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2016年05月22日

【音声入力】『話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる!』野口悠紀雄


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話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる!


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店で見かけて思わず買ってしまった1冊。

御大・野口悠紀雄先生が、音声入力による知的生産術を指南してくださっています。

アマゾンの内容紹介から。
この本は、著者の野口悠紀雄氏がスマートフォンの音声入力を使って書き上げた初めての本です。近年、精度が格段に向上している音声入力は、実は長文ほど入力が正確です。この機能を使うようになってから、仕事効率が驚くほど上がり、生活や環境が変わったと野口氏は言います。音声入力で気軽に話して書くことで、自然と頭の中が整理されるので、文章がみるみる上達します。これぞ新時代の究極の文章法です!

なお、講談社さんの作品にしては珍しく、出たばかりのKindle版がお買い得になっていますよ!?





Conversations with Siri: The News / Vintuitive


【ポイント】

■1.「速く」より「楽に」書ける
 音声入力機能を使い始めた当初、私は、文章を「速く」書けることに驚嘆しました。(中略)
 これは大きな驚きだったのですが、暫く使っていると、スピードはそれほど重要でないことが分かりました。なぜなら、音声入力しただけでは完成品にならないからです。
 まず第一に、誤変換が多いので、それを直さなければなりません。それだけでなく、かなりの編集作業をしなければならないのです。(中略)
 その半面で、文章を書く作業が非常に「楽になる」ことが分かりました。
 これまでも私は、「文章を書く際に最も重要なのは、とにかくスタートすることだ」と考えており、「全体の構想がまとまらなくても、とにかく書き始める」ことを心がけていました。(中略)
 この部分が、スマートフォンの音声入力によって、非常に楽にできるようになったのです。このため、文章を書く作業が円滑に進められるようになりました。


■2.フリック入力できない方が使いこなせる?
携帯電話のときに積極的にメール送信をしていた人々(多くは私より若い世代の人々)は、携帯電話機の小さなキーボードで文字入力することを厭わなかったので、スマートフォンが登場したときにも、それに文字入力することに抵抗がなく、私より積極的に使っていたと思います。つまり、その人たちは、私をリープフロッグで抜いていったわけです。
 ところが、この状況が、音声入力が利用できるようになって、大きく変わりました。これまでスマートフォンの仮想キーボードを頻繁に使っていた人たち(とくに、フリック入力方式に習熟していた人たち)は、音声入力の価値を過小評価し、それを利用できることを知っていても利用していない人が多いのではないかと思われます。(中略)
 しかし、現在すでに、スマートフォン操作のほとんどの面において、キーボード入力よりは音声入力のほうが簡単で便利になっています。このような変化によって、キーボード派は音声派に追い抜かれていくことになります。つまり、再びリープフロッグ現象が起きるでしょう。


■3.「内容こそ重要」と再認識
 さらに、いろいろなことに気付かされました。
 とくに愕然としたのは、「自分は話す内容を持っていない」と気付く場合があることです。散歩時間にスマートフォンに話しかけようとしても、何も出てこないことがあるのです。つまり、「私は何も考えを持っていない」ということです。(中略)
「内容こそ重要」とは、もちろん、これまでも正しかったことです。しかし、あまり意識することはありませんでした。「文字を書く」という作業が簡単ではなかったからです。それを意識するようになったのは、「話す」という行為自体は、格別の努力なしにもできる簡単なものだからでしょう。「それにもかかわらず、話せないのは、話す内容を持っていないからだ」ということが、明白になってしまったのです。


■4.考えの「分量」が分かる
 文章として目に見える形にしてみれば、「考えていることが文字数でどのくらいの分量か」が分かります。
 あなたは、特定のテーマについて、どのくらいの「分量」の考えを持っているでしょうか?(中略)
「このテーマは連載1回分の原稿になるかどうか」ということは、文字に打ち出さなくてもおおよその見当はつきます。しかし、実際に音声入力してみると、「それほどのものではない」と分かる場合も多いのです。
 まずは、文章化することによって、あなたがその問題についてどの程度の分量の考えを持っているかを把握しましょう。5分間話せる内容を持っているのか、あるいは求められれば1時間でも話せるのか。それとも、1分も話せないのか? それを把握しておくのは大変重要なことです。


■5.誤変換等の修正作業
 Androidの入力画面では、変換の候補が表示されるので便利です。
 iPhoneの入力画面では、誤変換された場合には、範囲を選択して変換候補を表示させ、正しいものを選びます(必ず正しいものが表示されるわけではありません)。
 以上の操作は、スマートフォンの小さな画面ではやりにくいので、誤変換はそのまま残しておいて、その後に正しい文章を音声入力してもよいでしょう。これでも、何とか分かります。このような簡易修正を施しておいて、メール経由かクラウド経由でPCに送り、そこできちんと修正するのが最も効率的な方法と思います。(中略)
 PCでの修正とスマートフォン段階の修正と、どちらが良いかは場合によって異なるので、一概には言えません。修正の多さや、誤変換の程度によって適宜判断すればよいでしょう。


【感想】

◆本書のテーマである音声入力については、以前、勝間和代さんが、手を痛めた際に活用されていたことで、私も一応認識していました。

音声入力は楽しい- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!

勝間さんの場合、この手のネタには金も労力も惜しまない方なので、その勝間さんが色々試した上で、結局は移行していない以上、まだキーボードの方が生産性が高い、ということかと。

……もっとも勝間さんの「キーボード」は、あの「親指シフト」なワケですから、普通の人と一緒にしてはいけないのですがw

ただそれでも、スマホ入力のキーボードと比較するなら、音声入力もかなり健闘しているらしいことが、本書を読んで分かりました。


◆さて、そのスマホのキーボード入力といえば、「フリック入力」が有名です。

私は最近スマホに移行したばかりなので、当然フリック入力はできません(一応やれないことはないですが、死ぬほど遅いw)。

そういう人間のキーボード入力と比べてしまうと、音声入力の優位性はかなりもののよう。

ゆえに、今後私が音声入力を使いこなせてしまったら、場合によってはフリック派を上回ってしまうカモ、というのが上記ポイントの2番目のお話です(あくまで理論上は、ですがw)。

ここで言っている「リープフロッグ(蛙跳び)現象」とは、「ある時点での最先端の技術に適合してしまうと、その後の技術進歩を受け入れられず、新しい技術を使う世代に追い抜かれる」ということ。

たとえば中国は、固定電話を飛び越して、いきなり携帯電話の先進国になっていますし、ありえない話ではありません。

もちろんフリック派の人だって、音声入力することは全然可能ですから、柔軟に取り入れる方もいらっしゃるとは思いますが。


◆本書は第1章にて、手はじめに「音声入力でメモを取る」事を推奨。

ここではスマホを使ったさまざまなメモ手段の長所と短所を比較してくれていて、参考になりました。

また、音声入力を使って「メールの『下書き』を作成する」、というのは良いアイデアかもしれません(逆にそのまま送るのはリスキーですが)。

続く第2章では、そのメモの延長線上にある「アイディア」について検討。

音声入力で頭の中の「アイディア」を文字化することで、より発展させたり関連した「アイディア」を引き出すことができる、と野口先生は言われています。


◆ただし、おそらく本書を購入した人の多くが求めているのは、「いかに音声入力で長文を作成するか」と言うことだと思いますので、そういう方は第4章まで飛んで下さい。

この章の最初では、野口先生が音声入力によって、「いかに雑誌連載記事の原稿を作成しているか」の舞台裏を披露。

具体的には、まずテーマを決めたら、思いついたことをGoogleドキュメントに、iPhoneを使って音声入力するのだそうです。

また、編集作業は誤字の修正だけでなく、最小単位の文章をいかに正しく構成していくかが大事なのだとか(詳細は本書を)。

本書の中では、この第4章が一番のキモであり、見逃せない章だと思います。


◆……と言いつつ、実は音声入力の方法に関する一番細かいお話は、巻末の「補論1 音声入力機能の使い方」ではないか、と。

たとえば上記ポイントの5番目は、ここからの抜き出したものになりますし、他にも音声入力のためのスマホアプリ等も紹介されていたりします。

でもこの「補論1」って、7ページほどしかないんですよね……。

スマホ童貞(喪失したばかりw)の私にとっては、本書のコンテンツでもお腹一杯ですが、第4章までの内容に、この「補論1」を大幅増量して1冊にしてくれていたら、さらに良かったと思います。


スマホの音声入力をまだ使いこなせてないなら、要チェック!

4062200570
話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる!
序章 音声入力は、知的作業に革命をもたらす
第1章 いつでもどこでもメモを取れる
第2章 アイディア製造工場の稼働法
第3章 「見える化」で頭を鍛える
第4章 音声入力で本格的な文章を書く
第5章 いつでもどこでもすぐに検索
第6章 音声入力でのスケジューリング
第7章 人工知能はいかなる世界を作るか?
補論1 音声入力機能の使い方
補論2 「超」整理手帳アプリについて


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【編集後記】

◆先日(5月19日)終了したハズのゴマブックスフェアですが、以前延長している模様。



Amazon.co.jp: 【期間限定セール】ゴマブックスフェア(5/19まで): Kindleストア

ホント、突然終わったり、ダラダラ延長したり(そっちは嬉しいんですがw)、Kindleセールは読めませんね〜。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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