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2016年01月18日

【オススメ!】『マインドセット: 「やればできる!」の研究』キャロル・S. ドゥエック


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マインドセット: 「やればできる!」の研究


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、絶版となった旧版に、プレミアが付いていたので、以前から気になっていた自己啓発本

それが今般、装丁もあらたに通常価格で再登場したのですから、即ゲット致しました。

アマゾンの内容紹介から。
20年以上の膨大な調査から生まれた「成功心理学」の古典的名著、完全版により新登場!学業・ビジネス・スポーツ・恋愛・人間関係…成功と失敗、勝ち負けは、“マインドセット”で決まる。スタンフォード大学心理学の権威による世界的ベストセラー!!

思わず付箋を貼りまくりました!

161011追記:Kindle化されました!






【ポイント】

■1.マインドセットでここまで違う
 能力を固定的に考える世界では、つまずいたらそれでもう失敗。落第点を取る、試合に負ける、会社をクビになる、人から拒絶される――そうしたことはすべて、頭が悪くて才能がない証拠だ。それに対し、能力は伸ばせると考える世界では、成長できなければ失敗。自分が大切だと思うものを追求しないこと、可能性を十分に発揮できないことこそが失敗となる。
 能力を固定的に見る世界では、努力は忌まわしいことである。挫折と同様に、頭が悪くて能力に欠ける証拠だからである。頭が良くて才能があれば、そもそも努力する必要などない。それに対し、能力は伸ばせると考える世界では、努力こそが人を賢く、有能にしてくれる。


■2.硬直マインドセットの傾向
 硬直マインドセットの生徒たちは、失敗から学んで次に挽回しようとせずに、ただ自尊心を満たすことばかり考えようとする。たとえば、自分よりもさらに出来の悪い者を探して安心するといったやり方だ。
 試験の成績の悪かった大学生に、他の学生の答案を見る機会を与えたところ、しなやかマインドセットの学生は、自分よりもはるかに成績の良かった学生の答案に目を向けた。いつものように、自分の欠点を改めようとしたのだ。ところが、硬直マインドセットの学生は、全然できなかった学生の答案にばかり目を向けた。みじめな気持ちを少しでも和らげる方法を選んだのである。


■3.ビジネス界における硬直マインドセットの例
 アイアコッカダンロップレイとスキリングケースとレビン。こうした人びとの例を見ると、硬直マインドセットの人物が企業の経営責任を担った場合にどんなことが起こるかがわかる。いずれの場合も、才気煥発の指導者が、自分可愛さのあまり、会社を危機に追い込む結果となった。
 とはいえ、通常の意味での悪事をはたらいたわけではない。就任当初はそんな意図はなかったにもかかわらず、重要な決断を迫られ、会社の長期的な繁栄よりも、自分のプライドや世間体を守ることの方を選んでしまったのである。失敗を人のせいにする、自分のあやまちを隠す、株価の吊り上げを図る、競争相手や批判者を徹底的に叩く、一般従業員をバカにする――これらが常套手段だった。


■4.カップルがよい関係を長く続けるためには努力が必要
 結婚の心理にもくわしい精神科医、アーロン・べックによると、夫婦関係を築いていく上で最悪なのは、「努力しないとうまくいかないのは、関係そのものに深刻な欠陥があるからだ」と思ってしまうことだという。(中略)
 個人で何かする場合もそうだったように、努力しなくてもうまくいって当然、という考えが根底にあると、人間関係を培っていく上でどうしても必要なことをしなくなってしまう。破局を迎えるカップルがあまりにも多いのはたぶん、愛しあっているなら厄介なことは一切しなくてよいと思いこんでいるからだろう。


■5.マインドセットをしなやかにする子どものほめ方
 子どもをどのようにほめているだろうか。頭の良さや才能をほめてしまいがちだが、そうすると、硬直マインドセットのメッセージを送ることになり、結果として、子どもの自信や意欲をそいでしまう。そのようなほめ方はやめて、どんな方法で、どれだけ努力し、どんな選択をしたかというプロセスに目を向けよう。子どもとのやりとりの中でプロセスをほめる練習をしていこう。


【感想】

◆冒頭の内容紹介で「完全版になって〜」というクダリがあったので、旧版のアマゾンレビューを読んでみたところ、どうも旧版の方では、原版から2章分カットされていた模様(ページ数も今回81ページ増えてます)。

「ビジネスマンやスポーツ選手の実例をカバーする2章分」ということなので、下記目次で言うと、第4章と第5章あたりかと。

このうち、「ビジネスマン」については、上記ポイントの3番目で登場する面々について、各人を掘り下げているんですが、アイアコッカはもちろん、エンロン事件の2人や、AOLタイムワーナーのトップ2人も、日本ではそこそこ知られていると思います。

唯一初耳だったのが、アルバート・ダンロップなる人物で、実はググっても出てこず、上記のリンク先は、英語版のWikipediaという。

なるほど、トップに登りつめたものの、転落する人物に、本書で言うところの「硬直マインドセット」の傾向が見られることは良く分かりました。

当ブログ的には、この章が加わっただけでも、新版である本書を買った甲斐があるというものです。


◆また同じくカットされていた第4章のスポーツ選手については、「日本では知られていない」というのをどのレベルで考えているかにもよりますが、そこそこ有名な人が多かったと思います。

具体的にはテニスのJ・マッケンローや、ゴルフのタイガー・ウッズ、バスケのマイケル・ジョーダン、野球のベーブ・ルース等々。

もちろん、陸上の選手や女子サッカーの選手は私も知りませんでしたけど、日本では一般的に知られていないと思われるバスケコーチ、ジョン・ウッデンは、以前ご本を紹介しておりましたし。

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元祖プロ・コーチが教える 育てる技術

参考記事:【名著復活】『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』ジョン・ウッデン,スティーブ・ジェイミソン(2014年02月03日)

こちらは第5章とは逆に、出てくる人物のほとんどが「しなやかマインドセット」の持ち主であり、例外はその天賦の才だけでトップに立てたマッケンローくらいでした。

ただ、当ブログの傾向とボリュームの関係で、この章は丸々割愛してしまったのですが(すいません)。


◆そして実はこの2つの章以外については、私たちの日常生活に関係があるテーマばかりです。

たとえば第6章は「対人関係」についてであり、上記ポイントの4番目ではカップルのお話を引用。

ウチは夫婦仲はいいものの、私自身はあまり努力しておらず、てっきり相性がいいのだと思っていました。

でもひょっとしたら、陰でヨメが努力してくれているおかげかもしれないので、以後気を付けたいな、と。

また、同じ第6章では「いじめ」についても言及されています。

著者のドゥエック女史曰く、いじめは硬直マインドセットと大いに関係があり、いじめの根っこにあるのは、「人間には優れた者と劣った者がいる」という考え方なのだそう。

なお、本書では学校側がどう対応したらいいか、等にも触れられているので、気になる方はこの第6章をご確認下さい。


◆一方、もっとも今回重要だと思ったのが、第7章の「教育」でした。

上記ポイントの5番目では「ほめ方」を書きましたが、ここでは他にも「元気づけ方」や「失敗したときの励まし方」等々が事例とともに紹介されています。

とにかく子どもたちはメッセージに敏感なので、ちょっとしたひと言が、命とりになりかねません。

私もムスコの塾での成績に一喜一憂してしまっていたので、深く反省。

実際ムスコも、難しい問題を解きたがらない、という「硬直マインドセット」の傾向が最近見られるんですよね……。

お子さん(特に小さなお子さん)をお持ちの方には、第7章はじっくりお読み頂きたいな、と思う次第です。


◆ちなみに本書は、各章ごとにテーマがあって、その実例と両者(硬直&しなやかマインドセット)を比較し、最後に「マインドセットをしなやかにするには」と題したまとめが収録されているという仕様。

このまとめ部分だけでもかなりためになりますので、書店でチラ見する際には、そこ中心でも良いと思います。

また、本書の巻末には推薦図書一覧が2ページに渡って列挙されており、その中には上記のジョン・ウッデン作ほか、当ブログでも紹介だけした本が何冊もありました。

中でもこの本のKindle版は、日経BPさんのセールで、21日までなら「50%OFF」&「20%ポイント還元」とお買い得です。

B00MVM2HIS
ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

同じくこの本も掲載されていて、やはりKindle版が、なぜか「55%OFF」&「20%ポイント還元」とお求めやすいという。

B00GZBLIVS
オプティミストはなぜ成功するか

これら以外は、一応ネタバレ自重しますので、これまた気になる方は、巻末をご確認ください。


これはオススメせざるを得ません!

4794221789
マインドセット: 「やればできる!」の研究
第1章 マインドセットとは何か
第2章 マインドセットでここまで違う
第3章 能力と実績のウソホント
第4章 スポーツ―チャンピオンのマインドセット
第5章 ビジネス―マインドセットとリーダーシップ
第6章 つきあい―対人関係のマインドセット
第7章 教育―マインドセットを培う
第8章 マインドセットをしなやかにしよう


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一流職人もびっくり 驚愕の『究極の鍛錬』(2012年06月13日)


【編集後記】

◆マンガが減ったせいなのか(?)、Kindleの「本日の日替わりセール」が、当ブログ的に最近なかなか充実しています。

B00XMSXIEM
大前研一ビジネスジャーナル No.5 「2040年の崩壊 人口減少の衝撃/地域活性化の現状と課題」 (大前研一books(NextPublishing))

こちらもポイント還元も含めると、「75%OFF」というお買い得ぶりです!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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