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2016年08月18日

【自己啓発】『自分の価値に気づくヒント』ジェリー・ミンチントン


自分の価値に気づくヒント (ディスカヴァー携書)
自分の価値に気づくヒント (ディスカヴァー携書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「著者累計120万部突破」というジェリー・ミンチントンによる自己啓発書

本書は、以前出版された『自信の法則』『1日5分で自分に奇跡を起こす法』を合わせて再編し、新書化したものなのだそうです。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
自尊心とは単なるプライドのことではなく、自分の人格や能力に幸せを感じることであり、「自分の価値」を認める気持ちのことです。
著者は自尊心が人生の質を大きく左右すると主張しています。
自尊心をもつということは、自分を向上させる力を心の中にもっているということです。
自分の人生に満足できていない人は、人生を改善する必要がある、と著者はいいます。
自分を向上させることで、人間関係や経済力、健康などの大切な側面も改善されることに私たちは気づくのです。

タイトル通り、「自分の価値に気づく」ためには必読の1冊かと。

追記

Kindle版のご用意もありました。





self-esteem / Key Foster


【ポイント】

■1.嫌悪感を抱かない
 嫌悪感を抱くことは無害なように見える。たしかに嫌悪の対象が少ない場合は無害だが、嫌悪の対象が多いと相当な代償を払わなければならない。最悪の代償は自尊心の低下だ。一般に、多くの対象に嫌悪感を抱いている人は、自分をあまり好きではなく、被害者意識にさいなまれている。(中略)
 このことはよく覚えておこう。あなたの幸せの度合いは、あなたが心の中で抱いている嫌悪感の度合いに反比例する。嫌悪の対象が多ければ多いほど不幸せになる。もしどうしても好きになれないものがあれば、我慢することを覚えよう。


■2.問題が発生した時点までさかのぼる
問題を抱えていることに気づいたら、段階を追って思いをめぐらし、別の決定をしたならその問題が発生しなかった時点にまで時間をさかのぼるのだ。
 ある時点で、あなたは問題が発生するような決定をしている。そのとき別の決定をしていたなら、その問題は発生しなかったはずだ。この方法をしばらく実践すれば、問題の数が減ってくることに気づくだろう。なぜなら、より慎重に考え、より賢明に行動するようになるからだ。
 なぜもっと多くの人がこの便利な能力を使わないのか? 残念ながら、人びとは問題の原因が自分にあることを認めたがらず、自分以外の人やものに責任を押しつけようとするからだ。


■3.聞く技術を磨く
 よりよい聞き手になることは誰でもできる。今度、人と話しているときに次のことを実践してみよう。
1 話している人に100パーセント注意を向ける
2 相手の言葉の要点を理解する努力をする
3 相手に最後まで話をさせる
4 意見を求められるまで話さない
 あなたが話を聞いていないなら、相手はすぐにそれを見破る。あなたの無意識のしぐさが、退屈していて注意力が散漫になっていることを明白に示すからだ。
 あなたは自分の態度で話し手への敬意かその欠如を伝えている。相手の話に注意を向けることは、話し手への敬意の表れだ。話している人に100パーセント注意を向けることは、相手への最大の賛辞である。


■4.無理に好かれようとしない
 そもそも、他人に好かれることが大切だと思うのはなぜだろうか? たいていの場合、それはそんなに大切ではない。私たちが好かれなければならない相手とは、自分の生活がかかっている人だけなのだ。それ以外の人に嫌われても、別にどうということはない。
 たいていの場合、他人があなたを嫌うかどうかは、あなたの問題ではなく、その人の問題なのだ。(中略)
 人に嫌われないようにする必要はあるだろうか? おそらくその必要はない。なぜなら、あなたには問題はないかもしれないからだ。もしあなたに問題があるなら、多くの人がそれを指摘するはずだ。その場合はそれを直すべきである。


■5.一生懸命に努力をする
 大成功をおさめた人に幸運の秘訣をたずねると、ほとんどの場合、「才能を磨くために膨大な時間を割いて、目標を達成するために一生懸命に努力すること」という答えが返ってくる。つまり、一夜にして成功したように見える人でも、幸運をつかむために人知れず努力を積み重ねてきたということだ。
 プロバスケットボール史上最高の選手と言われるマイケル・ジョーダンが、こんなことを言っている。
「努力に応じて結果が出る。私は中途半端な努力をしない。中途半端な努力では中途半端な結果しか出ないからだ」


【感想】

◆本書の著者であるジェリー・ミンチントンの作品を読むのは今回が初めてでしたが、予想どおり「自己啓発書ど真ん中」な内容でした。

良く言えば「これ1冊読めば、たいていの自己啓発書の内容をカバーできる」ということですし、悪く言えば「類書で見たことあるようなTIPSがちらほら」ということ。

もっとも、自己啓発書の教えというのは、1冊読んで終了ではなく、その後何度も読んだり目にしたりするうちに身に着くものですから、本書がその何回目かの「接する機会」なのだと思えば、ネタかぶりも特に気になりません。

テイストとしては、当ブログで何冊かご紹介している、リチャード・テンプラーに似たような感じかと。

Amazon.co.jp: リチャード・テンプラー: 本


◆それでもできる限り、初見の内容を選んでみたのが、上記のポイントの1番目や2番目です。

まず、嫌悪感を抱くことが、自尊心の低下を招くとは知りませんでした。

ただ、確かに何かに対して嫌悪感を持ったとしても、その対象には何の影響もなく、自分が不快になるだけです。

要は「何かを嫌いだ」と思い込むときに、自分はその対象に精神状態を左右されてしまう、ということ。

やたらと「あれが嫌い、これが嫌い」と言っている人は「自己愛」に溢れていて、ちょっとしたこと程度では何ともないのかと思っていたのですが、自分で自分を傷つけているようです。


◆また、上記ポイントの2番目の「問題が発生した時点までさかのぼる」というのも、個人的には結構「目からウロコ」。

ただし、その解決策を用いるには「自分の選択が間違っていたこと」を認める必要があります。

そしてそれこそが、この方法の流布を妨げている模様。

そこをあえて自らを省みて、何事も「自責思考」で対処していきたいものです。


◆また、「目からウロコ」という意味では、上記ポイントの4番目も意外でした。

本書のこれまでの流れからしたら「人に好かれるのが大事」となっていたもおかしくないところ、「無理に好かれるな」とバッサリ斬り捨てていて、ビックリの巻w

ただ、ここで言うように、人から嫌われるというのは「自分の問題」ではなく「相手の問題」であることは明らかです(周りから注意されるくらい問題である場合を除く)。

普通、誰かから嫌われていたら、結構気に病んでしまいそうですけど、そこまで気にする必要はないのだ、と改めて理解しました。


◆最後のポイントの「一生懸命に努力をする」というTIPSは、当然と言えば当然でしょう。

たまたま当ブログでも、「一生懸命に努力をする」ことを推奨する作品を立て続けにご紹介したばかりですし。

超一流になるのは才能か努力か?
超一流になるのは才能か努力か?

参考記事:【「1万時間の法則」の真実】『超一流になるのは才能か努力か?』アンダース・エリクソン,ロバート・プール(2016年08月05日)

君もチャンピオンになれる
君もチャンピオンになれる

参考記事:【自己鍛錬】『君もチャンピオンになれる』ボブ・ボウマン(2016年07月13日)

こういった自己啓発書を読むと、読むだけで満足しちゃいそうですけど、これから先、「一生懸命に努力をする」ことが大事なのではないか、と。


自己啓発書の王道を行く1冊!

自分の価値に気づくヒント (ディスカヴァー携書)
自分の価値に気づくヒント (ディスカヴァー携書)
はじめに
第1章 新しい自分を創造する
第2章 いい思考の習慣をつける
第3章 なりたい自分になる工夫をする
第4章 自分の人生に責任を持つ
第5章 自分の生き方を追求する
第6章 完璧主義をやめる
第7章 人間関係を円満にする
第8章 自尊心を高める
第9章 ぞんぶんに人生を楽しむ
第10章 自分に誇りを持つ
第11章 心を磨く


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【編集後記】

◆本日終了のKindleセールをもう1度確認しておきます。



参考記事:【50%OFF】「人生をいきいきと生きるための本」半額セール開催中!



参考記事:【Kindle】「ビジネススキルアップ特集」開催中!【セール】

どちらも気になる作品がありましたら、早めにご検討ください!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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