2015年01月13日
【365項目】『1日1分でいい! できる大人の心の習慣』
1日1分でいい! できる大人の心の習慣
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、またもやリアル書店で捕獲した自己啓発本。「365項目」あるということなので、新年に相応しいかと思ってゲットした次第です(安易w)。
アマゾンの内容紹介から。
本書は、人間心理の“取り扱い説明書”です。とりわけ、自分の心理状態を正しく理解し、それをポジティブな方向へと導く方法をご紹介していきます。壁にぶつかったときの「処方箋」として、ぜひ活用してください。1日1分、実践するだけで、これまでとは違う“新しい自分”を実感できるはずです。どこから読んでも使える365項目!
いわゆる「大全本」並みに分厚いのですが、何冊かのミックス本というより、増強版だった模様!?
Self Development / StuartWebster
【ポイント】
■1.前向きで短い言葉を心の中でつぶやく独り言には抵抗があるかもしれませんが、それは口に出すことで周囲の耳に入るからでしょう。であれば、それを口に出さなければいいだけのことです。心の中でつぶやくのも立派な独り言ですから。
独り言は精神面の強化や、心の切り替えに利用できます。コツは、前向きで短い言葉をつぶやくことです。
うまくいったら「これでOK」、失敗したら「はい、次!」、怒られたら「これも経験」、ピンチに陥ったら「ピンチはチャンスだ」と自分の都合のいいように考えるだけです。
これを習慣にしてしまえば、嫌なことがあっても引きずらない自分でいられます。
■2.何かを始めたいと思った「今」始める
歳を重ねるごとに、はじめの一歩を踏み出すのはおっくうになってくるものです。やればいいのか、それともやめるべきなのか、どうしても今までの経験をもとにしてしまい、コトを始める前に頭でっかちになって手間や労力などを考えてしまうのもその原因のひとつでしょう。
今、始めれば経験値は高くなりますが、やらなければ永遠にゼロのままです。
何かを始めたいと思った「今」が、じつは大きな人生の分岐点の最初の一歩だったりするのです。
■3.チャンスに「チャンス」という名札はついていない
「チャンスをものにする」などというと、狙った獲物を逃さないハンターのような人をイメージしてしまいますが、実際にチャンスをものにした人というのは、それほど鋭く世の中を見ているわけではないのです。
むしろ、知り合いからの頼みごとを気軽に引き受けたらたまたまチャンスがめぐってきたとか、趣味で始めたことがいつの間にかネット上で広がって本業をしのぐビジネスになったなどと、どちらかというと"脱力系"のエピソードのほうが多いものです。
そもそもチャンスには、「チャンスです!」という名札はついていないものなのです。
■4.上司という人間ではなく、「役割」に敬意を表わすと考える
どんな組織も、タテの人間関係でできあがっています。会社には社長の下に専務がいて、部長がいて、そして課長がいます。
そもそも、組織は"役割の束"であり、それぞれの役割をこなしていくためには権限の大きなものから小さなものへと並べて、上意下達する必要があります。
上司という人間にではなく、「役割」に敬意を表わすのだと思えば、上司に対するストレスも少しは軽減されるのではないのでしょうか。逆にいえば、その役割を意識して自分の立ち位置を考えている上司はいい上司ということです。
■5.本番のために「脳の準備」を怠らない
ここぞという場面でなぜか失敗してしまう、いわゆる本番に弱い理由を自分のメンタルのせいだと思ってはいませんか。でも、じつはメンタルの弱さというより、脳の準備を怠っていることが理由なのです。
ここでいう脳の準備とは、あらゆるシチュエーションを想定することです。「相手がこう来たら、こう返す」「こんなハプニングが起きたら、こう対処する」といった行動バターンをあらかじめ準備しておくのです。でも、これができていないと、肝心なところで頭が真っ白になってしまいます。
想定のバリエーションが多ければ多いほど、それに越したことはあリません。むしろ本番ではどんと構えていられます。そこにメンタルの強さは関係ないのです。
■6.「他人のこと」として聞いて相手のガードを下げる
相手の本心が気になっていても、直接聞き出すのはなかなか難しいものです。そんなときは「他人のこと」として聞くと、あっさり本心を吐露してもらえることがあります。
たとえば、「Aさんのこと、どう思う?」ではなく「Aさんのこと、みんなはどう思っていると思う?」と聞くのです。あくまでも、「私は当事者ではない」というニュアンスを漂わせるのがポイントです。このときの答えには、当然相手の意見が投影されているでしょう。
人間は、自分のことではないと思ったとたんにガードが下がってしまうのです。
【感想】
◆本書は冒頭で触れたように、全365項目から構成されています。1ページに1つずつ、見出しと本文が掲載されており、目次や扉ページも含めて、全384ページという仕様。
とにかく、分厚いです!
もっとも、このサイズでこの厚さ、というのは、本書の版元である青春出版社さんの「大全本」でよくあるパターン。
さきがけとなったこの本は、過去に出た3冊の本をうまくまとめて、30万部突破のベストセラーになったワケですが。
できる大人のモノの言い方大全
参考記事:【お買い得?】『できる大人のモノの言い方大全』がお手頃価格なのに中身充実している件(2012年09月30日)
今や、本書やこれに追随した本は、コンビニでもよく見かけます。
◆一方本書は、巻末に参考文献が掲載されており、その中に密かに(このブログでは堂々とw)応援している、伊東 明先生のこの本があって、「なかなか見る目があるな」と、思ったワタクシ。
「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター
参考記事:【オススメ】『「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター』伊東 明(2013年01月12日)
他には、やはり当ブログで人気のあったこの本が、参考文献として名前が挙がっていました。
桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか
参考記事:【仕事術】『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』鳩山玲人(2013年12月14日)
また、本田 健さんや植西 聰さんの作品もありましたし、とにかくTIPS数が多い本は、1つでも2つでも刺されば元は取れるものなので、あまり迷わずに、本書をゲットした次第です。
◆ところが、本書は実は、下記の本を「改題、加筆、修正のうえ再編集したもの」とのことでした。
1日1分! できる大人の心を強くするツボ
しかもページ数も、こちらは208ページと、本書の半分強といった具合。
いくら加筆修正したとはいえ、こんなにもページ数が増えるモノなのか?
同じ参考文献から、別の項目を抜き出した、という可能性も微レ存ですが、現時点ではちょっと分かりかねます。
おそらく「1ページ1項目」に整理したことによって、増ページになった可能性が一番高いと思われますが……。
◆もっとも、上記の『1日1分! できる大人の心を強くするツボ』をお持ちでない方には、これらはあまり関係のない事です。
中古が激安になった単行本が、文庫化されたりすることもよくありますし、万が一お持ちだったとしても、両者の目次を見た限りでは、そこまで中身が一緒な感じはしません。
そして、肝心の個々のTIPSについては、さすがに365個もあるだけに、ぶっちゃけ「玉石混淆」といったところw
ただし、なまじ「玉」だったりすると、有名過ぎたり、既に類書で読んでいたりするので、上記では、当ブログで取り上げていないもの中心に抜き出してみました。
ですから逆に、あまり「この手の本」を読みなれてない方が、入門編として手に取られるなら、お値段以上の価値はあるハズ。
「自己啓発書沼」(?)にようこそw
1日1分でいい! できる大人の心の習慣
1 悩みが消える
2 充実した毎日を過ごす
3 弱点を克服する
4 結果が出せる
5 心を強くする
6 タフに生き抜く
7 自分を活かす
8 かしこく生きる
【関連記事】
【オススメ】『「悩むこと」が「楽しいこと」になる本 悩む技術 完全マスター』伊東 明(2013年01月12日)【仕事術】『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』鳩山玲人(2013年12月14日)
【下から目線?】『相手を怒らせずに言いにくいことを伝える100の方法』植西 聰(2014年05月23日)
すぐに使える『感じよく話せる「大人の言い方」辞典』テクニック7選(2013年05月04日)
【お買い得?】『できる大人のモノの言い方大全』がお手頃価格なのに中身充実している件(2012年09月30日)
【編集後記】
◆ちょっと気になる本。広告コピーの筋力トレーニング
広告業界本は、当ブログ的には、今イチ受けないのですが、本書は果たして……?
ご声援ありがとうございました!
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