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2016年04月06日

【自己啓発】『何を捨て何を残すかで人生は決まる』本田直之


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何を捨て何を残すかで人生は決まる (青春新書インテリジェンス)


【本の概要】

◆今日お送りするのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にてご紹介した、本田直之さん、久々の自己啓発本

本田さんのここ数年出されていた作品が、やや読む人を選びそうなものだったのに対して、本書は従来のファンにも、幅広く刺さりそうなテーマです。

アマゾンの内容紹介から。
忙しく働いているのに、金銭的な余裕を感じられない。気が付くとスケジュールが埋まり、自分の時間が減っている。いつの間にか付き合う人の多くが、仕事関係の人ばかりになっている。自分の暮らす部屋を眺めると「なぜ買ったのかよくわからない物」がいくつも転がっている……。仕事や人間関係を抱え込みすぎて、「息苦しさ」を感じたなら、この本を読み進めてください。自分らしく自由に生きるための唯一の方法--それが、この本でお伝えする「持たない生き方」です。

果たして本田さんの言われている「持たない生き方」とは!?





Steven Digital Nomad / szwerink


【ポイント】

■1.「持たない生き方」とは
 持たない生き方とは、持ち物を減らす断捨離やミニマリズム、シンプルライフなどといった暮らしのスタイルやノウハウではありません。大事なのは、物を減らすことではなく、自分にとって必要なモノを見極め、それを選び取り、見た目ではない豊かさを手に入れること。
 つまり、自ら考え、選択し、幸せに、自由に暮らしていく生き方の提案。それが待たない生き方です。


■2.「できない理由」を探すのは、マイナスの複利をふやすこと
 とりあえず動いてみればいい。違ったら変えればいい。踏み出す前に「大変なリスクだ」と思っていたことのほとんどは、通りすぎてしまえばどうということもありません。
 失敗したと感じたら、その時点で修正すればいい。人生は壮大な実験です。
 特に今のような変化の激しい時代には、10年前に不正解だったことも正解に変わります。できない理由を考える前に、できる理由を探し、工夫しながら試し続けることです。
 他人の価値観や流行に合わせず、自分のやっていることを信じていくこと。言い訳を繰り返し、マイナスの複利を増やしていくくらいなら、正解ではなく「できる理由」を考えるプラスの思考の癖をつけていきましょう。


■3.持てるけど、持たない
「物がなくても我慢して生きる」「少ないお金でやりくりする」「節約して生活する」という見方は旧来の価値観に引っ張られています。その感覚で、持たない生き方へシフトすると、心のどこかに必ず劣等感を抱いたままになってしまいます。
 そうではなく、「持たないことで自由が広がる」「お金は物にではなく、新しい経験をたくさんするために使う」と前向きにシンプルに捉えること。そして、「持とうと思えばいつでも持てるけれど、自分の判断として持たない道を選んだのだ」と誇りに思うこと。変化の時代は、自分が先手を取り、動き出すことで大きく変われるチャンスです。


■4.やらされ感を持って仕事をしない
 もし、あなたが今、「自分だけが残って毎日のように残業をさせられている」と感じているなら、必ず費やしている作業のどこかにムダがあるはずです。まずは、そのムダを洗い出し、作業そのものとそれにかけていた時間を捨ててしまいましょう。
 人は時間があると思うと、効率化の努力や工夫をしなくなり、やらされ感を持ちながら、どんどん時間をかけるようになります。この法則を理解し、あなた自身の仕事の仕方、取り組み方を見直していくべきです。


■5.「なんでもやります!」という人ほど替えがきく
仕事の向き、不向きは自分ではわからないからこそ、最初はなんでもやる姿勢で取り組んでいくことです。
 そして、自分にとっての「仕事」と「作業」は何かを区別し、「仕事」に労力を注いでいきましょう。というのも、与えられる仕事の中には、重要な「仕事」がある一方で、意外と多くの「作業」が交じっているからです。
「仕事」と「作業」を見分ける判断基準となるのは、「それが成果につながるか?」という視点。この視点を持たず、30代のステージに入っても作業をがんばることが仕事だと勘違いしてしまうと、「なんでもできます」「なんでもやります」というスタンスのまま、取り替えのきく人材になってしまいます。


【感想】

◆ふと、自分のブログの「本田さんカテゴリ」をチェックして驚いたのが、本田さんの単著としてご紹介するのが、2013年11月末以来だったということ。

途中、クリス・ギレボーの監修・翻訳書が昨年2冊目があったりしたものの、そんなに間が空いていたとは。

かつては年に何冊もご紹介したことがあったのが、ウソのような変わりぶりです。

もっとも、この間も本田さんご自身は、定期的にご本を出されていました……のですが、冒頭で申し上げたように当ブログ向きでないというか、「移住ネタ」だったり、「旅ネタ」だったり、「シェフネタ」だったりして、スルーせざるを得ず。

ですから、「自己啓発書」という私でも手が出せるジャンルなのは、本当に久しぶりなわけです。


◆一方、内容的には、数年前に本田さんが書かれていたこの本の延長線上にある感じ。

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7つの制約にしばられない生き方

参考記事:【Free】『7つの制約にしばられない生き方』本田直之(2011年04月23日)

この本が出た当時は、ハワイと日本の比較的なお話が多かったのですが、その後本田さんは欧州も回るようになり、その後書かれた下記の本では、そういった体験も活かされていました。

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LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。

参考記事:【幸せ】『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』本田直之(2012年06月15日)

今般出た本書によると、今の本田さんの1年の過ごし方は、「ハワイ6ヶ月、日本3ヶ月、欧州、アジア、オセアニア等3ヶ月」なのだとか。

ただ本田さんは、私たちにそうしろ、と言われているのではなく、「『こういうものだ』と信じている常識を疑わずに生きるのは、もったいなくないですか?」と問うてらっしゃいます。

そして、上記ポイントの2番目にもあるように「『できない理由』を探すのは、マイナスの複利をふやすこと」と断言されているという……。


◆なお、下記目次にもあるように、本書では「持たなくてもいいもの」について各章ごとに言及しています。

その中でも当ブログ的としては、やはり第4章の「仕事」が気になるところ。

ちなみにITを活用した仕事ぶりに関しては、本田さんは2010年に松村太郎さんとの共著でこのような本を出されています。

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本田直之式 ハッピー・ワークスタイル 〜秘訣はiPhoneとMacの連携にあり〜

参考記事:【ビジネス仕様】『本田直之式 ハッピー・ワークスタイル』本田直之,松村太郎(2010年08月25日)

この頃のスマホ(本田さんの場合はiPhone)の割合は、3割でした(ノートパソコンが7割)が、現在は逆転して、「スマホ8割、ノートパソコン2割」なのだそう。

ただし、ここで本田さんが言われているのは「スマホで仕事をしろ」ということではなく、「デジタルツールを使いこなすスキルに、金と時間を惜しむな」ということなので、お間違いなく。

なんでも本田さんはiPhoneを使い始めた頃、フリック入力のアプリをいくつも買い、入力スピードを速くする練習を重ねたとのこと。

……相変わらずPHSの私には耳イタイのですが。←論外w


◆それに対して、第3章の「つながり」や第5章の「お金」については、なかなか簡単には変われないのではないか、と。

本田さんの場合、以前の著作で何度も言われているように、新入社員の頃から「定時帰り」をデフォルトにしており、それによって得られなかった「つながり」もあったのでしょうが、意に介してらっしゃいません。

さらにお金については、「たとえ使わなくともあるに越したことはない」という考え方が一般的ではないでしょうか。

そもそも、ビジネス書や自己啓発書を読むインセンティブの多くが、最終的には「お金」にあることは、私自身も否定できませんし。

結局、こうした「メンタルブロック」を乗り越えられるか否か?

本書が目的とするのは、まさにそこであり、乗り越えられた結果たどり着けるのが、本田さんが想い描く「真に豊かな生活」なのだと思います。


久し振りの「本田節」をご堪能アレ!

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何を捨て何を残すかで人生は決まる (青春新書インテリジェンス)
第1章 「人生を縛る常識」を持たない
第2章 「なくてもいい物」を持たない
第3章 「必要以上のつながり」を持たない
第4章 「やらなくてもいい仕事」を持たない
第5章 「振り回されるほどのお金」を持たない


【関連記事】

【Free】『7つの制約にしばられない生き方』本田直之(2011年04月23日)

【幸せ】『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。』本田直之(2012年06月15日)

【要注目!】『あたらしい働き方』本田直之(2013年06月07日)

ギークなら知らないと恥ずかしい『ノマドライフ』の基礎知識(2012年03月16日)

【ビジネス仕様】『本田直之式 ハッピー・ワークスタイル』本田直之,松村太郎(2010年08月25日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

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引っ込み思案の方なら、要チェックな1冊!

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