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2016年05月09日

【39のコツ】『誰からも必ず「よかった! 」と言われる話し方39のコツ』夏川立也


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誰からも必ず「よかった! 」と言われる話し方39のコツ


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店で捕獲した「話し方」の指南本。

と言っても、1対1での会話ではなく、スピーチや講演、プレゼンテーションといった「不特定多数」を相手に話す場合のTIPSが詰まった1冊でした。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
15万人に「よかった! 」と言わせた実践型テクニック「場づくり×ネタづくり×パフォーマンス」。
人気テレビ番組「新婚さんいらっしゃい! 」の前説(※本番の前に、観客の気持ちを盛り上げながら、注意事項を説明すること)を10年続け、その後もプロ講師としてセミナーや研修のキャリアを10年以上積み上げ、累計15万人に「よかった! 」と言わせた「場づくり×ネタづくり×パフォーマンス」からなる話し方の実践型テクニックをわかりやすく解説します。

本書のコンテンツとは直接関係ないんですけど、著者の夏川立也さんって、「京大工学部卒」なんですよね。←理系コンプレックス乙!





Speeches / 3dpete


【ポイント】

■1.会場の2倍のキャパシティを意識する
 最適なテンションを体感するための一番簡単な方法は、ちょうど2倍くらいのキャパシティを意識することです。100人の会場であれば200人の会場だと思って、実際の最後列のさらに後ろの人に向かって話すイメージを持ってください。
 5メートルほど先にいる人に挨拶するときも、10メートル先にいる人に挨拶するような気持ちで話します。
 小さな部屋でも同じです。10人の前で発表するのであれば、20人いると思ってください。それだけで、声のハリや大きさが変わります。


■2.原稿は話し言葉で書き起こす
話すための原稿は、話し言葉で書き起こす必要があります。簡単なようですが、これは慣れるまで案外難しい作業です。
 活字として読む文章は、無駄の排除が大前提です。不要な言い回しや、重複表現、同じ内容の繰り返しはNGです。
 一方、話し言葉は聞きやすさを大切にし、耳から入った情報をその場で理解してもらう必要があります。そのために、語尾のメリハリや、言い回しの工夫なども重要です。
「実際に話すときに、話し言葉に変えて話せばいいのでは?」
 なんて言う人がいますが、話すことを仕事にしているプロでもその場その場で器用にそんなことはできません。


■3.「事実→誇張→飛躍」という3つのステップを踏む
 まずは聞き手に違和感なく聞いてもらうために、"事実"をもとに話を始めます。しかし、当然ながら"事実"だけでは聞き手の感情はなかなか動かせません。
 だから、聞き手の興味を引くために、文枝師匠の言葉を借りると「事実は誇張せなアカン」のです。
 しかし、"誇張"しただけでは、単に大げさな話ということになってしまいます。
 最後にまさかの場所まで"飛躍"させることが大切なのです。
 "事実"を"誇張"して、誰もが思いもよらないようなまさかの着地点に"飛躍"させることで、人の感情は一気に大きく動くことになり、ネタに命が吹き込まれます。


■4.「予測」は裏切って、「期待」は裏切らない
 人は、常に何かを予測しながら生きています。
「予測」をよい意味で少し裏切るというのが漫才で言う"ボケ"です。一方で、"ツッコミ"というのは共感です。
 芸人が舞台に登場して普通に会話をしても、聞き手の心には何の感情の変化も起こりません。予測をよい意味で少し裏切る"ボケ"という働きかけによって、聞き手の心にさざなみを立てるのです。
 それに対して、期待通りに"ツッコミ"が元に戻してくれることで安心感が生まれます。漫才というのは、この2つの繰り返しでできているのです。この繰り返しで聞き手のお腹がよじれるくらいの大爆笑が生まれたりするわけです。
 人前で話すときも、この理屈は使えます。
 "予測の裏切り"と"期待通り"の連続で、寄せては返す波のように聞き手の感情を動かしていきます。そうすることで、きっと「面白かった!」「よかった!」という感想をもらえることでしょう。


■5.誰もがその場で思っていることを口にする
 そもそもツッコミというのは何なのでしょうか? その正体は、先述したように"共感"です。
 誰もが思うことを、思うよりも一瞬早く口にしているのです。(中略)
 たとえば、話している最中に誰かの携帯電話が鳴り続けているとしましょう。みんなが気になっているのですが、さすがにひと言も触れず、鳴っていないかのように話し続けるのは不自然です。
「なんか今、携帯、鳴ってますよね。大丈夫ですか?」
 こう口にするだけで、場の一体感が高まってきます。
 貼ってあったポスターが落ちたり、何かが倒れたりというのも、共感をゲットするチャンスです。
「何か落ちましたね。さきほどのジョークはオチが決まらなかったのに……」
 こう投げかけるだけでウケます。


【感想】

◆本書のプロローグで、著者の夏川さんいわく、「人前でうまく話すために必要な要素」とは、以下の3つであるとのこと。

・コンテンツ(内容)

・パフォーマンス(表現)

・フィールド(場/空気)


そしてそれはそのまま、下記目次の3つの章になっている次第です(順番は入れ替わっていますが)。

ちなみに上記ポイントで言うと、1番目がPart1の「場づくり」、2〜4番目がPart2の「ネタづくり」、5番目がPart3の「パフォーマンス」からの引用でした。

やや「ネタづくり」に偏っていますが、もともと「コツ」の数の割合で言うと、「9:22:8」なので、致しかたないかな、と。


◆実際、付箋を貼ったものの割愛したコツも、このPart2が一番多かったです。

たとえば、「コンテンツの構成比は『1:2:1』にする」。

これはコンテンツの中身を「導入→中身→まとめ」として、その長さを「1:2:1」にするというもの。

こうした「形式」は、他にも「起承転結」ですとか「SDS法」「PREP法」辺りが有名ですが、もっとシンプルでOKとのことです。

ただこれに関しては、本書が対象としているシーンが、「プレゼン」よりも「スピーチ」や「講演」のような「やや軽め」なものであるからな気もしますが……。


◆一方、人前で話すときに有効な「5つのS」というTIPSも、覚えておきたいところです。

この「5つのS」とは、「スペシャル」「スピード」「ストーリー」「シンプル」「スマイル」の5つ。

そして、特にこの中で最強なのが「スペシャル」であり、これは聞き手に「特別な存在」であることを伝えるものです。

たとえばこんなフレーズ。
「○○の皆さんですからお話しますけど……」
なるほど、そう言われると思わず「耳ダンボ」にはなりますよね。

……でも実は、他の所でも当然話しているというww


◆ところで上記ポイントの3番目は、言っている意味は理解できても、具体例がないとピンとはこないと思います。

そこで本書に収録されてるのが、夏川さんが芸人時代に作ったネタ。

なんでも、「町を歩いていたら、目の前をハイヒールの女性が歩いていた」のだとか(事実)。

何気なく見ていたら「その女性のハイヒールのかかとの尖った部分が、側溝の金網の部分に突っ込んでしまった」のだそう(誇張)。

……そこからさらに、どう「飛躍」させたかは、本書にてご確認を。


◆上記で本書の対象となるシーンが「やや軽め」と申し上げましたが、たとえ真面目なプレゼンであっても、本書に収録された、「観衆や聴講者の興味を惹くための工夫」は有効だと思います。

特に、1人だけ選んで話しかける際のコツや、クイズ形式で全体に問う場面での注意事項等は、ビジネスシーンでもぜひ活用して頂きたく。

また個人的には、「ジェスチャーを交えて話す際に、『動くとき』と『話すとき』を分ける」というコツは、目からウロコでした。

これは「セリフに聞き手を集中させるため」なのですが、プレゼン動画等を観ていても、そこまで意識していないことが結構あったように思います。


人前で話す機会のある方なら、一読の価値アリ!

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誰からも必ず「よかった! 」と言われる話し方39のコツ
プロローグ
Part1 誰からも必ず「よかった!」と言われる場づくりのコツ
Part2 誰からも必ず「よかった!」と言われるネタづくりのコツ
Part3 誰からも必ず「よかった!」と言われるパフォーマンスのコツ


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【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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