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2015年02月14日

知らないと損する『ウォートン・スクールの本当の成功の授業』


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ウォートン・スクールの本当の成功の授業


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の日経新聞の広告欄に大きく掲載されていた成功本。

滅多に広告を出さない版元さん(失礼w)だけに、気合が入っているのだと思われましたが、実際、想像以上に濃厚でした。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
世界的に最も高い評価を受けるビジネススクール・ウォートンには「成功」を教える授業がある。
それは同校に学ぶエリート達を「ステータス」「富と名声」の圧力から解き放ち、「自分だけの成功の道」へと導く授業となっている。
2005年に創設されるや狄誉犬変わる授業瓩犯振舛鮓討咫多くの学生が最終学期に受講する同校の名物講座となっている。
本書は、同講座の完全書籍化。
はじめての就職や転職から、キャリアの中盤期、定年後の第2の人生まで、一生使える「自分との向き合い方」が手に入る狄誉犬領垢離イド瓩箸覆襭浦である。

なお、タイトルは久し振りに「ホッテントリメーカー」のお世話になりました。

そして、新刊であるにもかかわらず、既にお得なKindle版も出ているのも見逃せませぬ!






Success / quinn.anya


【ポイント】

■1.成功とは名声を得ることではない
 あなたがもし、成功とは名声を得ることだという考えに誘惑されたら、2つの質問を自分になげかけてほしい。
 まず1つ目。一体どれだけ称賛を得れば、本当に「有名」になれるのだろうか?
 いつの時代でも、相当有名な人ですら、世界的に見ればほんのわずかな人にしか知られていないものである。伝説的ロックバンドU2のボノでさえ、例えば中央インドの村ではほとんど知られていない。(中略)
 2つ目。誰しも、永遠に有名なままでいることはない。ウェプサイトChina.org.cnでは、中国史上の"皇帝トップ10"を載せているが、あなたはその中の1人でも名前を挙げられるだろうか? 


■2.仕事にやりがいを与えるストーリーを見つける
 仕事のやりがいが、仕事の種類や年齢には左右されないことを、次のような例えで説明したい。病院の廊下で、低賃金の清掃員が来る日も来る日も床を磨いているとしよう。たいていの人にとって、これは退屈で代わり映えしない仕事かもしれないが、この清掃員はやりがいのある仕事だと考えている。なぜなら、彼は、彼のたった1人の幼子ががん治療を受けている場所や、その治療に携わる医療スタッフのオフイスも掃除しているからだ。
 このように考えると、仕事のやりがいを見つけるために問いかけるべき質問は(「どんな仕事をすればいいか?」ではなく)「自分と仕事を結びつけ、仕事にやりがいを与えてくれる記憶、経験、情熱、価値観、ストーリーは何か?」なのだ。


■3.複数の素質を組み合わせる
 いずれ来る幸運を生かし成功するためには、「人よりうまくできること」から始めなくてはならない。もの書き、もの作り、暗算、隙のない説得力ある議論、料理、デザイン……どんなものでもいいが、複数の特技を組み合わせて、具体的に何かやってみよう。
 ここが重要なポイントである。「素質の組み合わせ」にこそ成功がある。料理に情熱を燃やしている人ならたくさんいる。文章を書くことに興味があって、文才がある人も同じことだ。しかし、料理の腕と、文章力を兼ね備えた人物は、比較的少ない。その中で、実際に料理関連の本を書いている人となると、その数は一層少なくなる。


■4.自分の中の「ダイヤモンド」を探し出す2つの方法
 ダイヤモンド探しを手助けするライフコンサルティングやキャリアカウンセリングはたくさんある。人によっては、そういう手段が役に立つかもしれない。
 しかし、そうした高額なサービスを受けても、ダイヤモンドが見つかるかどうかは、結局はあなた次第だ。2つのことを自己認識し、それに正直になれば、ダイヤモンドは必ず見つかる。
 1つ目は、「現状に対する不満」だ。不満を感じたら、その気持ちを軽視せず、きちんと認識しなければならない。不満がなければ、ダイヤモンド探しに乗り出す動機は生まれない。(中略)
 2つ目は、「興奮」だ。あなたは心の声に注意深く耳を傾け、新しい方向について感じた高揚感を見逃さないようにしなければならない。


■5.結果よりも努力を重視する
 何かに挑戦するとき"練習・学習次第でいくらでも上達できる"という信念を「第2段階の自信」と呼ぶ。この自信があるおかげで、リスクがあることにチャレンジしよう、試行錯誤してみようという積極性が出てくる。この姿勢はスキルを磨き、成長するための基本である。(中略)
 あなたが「第2段階の自信」を持っているかどうかを診断する、簡単な方法がある。一生懸命努力したのに、望んだ結果に届かなかったとき、あなたはどう感じるだろうか? あなたは裏切られた気分にならないだろうか? "一生懸命やったのに、望みの結果が出ないなんて理不尽だ"と。
 もしそう思うなら、それはあなたが努力よりも結果を重視している証拠だ。「第2段階の自信」を育んでいる人はそのようには考えない。次回はもっと努力できるかどうかに目を向け、もっと結果の出せる努力の仕方を学ぼうとする。


■6.成功に"秘密"はない
 最後になったが、もう1つ言っておきたいことがある。"成功業界"の大物たちは、成功するための秘密の方法があるかのように語る。「わたしの本当の信者だけが力を操り、未来を思い通りに展開させられる」とでも言うかのように。
 しかし、リンドバーグの話から分かるように、成功には"秘密"など一切ない。ただ、目的意識を持って、一生懸命、1つのことに粘り強く取り組むことだ。その労力を惜しんではいけない。


【感想】

◆本書は、上記ポイントの6番目をご覧頂ければお分かりのように、世にはびこるいくつかの「成功本」の類とは反対の立場を取っています。

実際、「おわりに」では、「精神的な力について嘘八百を書きたてる"カリスマ"たちがいる」と断言し、具体的にこの本を挙げて、「これが本当なら、あなたのお気に入りのスポーツ・チームは、毎週毎週、対戦相手を打ち負かす。あなたの親友が応援しているライバルチームもそうなるわけだ」と指摘しているという……。

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ザ・シークレット

私自身はこの本を読んでいないので何とも言えませんが、いずれにせよ本書は、多くの研究や調査に基づき、「成功」という大きな命題に関してロジカルに展開しています。

なるほど、ウォートン・スクールで「名物講座」と言われるだけのことはあるな、と。


◆また本書は、この手の自己啓発本としてはかなり厚く(367ページ)、当然のように割愛しまくりました。

まず、上記ポイントの2番目に関連して、「やりがいのある仕事の概念」を表すわかりやすい図があったのですが、ググったものの、近いものが見つからず。

そこで簡単に言うと、本書曰く、やりがいのある仕事とは、「報酬が得られる仕事」「情熱を燃やせる仕事」「才能と強みを生かせる仕事」の3つの円が重なりあった部分(スウィートスポット)であるとのこと。

本書では、スウィートスポットにたどり着いた人びとの具体例を挙げているのですが、その際分類に用いられたのが「やりがいの源となる7つの基礎」です。

これは、その頭文字を取って「PERFECT」と呼ばれているのですが、詳しくは本書をご覧頂きたく。

ちなみに、ジョブズは「アイデア・発明・芸術を通した自己表現」に該当していました。


◆また、「才能と強みを生かせる仕事」で言うところの、「強み」に関しては、著者のシェル教授が授業で使っている「強み診断テスト"SAME"」が、本書には収録されています。

これは、教授が「特に成功に直結すると考える重要な4つの性質」に焦点を当てて、他の様々な性格分析テスト(「MBTI」、「ストレングス・ファインダー」、「VIA長所診断」、「ビッグファイブ」等)を組み合わせて作ったものとのこと。

まず、人間の性格を4つのカテゴリー(S:社会的スタイル、A:行動傾向、M:思想傾向、E:感情的気質)に分類し、各カテゴリー毎に4つ、計16の性格の特徴を読んで、どの程度自分にあてはまるかを、採点スケールに記入して判定します。

その結果、100点に近いものである「キー・パーソナリティ」が抽出され、それによって「相性の良い職業」が分かるという仕様。

この手の分析がお好きな方は、本書の第5章にあるこのテストを、ぜひお試し下さい。

私も試してみたのですが、どうも本業に一番近いと思われる「会計士・経理職」と「キー・パーソナリティ」との相性が良くな(ry


◆一方、上記ポイントの3番目や4番目は、自分の「天職」と巡り会うためには大事なことかと。

特に3番目の「複数の素質」という考え方は、類書でも目にしたことがありますが、パーソナルブランディングする上で「キモ」となってくることです。

土井英司さんも、以前「会計士はたくさんいても、ベトナム語の話せる会計士がどれだけいるか」みたいなお話をされてた記憶が。

本書では、ジュリア・チャイルドという「世界で初めて、テレビの料理番組の顔として成功した人物」が登場するのですが、彼女は実は、ル・コルドン・ブルーにて料理を習得する以前には、「作家となる」夢を持つくらい、文章力があったのだそう。

その成果が、この700ページを超す大著に繋がったわけです。

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Mastering the Art of French Cooking, Vol.1

この方、自伝的映画もあるみたいですね。

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ジュリー&ジュリア [DVD]


◆なお、本書の「おわりに」では、本書の各章のキー・ポイントが振り返られており、これが個人的にはかなり役立ちました。

単なるまとめではなく、例や引用文も交えられており、そちらを読んで、改めて本書のクオリティを実感した次第。

そして、この感想の冒頭で触れたように、「スピリチュアル」な成功本とは一線を画す内容で、読み応え満点でした。

もっとも、「成功」への正攻法なアプローチであるがゆえに、「楽して儲ける」的な本がお好きな方には、ご満足頂けない可能性も高いのですが、いずれにせよ、「真っ当な自己啓発書」であることは間違いありません!


「本当の成功」を手にしたい方なら、一読の価値アリ!

4799316303
ウォートン・スクールの本当の成功の授業
<第I部 第1の大きな質問「成功とは何か?」>
第1章 成功とは「自分らしい人生」を選ぶこと
第2章 成功とは「幸せ」になること 
第3章 成功とは「地位・名声・冨」を得ること
第4章 成功とは「やりがいのある仕事」

<第II部 第2の大きな質問 「どうやって成功するか?」>
第5章 素質──「うまくできること」を見極める
第6章 モチベーション──自分に火をつける
第7章 自信──リスクを恐れず前に進む
第8章 集中──情熱・想像力・直感・理性を集中させる
第9章 信頼性と対話──人を動かす


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【習慣】『良い習慣、悪い習慣: 世界No.1の心理学ブロガーが明かすあなたの行動を変えるための方法』ジェレミー・ディーン(2014年09月07日)

【成功本?】『誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則 完全版』ジム・ドノヴァン(2014年08月27日)

【自己啓発】『失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?』ジョン・C・マクスウェル(2014年03月06日)


【編集後記】

◆ちょっと気になる本。

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すぐやる人に変わる 心理学フレームワーク

「シゴタノ!」でお馴染みの、佐々木正悟さんの新刊は、「心理学」の「フレームワーク」という斬新なテーマのようです。


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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