スポンサーリンク

2015年08月18日

【事典】『教養は「事典」で磨け ネットではできない「知の技法」』成毛 眞


4334038719
教養は「事典」で磨け ネットではできない「知の技法」 (光文社新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事の中でも人気だった1冊。

お馴染み成毛 眞さんの新作は、なんと「事典活用法」でした!?

アマゾンの内容紹介から。
辞書・辞典・事典・図鑑。これらを、引いたり調べたりするものだと思ってはいないだろうか。また、大人になってからはすっかり縁遠くなってしまった、という人はいないだろうか。実は辞書や事典は、生涯をかけて読まれるべき、実に面白い「本」である。いまやインターネットでなんでも調べられるが、そこで得られる知識は、入力したキーワードから予測される範囲の事柄にすぎない。一方、辞書や事典を読むのにキーワードはいらない。適当にページを開けば、必ず知らない何かが記載されており、思いもよらなかった知識を得ることができるのだ。本書では、こうした類の本を「事典」と定義し、おすすめの作品を紹介する。

なお、上記「未読本」記事投稿時の時にはまだなかったKindle版が、今般新たに用意されておりますので、ご検討ください!





Books / Butz.2013


【事典を読むべき3つの理由】

◆まずは本書の第1章から、私たちが事典を読むべき理由について、3つほど抜き出してみます。

■1.ひとつの項目が短く完結しているので、するすると中身が頭に入ってくる
事典はひとつの項目が短く完結している。数十文字だけ読んでも意味がわかる。説明が長かったり興味が持てなかったりする項目は飛ばしても、理解を妨げることはない。言ってみれば一般の書籍は長文のブログで、事典はツイッターである。構えずに眺めていればするすると中身が頭に入ってきて、そして出ていく。この循環は案外と快適で、繰り返しているうちにその内容を覚えてしまうこともある。これが教養となって頭の中に蓄積されていくのである。


■2.知らない分野の世界観が理解できる
 事典はその分野を網羅するように編纂されているので、読み通せば全体感がわかる。また、各項目が独立していて一部分を読んでもわかるようになっているので、自ずと、重要な文言が繰り返し登場する。その様を見るだけで、この分野では何が大事なのかがわかってくるのである。
 仕事などでまったく新しい分野の勉強が必要になった場合には、その分野の事典を読むといい。それも、簡単に読み通せるような薄くてコンパクトな事典がいい。何度も読むことで、全体像の骨格を頭の中に構築できる。それができたら、少し厚めの事典や一般書籍を読んで、骨格に肉付けをしていけばいい。


■3.いつか好きになりたい分野の入門書として手に取れる
 いつか読む本は、将来なりたい自分そのものだ。だからそれを身近に置いて、ときおりぱらぱらとめくることは、理想の自分を確かめる行為である。すると本棚は、なりたい自分の集積場であり、将来の自分を映す鏡でもある。そこに事典があってはならない理由はないし、あったほうがいい。
 何度か書いたように、事典や図鑑には入門書として優れたものがたくさんある。ずっと苦手だったけれどいつか克服したい分野、人によってそれは数学や哲学、経済かもしれないが、何でもかまわない。いつか好きになりたい分野があれば、その分野の入門書になりそうな事典・図鑑を一冊は買っておきたい。そして時々、手に取るのである。


【お役立ち事典・4選】

◆こちらでは、第2章の「面白い辞典・事典・図鑑」全56冊の中から、当ブログの読者さんにも向いていそうな「お役立ち事典」を4冊選んでみました。

■『世界毒舌大辞典』

446901222X
世界毒舌大辞典
「駄酒落は空とぶ機知が落とす糞である」と、ビクトル・ユーゴーはレ・ミゼラブルの中で言っている。こういった毒舌が集められていて、それぞれの個性的な表現に驚くばかりなのだが、読み進めるうちに謎が膨らんでいく辞典でもある。実にあらゆる事柄について皮肉っている。税金、ジャーナリズム、男女の愛、各国の国民性など、一言目は賞賛し、二言目にはそれを巧みに批判しつつ、斜めの角度から本質を捉えようとしている。


■『分類 たとえことば表現辞典』

4490108486
分類 たとえことば表現辞典
 同じ状況や感情を描写するにも、目の覚めるような鮮やかな、なるほどと捻りたくなる表現をする人がいる。たとえことばのうまい人は、語彙力があり、聡明な印象を受けることが多いだろう。そういった約5000の比喩表現を、自然、人間、社会・生活、文化・学芸・宗教、抽象の5章立てで網羅している。


■『てにをは辞典』

4385136467
てにをは辞典
書名からは、正しい"てにをは"の使い方が書かれた辞典という印象を受けるが、そうではない。助詞を挟んで、どんな言葉を結びつけて文章をつくることができるのか、膨大な組み合わせを示してくれるのだ。著者はこれを「結合語」と称している。
 たとえば「真相」を引くと、「口走る」「問い質す」「闇に閉じこめる」「穿つ」などが続きうることを示してくれる。逆パターンにも対応していて「穿つ」で調べれば「トンネルを」「微に入り細を」「憎悪が心に錐を」などといった言葉がその前に来てもいいことがわかる。


■『世界名言大辞典』

4625400732
世界名言大辞典
 所有する辞書事典の中でもかなり活用率が高いのがこの辞典だ。(中略)
 名言や格言を集めた事典は世に何冊もある。重要なのは言葉の内容だけでなく、それが誰の言葉であるかだ。最もいいのは、名言を引用する側も、その引用文を読む人も知っている人物による名言が8割、引用する側は知っているけれど読む人は知らない人物によるものが2割からなる事典である。引用する側も読む側も知らない人物ばかりが並んでいるようでは使い勝手が悪い。この辞典はそのバランスが素晴らしい。


【感想】

◆購入前にアマゾンの内容紹介を読んで、おそらくブックガイド的な性質が強いだろう、と思っていましたが、実際その通りでした。

そういう意味では、成毛さんの『面白い本』の、事典バージョンといった感じ。

4004314097
面白い本 (岩波新書)

参考記事:【これはヤバいw】『面白い本』成毛 眞(2013年01月24日)

ボリューム的にも、全体の半分以上(約65%)が、第2章の「面白い辞典・事典・図鑑」で占められてり、これがまた、当ブログでご紹介していないどころか、知らない本だらけ、だったという(ダメじゃんw)。

ただし、上記『面白い本』同様、「オススメの達人」である成毛さんが買わせようと激プッシュしてくるものですから、じわじわと欲しくなってきてしまうという仕様。

アマゾンでも、普段そんなに在庫を持ってないところに、熱烈な「成毛ファン」が買占めしだしているからなのか、在庫数が危なくなってきております。

たとえば、上記の『分類 たとえことば表現辞典』あたりは、多分今日中には在庫切れになるんじゃないか、と。


◆その本を含め、上記で挙げた4冊は、日常的に文章を書く方なら、買って損はないでしょう。

たとえば成毛さんは、最後の『世界名言大辞典』で見つけたアインシュタインの言葉(具体的には本書にてご確認を)を、『チェンジング・ブルー』の解説文で用いたとのこと。

ただでさえ成毛さんは文章がお上手だと思っていたのですが、こうした「飛び道具」まで使われているのですから、それは勝ち目ありません罠(言い訳w)。

また、これらはアマゾンでのレビューもおおむね好評ですし、特に『てにをは辞典』は、名前が妙な割にはレビューでは大絶賛されていて、かなり良書な感じです。

いいかげん私も、こういった事典を読みこなして、ブログの文章をレベルアップするべきなのですが……。


◆なお、こうした「真面目な(?)」事典だけでなく、本書には「おもしろ事典」も数多く収録されています。

個人的に気になったのは、こんなところ。

4422202693
暗号解読事典

4309253008
サイエンス大図鑑 【コンパクト版】

4767814049
世界の名建築解剖図鑑

4861523559
Encyclopedia of Flowers―植物図鑑

4309271855
バンド臨終図巻

2番目の『サイエンス大図鑑』は、ウチの子どももお喜びでしょう。

また、4番目の『Encyclopedia of Flowers―植物図鑑』は、「花を素材にするフラワーショップの経営者であり、アーチストでもある著者が、もともと美しい花を、さらに美しく撮っている」そうで、プレゼントに良さげ。

アマゾンの他の画像を大き目でもってくると、その美しさが分かります。

4861523559
Encyclopedia of Flowers―植物図鑑


◆「美しい」つながり(?)で言うなら、この図鑑は、何と22万部を突破したのだとか。

4422420046
世界で一番美しい元素図鑑

本書の第3章では、その発行元である創元社を成毛さんが訪問して、興味深いお話を聞かれています。

ちなみに、この『世界で一番美しい元素図鑑』は、私も名前くらいは知ってましたが、同じ創元社さんでは、こんな図鑑も出されていました。

4422430106
世界で一番美しい樹皮図鑑

アマゾンで見ても分かりませんが、この図鑑、「表紙に本物の樹の皮」を使っているとのこと。

他にもこだわりの装丁やら、こだわりの内容の作品出てきてがざくざく出てきてビックリです。

私たちの業界では、創元社さんと言ったら『人を動かす』なんですけど、知らないところで、さまざまな作品を出されていたのだな、と。


事典が身近に感じられる1冊!

4334038719
教養は「事典」で磨け ネットではできない「知の技法」 (光文社新書)
第1章 最高の教養本は「事典」である

第2章 面白い辞典・事典・図鑑

第3章 事典はいかにしてつくられているか


【関連記事】

【本棚術?】『本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか』成毛 眞(2014年12月08日)

【小飼流】『本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする狷票瓩竜蚕僉拆飼 弾(2013年02月20日)

【読書術】『本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法』出口治明(2014年09月12日)

【誰がうまいこと言えとw】『心にトゲ刺す200の花束 究極のペシミズム箴言集』 エリック・マーカス(2011年11月21日)

すぐに使える『感じよく話せる「大人の言い方」辞典』テクニック7選(2013年05月04日)


【編集後記】

◆私も以前、土井英司さんのメルマガでオススメされて、この本を買ったのでした。

4000803131
日本語 語感の辞典

ホントに積読状態だったので、この機会にちょっと目を通してみようかと……。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「読書・速読」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 09:00
TrackBack(0)読書・速読このエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

スポンサーリンク




この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/smoothfoxxx/52186585