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2015年03月21日

【論理的?】『会議&打ち合わせの時間を半分にする 論理的な伝え方』太田芳徳


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会議&打ち合わせの時間を半分にする 論理的な伝え方


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店で捕獲したビジネススキル本。

著者の太田さんは、以前書かれた就活本を、当ブログでご紹介したところ、はてブが200超ついたこともありました。

アマゾンの内容紹介から。
「論理的でない仕事(組織)では結果は出せない」著者はかつてリクルートの社内大学で講師として活躍し、多くの個人や組織の成果を向上させてきた。リクルート流の成果に直結する使える論理思考を紹介する。

なお、既にKindle版も発売されております!





Difficult meeting / Simon Blackley


【ポイント】

■1.形容詞は「何を、何と比べて、どれくらい」かを確認する
「早く」するのは、何を、何と比べて、どれくらい早くするのか
「遅れている」のは、何が、何と比べて、どれくらい遅れているのか
 相手が感じている「形容詞」のレべルの根拠や背景をはっきりさせるというものです。とくにクレーム対応などになると、なんとか早く対応しなくてはいけないと感じてしまい、この確認ができないまま、相手の感じた感覚を、自分の感覚で解釈しなおしてとらえようとしがちです。(中略)
 逆にいい評価をもらったとしても(「この前の企画良かったです」のように)、何が何と比べて、どれくらい良かったかがはっきりしなければ、今後もどの部分をより頑張ったほうがいいのかはっきりしません。


■2.相手の質問にダイレクトに答える
 たとえば、「頼んでいたデータ、もう処理完了した?」という相手からの問いに対して「今、やってるんですが、少しデータの不備があって、その不備を担当者に問い合わせたら……」というような返答をしないことです。
 この場合、相手が聞きたいのは「データの処理が完了したかどうか」です。それなら答えは「完了しています」「まだ完了していません」のどちらかしかありません。それ以外の要素は、完了していない理由や状況、背景などでしかありません。
 相手の質問したことにまず答える。そのためにも何をどのように問われているのかちきちんと把握してみましょう。


■3.相手の状況を確認する4つのポイント
●話そうとしている内容に対する相手の「開心の度合い」

●相手の「時間的な余裕」

●相手の自分に対する「態度・信頼度」

●自分が話そうとしていることに関する「相手の関心ごと」


■4.相手の目と指先に注目する
 資料をもとに自分が話すのであれば、相手が資料のどこを見ているのかを観察するのです。今自分が話している場所と同じ場所を見ているのなら問題ないのですが、もっと先を見ているのならば、それは「もうそこはいいから先に進んで」というサインです。
「先に進めて」というサインが出たら、今のところはすっ飛ばして話を先に進めます。メモや下線を引いたらじっくり話したり、感想をきいたりするのです。
 相手が時計を見ていたら、次の時間を気にしていたり、終わりの時間を気にしているという意味です。「お時間、後どれくらいよろしいですか?」と聞いてみましょう。


■5.根拠を具体的な事実で示す
 たとえば、私もコンサルタントとして経営者の方々にお話をすることがあるのですが、経営に関しては、私は全くの素人です。
 そんな私の話が説得力を持つのは、事実の裏付けによってでしかありえません。例えばその会社の現場を実際に見ていたり、社員の方々にインタビューして見聞きした事実かあったり、意識調査のデータがあったりするから説得力が増すというものです。
 また、その事実があるから、経営陣に対して自信を持って話すこともできます。


【感想】

◆本書は、下記関連記事にてレビューした作品とは、若干毛色が違いました。

そもそも本書の「はじめに」では、「論理的に話すための要点」として、次の3つが掲げられています。

1.使っている言葉の意味することが明確でわかりやすい

2.原因と結果や、前提と結論、といった論理展開がきちんとしている

3.話す順序や、話のまとめ方が、構造的になっていて、聞いているほうがすっきりと理解しやすい


このうち、一般的に「論理的」といった場合には、2番目を意図するところ、本書ではそれ以外の1や3もカバーしているとのこと。


◆特に本書で目についたのは、1の「言葉の定義」で、上記ポイントの1番目をはじめとして、各シーンごとに、そこで使われる言葉を明確するよう主張。

確かに、「もうちょっと早くスタートできない?」ですとか「もう少し何とかならない?」と言われて、具体的に「いつからか」や「どのくらいか」について聞き直さずに、勝手に解釈することはままあります。

本書の著者の太田さんは、ご自身のコンサルティングで相手の話を聞くとき、こうした部分をはっきりさせているそうなのですが、それによって「自分のいいたいことがはっきりして、すっきりした」等、クライアントに言われるのだとか。

同様に割愛した中で「境界値のすり合わせをする」というTIPSがあり、これは例えば「売上アップが第一だ」と言われた場合、その「第一」が終わるところと、その次の存在を確認せよ、ということ。

このケースで言うと、「第二が売上件数アップで、第三が利益」の場合と「第二が利益で、第三が売上件数アップ」の場合とでは、「第一」の売上の作り方も変わってくるわけです。

正直、私はそんなことまで考えたこともなかったですし、こうした指摘をされている点だけでも、本書を読んだ価値がありました。


◆また、割愛した中で興味深かったのが、「『目的』とは何か」というお話。

太田さんは、学生や社会人向けの講義や講演で、「『目的』という言葉の意味を、小学校2年生にもわかるように『ひと言』で説明してみてください」と問いかけても、結構、皆答えられないのだそうです。

一応、そこで出される追加のヒントも挙げておくと、

●「目的」は、理由や背景ではない

●「目的」は、得られる価値や成果ではない


……これ以上はネタバレ自重でw

なお、本書の第4章では「目的を考える」と題して、「目的」に関して深掘りをしていますので、気になる方はこちらでご確認ください。


◆本書では、こうした「言葉の定義」以外にも、実際のビジネスシーンで役立つお話が多々ありました。

参考までに、小見出しからいくつか抜粋しておきます。

・相手の商売の論理をつかむ

・自分の「話し方」の前に、相手の「聞き方」を考える

・主張と熱意は区別する

・目的のためにアートとデザインを区別する


この中では最後の「アートとデザイン」の話は、目からウロコでした。

いずれにせよ、厳密な意味での「論理的」とは違うにしても、実際に効果があることは、太田さんがリクルート時代に「全国トップの成績をとり続けた」ことからもうかがい知れるかと。


使える論理思考を身につけるために!

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会議&打ち合わせの時間を半分にする 論理的な伝え方
1.聞く・質問する
2.話す・答える
3.書く・まとめる
4.目的を考える


【関連記事】

【論理思考】『頭がいい人の「論理思考」の磨き方』渡辺パコ(2015年03月18日)

【コンサル流】『本質思考: MIT式課題設定&問題解決』平井孝志(2015年01月26日)

【議論】『反論が苦手な人の議論トレーニング』吉岡友治(2014年09月16日)

【質問力?】『すごい説得力: 論理的に考え、わかりやすく伝える話し方』に学ぶ6つの質問テクニック(2012年07月26日)

【就活】『リクルートを辞めたから話せる、本当の「就活」の話 無名大学から大手企業へ』太田芳徳(2013年12月08日)


【編集後記】

◆冒頭でもご紹介した、太田さんの前著がこちらです。

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リクルートを辞めたから話せる、本当の「就活」の話 無名大学から大手企業へ (PHPビジネス新書)

レビューは上記関連記事にて。


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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