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2015年04月19日

【スゴ本!】『決める――すべてを一瞬で判断できるシンプルな技法』スティーブ・マクラッチー


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決める――すべてを一瞬で判断できるシンプルな技法


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事で、書影がなかったにも関わらず大人気だった1冊。

その時にも触れたように、原著のレビューがここまで高い本も、あまり記憶にありませんでした。

実は本書の冒頭には、3ページに渡って各界の有力者の推薦文が並んでいるのですが、その最後にあったジェームズ・クーゼス教授(サンタクララ大学リービー経営大学院リーダーシップ論)のお言葉を。
「ぺイン(苦痛)を避けるだけの人生ではなく、ゲイン(獲得)に向かう人生を望んでいる人は、本書を読んだほうがいい。意義あることを成し遂げるには、自分にとって大事なことに集中しなければならないのだと、思いださせてくれる。本書には、喪失感から抜けだしてバランスの取れた人生を取りもどし、前に進んでいくためのヒントが満載だ。心からお勧めしたい」

なお、お買い得なKindle版もお見逃しなく!

思わず画像も貼りまくっておりますw







【ポイント】

■1.「する必要のないこと」を選ぶ
 ゲインタスクは、する必要のないタスクである。しかし、プライべートや仕事に大きな影響を及ぼす結果を生むのはこちらだ。
「しなくても困らない」と言われ、少々拍子抜けしたかもしれない。必要だと言われたことなら喜んでやり遂げるのに、と思った人もいるだろう。
 だがそれではいけない。生きていくために必要なことしかしない毎日を送っていると、ぺインを避けることしかできない。自分の人生やキャリアを現状から前に進め、より良い状態にするためには、する必要のまったくない何かをする必要がある。つまり、ゲインを追求しなくてはいけないのだ。


■2.「結果」を基準にタスクの優先順位をつける
 今後、タスクをA、B、Cに分けるときは、タスク完了後に自分にもたらされる結果を基準にする。
 Aに入るのは「ゲインタスク」とし、達成または経験したら人生に素晴らしい影響をもたらすものだけとする。ここに分類するタスクに締め切りはない。(中略)
 BとCに分類するのは、「しなくてはいけないこと」、すなわち、ぺイン回避タスクだ。(中略)
 Bに入るのは、完了したかどうかを誰かが記録しているタスクだ。記録されるということは、たんに終わらせればいいというわけではなく、丁寧に取り組んで期限までに終わらせる必要があるということだ。(中略)
 Cに入るのは、その質について誰からもチェックされないタスクだ。ゴミ出しを丁寧にしたか、メールのチェックに時間をかけすぎていないか、といったことは、誰からもチェックされない。


■3.ゲインタスクを優先し、質が問われないタスクを後まわしにする
 先送りグセがある人の頭のなかは「しなくてはいけないこと」でいっばいで、「やりたいこと」について考える余地はない。
 不安からやる気が生まれるのを待つのは、先回りではなく後手に回る対応の一種である。
 これからは、「締め切り間際にべストを尽くす」ではなく、「べストを尽くすべきと自分で決めたタイミングでべストを尽くし、締め切り間際まで手をつけないのは重要でないタスクだけにする」に変えてはどうだろう?
 重要なゲインタスクに最初に取り組めば、不安だけでなく、ゲインタスクをこなしたことで得られるエネルギーを、誰にも評価されないCタスクに活用できる。


■4.月・週・日別のスケジュールの組み方
 1ヵ月のスケジュールを立てる「マンスリープランニンング」は、ゲインタスクのためにある。ゲインタスクは、ご承知の通り、最も優先順位が高いAランクの約束だ。(中略)
 1週間のスケジュールを立てる「ウィークリープランニング」は、評価が関係するBタスクのためのものである。
 カレンダーの効力を認識したいま、それをBタスク先送り防止に活用すればいい。そして、作業の質を保つことを意識するようにするのだ。(中略)
 1日のスケジュールを立てる「デイリープランニング」は、評価が関係しないCタスクのためのものである。(中略)
 スケジュールを立てるのは、前日の夜、朝目覚めてすぐ、あるいは職場についてからでもかまわない。都合のいいタイミングで、これから24時間に行うことを「5分」で計画しよう。


■5.仕事や情報には「その場で対応する」
 たとえば、メールを開いて「困った。調べて返事をするのに20分くらいかかるな。いまはそんな時間はない」と思ったとき、どんな対応を取ってきたか考えてみてほしい。
 そのメールはなかったことにして、次のメールを開いただろうか? 相手の要望を付箋に書いただろうか? だがそれでは、その用件が忘れ去られてしまうかもしれない。
 その要望に応えるのは「いま」ではない、と心に決めたのであれば、そこからもう一歩進んで、「いまじゃないなら、いつやるのか?」と考え、取り組む日を決めてしまおう。
 それが決まったら、未来のやることリストにその日付を記入して、きれいに忘れてしまえばいい。日時の決まった約束ごとが入った場合も、後回しにすると忘れてしまうので、直ちにカレンダーに記入する。このように、何かしらの仕事や情報が新たに現れるたびに、その場で対応する練習を積んでいけば、いずれそれが習慣になる。


【感想】

◆今までこういった「タスク管理」的なお話としては、『7つの習慣』に出てくる2軸4象限のマトリクスが有名でした。

いわゆる「重要度×緊急度」のアレですね。

一方本書では、これらを「ゲイン(獲得)」と「ペイン(苦痛)の回避」の2つに分類。

しかも、「やらねばならないこと」よりも、むしろ「する必要のないこと」の方を重視するとあって、一瞬戸惑いました。

ただし、「する必要のない」と言っても、具体的な例として挙げられている「MBAや博士号を取得する」「マラソンを完走する」「外国語を習得する」「本を書く」といった項目は、『7つの習慣』で言う所の「第2象限」(重要かつ緊急ではない)に該当するはず。

また、上記ポイントの2番目を見る限り、「緊急性」はあまり考慮されていないようです。

それこそ、急に仕事が舞い込んできた場合(「重要かつ緊急」)には、上記ポイントの5番目に則って、「他のを後まわしにしてもやる」という風に、「その場で対応する」ことになるのかな、と。


◆そして、これらのタスクのスケジューリングについては、上記ポイントの4番目にある通りです。

月別、週別、日別で、このように使い分けるというのは、「目からウロコ」でした。

とはいえ、ゲインタスクをマンスリーで入れておいても、直前になって新たな別の予定とバッティングしてしまったら、私の場合、ついつい動かしちゃいそうなんですよね……。

特に言及されてはいませんが、恐らくそれをやってしまったら、スケジューリングの意味がないので、当たり前のように「ダメ」なんでしょうけどw


◆また興味深かったのが、「先送り」にもメリットとデメリットがある、というお話でした。

「先送り」のメリットとして挙げられていたのが「集中力が上がる」「スピードが上がる」等々(詳細は本書を)。

もちろんデメリットも当然あって、その1つが「質が落ちる」。

そこで本書では、上記ポイントの2番目の「Cタスク」(ゴミ出し、書類の整理等)なら先送りして、その「メリット」を享受せよ、とのことです。


◆なお、肝心の「ゲインタスク」の取り組み方については、第5章にて詳しく説明されていました。

まず、自分の目標に実現に必要なタスクを洗い出すのですが、その洗い出しをする日時をカレンダーに書き込むのが最初の一歩(足りなければ、新たにカレンダーに書き込む)。

そして洗い出して出てきたタスクを、さらにカレンダーに書き込みます。

一般的に「ゲインタスク」は、「ペイン回避タスク」の後まわしにされがちなのですが、こうしてカレンダーに書き込むことによって実現できる次第。

本書では具体例として、「家賃収入が得られる収益不動産を所有する」というケースが解説されていましたので、こちらをご参考まで。


◆著者のスティーブ・マクラッチーは、本書の内容を、企業の重役をはじめ、高校生以上のさまざまな年代や立場の人に、過去12年に渡って伝えてきたのだそう。

米国アマゾンのページを見る限り、本書がデビュー作のようなので、その「12年間分のエッセンス」が詰まっているのだと思います。

ただし私自身が、正直「時間術」や「タスク管理」がそれほど得意ではないので、本書の本当の価値を分かりきれていない可能性もありそうな……?

今後お読みになられた方、特にこのテーマでサイトやブログをなさっている方や、類書を書かれている著者の方が、どう評価されるのか知りたいところです。


個人的にはオススメせざるを得ません!

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決める――すべてを一瞬で判断できるシンプルな技法
はじめに――ベストの決断ができる思考法
第0章:8つの質問――決め方ですべてが変わる
第1章:「ほしい」のか 「避けたい」のか?――人の動機は2つしかない
第2章:「動き」で判断する――ゲインタスクで決断を変える
第3章:「結果」にフォーカスする――新しい優先順位のシンプルなルール
第4章:すべては一瞬で決まる――エネルギーとモチベーションで計れ
第5章:「時間価値」を脳に刻む――わかっていないから浪費する
第6章:「計画」を立てる――1カ月 1週間 1日をどう決めるか?
第7章:「中断」を管理する――1の終わりも中断と考える
第8章:「人生」を管理する――「合理的に決める」行動を継続する
第9章:「行動」を起こす――決断だけで終わらせない


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【編集後記】

◆ちょっと気になる本。

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英語学習の極意 (文春新書 1022)

私の場合、英語はすぐに仕事で使うわけではないので、今日の本でいうところの「ゲインタスク」として勉強するべきなのだと思います。


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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