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2016年07月11日

【堀江節?】『99%の会社はいらない』堀江貴文


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99%の会社はいらない (ベスト新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた、堀江貴文さんの新作。

相変わらず、安定した「ホリエモン節」が炸裂しております。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
体調が悪くても会社に出ている、メールで済むことをわざわざ電話する、毎週の会議がただただ常態化している、社内の派閥争いで足の引っ張り合いをする……日本の会社にはいくつものムダがあると感じませんか?
その上、毎日残業、有給もなく、会社に言われるがまま仕事をして「忙しい」と感じる毎日。
そんな「苦しい忙しさ」を「楽しい忙しさ」に変えるためのヒントは、会社に縛られないこと。
「自分の時間」を生きることで幸せになる、ホリエモン的生き方・働き方とは?

今回は特に、生き方や働き方にフォーカスしている1冊です!





DSC_0366 / Kevin Krejci


【ポイント】

■1.人とは意見が異なっても当たり前
 そもそも日本人は「相手と意見が違う」と「相手を嫌い」がごっちゃになっている。どんなに仲がいい人同士であっても、意見が100%同じなんて世の中には存在しない。意見が違うのが当たり前だし、異なった見解があるからこそ面白いと感じるものではないだろうか。
 だから、僕はどんなに偉い人が相手であってもハッキリと「それは違うと思いますよ」と伝えるようにしているのだが、そんなことを言おうものなら、一瞬にしてその場の空気が凍りついてしまうのである。


■2.システムがあれば感情論はいらない
 そもそも僕は感情論が大嫌いだ。たとえば、「信頼できること、信じることが大事です」みたいな話になってしまうと、あとから弊害が出てくる可能性がある。感情や情緒に流されることで、正しいことを正しい、間違っていることを間違っていると言えなかったりするのは後々いい結果を生まない。
 いま、僕は時間をとられる雑誌のインタビューもSkype経由に切り替えている。日本にいないことも多いのに、インタビューのためにどこかに出向くというのは、「他人の時間」を生きることでしかないからだ。


■3.失敗を恐れずに、とりあえず始める
 失敗を恐れずに動き出そう。打席数が多ければ多いほどホームランの確率は上がる。打率が1割なかったとしても、100回打席に立てば1回くらいはホームランが出る。失敗をしないために打席数を少なくして打率を上げるのではなくて、打率は低いけれどより多く打席に立った方がいい。だから、まずは打席に立たないといけない。
 下手に頭を使って考えて動けなくなるよりも、とりあえずはじめて続けた方が結果はついてくる。続けていることで能力が下がることなんて、世の中にはほとんど存在しないのだから。


■4.情報収集をするための行動に出る
 いまは『食べログ』やSNSがあるのだから、徹底的に人気店をリサーチすればいい。そして研究熱心で、料理に驚くべき工夫を凝らしている店を真似すればいいだけのことだ。
 寿司で言えば、マグロの漬けのうえに、しょうゆ漬けにした山わさび・西洋わさびの切れ端を乗せると、ピリッとわさびの味が効き、味が1つ複雑になっていままでに食べたことのない、美味しさを味わうことができる。これはいくらでも真似できると思うのだが、僕が知る限り、この寿司を出している店は2軒くらいしがない。それ以外にも、細かい工夫なんて山ほどある。


■5.必要ないものはバッサリ捨てる
 捨てるかどうかは気持ちの問題だ。捨てられないなんてこともないだろう。見栄や優越感を捨て、自分にとって必要なことを見極め、いま自分が持っているものの中から必要のないものをバサッと捨ててみる。人間のキャパシティなんてものは、ほとんど変わらない。だから、何かを捨てた分だけ、どこかで突き抜けることができるのであある。
 もちろん頭でそういうことを考えても、意味がない。大事なのは行動だ。
 そうやって突き抜けた行動をすると、周りが面白いやっだと思いはじめる。そうやって僕は自分のやりたいように動き、その結果、多くの人が協力してくれる状況が出てきている。


【感想】

◆新書にありがちなことなのですが、タイトルから予想された内容とは、本書は少々異なっていました。

そもそも「99%の会社がいらない」というよりは、「(これからの社会は)99%の人にとって会社がいらない」ということかと。

とはいえ、本書の第1章「日本の会社はおかしいと思わないか?」では、今までの堀江さんの主張にもあった「日本の会社の不合理性」がうたわれています。

たとえば上記ポイントの1番目の「違う意見が言えない」ことも、日本の進化を妨げているもの。

さらには、電子化を推進しようとすると、「それにより仕事を失う部署」の抵抗にあう、というのはありがちなお話です。


◆そこでどうするか、もしくは堀江さんがどうしているかが展開されているのが本書の第2章。

堀江さんの場合、LINEやFacebookのグループチャット機能で「疑似会議」を行っているだけでなく、最近はチームコミュニケーションアプリ『Slack』を活用しているとのこと。

Slack - Google Play の Android アプリ

公式ページが英語でよく分からないので、はてブ320超のまとめ記事を。

SkypeにはないSlackの便利な8つの機能 | Creive【クリーブ】

また、Facebookが提供を開始した、「ボット」が簡単に作れる仕組みにも言及されています。

こちらもはてブ460超の記事がありましたのでご紹介。

Facebookの「Messenger Bot Store」が、App Store以来の大革命となるかもしれない | TechCrunch Japan

こうなってくると、「会社」どころか「仕事」までなくなってしまいますよね。


◆それじゃあ、とばかりに「『遊び』を仕事にすれば?」と主張されているのが、本書の第3章。

割愛してしまったのですが、ここでは「エンターテインメント業界のビジネスモデル」を4つのパターンに分類し、分析しています。

軸は「メジャーか否か」「収入が多いか否か」の2つ。

堀江さんは、「『マイナー&高収入』を目指せ」と言われていますが、「マイナー」のレベルが結構高くて、ヒカキンやマックスむらい……って、そりゃ世間的にはマイナーですけどねw

ただ、「夏野剛さんや、成毛眞さんを真似するのはハードルが高いかもしれない」からといって、「イケダハヤトさんやはあちゅうさんのような普通の人をパクるのはそんなに難しくない」と言ってしまうのはどうなのかと。

そもそも私から見たら、その2人だって全然普通の人じゃないですww

……どうせマネるなら、上記ポイントの4番目のような「創意工夫」にして欲しいところ。


◆続く第4章では、途中何度か登場していた、堀江さんのこのサロンについて、詳しく触れられています。

堀江貴文イノベーション大学校

積極的に参加を促しているところや、月額1万円を徴収するところは、岡田斗司夫さんのサロン(FREEex)に近い感じ。

実際、岡田さんや勝間さん、はあちゅうのサロンを参考にした、とのことです。

有料メルマガに比べたら1万円は高いですが、それを「いかに元を取るか」と考えて積極的に参加すれば、それほど高くはないのかも。

なまじ無料だったりすると動けないのは、無料のセミナーだとドタキャンが多発するのと同じですからw


会社に頼らない人生を送るために!

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99%の会社はいらない (ベスト新書)
第1章 日本の会社はおかしいと思わないか?
第2章 仕事のない時代がやってくる
第3章 だから「遊び」を仕事にすればいい
第4章 会社ではない新しい組織のカタチ
第5章 会社に属しているあなたへ


【関連記事】

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【対談】『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』(2009年09月06日)


【編集後記】

◆当ブログではご紹介しておりませんが、7月14日までのセールで、このようなものもあります。



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写真やカメラに興味のある方はご覧アレ!


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