予告」をする
 子どもが夢中になっていることを中止させて、ほかの行動をさせたいときにはどうしたらいいでしょうか。その効果的な方法のひとつが「予告をする」ことです。やめさせる必要のある5分前、10分前、15分前に「予告をする」のです。(中略)
 このように今していることをやめて別のことをしなければならない場合、それを「予告する」ことは、行動の変化を生むのに非常に効果的な方法です。予告をすることで、子どもには次の行動への「見通し」が生まれて、行動を切り替える準備をすることができます。同時に、まだ少し遊ぶ時間が残っていることを知って、子どもはほっとします。毎日の日課であれば、紙に書いて貼っておくことも有効です。


■5.注意は「CCQの原則」で
実は、子どもを注意したり、指示するときには「CCQの原則」が有効です。子どもに注意や指示をする際には、穏やかに(calm)、子どもに近づいて(close)、小声で(quiet)注意をしましょうという原則です。大声を出すことで子どもが逆に興奮したり、調子に乗ったりすることを防ぐ効果があります。大声は子どもの脳には不快な雑音として受け取られ、繰り返し大声で叱責すると、子どもの脳にダメージを与えるという医師の報告もあります。
 今の場面で言えば、あなたは部屋まで行き、お互いの表情が見える範囲まで近づき、穏やかな態度で、小声で、しかし毅然と、やってほしい行動をお子さんに指示すればよかったのです。焦る気持ちはわかるのですが、親自身が自分の行動をコントロールし、声を抑制し、穏やかに小声で指示するということが大切です。


【感想】

◆今回記事を書くにあたって、当ブログ内で関連記事を探したところ、意外なまでに「基本的な子育て本」を読んでいないことに気が付きました。

つまり、カテゴリーが「子育て・教育」だったとしても、その多くが「受験ネタ」や「能力開発」寄りだったということ。

というか、普通に意味での「子育て本」と呼べる作品は、ゼロと言ってもいいくらいです。

一方、本書の著者である土井高徳さんは、家庭に何らかしらの問題がある子どもを養育する「土井ホーム」を運営されている方。

それだけに本書においては、「宿題しなさい」と「部屋を片づけなさい」は大差がありません。

ただ、それは「問題がある子」も「そうでない子」も同じで、そもそも「勉強」やら「受験」を子どもに強いる前に、もっと根本的な「子育て」を身につけていなくてはならないな、と思った次第です。


◆さっそく自分自身をチェックしていくと、まずは上記ポイントの1番目からひっかかりまくり。

子どもがいう事を聞かないと、声が大きくなってしまうのは、通常運転でございます(反省)。

加えて「ほめて終わる」というのも実践したことなかったので、さっそく取り入れなくては。

また、上記ポイントの2番目の「子どもをダメにする10の叱り方」も注意しておきたいところです。

ただ、言い訳するようですけど、「気をつけて、車にひかれるよ」なんて、普通に皆さん言ってませんか?

加えて「ネガティブな予言」というのも、ムスメがあまりにも自己中なので、「お友達に嫌われちゃうよ!」とか言っていたのですが……。

ちなみに割愛した中では、「ほかの子と比較する」というのは、私も日頃から気を付けている「NG行為」ですね。


◆ところでこの「10の叱り方」は、本書の第3章からなのですが、ここには他にも目からウロコのTIPSがいくつもありました。

その1つが「タイムアウト」なる行為。

これはたとえば兄弟げんか等があった場合、お互いが暴力行為に及んでいたら、まずは親が積極的に関与して「制止」します。

しかし子どもたちはお互い興奮状態なので、クールダウンが必要である、と。

そこで子どもたちに対して「2人ともタイムアウトね」と言って、あらかじめ決められた場所移動させ座らせます(その際、気が散らないよう、壁に向かった場所が良い)。

その間、子どもたちがぶつぶつ言ったりして、親の注意を引こうとしても一切無視。

そして数分(年齢に応じて長さが違いますが詳細は割愛)経ったら、説教も慰めも、抱きしめもせずに、事務的に「タイムアウトはおしまいよ」とだけ言うのだそう。

何でもこれは行動療法の技法の1つであり、土井先生いわく「やってみると実に効果がある」のだとか。


◆もう1つ割愛した中で興味深かったのが「壊れたレコード」というTIPS。

これは、子どもに声かけを行う際、さまざまな言葉かけを行うのではなく、壊れたレコードのように繰り返し同じ言葉かけを行うというものです。

たとえば子どもが朝起きない場合、「時間よ」「早く起きて」「遅刻するわよ」と言う代わりに「起きなさい」という1つのフレーズを事務的に繰り返す、とのこと。

そうすることで、起床できない子どもの言い訳に反応して、相手の土俵に乗った堂々めぐりの会話を回避できるのだそう。

ウチの子どもたちは、なかなか起きられないことはあっても、こちらの言葉かけに対して反発はしないので、とりあえずは必要ないかな、と思うものの、もうちょっと大きくなって反抗期になったら、試してみたいと思います。


◆なお、上記ポイント並びにTIPSは、実は本書の第3章まで(厳密にはほとんど第3章から)であり、第4章は丸ごと割愛してしまいました。

と言っても、この第4章も結構重要で、ここでは「親自身の心構え」について指南してくれています。

ちなみに、子育てに行き詰ったら、その子どもにも「愛らしい幼少期」があったことを思い出すために、アルバムやDVDを眺める、というTIPSがあるのですが、私は悩んでもいないくせに、スマホにムスコの赤ちゃんの時の動画を入れて、ちょこちょこ眺めているというw←親バカw

また、直接的には「子育て」のTIPSではないものの、いわゆる「モンスターペアレント」がなぜ誕生するのか、という分析が興味深かったです(詳細は本書を)。

まぁ、グダグダと書いてきましたが、こちらのアマゾンレビューを読んだ方が、本書をより深く理解できそうですけど。←他力本願w


お子さんがいらっしゃる方なら、ぜひ読むべし!

思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33(小学館新書)
思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33(小学館新書)

第1章 思春期の子どもの胸のうち
第2章 まずは、親が変わる
第3章 思春期の子育てに、すぐに効く処方箋―子どもとの接し方のテクニック
第4章 思春期の子育てに、すぐに効く処方箋―親が感情をコントロールするために


【関連記事】

【子育て】『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』トレーシー・カチロー(2016年12月06日)

【意志力】『子育ては心理学でラクになる』DaiGo(2016年10月20日)

【ハーバード?】『世界に通用する一流の育て方 地方公立校から<塾なしで>ハーバードに現役合格』廣津留真理(2016年09月08日)


【編集後記】

◆この本と一緒に、小学館のセールで購入したのがこちら。

陰山英男 学力は家庭で伸びる
陰山英男 学力は家庭で伸びる


この作品は、上記で触れた「学力ネタ本」ですねw

ただし中古が底値なので、お買い得ではない分、オススメしにくいところです……。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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