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2016年08月26日

【勉強法】『開成→東大文I→弁護士が教える超独学術 結局、ひとりで勉強する人が合格する』鬼頭政人


開成→東大文I→弁護士が教える超独学術 結局、ひとりで勉強する人が合格する
開成→東大文I→弁護士が教える超独学術 結局、ひとりで勉強する人が合格する


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事では一番人気だった勉強本

個人的に私は、「独学」についてネガティブなスタンスでいたのですが、本書を読んで色々と考えさせられました。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
合格する人と合格できない人の違いは、勉強法の王道を知っているかどうか、だけだった。
大学受験だけでなく、資格試験やMBAなど、あらゆる試験に対応できるノウハウが満載。
脳科学に裏づけされた学習法で、誰でも最短ルートで合格を手にすることが可能に。
開成→東大→司法試験と難関試験を次々と突破してきた著者が、あなたに一生ものの勉強法を伝授します!

なお、単行本もお手軽価格ですが、Kindle版ですと、800円台でお求めいただけるのが魅力です!





study hard / Ohfoohy


【ポイント】

■1.「まず、講義を聞く」スタイルでは成果はでない
 これまでの勉強法というのは、まずは、講義を聞いてから自分で勉強しよう、みたいなところがありますが、それでは成果がでないのは当たり前なのです。
 なぜそのような方法になってしまったのかというと、学校教育が「まず講義」というスタイルになっているからです。そもそも、まず予習してから講義を聞く形になっていません。予習でわからないところだけ、講義を聞くことができるスタイルになっていれば、効率がいいのですが、そうはなっていないのです。(中略)
 そのスタイルが予備校でも踏襲されています。それが正しい勉強法だという固定観念から抜け出せずに、試験勉強に関しても学校と同じような方法で勉強するのがスタンダードになっています。
「その方法は絶対に間違っている!」という感覚を私はずっと抱いてきました。時間のムダだから「わからないところだけ教えてほしい」とずっと思っていたのです。そういう勉強が最も効率的だと考えていたのです。


■2.残された時間が少ないときこそ、苦手科目に集中する
 費用対効果は、「今の自分の実力」と「科目特性」の2つの軸によって定まります。自分の位置が極めて下(30点以下の状態)にあるのであれば、その科目は基本的に費用対効果が高いと言えます。点数が高くなるにつれ、1点上げるのにかかる労力も上がります。残された時間が少ないときには、点数が低い科目を優先しましょう。
 しかし、点数アップの余地が大きい科目でも、「科目特性」から見て不適切なものはリストから外すべきです。国語や小論文などの読解力・感性が問われる科目は、日本語的センスの差も大きく出ます。一方、漢字の書き取りや英語の暗記問題などは勉強量と点数が比例しやすいものです。同じ時間を使うのであれば後者のような科目が望ましいでしょう。


■3.食事を集中力アップに活用する
12時になったから、18時になったから、といってルーティーン的にご飯を食べるのはNGです。資格試験に挑む人をたくさん見てきましたが、ここを意識していない人が多すぎます。
 お昼ご飯は、勉強という険しい山道に咲いた一輪の花、砂漠の中のオアシスです。「ご飯を食べるのを目標に勉強を頑張る」と言っても過言ではないほどです。それを決まった時間に機械的に食べてしまうのは、実にもったいない話です。
 私は、司法試験の勉強を1日中する際、朝8時か9時から勉強を開始して、昼ご飯を食べるのは14時か15時ごろと決めていました。「これを終えたらお昼ご飯を食べよう」というにんじんをぶら下げて勉強すると集中できるので、その時間を長くするのです。


■4.頭のウォーミングアップを意識する
 あまり意識していない人が多いようですが、料理の火加減と同様、勉強にも"強度"があります。
 一度読んだ参考書を再度読む、人の話を聞くといったことは、頭をフル回転させなくとも可能なので、強度が低いと言えます。その一方、暗記する、記述問題を解くといった勉強は、強度が高い。
 なかなか乗り切れないときには、「はじめチョロチョロ」として強度の低い勉強を先に持ってくると、気持ちが勉強に向かいやすくなります。はじめにチョロチョロすることがウォーミングアップとなり、頭が「勉強モード」になっていくので、強度の高い勉強に入っていきやすくなるのです。


■5.「ぎりぎり終わらない」分量を目安にする
 私は日々の計画を立てる際、勉強時間から考えるとぎりぎり終わらないくらいの分量を自分に課していました。たとえば、司法試験直前であれば、少なくとも1日12時間くらいは勉強していたと思いますが、13〜14時間くらい勉強しないとこなせないタスクを自分に課すのです。
 1日24時間は変えられません。単純に勉強時間を延長するのには限界があります。そこで、電車に乗っている時間、電車を待っている時間、お風呂の時間、最寄り駅からの帰り道など、さまざまなスキマ時間で勉強したり、昼食後に眠くなって集中力が低下しないよう細切れに栄養を摂取したり、何とかそのタスクをこなそうとする「工夫」をするようになります。
 時間割での行動レべルまで計画を落とし込み、「ちょい背伸び」をしながら勉強を進めていけば、自然と実力はついていきます。


【感想】

◆冒頭でも触れたように、私は今まで何かしらの試験、特に資格試験に独学で挑戦することには、否定的な立場でした。

というのも、資格試験の専門学校では、カリキュラムやテキストが高度に体系化されており、まったくの初心者でも効率的に理解できるようになっていますし、独学では得られない試験情報等も入手できるから。

ただし、当然のことながら、受講者にはレベル差があるわけで、同じテキストでも予習で理解できるのであれば、ぶっちゃけ「講義は不要」と言えないことはありません。

それを述べているのが上記ポイントの1番目であり、「時間のムダだから『わからないところだけ教えてほしい』」というリクエストが叶えられるのであれば、独学でも十分対応可能でしょう。

また、著者の鬼頭さんは別の部分でも、「予備校のカリスマ講師の3時間の講義でも、面白おかしい解説エピソードを除いたら1時間分しか進んでいなかった」ということが、少なくないと指摘しています。

結局「聞く」という行為は、自分で時間調節ができないので、自分で「読む」方がはるかに効率的である、と。


◆とはいえ、「読む」だけではもちろんダメで、本書ではむしろ「アウトプット」が推奨されています。

たとえば同じ教科書を2回読んだ場合と、1回読んだ後に、その教科書に関する問題を解いた場合とでは、問題を解いた方が「圧倒的に身に付いている」とのこと。

これは「テスト効果」として論文も発表されているそうなのですが、その辺のお話は、以前ご紹介したこの本にも詳しいです。

実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~
実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~
 現在では、小テストによる復習を繰り返すことにより、蓄えられた記憶が「思い出しやすい」形に変形されるのではないかと考えられています。ある事柄を事前に覚えたとしても、それが本番の試験中に出てこないとあまり意味はありません。テスト形式の勉強法は、覚えた事柄を記憶の貯蔵庫から出しやすくしているのです。
ちなみに、テストをやった後に、そのテストと関係ない勉強をしたとしても、その関係ない勉強に学習効果があるらしく。

詳細は、下記参考記事にてご確認ください。

参考記事:【勉強法】『実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~』竹内龍人(2014年04月28日)


◆それよりも本書で驚いたのが、上記ポイントの3番目でした。

生理的欲求まで、勉強に役立たてせようとするなんて、さすが「開成→東大文I→弁護士」という経歴は伊達ではありません。

しかも、同じ生理的欲求である「トイレ欲」も、同じように「限界まで我慢する」そうで、「トイレに行くまでにこの単語帳のここまで終わらせよう」と頑張ると、結構頭に入るのだとか。

ちなみに我が家では、「食欲」をまっとうに活用すべく、ムスコと2人で外食する際には、「できたらデザート付ける」と言って、Kindleで買った算数の問題をあれこれ解かせておりますがw


◆なお、本書の最終章では「自学自習を気持ちよく続けるための7箇条」なるものが列挙されており、こちらも付箋を貼りまくりました。

その中の1つとして「ノートをきれいにとる必要はない」として、「きれいなノート」を否定しつつ、本来とるべきノートの姿を画像入りで明らかにしているのですが、確かに「汚い」w

また、「声に出して覚える」や「語呂合わせ」といったTIPSは類書でも見ますし、その効果は間違いないでしょう。

さらには、勉強の「息抜き」を水泳の「息継ぎ」にたとえて説明しているのも、深く納得。

私は「息継ぎ」が下手で、途中で何度も「息切れ」してしまったのですが(遠い目)。


◆ところで本書では、上記でも触れたように、資格試験の予備校の問題点を挙げた上で、著者の鬼頭さんご自身が創業された会社の「オンライン学習法」を推奨されています。

ただ、付箋を貼ったものの割愛したTIPSは他にもたくさんありましたし、わざわざ宣伝に加担するのもどうかと思い、上記ポイントではバッサリ割愛。

とはいえ、そのシステムは「過去問の解答評価に自信の有無を反映」(「○」、多分「○」、多分「×」、×、の4段階)しているなど、なかなか興味深いですし、あの池谷裕二さんにアドバイザーになってもらっているそうですから、実際に資格試験を受験される方なら気になるところかも。

いずれにせよ、私が受験した十何年前とは状況が違いますし、ITシステム等のテクノロジーを駆使することで、資格予備校に通わなくても合格できそうな気がしてきました。

もちろん、あくまで勉強するのは皆さんご自身ですけどね。


予備校に通わないで合格したいなら必読!

開成→東大文I→弁護士が教える超独学術 結局、ひとりで勉強する人が合格する
開成→東大文I→弁護士が教える超独学術 結局、ひとりで勉強する人が合格する
第1章 勉強の本質は自学自習にあり
第2章 100点とる人は合格できない!?
第3章 教科書と参考書 徹底活用学習術
第4章 予備校には非効率・ムダが多すぎる
第5章 やる気が長続きするアウトプット勉強法
第6章 自学自習を気持ちよく続けるための7箇条


【関連記事】

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【勉強法】『実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~』竹内龍人(2014年04月28日)

【勉強法】『脳科学が教えてくれた 覚えられる 忘れない! 記憶術』篠原菊紀(2016年01月10日)

【スゴ本!】『東大に2回合格した医者が教える 脳を一番効率よく使う勉強法』福井一成(2014年04月26日)

【オススメ】『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』池谷裕二(2011年12月09日)


【編集後記】

◆何かのセールをやっているのか、「角川EPUB選書」のKindle版が、激安で放出されています。



Amazon.co.jp: 角川EPUB選書: Kindleストア

これは、ちょっとセール情報を調べてみないと……。


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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