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2015年11月05日

【コミュニケーション】『賢く「言い返す」技術: 人に強くなるコミュニケーション』片田珠美


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賢く「言い返す」技術: 人に強くなるコミュニケーション (単行本)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、とある方からオススメ頂いて読んだコミュニケーション本

今まで当ブログでは、議論や敬語、言い換え等をテーマにした作品はご紹介してきましたが、この手の「言い返し本」は初めてだと思います。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「攻撃的な人」「心ない一言」は“賢い対応”で退治できる。
かわす・立ち向かう・受け流す……どんな相手ももう怖くない。
ベストセラー『他人を攻撃せずにはいられない人』著者が説く、自分を守るための「護心」術!

一時的なのか新刊がないものの、しっかりKindle版がありますので、ご安心を!





Scolding chef / pettifoggist


【ポイント】

■1.冷静に相手を分析する
醒めて言い返すために何よりも必要なのは、"相手がなぜこういうことを言っているのか"を分析することだ。
 相手の気持ちを見極める。そのためには、相手のタイプを知っておく必要がある。
 たとえば、「その洋服可愛いけど、来年になったら流行っていないよね」と言うような女友だちは「羨望」タイプだし、「いいから俺の言う通りにしろ」と理不尽に命令するような上司は「王様」タイプだと、即座に分析するのだ。(中略)
 即座に相手を分析することは難しいかもしれないが、会社で一緒に過ごしている人や身近な人であれば、その人がどういうタイプなのかを日頃から観察できるだろう。
 まずは落ち着いて、「この人はどうしてこんなことを言っているのかな」と考える。


■2.「悪意のある攻撃」と「受け止めるべき指摘」の見分け方
 他人から厳しいことを言われたとき、それが悪意のある攻撃なのか、それとも真摯に受け止める価値のある指摘なのかを、どう見分けるか。
 それには、自分の心や体を信じることだ。心や体が自然に反応するから、それをしっかり観察すればいい。
 ある人に、ひどく批判されたとする。その人は「あなたのためを思って言っている」と言っている。しかし、ものすごく体が疲れたり、心がドーンと落ち込んだりする場合は、悪意のある攻撃とみなすほうがいい。自分の心と体は"リトマス試験紙"なのである。


■3.どんな相手も怖くなくなる「7つの武器」
1)相手の"裏の心理"を突く
2)別の話題に誘導する
3)矛先をそらす
4)"一段上"に立つ
5)周囲を味方につける
6)あえて"無防備"になる
7)筋違いの期待を"裏切る"

(詳細は本書を)


■4.チクリとした「いやみ」には「オウム返し」で
 こうしたいやみに対して"言い返す"には、「オウム返し」がいい。
 ただ、相手の発言をそのまま繰り返すのだ。「ヒマ人」だと言われたら、「ヒマ人ってどういう意味ですか?」というふうに。
 こんなふうに、相手の発言の意味を聞き返すだけで、「そんな侮辱を口にするなんて、私に対して失礼ではないですか」という抗議になるのである。(中略)
 このオウム返し作戦は、あらゆる"イヤな発言"に有効だ。
 上司に「もう若くないもんな」と言われたら、「若くないとは、どういう意味ですか」。女友達に「どうしてそんな服買ったの?」と言われたら、「そんな服って、どういう意味?」。
 こんな具合に、相手の発言をただそのまま繰り返せばいい。


■5.陰口には「こちらは気づいているぞ!」アピールをする
 こんな心理から陰口を言う人たちに対抗する手段としては、「こちらは気づいているんだぞ」とアピールする方法がある。たとえば、
「あなたが私の陰口を言っているとかいう、嘘が流れているみたい」
 と本人に言ってみてはどうだろうか。
 ここで、「嘘が流れているみたい」と言うのが大事。つまり、「まさか、あなたはそんなことを言わないだろうけど」というニュアンスを伝えるのである。 
 本当に言いたいのは、もちろん「あなたの陰口は耳に入っているぞ」「こちらは気づいているんたぞ」ということだ。
 こんなことを言われたら、向こうはドキッとするだろう。そして、もう陰口を言わなくなるのではないか。


【感想】

◆上記ポイントの1番目で「相手を分析する」として、「羨望」「王様」という2つのタイプが出てきますが、本書では第1章の初っ端で、こうしたタイプが8つ紹介されています。
1.「王様」タイプ
2.「裸の王様」タイプ
3.「羨望」タイプ
4.「お子ちゃま」タイプ
5.「悲劇のヒロイン」タイプ
6.「置き換え」タイプ
7.「トラウマ」タイプ
8.「サディスト」タイプ
タイプの詳細については、それぞれが3〜4ページを費やして解説されていますので、そちらをご覧ください。

たとえばパッと見たら、「王様」と「裸の王様」とどう違うのか、と疑問に思われるのではないでしょうか。

これは簡単に言うと、「王様」は「他人を支配しようとする」のに対し、「裸の王様」は単に「周囲に認められたい、評価されたい」と思っているだけ。

後者の方が害はない……と言っても、こういう人が上司になると、自分が上からの賞賛を得たいがために、自分独自のやり方を無理に部下におしつけたりして、厄介です。

……もちろん、8つのタイプ全部が厄介ですがw


◆そこで第2章では、こうした「8つのタイプ」から攻撃を受けた場合に、どのように対応すべきかを指南。

上記ポイントの1番目の「分析する」こともそうですし、「相手の感情と自分の感情は違う、と線引きする」といったことも大事なのだそう。

それを踏まえて、続く第3章では、具体的なテクニックが列挙されており、それが上記ポイントの3番目の「7つの武器」です。

ここでは実際に、職場や家庭といったそれぞれのシーンごとのフレーズを紹介。

もっとも具体的なフレーズ(「さすがですね!」等)と、その解説ページのみが記載されているだけなので、詳しくは第4章以降の該当ページをお読み頂きたく。


◆そして第4章〜第6章が、そのシーンであり、順番に「職場」「友人・グループづきあい」「家族・パートナー」となっています。

当初、当ブログの読者層から考えて「職場」だけ見ればいいか、と思っていたものの、いざ読み始めたら、「友人・グループづきあい」もシャレになりません。

確かに「職場」は、「上下関係」の問題が中心なのですが、同僚との付き合い方は「友人・グループづきあい」そのもの。

たとえば上記ポイントの5番目は第5章の「友人・グループづきあい」からなのですが、職場でだって「陰口」はありえます。

逆に第6章は、「親」や「姑」からの「口撃」にどう対応するかが中心なので、特に問題を抱えていない方はスルーしても良いかも。


◆冒頭で触れたように、今回この記事を書く際、関連記事を検討していて、似たような本をあまりご紹介していないことに気が付きました。

たとえばお客さんから「因縁」をつけられた場合、「波風を立てないよう返す」ことはあっても、「反撃」するよう指南した本は、あまり記憶にありません。

この辺は一歩間違えたら、ある意味「炎上」しかねないわけで、やはり本書の言う通り「冷静に相手を分析」した上で対処して頂きたいところ。

ただ、パワハラ上司や自慢話ばかりする上司に悩んでいる方もいらっしゃるでしょうから、そういう方には本書を読んで、少しでも状況改善を図ってもらえたら、と。

私自身の会社員時代は、上司や先輩には恵まれていたので、こういう本に頼る必要がなかったことは、今でも感謝しておりますが……。


今そこにある「危機」に立ち向かうために!

4837925812
賢く「言い返す」技術: 人に強くなるコミュニケーション (単行本)
1章 “言葉の暴力”も、“見えない圧力”も止められる―「彼ら」はなぜ、攻撃せずにはいられないのか
2章 たったひとつで“立場”は逆転する!―どうすれば、相手の出方は変わるか
3章 どんな相手も怖くなくなる「7つの武器」―この“切り返し”をされたらかなわない
4章 職場で―この一言で、「気持ち」も「仕事の進み」スッキリ!
5章 友人・グループづきあいで―“やっかいなあの人”を、巧みに遠ざける法
6章 家族・パートナーへ―“近くて遠い相手”と、もっとわかりあうために
7章 もう「あんな人」に絶対左右されない―「強い自分」をつくるために大切なこと


【関連記事】

【議論】『反論が苦手な人の議論トレーニング』吉岡友治(2014年09月16日)

【誰がうまいこと言えとw】『すぐ身につくネガポ会話術』菅原美千子(2013年05月09日)

【反論?】『弁護士が教える絶対負けない反論術』上野 勝(2012年12月26日)

【出世の心得?】『権力(パワー)に翻弄されないための48の法則〈上〉』が予想通り濃厚だった件(2011年05月24日)


【編集後記】

◆本日の「Kindle日替わりセール」から。

B00XXONU3E
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない (幻冬舎単行本)

私もお世話になっている「ホッテントリメーカー」の作者として知られる、phaさんの作品。

さすがに「69%OFF」だと、お買い得感が高いですね。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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