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2016年02月08日

【起業?】『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』ティナ・シーリグ


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スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、『20歳のときに知っておきたかったこと』の大ヒットで知られる、ティナ・シーリグ女史の最新刊。

夕べ土井英司さんのメルマガに先を越されてしまいましたが、めげずにお送りしたいと思います。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
人生においてなにか意味のあることをしたいと思っている人は多くいますが、頭の中にあるアイデアを形にできる人は、そう多くはありません。自分がもつリソースをうまく使って、その目標を達成する道筋を示すのが、本書の役割です。
想像力、クリエイティビティ、イノベーション、起業家精神をはっきりと区別・定義し、それらが互いにどう作用するか、ひらめきをどう実現させるかを伝えます。
スタンフォード大学で長年ベンチャー教育を率いてきた著者が、「自分の手で人生を切り拓く方法」をだれもが実践できるフレームワークとして組み立て、豊富なエピソードを交えながら伝授する集中講義です。

お買い得なKindle版も、既に発売されております!





Tina Seelig at TEDx Stanford / Tamer Shabani Photography


【ポイント】

■1.情熱は経験から育っていく
 情熱を傾けられるものを見つけようと、内へ内へとこもる人たちにはよく出会いますが、彼らには見落としていることがあります。行動してはじめて情熱が生まれるのであって、情熱があるから行動するわけではない、ということです。情熱は初めからあるわけではなく、経験から育っていくものです。(中略)
 情熱をはぐくむのに、最初は大それたことをする必要はありません。レストランのウェイターなら、日々、大勢の客とふれあう機会があり、ユニークな視点から世界を見ることができます。こうした経験からいくつもの教訓を学び、ひらめきが生まれるかもしれません。たとえば、効果的なサービスの秘訣を発見し、接客スキルを他の人に教えるにはどうすればいいかを考えるようになるかもしれません。


■2.アイデアを試すのに使える実験
●メカニカル・ターク(機械仕掛けのトルコ人)
 この方法では、高度なコンピュタのタスクを人間にやらせます。(中略)
たとえば、写真の識別のための高度なプログラムを設計するのではなく、若者を何人か雇って少額のアルバイト料を払い、このサービスが求められているかどうか確かめるのです。
●ピノキオ・テクニック
 これは、安価な代役として「木製」の模型でアイデアを形にする方法です。製品やサービスがどのように生活に取り込まれるかを確かめるのによく使われます。
●ファサード
 これは、まだ存在していない製品やサービスを宣伝して、人々の関心の度合を測る手法です。ネットやラジオ、新聞、チラシなどに広告を載せて、反応を見ることができます。


■3.長期的な成功を犠牲にして、目先の利益を優先しない
家のなかを片付けるとき、少し時間を取って要るものと要らないものに分類し、要らないものを捨てればいいのに、とりあえず「使わないもの」をどんどん引き出しに入れていないでしょうか。あるいは、製品をつくるとき、早く仕上げようとして、どこか工程を省いていないでしょうか。テクノロジーの世界ではこれを技術的な負債、設計上の負債と呼びます。最終的に完成させるには、いずれやらざるをえないから負債なのです。製品を早く世に送り出すために、進んで負債を負っている企業が少なくありません。ただし、負債は「返済」しなければ、膨らみ続け、後でもっと大変になることはわかっているのです。


■4.不屈の精神で立ち向かう
 他の人ならやめてしまうところで満足せず、それ以上の成果を追い求める姿勢は、「不屈の精神(grit/グリット)」とも評されます。長期的な目標に向けて、興味を持ち続け、努力し続けられる能力です。不屈の精神が、あらゆる分野で成功のカギになっているとする研究が盛んに行なわれています。じつは、成功を予測する指標として、知能そのものよりも不屈の精神がはるかに重要であることがあきらかになっているのです。心理学者のアンジェラ・ダックワースはこの点を中心に研究しています。
 陸軍士官学校での最初の夏の訓練を誰が完遂するのか、全米スぺリング大会で誰が決勝に進出するのか、米軍特殊部隊で誰が脱落せずに最後まで残るのか、どの新人教師が辞めずに、いい業績を上げるか、シカゴの公立高校で誰が卒業できるか、IQやSAT(標準学力到達度テスト)や身体能力、こうしたことが、このグリットで予測できるのです。


■5.インベンション・サイクルのプロセスで必要なもの
・想像力をはぐくむには、まずは、ひとつの世界に飛び込み、、その世界にどっぷり浸かること、そして、今あるものに代わるものを思い描くことが必要

・クリエイティビティを発揮するには、やる気をかきたてること、実験を繰り返しながら課題を解決することが必要

・イノべーションを起こすには、フォーカスすること、そして、フレームを変えてユニークな解決策を打ち出すことが必要

・起業家精神を発揮するには、粘り強く続けること、周りを巻き込むことが必要

(詳細は本書を)


【感想】

◆冒頭の内容紹介にあったように、本書は「想像力、クリエイティビティ、イノベーション、起業家精神」について、序章で定義しています。

それぞれについて引用すると、以下の通り。
・想像力……存在していないものをイメージする力
・クリエイティビティ……想像力を駆使して課題を解決する力
・イノベーション……クリエイティビティを発揮して独創的な解決策を編み出すこと
・起業家精神……イノベーションを活用してユニークなアイデアを形にし、ほかの人たちの想像力をかきたてること
さて、中をご覧頂くとお分かりのように、それぞれ前の項目が含まれています。

そして最後の「起業家精神」が、最初の「想像力」につながっており、これらは1つの円(サイクル)を形成しているという。

それが上記ポイントの5番目ある、「インベンション・サイクル」と呼ばれるものになります。


◆本書では、これら各項目ごとに、1つの「部」(と2つの章)を割いて、詳細を解説。

それぞれにおいて、具体的な実例や、書籍を紹介する形で、理解を深めています。

実際、上記引用部分の定義だけでは、漠然としていて分かりにくいですが、本書を読めばキッチリ区別しているのに気が付くはず。

たとえば「想像力」と「クリエイティビティ」については、「ソーラーカーをイメージするのは想像力、実際にソーラーカーをつくるのがクリエイティビティ」とのこと。

また、「イノベーション」は、「クリエイティビティ」と違って、生み出した本人だけでなく。世界全体にとっても斬新でなければならないのだそう(やはり詳細は本書を)。

さらに各章の最後には、具体的なアクションを伴う「課題」も収録されているので、起業を志す方なら、ぜひお試し頂きたいところです。


◆ところで上記でも触れたように、本書には起業に関連した書籍が何冊か掲載されているのですが、当ブログでもレビュー済みのものがありましたのでご紹介。

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小さく賭けろ! 世界を変えた人と組織の成功の秘密

Kindle版アリ

参考記事:【オススメ】『小さく賭けろ!―世界を変えた人と組織の成功の秘密』ピーター・シムズ(2012年04月05日)

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エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

Kindle版アリ

参考記事:【本質主義】『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』グレッグ・マキューン(2014年11月20日)

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アイデアのちから

Kindle版アリ

参考記事:【オススメ】「アイデアのちから」が予想以上に面白かった件(2008年11月25日)

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影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

参考記事:【速報!】『影響力の武器』の[第三版]を[第二版]と比較してみました(2014年07月14日)

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カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

参考記事:【オススメ!】『カリスマは誰でもなれる』オリビア・フォックス・カバン(2014年02月05日)

起業するのにアイデアは必要ですから、『アイデアのちから』があるのは当然として、「『影響力の武器』が何で?」と思われた方もいらっしゃいそうな。

ところがどっこい、アイデアを実現するのに、『影響力の武器』のTIPSが効いてくるんですよね……(これまた詳細は本書を)。


◆本書は、翻訳本の割にはそれほど分厚くないものの、読み切るのには、それなりの集中力が必要でした。

ただそれは、決して読みにくいわけではなくて、「流し読みを許さない(?)」タイプのコンテンツだったからだと思われ。

私はシーリグ女史の過去2冊をいずれも読んでいますが、それらと比較しても、自己啓発色が薄れた感じです。

念のために(?)原書の評価を見たところ、おしなべて高評価。


アイデアを実現したい方なら必読でしょう!

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スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義
 序 章 ── ひらめきを形に
第I部 想像力
 第1章 どっぷり浸かる ── 建物のなかに入る鍵
 第2章 ビジョンを描く ── 世界があなたの舞台
第II部 クリエイティビティ
 第3章 やる気を高める ── 顧客は自分自身
 第4章 実験を繰り返す ── 卵は割れてもかまわない
第III部 イノベーション
 第5章 フォーカスする ── ゴミ箱のなかを整理する
 第6章 フレームを変える ── 脳に刷り込む
第IV部 起業家精神
 第7章 粘り強く続ける ── 何がボートを浮かせるのか
 第8章 周りを巻き込む ── 物語を聴かせて
 終 章 ── 終わりは始まり


【関連記事】

【7つのコツ】『未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II』ティナ・シーリグ(2012年05月31日)

【スゴ本】「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」(2010年04月06日)

【起業心得】『未来を切り拓くための5ステップ: 起業を目指す君たちへ』加藤 崇(2015年07月22日)

【起業】『失敗のしようがない 華僑の起業ノート』大城 太(2015年05月08日)

【オススメ!】『図解でひらめく! ビジネスのヒント55』中村和巳(2014年11月25日)


【編集後記】

◆上記でもご紹介したこの本ですが、今現在、何故かKindle版が「50%OFF」になっています。

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アイデアのちから

雑誌等の「オススメ本」企画でもプッシュした事のある「激オススメ」な作品なので、未読の方なら、この機会にぜひ!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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