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2015年12月07日

【ビジネス×心理学】『一流の人は仕事中に眠くなったらどうするのか?』佐々木正悟


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一流の人は仕事中に眠くなったらどうするのか?


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた、ちょっと変わった仕事術本

本書のテーマは「ビジネス×心理学」ということで、海外ではダン・アリエリーダニエル・ピンクが過去、著作を出していますが、日本でここまで掘り下げている作品は、結構珍しいと思います。

アマゾンの内容紹介から。
「仕事効率化」の超プロであり、「ハック」ブームの仕掛け人の1人でもある著者が満を持して放つ、「ビジネス×心理学」書の決定版。
ビジネスシーンで誰もが覚えのある36のシチュエーションを取り上げながら、3択クイズ形式で、仕事の効率をアップさせる「心」のコントロール法を紹介していきます。

なお、Kindle版の値下げ幅が大きいのも、ポイント高いです!





What time is it? it is time to work. / Salvatore G2


【ポイント】

■1.気になることがあって仕事に集中できなかったら、15秒だけ作業に手をつける
つい気がかりなことがあるせいで、仕事に集中できないと、いうことはよくあります。そういうときには、自分がするべきことを「15秒でいいからとりあえず先にやる」という方法が、非常に効果的なのです。(中略)
 どんなに気にしていることでも、それとは違うことを15秒考えれば、忘れかけていきます。1分も経つころには、すっかり忘れてしまっているでしょう。それでも、どうしても気になるというのなら、それほど自分にとって優先順位が高いということですから、そちらを先にチェックするというのも1つの手でしよう。でも、そこまで重要ではないのなら、15秒、あるいは1分だけ、目の前のやるべき仕事をしましょう、ということです。


■2.自分が評価されていないと思ったら、貢献度を分析し直す
 心理学の実験結果によると、どうやら私たちはみな、「チームへの自分の貢献度」を過大申告する傾向があるようです。
 夫婦に関する調査の場合、ほぼすべての夫婦が、それぞれの申告する貢献度を足すと「100%以上」になってしまうのです。(中略)
 ですから、「自分はこんなにチームに貢献しているのに全然認めてもらっていない」と思うようなことがあったら、他の人もそう思っているのが実情だということをまず念頭に置いておきましょう。そのうえで、他の人はどのような点で「自分はこんなに貢献した」と思っているのかまで、分析してみるといいでしょう。


■3.厄介な内容の会議は朝イチで開く
 残念ながら、ほとんどの仕事というのは簡単なものではなく、ストレスを感じる場面はいくらでも起こり得ます。一般的に、会社に勤めているビジネスマンの心理エネルギーは、朝が最大で、そこからいろんな出来事が起こるにつれ、どんどん減っていくようです。(中略)
 ですので、紛糾しそうな厄介な会議ほど、誰もが心理エネルギーに蓄えのある、朝のうちに行うのがいいのです。
 これを夕方や、夜に行ったりすれば、ちょっとした物言いや意見のささいな食い違いすらガマンできなくなって、決まるものも決まらなくなります。それどころか、ケンカを誘発しているようなものです。


■4.気分が乗らないときは、時間を区切って始める
 この「苦しみを克服する力」について、心理学者は最近、相次いで大きな発見をしています。
「苦しみを克服する力」には、たしかに限界があるのです。無限ではありません。「無限の精神力」などと言ったりするのは間違いです。「精神力」は測定しにくいけれども有限なのです。(中略)
 仕事でも同じです。仕事のつらさに、限定された時間であれば耐えられるなら、まず限定してしまうのがもっともいい方法です。
 目的をはっきりさせるのもいいでしょう。でも目的さえはっきりしていれば、どんなつらさにも耐えられるかというと、そんなことはありません。目的をはっきりさせたとしても、やはり時間は区切るべきです。


■5.仕事中の「お菓子」をやめるには、一切食べないと決める
多くの人が知っての通り、「たまに飲む酒」はおいしいでしょう、お酒が好きならば。長くガマンした後ではなおさらですが、依存症には「ランダム強化」という概念がまとわりつきます。「たまにいいものが手に入るから、かえってやめられなくなる」という心理があるのです。ギャンブルにはまってしまうのと同じです。
 だから、自分が常習的に何かに手を出してしまい、それをすっぱりやめたいと思ったら、本当の意味で「すっぱりと」断ってしまうのがもっとも効果的なのです。長くガマンして、「たまに」や「ちょっとだけ」などと手を出していては、そのたびに強烈な快楽に触れてしまうことになるので、ますますやめがたくなるばかりです。


【感想】

◆今回、画像は割愛しましたが、付箋を貼りまくりました。

本書は私が勝手に呼んでいる、いわゆる「科学的自己啓発書」の系統になるのだとは思いますが、それを特に「ビジネスシーン」に特化しているのが特長です。

形式としては、内容紹介にもあったように「36のシチュエーションにおける3択クイズ形式」を採用。

具体的には、たとえば「先送りグセ」を直す一番よい方法は?」という小見出しがあって、それに続いて3択が
(1)余裕をもったスケジュールを組む
(2)過去に仕事をやり遂げたときの達成感を思い出す
(3)「後でやっても状況は変わらない」と考える
といった感じです(答えは本書にて)。


◆付箋を貼りまくっただけに、割愛したネタも多々あるので、その中からいくつかご紹介しておくと、かなり「目からウロコ」だったのが、「仕事に取りかかる前の『儀式』をやめる」というもの。

ここでいう儀式とは、たとえば大変な仕事に取りかかるときに、まずコーヒーを淹れ、メールをチェックし、トイレに行き……etc、といった、一連の行動等のことです。

これらは、一刻を争う際にはほとんどムダなのに、ヒトはなぜやるかというと、一連の「儀式」をやってみたとき、たまたま大きな仕事が片づいたことがあるから、と佐々木さんは指摘。

それを脳が結びつけてしまったので、関連性があると思いこんで続けてしまう次第です。

……個人的には、儀式をすれば仕事ができると思いこむだけでも、プラシーボのような効果はあると思うのですが。


◆もう1つ意外だったのが、「なかなか積極的に働こうとしない部下にメールを送るならどんな内容?」というもの。

一方、それに対する解答の選択肢は「話題になっている面白動画」「偉人の名言」「『もっとがんばるように』というメッセージ」の3つ。

……そしてその正解が、まさかの「面白動画」だったという。

      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >    な なんだってー!!    <
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    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
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 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`


ただしこれは、キチンとした研究結果に基づくもので、アリス・アイセンという教授が実験したところによると、被験者を上機嫌にしてから、サクラ役の人がよろめいて、本を床にわざとぶちまけると、自分からすすんで本を拾う手伝いをしたのだとか。

つまり、「ちょっと面倒な仕事」を他人に頼もうとするときは、相手の機嫌をよくするよう心がければよいということ。

そして実際にアイセンが被験者を上機嫌にするためにやった行為の1つが、「短いコメディを見せる」というものであり、それをビジネスに応用したのが、この設問というワケです。


◆なお、本書に関連する書籍について、当ブログでレビュー済みのモノを何冊かご紹介。

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モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫)

参考記事:【はてブ3000超!】ダニエル・ピンクの新作『モチベーション3.0』がついに登場!(2010年07月06日)

4152091754
不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」

参考記事:【オススメ】『不合理だからすべてがうまくいく』ダン・アリエリー(2010年11月26日)

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やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~

参考記事:【スゴ本!】『やってのける 〜意志力を使わずに自分を動かす〜』ハイディ・グラント・ハルバーソン(2013年09月24日)

ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣
ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣

参考記事:【スゴ本!】『ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣』イアン・エアーズ(2012年10月30日)

こうした本がツボだった方は、本書もきっと楽しめるでしょうし、逆に本書を読んでから、これらの作品にあたってみるのも良いと思います。


心理学を活かして、仕事の生産性を高めるべし!

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一流の人は仕事中に眠くなったらどうするのか?
●仕事の合間に休憩をとるならベストタイミングはいつ?
●「先送りグセ」を直す一番よい方法は?
●仕事で大きなミスをして落ち込んでいるときの処方箋は?
●メールやSNSが気になって仕事に集中できないときは?
●会社に行きたくなくなったら、どうする?
●部下のやる気をもっとも引き出す「報酬」の額はいくら?
●人数の多い組織で「手抜き」が発生するのを防ぐには?
●「時間が足りない」と悩んでいるときに、まずすべきことは?
●大事な商談を控えた前日に飲み会に誘われたときの対処法は?
●「ほんとうにやりたいこと」のためになかなか時間を割けないときは? 他


【関連記事】

【ビジネス心理学?】『できる人は感情の整理がうまい!: ラクに成果が出るビジネス心理学』佐々木正悟

【スゴ本!】『やってのける 〜意志力を使わずに自分を動かす〜』ハイディ・グラント・ハルバーソン(2013年09月24日)

【スゴ本!】『ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣』イアン・エアーズ(2012年10月30日)

【はてブ3000超!】ダニエル・ピンクの新作『モチベーション3.0』がついに登場!(2010年07月06日)

【オススメ】『不合理だからすべてがうまくいく』ダン・アリエリー(2010年11月26日)


【編集後記】

◆実は本書とほぼ同時期に、佐々木さんはもう1冊本を出されていました。

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すごい手抜き - 今よりゆるくはたらいて、今より評価される30の仕事術 -

こちらもビジネスシーンに特化しているようなので、当ブログ的には「アリ」かな、と。


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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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