スポンサーリンク

       

2016年09月28日

【自己啓発】『結果を出す人のこころの習慣』高妻容一


結果を出す人のこころの習慣
結果を出す人のこころの習慣


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、明日9月29日に終了となる「がんばろうと思った時に読む本半額セール」の対象となっていた自己啓発本

著者の高妻容一先生は、「スポーツメンタルトレーニング指導士」という肩書をお持ちなのですが、本書の教えはモロに「成功本」で言われていることと通じていました。

アマゾンの内容紹介から。
数々のオリンピックメダリストを指導してきたメンタルトレーニングの第一人者が伝授する一流の人の思考パターン40。ビジネスで、勉強で、スポーツで、壁を越えるためのシンプルな発想法。

現在アマゾンには在庫がないようなのですが、一応単行本の中古よりは、上記のKindle版の方が600円弱お得になっています。





065/365: Show us your smile! / benjaminasmith


【ポイント】

■1.笑うとプラス思考になれる
 人間は頭の中がプラス思考になっていないと笑顔はつくれません。つまり笑えない人は頭の中がマイナス思考になっている状態で、そして、それをプラスに切りかえるのが"笑顔"です。笑顔というのは心をコントロールするテクニックのひとつであり、道具でもあるわけです。
 じっさいに、勝っているチームには笑顔が多く見られるはずです。逆に負けているチームはしかめっ面になって、暗いムードになっているはず。  そんなとき、選手の頭の中はマイナス思考におちいっているのです。
 だから負けているときほど意識して笑顔をつくること。負けているときこそ、マイナス思考におちいった頭を笑顔でプラス思考に切りかえる必要があります。


■2.元気なあいさつをする
 じっさいにあいさつをしてみればわかりますが、やはり元気のいいあいさつをすると、気分が高揚してくるような気がしませんか。
 声の出し方ひとつで気分がまったく違うことがわかると思います。あいさつというのはいまから練習するぞ、仕事をするぞ、という「心の準備」をするということなのです。
 心の準備がきちんとできていれば、プラスの気持ちが声にあらわれてくるもの。だから結果を出す人ほど元気よく気持ちのいいあいさつをします。逆に、マイナス思考の人はあいさつがちゃんとできないものなのです。
 つまり、あいさつはプラス思考になるためのトレーニングだということです。


■3.やりたくないことをやりたいことではさむ
 練習を始めるときには、まずはサイキングアップなどで気分をのせることが大事です。気分がのってきたらきびしい練習、つらい練習をがんばってもらい、最後にはまた選手たちがウキウキするような楽しい練習で締めくくる。
 こうやって練習を解散すれば、選手たちは練習に対しポジティブな気持ちを抱いて、あしたにやる気をつなげることができるのです。 (中略)
 会社の仕事にしても、やはり自分が好きな仕事だけではなく、嫌いな作業もある。ぜひ、その嫌いな作業は自分の好きな作業、やりがいを感じる仕事ではさんでみてください。そうすれば、一日を迎えるときも終えるときも、ポジティブな気持ちでいられるはずです。


■4.スランプを糧にしてワンランクアップする
私は、スランプにおちいった選手にはこう諭すことにしています。
「スランプで落ち込む必要はない。スランプというのは"次の段階へ上るためにはいまのやり方を変えたほうがいいよ"という合図なんだ」
 そうとらえれば、スランプだからといって落ち込むことはないわけです。
 それはビジネスでも同じこと。そのスランプは「いままでの営業トークでは限界だ、もっと成績に結びつく話法があるはずだ」という合図なのかもしれません。
 じっさい、スランプを克服したとたん、スランプにおちいるまえよりもグーッと調子が上向いて伸びる人が少なくない。それはスランプを克服できた自信もあるでしょうし、スランプにおちいってもがき苦しんだあげく、つかみとった何かのおかげでワンランク上に成長できたからかもしれません。


■5.成功体験にこだわる
 日本人は欠点修正や反省ばかりすると、すでに述べましたが、ビジネスでもスポーツでも結果を出す人はそれとは逆に成功体験にこだわる人が多いようです。
 彼らは失敗したことを反省してそこから何かを学ぶよりも、成功した体験を思い返して、そのときと同じようにやってみようと考えるわけです。
 多くの結果を出す人がもっている強いこだわりは、こういった成功体験をきっかけに生まれることが多いのもそのためでしょう。
 失敗したことだけではなく、成功体験のほうに注目することで次なる成功を生むことができるはずです。失敗の分析が大切なように、成功体験の分析も大事なこと。結果を出す人はそれに強くこだわる傾向があるのです。


【感想】

◆本書の著者である高妻容一先生は、「数々のオリンピックメダリストを指導してきたメンタルトレーニングの第一人者」ということで、その著作の多くも「スポーツ関連」です。

Amazon.co.jp: 高妻 容一: 本

ただ、上記ポイントをご覧いただければお分かりのように、こと「メンタル」という意味では、スポーツもビジネスも実はあまり違わないよう。

というか、割愛した部分も含めて、TIPS的には俗にいう「自己啓発書」とほとんど変わりありませんでした。

もちろん過去の具体例としては、先生の経験に基づきますから「スポーツネタ」だけになりますけど、それでも説得力は大。

実際、イチロー選手がもしビジネスパーソンだったら、かなり優秀な成績を上げても不思議ではありませんし。


◆ちなみに付箋を貼ったものの割愛したTIPSとしては、こんなところが。

 ・プランのチェックをかかさない

 ・ものごとを逆算で考える

 ・時間を大切にする

 ・理不尽な環境でもくさらない

 ・プレッシャーを味方にする

 ・見えない努力をしている


著者がメンタルトレーナーだと知らなかったら、本当に普通の自己啓発書と変わらない、とお分かりいただけると思います。

そういえば、こういったTIPSは子どもにも通じると思うんですが、子どもはビジネスシーンの有名人を出しても知らない分、有名選手が登場する本書の方が、腑に落ちるかもしれません。


◆一方、やはり割愛した中で、私が知らなかったのが、「お気に入りの1点を見つめる」というTIPSです。

これは集中力が切れたときに回復するための「リフォーカス」と呼ばれるテクニックの1つで、元メジャーリーガーの長谷川滋利選手が行っていたとのこと。

具体的には、集中力が切れて、別のところに意識が向いてしまった際に、「球場のある1点を見つめる」ことで気持ちを切り替えるのだとか。

なお、見つめる1点は、スコアボードでも照明でも何でもよく、とにかくそこを見たら「集中する」「落ち着くための深呼吸をする」など、「自分の決めたルール」を守るようにします。

これはもちろん、私たちビジネスパーソンにも応用できること。

部屋の中でも腕時計でも、どこか1点を見つめることで、気持ちを切り替え、集中し直したいものです。


◆本書はこうした「習慣」を全部で40個収録。

単行本だと159ページなので、薄い部類に入る作品なのですが、Kindleだとあまり気になりませんでした。

それでも単行本の中古は、6年前に出たにも関わらず現時点で800円弱するのですから、そこそこの人気ぶりです。

苦言を呈するとすれば、各習慣の後に付された解説図解で、そんなに複雑なTIPSはありませんでしたから、これは正直なくてもよかったかな、と。

いずれにせよ、明日9月29日までなら、Kindle版は540円ですので、お求めはお早めに。


自己啓発書好きなら要チェックです!

結果を出す人のこころの習慣
結果を出す人のこころの習慣
その1 毎日の習慣
その2 行動するときの習慣
その3 実力を発揮するための習慣
その4 追いつめられたときの習慣
その5 自分を磨くための習慣

(一部抜粋)


【関連記事】

【自己鍛錬】『君もチャンピオンになれる』ボブ・ボウマン(2016年07月13日)

【名著復活】『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』ジョン・ウッデン,スティーブ・ジェイミソン(2014年02月03日)

これは凄い! 『成功する練習の法則』を便利にする8つのツール(2013年07月22日)

【成長法則】『勝負論 ウメハラの流儀』梅原大吾(2013年10月04日)

一流職人もびっくり 驚愕の『究極の鍛錬』(2012年06月13日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

PDCAプロフェッショナル―トヨタの現場×マッキンゼーの企画=最強の実践力
PDCAプロフェッショナル―トヨタの現場×マッキンゼーの企画=最強の実践力

東洋経済さんから今年1月出たこの本が、「65%OFF」&「20%ポイント還元」と出血サービス中!

中古がまだ高いので、Kindle版の方が実質1500円以上お買い得です。


ご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「自己啓発・気づき」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。