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2015年02月01日

【お買い得!】『文章読本の名著90冊から抽出した究極の文章術』ひらの こぼ


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文章読本の名著90冊から抽出した究極の文章術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた、文章術本

さすがに文章術本だけ90冊も集めただけあって、使えるTIPSが満載でした。

アマゾンの内容紹介から。
過去に出た「文章上達術」の本を何百冊も読んで、たどりついた文章術。とくに名著である90冊からその極意を抜き取って、名言90にまとめた。書き出し、発想、展開、表現などすぐ役に立つノウハウがいっぱい。論文、ビジネス、手紙、エッセイなど、困ったときに、使える技がこの中に必ずある土壇場の特効薬。

知らない文章術本も結構あって、書評系ブロガーとしても勉強になりました!






365.8 (Distracted by Penmanship) / kpwerker


【ポイント】

■1.論点を定める際の2つの原則
まず1つ目は「論点と意見は、問いと答えの関係にある」ということ。意見を述べる際には、それを導き出した「問い」、つまり「論点」があるはずです。その論点が最終的にまとめた文章の中で一貫していることが必要です。文章を書いたら、その内容(意見)が、自分の取り上げた「問い」に対する答えになっているかどうかを必ずチェックする習慣をつけましょう。
 原則の2つ目は「論点は、はっきりと疑問形にする」こと。文章のタイトルや書き出しを「人間関係について」といった漠然としたものにしないで、「人間関係はどうすればうまくいくか」「職場で上司と部下の関係はどうあるべきか」などと具体的な疑問形にします。

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伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)


■2.<具体>と<抽象>のトレーニングをする
 <たとえば、あなたの表現したいものが抽象的なアイディアなら、それを具体的なさまざまな場面やイメージに「翻訳」して書くことはとても有効でしょう。一方、具体的な事物や現象を表現したいなら、それを逆に抽象的なパターンに「翻訳」してみることも同じように大切なのです>。<本当に「わかりやすい」文章を書く人は、かならず頭のなかでそんな作業をくり返しているはずなのです>。
 こうした<具体>を<抽象>に、<抽象>を<具体>に翻訳・変換するといった知的作業を思考トレーニングとして意識的にやってみること。これは文章上達につながります。

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危険な文章講座 (ちくま新書)


■3.良い文章の3つのキーワード
良い文章は、必ずこの3つの要素のどれかを必ずもっているのです。
(1)感動(人を感動させる)
(2)情報(人の知らないことを教える)
(3)共感(人に、そうだ、そうだと頷かせる)
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試行錯誤の文章教室―書き方・読み方・訳し方 (新潮選書)


■4.構成を立てない
構成をあらかじめ決めてしまわずに<書きたいところから書くのが一番いいのです。>「すごい変人に会った」というように、いきなリオチから始めます。すると読者も「えっ、どんな人?」「いつ、どこで?」と、文章の続きが気になります。(中略)
<論理的な流れよりも、気持ちの流れが大切です>。それによって読者も引き込まれてゆくのです。

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短くて説得力のある文章の書き方


■5.物に語らせる
 人間の感情を書きあらわすというのはなかなか難しい。でもいい方法があります。それは見るもの、聞くもの、ふれるもの、何でも拾いあげて克明に描写するのです。描写することによって、感情を表現するのです。「悲しかった」といくら繰り返しても、筆者の悲しさは読者には伝わりません。その際の情景のあれこれを描写することによって感情を表現するほうが、やさしくまた効果的であるといえます。

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文章表現の技術 (講談社現代新書 561)


■6.感情で結論を支えようとしない
たとえば、あなたが重税に憤慨しているなら、「重税をやめるべきだ」という主張と、重税をやめるべき理由を書きましょう。あなたが憤慨しているかどうかは、重税をやめるべき理由とはなりません。(中略)
 たとえば「〜という政府の決定を聞いて大いに落胆した。まったく期待外れである」という文章があったとします。こうした感情論ではなく「〜は正しくない。なぜなら……」と、なぜ正しくないかの理由、つまり結論を支える支柱を立てなければ論理的な文章とはいえません。

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仕事ができる人の論理的に考え、書く技術


【感想】

◆タイトルや内容紹介にもあるように、本書で登場する「文章術本」は、全部で90冊。

当ブログでもそれなりに「文章術本」を取り上げているので、何冊かぶるかと思いきや、意外な事に(?)レビュー済みなのは下記6冊だけでした(レビューは関連記事にて)。

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書くことが思いつかない人のための文章教室 (幻冬舎新書)

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文章のみがき方 (岩波新書)

4062880830
誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)

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いい文章には型がある (PHP新書)

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伝わる! 文章力が豊かになる本 (基礎からわかる“伝わる!"シリーズ)

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仕事ができる人の論理的に考え、書く技術

ただ、当ブログが主に文章術本を取り上げるようになったのは、確か2007年以降なのに対し、本書の対象期間は恐ろしく長く、一番古い本は「昭和11年」というものなので、かぶらなくて当然かも。

そしてITやビジネスモデルと違って、文章術は「古いからまずい」ということはなく、むしろ私が読んだ本も、過去に書籍化された内容を避けて執筆されている可能性もありそうです。


◆また、本書の内容は「ガイドブック」ではなく、取り上げた本それぞれに含まれる「極意」を見開き2ページで解説する、というもの。

まず「極意」の名前が掲げられ、その「極意」が含まれる本が「出典」という形で、著者名や簡単な本の内容説明とともに紹介されています。

ここで触れておかねばならないのが、出典からの引用の表記方法で、本書では該当部分を「<>」で囲む形で表示。

上記ポイントでも「<>」で囲まれている部分は、出典からの引用になりますのでご留意下さい。

意外とその部分が少ないのは、著者のひらのさんが分かりやすく解説して下さっているからだと思いますが。


◆本書の構成は、下記目次にもある通り、まず第1章で「なにを書くか」について言及。

実は今回、一番付箋を貼ったのがここで、上記ポイントでは1番目から3番目が該当します。

特に個人的に唸ったのが、1番目のポイントで、書名にやたらと疑問形が多いのは、単に読者の気を引くためかと思っていましたが、「意見」に対する「論点」だと思えば、大いに納得です(もちろん、そうではないケースも散見されますが)。

同様にポイントの3番目も、ブログやエッセイ、コラムを書かれる方には、意識して頂きたいところ。

この3つの要素のどれもない場合、アクセスや評価が得られない可能性は高いと思います。


◆続く第2章は、付箋は貼ったものの、割愛した部分がほとんどで、心残り感がハンパありませんw

1つだけご紹介しておくと、青木雨彦さんが推奨された「材料をポンと投げ出す」という書き出し法。

これは文章の最初で「『ナントカ、カントカ』と言った人がいる。××の○○さんである」と書きだすやり方で、具体的には「『思いやりって、なんだろう』と言った人がいる。小説家の吉行淳之介さんである」といった具合です。

特にコラムの場合、見出しも署名もないため、書き出しの1行で読者の興味を掴む必要があるそうで、こういうやり方は効果的かと。

出典本にはとんでもないプレミアが付いちゃってますが。

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はじめてコラムを書く


◆第3章は「表現術」で、この辺のテクニックは、正直、エッセイ向けの感じが強かったこともあり、実は上記ポイントでは1つもご紹介しておりません。

その次の第4章の「説得術」の方が、内容的にビジネスユースに近いかな、と思いつつも、上記ポイントの5番目は表現術に近い気が。

今回、あまりロジカルな話が出て来なかったので、最後の6番目のポイントで、フォローしておきました。

いずれにせよ、1冊の本から1つしかTIPSを選べない縛りのため、1つ1つが濃厚なのは間違いありません。

全体的にコラム・エッセイ寄りな印象は受けるものの、「てにをは」レベルの文章術本よりは、ワンランク上の内容で、個人的には大満足でした。


文章術本がお好きな方なら、一読の価値アリです!

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文章読本の名著90冊から抽出した究極の文章術
第1章 発想術―なにを書くか

第2章 構成術―どんな順序で書くか

第3章 表現術―どう書くか

第4章 説得術―共感を呼ぶ書き方は?


【関連記事】

【計10冊】目的別に文章術本を選んでみました(2011年09月29日)

【文章術】『いい文章には型がある』吉岡友治(2013年03月26日)

【文章術】『伝わる!文章力が豊かになる本』小笠原信之(2012年01月15日)

【文章術】『書くことが思いつかない人のための文章教室』近藤勝重(2011年10月02日)

厳選! 「『人を動かす文章術』」の超簡単な活用法8個(2011年01月05日)

【ロジカルライティング】「仕事ができる人の論理的に考え、書く技術」小野田博一(2009年06月24日)

【文章術!】「文章のみがき方」辰濃和男(2008年02月13日)


【編集後記】

◆上記ポイントの4番目でご紹介している本。

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短くて説得力のある文章の書き方

多作で知られる中谷彰宏さんですが、文章術本はハズレなしだと思うので、これも読んでみようかと。


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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