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2016年11月01日

【働き方】『有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が犲蠱戮讚瓩砲覆訌阿法拮攣穫舵


有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が犲蠱戮讚瓩砲覆訌阿
有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が犲蠱戮讚瓩砲覆訌阿


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事で取り上げた1冊。

著者の冨山和彦さんが、雑誌『ゲーテ』に連載していた「それ、会社病ですよ」から、その本質をそのまま6つの章にした上でアップデートしたのが本書になります。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
産業再生機構COOとして、カネボウやダイエーそしてJALといった破たん企業の修羅場で見た“リアル"をもとに、まだ間に合うビジネスパーソンへ向けた、「会社に左右されない生き方」提言。
ハッと息をのむ視点や考察は、必ず読者に「どうすればいいか」を見つけられるきっかけになります。

なお、Kindle版なら「20%OFF」のところに、今なら「20%ポイント還元」も付いて、ダブルでお得です!





Bankruptcy / natloans


【ポイント】

■1.伝統的な事業から撤退できない大企業
 不祥事の問題に限らず、事業撤退などのシビアな意思決定をする時ほど、経営者がみんなの空気を読んでしまうことは多々あります。
 だから、カネボウは繊維から撤退できなかった。シャープは液晶から最後まで撤退できなかった。カネボウはずっと繊維事業が赤字でした。シャープも液晶事業はずっと赤字なのです。(中略)
 最近になってようやく、日本で工場を持たないファブレスが注目されています。しかし、ファブレスの議論などというのは、20年前からあったわけです。台湾のホンハイが台頭してきたのは、そのためです。それこそアップルは、最初からファブレスをやっています。
 戦略論としては、どちらかしかないのです。ファブレスにして、マーケティングやデザインでメシを食うのか。それとも、自分でつくりたいならホンハイのように世界最大のEMSになるつもりで、モノづくりを続けるしかなかった。どっちつかずで、ずっとやってきたことが今の事態を招いたのです。


■2.古い会社にイノベーションを期待しない
 日本の経済社会についての議論の馬鹿さ加減は、「ソニーがかつての革新力を失っている」と嘆いたりすることです。あるいは、「ホンダがそういう力を失った」と嘆く。しかし、それはまったくナンセンスです。(中略)
 所詮、会社などというのは、アメリカであってすら、でかくて古くなったら、イノベーティブではなくなるのです。常にその時代のイノベーションを起こしてきたのは、新しい若い会社なのです。
 これは日本も同じ。明治維新の時から、ずっとそうでした。だから、ソニーやホンダが革新力を失ったことが問題なのではなくて、「どうして第二、第三のソニーやホンダが出てこないのか」ということこそが、問題の本質なのです。
 日本の経済ジャーナリズムの論点は、完全にずれているのです。昔のソニーは良かった。ああ、そうですか、でおしまいです。それを言ったら、日立だってアントレプレナーの時代があった。どんな会社も、最初はそうだったのです。


■3.JAL改革の抵抗勢力
 処方箋は極めてシンプルです。路線と機材と人員を約3割ずつ、三位一体でばっさり落とす。そもそも単純なビジネスモデルなのに、JALの場合は、どう見てもインテリの社員が多すぎました。
 現場中心の航空会社に、あれほど多くの高学歴者が集まっているのは日本だけです。経営的にはさしたる高度な仕事もないのに、インテリばかりが集まれば、組織はどうしたって官僚化します。
 しかし、人件費に手をつければ、高額な年金をもらっているOBが騒ぎ出す。路線に手をつければ、永田町、霞が関、地元を巻き込んだ政治的な騒ぎになる。機材に手をつければ、高い簿価で担保に入れている金融機関が黙っていない。
 だから、インテリのエリートとして、そんなリスクは取りたくないわけです。実際、改革を進めようとする際には、決まって彼らが抵抗勢力になった。頭はいい人たちですから、現状を変えられない"言い訳名人"の集団になるのです。


■4.ローカル経済圏を潤す方法
アベノミクスで語られているのは、グローバル経済圏の話が中心です。だから、8割の人には恩恵がない、というような話になる。本当に必要なのは、ローカルな経済圏で働く8割の人の賃金や雇用をどう持続的に増やすか、という議論なのです。
 では、どうすればいいのかというと、答えはシンプルです。ローカル経済圏の産業の労働生産性を上げること。これこそが、賃金を上げ、雇用を拡大させる方法です。そして、そのために有効な方法があります。産業の密度を高めることです。端的にいえば、M&Aによって、高密度の寡占状態をつくる。効率のいい経営をしているところに雇用や事業を集中させ、生産性を高めるのです。
 逆に、生産性の低い会社やブラックな会社は退出してもらう。税制優遇や補助金で低生産性の企業を守ってきたのが、これまでの日本でしたが、もうゾンビ企業は延命させない。


■5.自己愛やコンプレックスを動機に持つリーダーの問題
 昔とは違い、これからの経済は難しい状況が続くので、リーダー稼業は、ある種の上昇意欲や人一倍の自己実現意欲を持っていないと耐えられないところがあります。立ち向かうエネルギーが足りなくなるのです。
 ただし、自己実現したい、上昇したい、力を持ちたい、人の上に立ちたいという意欲は、多くの場合、自己愛やコンプレックスに動機づけられている場合が多い。
 ところが、この自己愛とコンプレックスは、得てしてメタ認知能力を減殺してしまうことが多いのです。このあたりが、難しいところです。
 コンプレックスが強烈であるということは、自己愛が強いということです。こういう人が、上昇志向を持つ。ただ、こうやって成り上がっていった人は、悲劇的な結末を迎えやすい。それは、メタ認知の欠如なのです。


【感想】

◆今回、月末でバタバタしていたのと、寒くてリアル書店に行きたくなくて(ヲイw)Kindle版を買ってしまったのですが、普通に単行本を買っていたら、付箋を貼った画像をアップしていたと思います。

とにかくそれくらい付箋を貼りまくり!

下記関連記事にあるように、冨山さんの作品を結構ご紹介している当ブログとしては、そのクオリティは十分理解しており、今回もそれを踏襲するものでした。

実は冒頭で触れた『ゲーテ』誌での連載が、かなり昔(2007年)からスタートしており、古臭くなっている可能性を恐れていたのですが、最近の東芝やシャープの問題にも言及しており、まったくの杞憂だったという。

……もっとも、「日本の問題点が昔から変わっていない」ということの方が大きいような気もしますがw


◆ところで、本書で特に問題視されているのが、OBの存在です。

トップがある事業に対して「撤退」ないしは「縮小」しようとしても、現役社員がOBに泣きつき抵抗するケースが多々あるよう。

この場合OBに悪意はなく、むしろ「正義の気分」で行動しています。

ただし、頭の中は古いままで硬直化しており、現状を理解していません。

本書では、かつて人気を博した「OBが今のソニーに物申す」的なウェブ上の連載にも否定的で、「見られたものではなかった」とバッサリ斬っています(詳細は本書を)。

……丸山さんの記事とか結構面白かったと思うんですが。←要注意!?


◆また、個人的に「目からウロコ」だったのが、上記ポイントの2番目にある「ソニーやホンダにイノベーションを期待しない」というお話。

確かに私たちは、「イノベーション」という意味では、第二、第三のソニーやホンダを期待すべきなのでしょう。

そもそも「20年以上の歴史を持ち、1000人以上の規模を持つ古くて大きな会社がイノベーティブに生まれ変わった、などという事象があるかどうか」と考えた場合、冨山さんいわく「歴史上、ひとつもない」とのこと。

では、ソニーやホンダのような「すでに大規模となった会社」が何をすべきかというと、「シェアを高くして、収益力を高める」せよ、と。

そう考えると、優秀な学生が大企業に入らず、起業を選ぶ米国で、イノベーティブな会社が生まれるのも、当然なのかもしれません。


◆なお、本書の第3章では、上記ポイントの3番目にあるように、JALの再生問題を大々的に取り扱っています。

私も外部から新聞等で記事を読んで、色々と思うこともありましたが、本書でその裏側について詳細を色々と知ることができました。

ただし、冨山さん曰く、JALこそ日本の近未来である、と。
日銭が足りずに借金で飛行機を飛ばすJALと、税収がまったく足りないのに国債(借金)で予算をつくり、当座の痛みの先送りのためにばらまきを続ける日本は、何が違うのでしょうか。
と言われると、返す言葉もございません。

JALは大きな痛みを伴って再生しましたが、果たして日本は、と考えると、先が思いやられるという……。


◆最後に、今回は割愛しまくってしまったので、興味深かったお話を小見出しだけでも。

 ●『我々は違う』と言い張っていた会社が粉飾の当事者になった

 ●ブリヂストンやコマツが圧倒的に強いのはなぜか?

 ●日立と東芝、明暗をわけたものはなんだったか

 ●アップルがクールでもセクシーでもなくなる日

 ●いい人では、交渉の現場で冷徹な判断ができない

 ●自分は"与党型"か"野党型"かを正しく判断する


……なかなか面白そうでしょう?←ドヤ顔


これからの日本を考える上でも、要チェックです!

有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が犲蠱戮讚瓩砲覆訌阿
有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が犲蠱戮讚瓩砲覆訌阿
1章 会社病のガン細胞は日々、社内で発生している
2章 世の中の変化についていけない企業が陥る病
3章 再生の修羅場はドラマよりエグい
4章 アタマもカラダも硬い政府や行政が病を深刻化させる
5章 会社病を一掃できるリーダーに必要な条件
6章 会社に左右されない生き方をどう見つけるか


【関連記事】

【M&A時代の働き方】『IGPI流 セルフマネジメントのリアル・ノウハウ』冨山和彦,経営共創基盤(2012年12月22日)

【激白!】『30代が覇権を握る! 日本経済』冨山和彦(2012年06月21日)

【スゴ本】『プロフェッショナルコンサルティング』波頭 亮,冨山和彦(2011年05月31日)

【復活!】『挫折力 一流になれる50の思考・行動術』冨山和彦(2011年01月25日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

サラサラ読めるのにジワッとしみる「マーケティング」のきほん
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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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