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2015年10月06日

【読書】『読書の方法-自分を成長させる本の読み方』久木田裕常


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読書の方法-自分を成長させる本の読み方


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、9月初旬の「未読本・気になる本」の記事にて人気だった読書本

私自身も本をよく読む立場(?)の人間であるため、この手の本はチェックせずにはおれませぬw

アマゾンの内容紹介から一部引用。
読書は苦手……。
何を読んだらいいかわからない……。
読んでもすぐに忘れてしまう……。
読書に関する悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
本書は、30年で6000冊を読破し、全国で読書会を開催する【本が好き! 倶楽部】の主宰者である著者が、
本の選び方から、本の活用の仕方、読書会の開き方まで、わかりやすくまとめた一冊です。

なお、上記記事掲載時にはなかったKindle版も、今なら用意されています!





Pleasure / Reading / CarbonNYC [in SF!]


【ポイント】

■1.本の選び方
 本にザッと目を通すときは、オビの説明書きや目次を見たり、まえがき、あとがきを読んだり、パラパラめくったりします。
 この時点で、本に満足したり、気になる情報がないと判断したとき、その本は購入しません。
 ザッと目を通す。これも人によっては、立派に「読む」ことになります。
 この基準で言うと、僕は100冊読んだうちの10冊を購入し、そのうちの1冊を熟読するということになります。
 飛ばし読みも、速読も、熟読も、すべて「読む」と言うのなら、どの「読む」を選択しても、本から1つは得るものがあります。
 そして、どの読み方をしたとしても、本への興味がなくなった時点で、その本は終了です。


■2.失くしても、もう1度買うか考える
 読んでいて満足したり、つまらなくなったら、考えてみてください。
「この本をいま失くしてしまったら、あなたは、この本をもう1度、お金を出して買いますか?」
 またお金を出しても読みたいというのであれば、読む価値があると思います。そのまま読み通すのもいいかもしれないし、最初から読み直してもいいかもしれません。
 しかし、あらためてお金を出してまで読まないというのであれば、その本の役割は終了しています。勇気を出して、途中で読むのをやめましょう。


■3.2人の間に「本」を置いてみる
 自分の考えや感情を、相手に直接ぶつけてしまうと、うまくいかないこともあります。
 しかし、まったく違う経験と価値観を持つ人間が2人いるんです。ガマンしたり、あきらめたりして、相手に言わなければ何も伝わりません。
 ぶつけてもダメ、ぶつけないのもダメ。直接ぶつけるとうまくいかないのであれば、2人のあいだに、クッションを1つ入れませんか?
 そのクッションが「本」です。
 直接的ではなく、間接的だからこそ、相手の言動に反射的に反応してしまうのではなく、ひと呼吸おいて受けとめやすくなります。


■4.誰かに伝える前提で読む「エンパシーリーディング」
 エンパシーリーディングのコンセプトは、中野巧『6分間文章術』で紹介されている「エンパシーライティング」にヒントを得て、僕の読書の知識と結びついて生まれました。
 エンパシーリーディングとは、次のことを意識する読み方です。
「誰かに伝える前提で本を読む」
 誰かとは、なんとなくの誰かではなく、ちゃんと名前のある具体的な誰かです。
 その「○○さん」に伝えるという前提で本を読むことが大切になります。
 エンパシーリーディングを意識するようになると、あなたのコミュニケーション能力が磨かれていきます。


■5.読みどころは人によって違う
 あなたが読書会をしてみて、一番ビックリするのは、読みどころが人によって違うということでしょう。(中略)
 普通は、自分の視野の外にあることを言われると「それは違う」というように、受け入れることが難しいことも多いのです。
 読書会では、あなたが興味ないポイントに他の人が興味を持っていても、興味を持っていること自体は否定しにくいです。
 どんなに興味を持つなと言っても、もう興味を持っているんだから、仕方ないですよね。
 否定できないので、賛成はしないにしても、受け入れるしかありません。
 読書会ではこの受け入れる作業をたくさんすることになるので、イヤでも視野が広がっていきます。


【感想】

◆本書は下記目次の通り、まず第1章で「本の選び方」を指南してくれています。

上記ポイントの1番目で言われているように、「ザッと目を通した」うち、その1/10しか購入しない、というのは、割合から言ったら私も同じようなもの。

ちなみに、著者の久木田さんの場合、10冊購入したら1冊を熟読するのですが、残りの9冊は、速読や読書会などで、自分にとって必要な情報だけを効率よく「学ぶ」ようにしているとか。

一方私はと言えば、「熟読」する割合はもっと少ないものの、10冊購入したら、このブログでレビューできるレベルで「読んで」います。

難しいのが、「レビューは難しい」と判断した本で、なかなか途中では読むことをやめられないという。


◆そこで大事なのが、上記ポイントの2番目の「もう1度、お金を出して買うか」という視点です。

私の場合で言えば、読み続けるか迷う本なら、まず間違いなく買わないでしょう。

ただし本によっては、その書かれた「形式」や「テーマ」ゆえ「レビューは難しい」ものの、本自体は面白いものがあるのが難しいところ。

具体的には、前者はたとえば、収録された図表がないと分かりにくかったり、物語形式だったりして、必要な部分を収めようとしたら、引用量が膨大になるものなど。

後者は、たとえば過度にセクシー的なものはGoogle先生にお叱り(アドセンス停止)を受けますし、政治的なテーマが絡んでくること炎上しかねません。

……この本、買うには買ったんですけど、物語形式な上に外交問題やら選挙ネタがあって、結構涙目になっておりますがw

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ぼくらの戦略思考研究部 ストーリーで学ぶ15歳からの思考トレーニング


◆また、上記ポイントの3番目については、我が家では今までも何度か行ってきました。

特に子育てに関しては、私とヨメとの間で、時おり相違点があるため、こちらとしてはできるだけカドを立てずに主張したかったという。

そういえば、最近もこんなニュースを見かけたのですが。

テレビは「1日1時間でも」子どもの学力を下げることが明らかに−Suzie(スージー)

まさにウチのムスメも、来春受験だと言うのに、テレビが観たくてしょうがない1人です。

私は基本的にテレビはまったく観ないので、この機会にテレビを撤去するよう主張しているのですが、ヨメはテレビ大好き人間。

今回の研究結果が何かの本で取り上げられたら、さっそくヨメに見せて、直談判しようかと……ってその頃には受験が終わっている悪寒w

今まで読んだ本の中にも、似たようなこと主張している作品があったハズなのですが、今となってはわからない始末(ダメじゃん)。


◆なお久木田さんは、冒頭の内容紹介でも触れられているように、読書会を開催されている方です。

私は当ブログを毎日更新する関係上、読書会等のイベントにはなかなか参加できないのですが、上記ポイントの5番目にあるように、「他人の視点」を知ることができるのは、集まって読むことの利点かと。

確かにKindleで他人の「ハイライト」を見て、「こんなところを?」と思うことがままありますし、得るところはあると思います。

私自身、このブログでは、読者の方が「知りたい」と思う部分を、「ポイント」としてできるだけ抜き出すようにしているのですが、まだまだ精進しなくては。


本好きなら一読の価値アリです!

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読書の方法-自分を成長させる本の読み方
第1章…本の選び方
第2章…本の見つけ方
第3章…読書の目的
第4章…読書の効果
第5章…本を活用する
第6章…読書会を開こう
第7章…読み続ける力


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【編集後記】

◆そういえば、ヨメにこの本を見せてませんでした。

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「学力」の経済学

下記記事を読んでみても、なかなか大事なこと書かれているな、と。

なお、中古が全然値下がりしてないので、Kindle版がお買い得です。

参考記事:【教育経済学!?】『「学力」の経済学』中室牧子(2015年06月30日)


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