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2015年09月22日

【知的生産】『仕事ができる人の「情報センス」: 「考える・深める・分かち合う」方法』藤井孝一


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仕事ができる人の「情報センス」: 「考える・深める・分かち合う」方法 (知的生きかた文庫 ふ 28-5)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店で捕獲した「書き下ろし文庫本」。

メルマガ「ビジネス選書&サマリー」でもお馴染みの、藤井孝一さんの最新作です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
この情報過多の時代で、いかに価値のある情報を手に入れ、どうそれを役立てるか――。
◎もっと「情報源」を絞れ、「選択肢」を減らせ
◎仕事ができる人は、情報を「川上でとらえる」
◎いま求められるのは「整理力」ではなく「検索力」
◎情報のアンテナを磨きたいなら書店に行け(中略)
現代のビジネスパーソン必読の実践的「情報活用術」

手軽に読めて、情報感度が高まる1冊です!





Information Literacy / Ewa Rozkosz


【ポイント】

■1.「失敗」こそ、最高の情報源
 私もよく、起業を考えている人から、「このビジネスで本当にうまくいくんでしょうか?」という質問を受けます。
 私は率直に、「実際に起業してみないとわかりません」と答えています。(中略)
 実際に行動してみないと、答えがわからないことは多々あります。どんなに情報を集めても、起業して成功できるかどうかは実際にやってみないとわからないのです。
 行動を起こすのは、抜けている情報のピースを見つけるための1つの手段です。行動して失敗したら、次はそれと同じことをしなければいいというピースが生まれます。


■2.「誰かのため」に情報を集める
 情報収集をするとき、自分に必要な情報、自分が欲しい情報というように、自分の物差しで判断していることが多いと思います。
 もちろん、それも間違いではありませんが、「誰かのため」という視点を持つと、集まってくる情報の質が変わってきます。
 部下に業界の最新情報を教えるため、取引先に喜ばれそうな話題を提供するため、子供に社会勉強をさせるため……というように、「誰かのため」に情報を集めようとすれば「よりいいもの」を探そうとします。その情報が間違っていたら相手が困るので、情報の正誤もしっかりと確かめるでしょう。
 ただ単に情報を集めるより、誰かのために情報を集めるほうが、ずっとモチべーションが上がります。


■3.本を読んだら必ず「書く」
 どんなにいい本を読んでも、ただ読むだけでは情報センスは磨かれません。読んで「書く」ことで情報センスは磨かれていくのです。
 ここでいう「書く」にはブログやメルマガで感想文を書くほか、読書ノートにメモをしたり、本自体にメモを書き込んだりすることも含まれています。
「書く」ためには、「考える」という作業が不可欠です。
「ここの部分は面白い」
「役に立ちそうだ」
 と「考えて」「書く」という作業が読書のプロセスに加わることで、本に書かれている膨大な情報の中から自分が欲しい情報を拾い出して自分のものにできるわけです。


■4.情報を共有するときには、自分なりの意見を加える
 フェイスブックやッツイッターなどのSNSを見ていると、どこかのサイトのURLを貼りつけて、「これ、面白い!」というコメントだけをつけて発信している人をよく見かけます。コメントすらつけず、コピぺするだけの人も大勢います。
 これは情報共有とはいえないでしょう。
 確かに、多くの情報の中からその人が「面白い」と思ったものを選んで共有しているので、多少は情報センスを働かせているといえます。しかし、情報を共有するときに大事なのは、「自分がそれに対してどう思ったのか?」という、自分なりの意見を加えることです。


■5.聞くべきことは「定義」「トレンド」「スタンス」
 たとえば、上司から「情報共有の仕組みを検討してほしい」と指示されたとします。
 指示をきちんと理解し、いい仕組みを考えるには、上司の考えをしっかりと確認しなければいけません。
 定義の質問としては、「それはどんな情報の共有ですか?」「共有するのは、どの範囲の人ですか?」などが考えられます。
 トレンドの質問としては、「情報共有で、最近何かトラブルでもありましたか?」「以前は共有できていたけれど、最近は共有できなくなったのですか?」など。
 そして、スタンスの質問としては、「仕組みができた結果、どのような効果を期待していますか?」「情報共有することで何を変えたいですか?」などがあるでしょう。
 上司にこの3つが確認できれば、自分に何が求められているかが明確になるはずです。あとは現場の状況を確認し、他社の事例なども調査すれば、具体的な仕組みを検討できるでしょう。


【感想】

◆半ば「常識」と考えて言及しておりませんでしたが、著者の藤井先生は、元々は「週末起業」という言葉を最初に使いだした方です。

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週末起業 (ちくま新書)

ちなみにこちらは、藤井先生のオフィシャルサイトですが。

経営コンサルタント|藤井事務所

上記サイトに書かれているように、IPO等を目指すのではなく、「普通のビジネスパーソンが、これまでのキャリアや、趣味や資格などを活かして独立したり、週末起業をはじめたりなど、身の丈にあった起業を応援しています」ということで、まさに、昨日ご紹介した作品の和田一郎さんが目指された方向性ではないか、と。

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僕が四十二歳で脱サラして、妻と始めた小さな起業の物語 (自分のビジネスを始めたい人に贈る二〇のエピソード)

参考記事:【起業】『僕が四十二歳で脱サラして、妻と始めた小さな起業の物語 (自分のビジネスを始めたい人に贈る二〇のエピソード)』和田一郎(2015年09月21日)

藤井先生の指導の下、起業を志すような方にとっての「情報整理」は、ただの「知的生産」ではなく、「飯のタネ」がかかってますから、おのずと真剣になるのでしょう。


◆ちなみに、モロに起業に関するTIPSなので割愛しましたが、本書には「起業ネタ」を考えるための「ネタだしマトリックス」なるものが登場しています。

これは、横に「商品軸」、縦に「顧客軸」をとって、縦横で当てはまるマスに「商品やサービスとして販売できそうなものを考えていく」というもの。

本書では具体例として、「自転車関連のビジネスを始めたい」という場合のマトリックスを紹介しているのですが、なるほど、こうやってシステマチックに考えていけばいいのか、と思わず納得しました。

特に「商品軸」の方は、「モノ」や「ワザ・スキル」だけでなく、「知識・情報」や「場」がある、というのも見逃せませぬ(本書は情報ネタの作品だけにw)。

具体的には本書をご覧頂くとして、起業を志す方は、ぜひお試し頂きたいと思います。


◆また、多くの類書と同様に藤井先生も、上記ポイントの3番目にあるように、読書の際には「書く」ことを推奨。

確かに「何か書く」前提で読むと、読書の質は全然変わります。

実際私も、本のテーマ的に当ブログでご紹介するのが不可能な本を読む際には、いつもより集中ができておりません。

ただし、こんな私でも上記ポイントの2番目にあるように、「他人のために」本を読む際には、目の色が変わります。

たとえば、子育てや受験関係の本となると、ヨメと情報共有するために、いつも以上にしっかり読んでいるという……。


◆ところで、起業まではいかなくとも、ビジネスパーソンなら、ネット・ブランディングは行なっておきたいものです。

そこで藤井先生が薦められているのが、「どんどん情報をアウトプットすること」。

ブログでもTwitterでも、出し惜しみせずに情報発信していれば、周りから情報が集まりますし、うまくいけば出版も夢ではありません。

マニアックに追及していれば、いつか「マツコの知らない世界」にゲストとして登場できるかもw!?


アウトプットを意識して日々の情報に接するベシ!

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仕事ができる人の「情報センス」: 「考える・深める・分かち合う」方法 (知的生きかた文庫 ふ 28-5)
第1章 情報に振り回されないために「考えよう」
第2章 仕事ができる人の情報の「取り扱い方」
第3章 本・新聞・雑誌はこう読み、こう活かせ
第4章 「人」こそ最高、最強の情報源である
第5章 ネット時代の「知的生産力」の鍛え方


【関連記事】

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【Amazonキャンペーン有】「投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術」藤井孝一(2008年10月27日)


【編集後記】

◆ちょっと気になる本。

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アクティブ・リッスン! 「聞く力」を武器にする

著者の澤村さんのご本は、過去2冊ともご紹介しているので、この本も読まなくては。


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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