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2015年09月20日

『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』が想像以上に凄い


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シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

Kindle版アリ


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「未読本・気になる本」の記事でも大人気だった「健康本」

著者のデイヴ・アスプリー氏は、元々は「ウォートン・スクールでMBAを取得し、eコマース(電子商取引)を史上初めて行うなどシリコンバレーで成功した」人物なのですが、その過程において肥満と体調不良に悩むことに。

そこで「ITスキルを駆使して自らの体をバイオハッキング(=数値化&徹底分析)」し、「世界トップクラスの医学博士、生化学者、栄養士等の膨大な数の研究を総合し、自己実験に30万ドルを投じて心身の能力を向上させる方法を研究した」集大成が本書なのだとか。

氏の「自らもIQを20ポイント上げ、50キロ痩せたその画期的なアプローチ」は、「LAタイムズ、フォーブス、CNN、ABCニュース、ヴォーグ等、数多くのメディアで話題になっている」そうで、全米でも大ブームとのこと。

ただし、従来のダイエット法の常識とは異なる部分がかなりあったので、私自身は色々な意味で「目からウロコ」が落ちました!

なお、タイトルは久し振りに「ホッテントリメーカー」のお世話になっておりますw






Bulletproof Coffee / thedabblist


【ポイント】

■1.フルーツは摂らなくてよい
人は果物を「自然のキャンディ」として健康にいいと持ち上げたがるけれど、じつは果物は野菜よリキャンディとのほうが共通点が多い。野菜が低糖で栄養価がきわめて高いのに対し、果物はおおむね糖と水とわずかな食物繊維でできている。
 果物でいちばん問題なのが、含有している主要な糖分、果糖(フルクトース)である。レプチンの説明の際にすでに触れたが、肝臓は果糖をプドウ糖(グルコース)か中性脂肪に変換し、後者は脂肪として体に蓄えられる。
 そして果糖は、この生化学反応を通じて体内脂肪を増やすだけでなく、タンパク質や脂肪とはちがって、摂ったあとに食欲を抑えない。ほかの糖源のように満足感を与えないので、ほかの種類の糖よりも過剰に摂取しやすいのだ。


■2.パフォーマンスを最大化する「完全無欠コーヒー」
 そして最終的にたどり着いたレシピは、コーヒーにMCTオイル(ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸オイル)大さじ1〜2杯と、良質の無塩バターまたはギー大さじ1〜2杯を加えること。
 材料を混ぜ合わせたら、これまで味わったなかでも最高にクリーミーで、最高においしくて、パフォーマンスを最大化するコーヒーができあがった。「完全無欠コーヒー」だ。僕はもう7年以上も、毎日必ず1杯の完全無欠コーヒーで1日を始め、これが与えてくれるエネルギーと脳パワーを利用して体をハックするかたわら、自らのキャリアを切り拓き、人生のあらゆる分野で成功しつつある。


■3.こまぎれの「断食」で集中力を上げる
 断続的ファスティングはよく研究されていて、「体重減少」と「集中力増強」のほかにもいくつも健康に良いことが発見されている。ファスティングの一形態である「隔日断食」は8週間ほどの短期間でも、慢性病を防ぎ、中性脂肪を減らし、悪玉コレステロール値などの指標に有意な改善をもたらすことが証明されてきた。おそらく最も重要なのは、断続的ファスティングが神経の可塑性と発生を高めること。つまり脳の成長と進化を容易にすることだ。(中略)
朝1杯の完全無欠コーヒーを加えて断続的ファスティングをやってみたところ、結果は驚くべきものだった。いつもの断続的ファスティングのときよりも速く減量でき、筋肉がつき、まったく空腹も疲れも感じなかった。コーヒーに加えた脂肪が体にこよない満足感を与えてくれるので、ランチタイムやディナータイムまででも気を散らさずに働きつづけることができたし、体はまだ断食中のように機能した。


■4.炭水化物は「夜」に摂るのが唯一の正解
 完全無欠ダイエットでは、適量の完全無欠な炭水化物(後述。およそ30グラム、野菜を添えて)を食べるのはかまわないが、夕食かその直後に限る。そして、週に1〜2回は100〜150グラムを食べること。厳密な量はあなたの空腹度やストレスレべル、どれくらい速く減量したいかによって変わってくる(炭水化物を食べる量を減らせば速く減量できる)。
 炭水化物を夜に食べるのが重要なのには、いくつか理由がある。まず体をリラックスさせて睡眠へ導くセロトニンという神経伝達物質の生成に、でんぷんと糖が使われること。(中略)
 また、夜の炭水化物の摂取から得られる血糖の上昇分は、あなたが眠っているあいだに脳が必要な働きをするのに役立てられる。これで適量のケトン体が生成でき、涙や粘液を形成する原料が与えられて睡眠の質が劇的に改善される。


■5.毎日走るより「週1で走る」ほうが効果的
内なるラブラドールを追いかける虎のように、ひたすら全速力で走る。
 30秒走ったら、90秒休む。もう一度、走って休む。15分経過するまで、これをくり返す。たいていの人はそうだが、これをしじゅうやっているのでなければ、最初は15分もたないだろう。それでもかまわない。できるようになるまで頑張ろう。
 この運動のメリットは? ヒト成長ホルモンがたっぷり生成されるようになる。体のパフォーマンスを強化し、若さを保ってくれるアンチエイジングのホルモンだ。(中略)
 だから、さあ、何かに追われているかのように走ることだ。心肺機能が高まり、寿命が延びるだろう。それより何より、これを週1回15分やれば、毎日1時間ジョギングするより心肺機能が良くなるのだ!


【感想】

◆上記ポイントの2番目で出てくる「完全無欠コーヒー」。

これは「バターコーヒー」として、主にダイエット面に注目されて、日本でも一時期話題になったことがありました。

驚異のダイエット 「朝コーヒーにバター」がアメリカで大ブーム - Peachy - ライブドアニュース

上記サイトを初めとして、このバターコーヒーは「Bulletproof Coffee(防弾コーヒー)」と呼ばれていますが、本書ではこの「Bulletproof」というフレーズをすべて「完全無欠」と訳していますのでご留意を。

YouTubeに著者のアスプリー氏が直々に解説している動画があったので、貼っておきますが。



そして、ほとんどの記事で、このバターコーヒーを飲んだだけで大減量したかのように書かれているものの、本書を読めばそれが大きな間違いであることがお分かり頂けると思います。

とにかく朝食では、この「完全無欠コーヒー」だけを飲むのがミソ。

なぜなら、一般的に朝食で出されている、多くのモノが「体に良くない」からです。


◆典型的なのが、上記ポイントの1番目の「フルーツ」。

先日読んだ『座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣』でも、フルーツを避けるように言われてましたが、本書も同様です。

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座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣

参考記事:【健康】『座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣』トム・ラス(2015年08月03日)

……ただしフルーツも、「夜に」「一部のフルーツなら」いい模様(詳細は本書を)。

さらに、「小麦は特に避けるべき要注意の穀物」と断言しており、当然パンもアウトです。

とはいえ、完全に炭水化物を断つのではなく、上記ポイントの4番目にあるように、「夜に」「少量なら(ただし週1で多めに)」推奨されているので、この辺は「"糖質制限"原理主義」とはひと味違うな、と。


◆また本書では、第8章から第10章にかけて、さまざまな食材について「完全無欠」から「ハイリスク」まで、カテゴリーごとにランク付けしています。

たとえば野菜ならアボカド(厳密には果物ですが)が「完全無欠」で、トウモロコシや大豆がハイリスク。

タンパク質なら、グラスフェッド(牧草飼育)の牛/ラムが「完全無欠」で、チーズ等がハイリスク、といった感じです。

……ってここだけ見ても「これがなんでハイリスク?」となりそうですけど、これまた詳しくは本書にてご確認を。

たとえば「カビ毒」という聞きなれないフレーズが出てきたので、思わずググったのですが、私は今まで、まったく意識したことがなかったです。

カビ毒:一般財団法人 食品産業センター

家畜についても、牧草飼育か穀物飼育かでも評価が大きく分かれており(前者が「完全無欠」)、その肉だけでなく、乳製品についても同様でした。


◆こうした「体に良い食材」を使って行なう「2週間ダイエット」については、第12章で指南されています。

朝食、昼食、夕食、デザート、さらには今回割愛した「タンパク質断食」のメニュープラン等々。

ここではメニューだけなのですが、そのすべてについて巻末にレシピが収録されているので、「その気になれば」実践することは可能です。

ただし、実際問題として、指定された食材を揃えるところから、ちと難しげ。

そもそも「完全無欠コーヒー」からして、理想を言えば「無カビ毒のコーヒー」に「グラスフェッド牛の無塩バター」を使う必要があります。

そしてこれらは本国では、アスプリー氏のサイトで購入できるものの、「値段がかなり高い」ということで、アマゾンレビューでも批判されているという……。


◆もう1点、アスプリー氏はかなりセンシティブというか、食材の影響を受けやすいようで、この辺は多少割り引いて考える必要はあると思います。

たとえば、「エッグノックに入っていた大さじ1/2のナツメグを摂取したせいで、言葉がつっかえてうまくしゃべれなかった経験がある」ですとか、「1リットルのダイエットソーダを授業前に飲み干したら、麻薬を打ったようになって、よだれを垂らした」等々の、あまり聞いたことのないような記述が散見されました。

もちろん、アレルギー体質の人がいるように一概には「まゆつば」だとは言えませんが、それと同様に、特定の料理や食材によって「頭が冴えた」という発言も、私たちも同じかはちと微妙かな、と。

それでもアスプリー氏は50キロ痩せて健康になっていますし、「IQが20ポイントあがる」かもしれないなら、試してみる価値はありそうな。

……まずはこのバターでも買って、「完全無欠コーヒー」から始めてみましょうかね。

ギークがダイエットするとこうなります!

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シリコンバレー式 自分を変える最強の食事
はじめに:痩せてIQがアップする食事
Chapter 1:あなたの食事をバイオハック! ――減量と人生のアップグレードをする方法
Chapter 2:その習慣でいいの?――思いがけないデブ、ヘタレ、バカの原因
Chapter 3:カロリー計算をやめて、もっと脂肪を食べよう――脳は脂肪でできている
Chapter 4:同じものでも「食べる時間」で毒になる――なぜ朝、ヨーグルトを食べると太るのか?
Chapter 5:睡眠をハックして、寝ているあいだに痩せる――使える時間を「16年分」増やす方法
Chapter 6:運動を減らせば、もっと筋肉がつく――週1の「たった15分」の運動で筋肉質になる
Chapter 7:ハイパフォーマンス・モードを「オン」にする――人が「最も健康になる」食べ方
Chapter 8:完全無欠ダイエット・ロードマップ――楽しく進める「オシャレ地帯」編
Chapter 9:完全無欠ダイエット・ロードマップ――少し気をつけたい「怪しげな地帯」編
Chapter 10:完全無欠ダイエット・ロードマップ――慎重に動くべき「危険地帯」編
Chapter 11:ゆでれば「薬」になり、あぶれば「毒」になる――栄養は調理しだいで変幻自在
Chapter 12:空腹知らずで、「1日0・5キロ」痩せる――人生が劇的に変わる2週間プログラム
Chapter 13:生涯「完全無欠」宣言


【関連記事】

【健康】『座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣』トム・ラス(2015年08月03日)

【超健康!】『30代ビジネスマンの「太らない」「疲れない」21の習慣―世界のエリートが実践している“健康マネジメント"』水野雅浩(2015年02月18日)

【コンディション】『一流の人はなぜそこまで、コンディションにこだわるのか?~仕事力を常に120%引き出すカラダ習慣~』上野啓樹,俣野成敏(2014年11月14日)

【快眠!】『"睡眠満足度"があなたの年収を変える! 眠りの技法』山本恵一(2014年07月13日)

【効果アリ?】『「糖質オフ! 」健康法 主食を抜けば生活習慣病は防げる! 』江部康二(2013年06月27日)


【編集後記】

◆実は本書は、上記ポイントの5番目にあるような「運動」だけでなく、第5章では「睡眠」についても言及しています。

そして、そこで推奨されているのがこちら。

B00DT9AWAC
Heartmath ハートマス 6400 インナーバランスセンサ健康モニター iOS用 並行輸入品

……私の場合、iPhoneがないのでどうしょうもないのですがw


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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