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2014年12月20日

【仕事術】『外資系コンサルが教える「勝ち方」の教科書』笛木克純


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外資系コンサルが教える「勝ち方」の教科書


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でも注目を集めた1冊。

著者の笛木克純さんは、人事コンサルティングファーム、戦略コンサルティングファームなどを経て、現在はA.T. カーニーで活躍中の方です。

アマゾンの内容紹介から一部引用
ビジネスで「勝つ」とはどういうことなのか?
なぜ、能力が低くても勝てるのか?
本書を読めば、これらの疑問がすべて解消します。
努力が実らないという悩みを抱えるビジネスパーソンにオススメの1冊です!

なお、すでにお手頃価格のKindle版も出ているのも見逃せませぬ!





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【ポイント】

■1.有利に戦える場所で効率的な勝負をする
「土俵理論」では、勝負をする前に自分がどこで勝負をするか(=自分の土俵)を見極め、そこでの戦い方(=勝ちパターン)を確立することにまず取り組みます。自分の「土俵」を見極めるとは、自分が最も有利に戦える場所、また、自分が勝負のルールを設定できる場所を見つけることです。「勝ちバターン」を確立することは、そこで効率的な勝負をするための「型」を身に付けることです。このふたつを一連の動きとして体得すれば、誰でも「勝ち続ける」ことができるようになります。


■2.ターゲットを定める
 たとえば、あなたが「ロジカルシンキングを武器に、何にでもズバズバと正論で切り込む、社内コンサルタント」的なポジションを狙ったとしましょう。
 その場合、おそらく先進的な考えを持った上司や組織には好かれる一方で、保守的な考えを持った上司・組織には疎まれるでしょう。あなたはこのポジションを選択した時点で、保守的な考えを持った上司に好かれることはないのです。(中略)
 つまり、あなたが土俵を決めた時点で、それが差別化された土俵であればあるほど、あなたのターゲットはすでに決まっており、逆に言えば、八方美人になることはできませんし、八方美人を目指すべきではないのです。


■3.キャリアとエリアを一度に変えない
 たとえば、国内で経理業務に携わっていたビジネスパーソンが海外留学を機に海外でコンサルタントに転身する、国内専門の営業経験者が海外日系企業の事務職に応募する、いずれも不可能ではありません。しかし、その難易度は相当に高く、自分の中で今一度問い直す必要がある選択です。(中略)
 特に海外MBA卒業者は「自分の今までのキャリアと自分がそれまで働いてきたエリアの両方を一度に変えようとしてはいけない」と言われています。その意味では日本人に限らず、海外でのキャリアを考える際に、世界中で共通の落とし穴なのかもしれません。


■4.「勝ち」を細かく定義する
「あなたの設定した土俵は何ですか?」と問われて、Aさんは「グローバルな環境で活躍できるビジネスパーソン」と答え、Bさんは「日本・米国・中国の3ヵ国の事情に通じた人材マネジメント分野のリーダー」と答えたとします。
 このとき、明日からすぐ行動を起こせるのはどちらでしょうか。
 もちろん答えはBさんです。
 では、なぜBさんのほうがすぐに行動を起こせるのでしょうか。これはBさんの答えのほうがより細かく具体的になっているためであり、コンサルタントの表現を使えば高い「解像度」を持っているからと言えます。


■5.「ロールモデル」を目指す
 キャリアの面でいえば、自分の理想に近い形で「勝ち」を実現している人、いわゆる「ロールモデル」を参考にすることと言えます。
 漠然と「世の中を変えるような製品を世に送り出したい」と考えるよりも「あの先輩のように、消費者動向の深い理解に裏打ちされた企画を提案して、課長や部長をきちんと巻き込んで、プロジェクトを成功させたい」と考えたほうが、より具体的な勝ちのイメージを持つことができるように思います。
 また、その先輩とあなたの違いを考えれば、改善すべき点も明らかになってくるでしょう。


■6.「勝ちの姿」を定量的に落とし込む
勝った姿の定量化はふたつの意味で重要です。
 第一には、目標を数宇に落とし込むことで、現状の自分の姿と目指す姿との間に、どの程度のギャップがあるのかを明確に把握できます。  
 もし定性的なものであったら、その差がどのくらいかわかりません。何らかの形で定量的な基準を置くことができれば、「まだ半分」「8割方達成」など、自分の立ち位置をより正確に理解できるようになります。
 また、第二には、その数字の違いから、自分がどこを改善していけばいいのか、そのための打ち手は何なのかを考えることができる点です。
 自分の取り組みのスピードに満足がいかない場合、どの部分が足を引っ張っているのか、何を改善すればよいのかも数字で表すことができれば一目瞭然です。その上で、より具体的な解決手段を検討できるようになるのです。


【感想】

◆画像は載せておりませんが、本書にも付箋を貼りまくりました。

ただし、上記で抜き出したポイントは結構偏っており、ページ数的に一番ボリュームのある第3章からは、ポイントの2番目のみを選んだだけという。

そもそも本書の一番のテーマを言い表したのがポイントの1番目であり、「土俵」と「勝ちパターン」について言及しているのが、それぞれ第1章と第2章なので、本来ならば、この2つの章からだけで記事を書いても良かったのですが。

また本書の第4章は、当ブログでは人気の「スキル獲得」のお話なので、ここを中心にしてもいいくらい……と言いながらも、今回はTIPSとして腑に落ちやすかった第5章がメインとなっております。


◆そこで、その「スキル獲得」について気になったところを追加で触れておくと、まず第1章で「土俵のつくり方」の1つとして、「自分の得意技」に「プラスアルファを加える」というお話がありました。

ここでは、その1つの例として「語学」が。

ただし、元々「総務、人事、会計」といった土俵を持っていて、そこに「プラスアルファ」として有効なのであって、「語学」のみで十分かというとそうでもない模様。

さらに第4章でも「スキルのためのスキル獲得」の危険性が述べられており、やはり「勝ち」に繋がらない「スキルマニア」「資格マニア」は避けなければならないな、と。

実例として、とあるシステム開発事業会社のお話があったのですが、その会社では社員に「情報関連の資格取得」を社員に推奨していたものの、パフォーマンスの高い「エース社員」ほど、会社の定める資格を最低限しか取得していなかったのだそうです(詳細は本書を)。


◆ちなみに、上記ポイントの4番目から6番目に関連した具体例として、こんなケースが収録されていました。

たとえば「企画分野で第一人者になりたい」という土俵で戦っていこうとした場合。

ここでまずは、上記ポイントの4番目の「解像度」のテクニックで、「企画分野とは何か」「どのような状態が第一人者か」について、細かく分解します。

そしてたとえば、企画分野を「ある製品の新商品開発」、第一人者を「相談を多くされる人」と具体化したとして、それぞれについて「提出すべき企画の本数」「相談される回数」を決めるのが、上記ポイントの6番目。

さらにその際に有効なのが、上記ポイントの5番目の「ロールモデル」のテクニックを用いて、対象となるロールモデルを観察し、どのような水準にするかを決定する、という。

……なるほど、コンサルタントさん達は、常日頃からこうしてスキルアップしているのだな、と。


◆ところで、本書は基本的には「仕事術」の本ではあるのですが、同時に「パーソナルブランディング」の本でもある、と感じました。

たとえばこれは、第3章にあった「ラべリング」のお話なのですが、次の4つの要素に関して、自らを客観的に見つめよ、と。

 ・ベースファクトとシンボル

 ・ファンクショナルベネフィット

 ・エモーショナルベネフィット

 ・ステイトメント(⇒ラベル)


詳しくは本書を読んで頂くとして、自らを定義して、それをアナウンスすることで、仕事がよりやりやすくなるのだと思います。


勝ち続ける人材になるために!

4046009241
外資系コンサルが教える「勝ち方」の教科書
序 章 勝負は「戦う前の準備」で9割決まる
第1章 圧勝できる「土俵」のつくり方
第2章「勝ちパターン」をつくり、勝利を量産する
第3章 共に戦ってくれる「味方」をつくる
第4章「勝ち」につながるスキルだけを磨く
第5章 勝利後の「次の戦い」の定め方


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【編集後記】

◆先日の未読本記事にて、取り上げられなかった1冊。

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メンター的起業家に訊く 20代に何をする?

25人のメンター達の仕事論・人生論が収録されている、とのことなので、チェックしておきたいです。


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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