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2014年11月10日

【勉強法】『学校では絶対教えてもらえない受験勉強法~こうして僕は、京大にトップ合格した~』粂原圭太郎


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学校では絶対教えてもらえない受験勉強法~こうして僕は、京大にトップ合格した~ (YELL books)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、以前編集後記で触れた勉強本

人気爆発ゆえか、新刊が在庫切れだったので、私はプレミア付きの金額の中古を購入したのですが、今は在庫も補充されて、中古もお手頃になっていると言う(ヒドすw)。

アマゾンの内容紹介から。
京都大学に現役上位合格を果たし、現在競技かるたで八段を持つ著者が、志望校合格、目標達成のための勉強法を伝授する。

参考書情報は大学受験向けなのですが、基本的な勉強法等は、社会人でも十分使えるモノばかりです!





4/52 - Homework / Skakerman


【ポイント】

■1.10分間勉強してみる
 勉強もこのお風呂と同じ。始めるまでがめんどくさいんです。だからまず1分だけ勉強してみる。これが10分間勉強法です。10分間勉強をしてみて、それで気分が乗らなかったらやめましょう。しかし、人間には「作業興奮」というものがあって、「嫌なことでもはじめてみるとやる気が出る」という性質があります。
 あなたは勉強するのが面倒くさいんじゃないんです。勉強を「始める」のが面倒くさい。はじめてしまえば、こっちのものなんですね。


■2.一旦頭の中に入れてから書く
 あなたは書いて覚えるとき、文章や単語を見てそのまますぐに書き写していませんか? おそらく、書いて覚える勉強をしている人の95%は、見たものをそのまますぐ書き写していると思います。ですが、これではあまり効果は上がりません。
 書いて覚えるときの一番大事なポイントは、「見たものを一旦頭の中に入れてから、書く」ということです。一旦頭に入れるというのは、そこで一回覚えるということです。できれば、1回書くものを見て覚えた後、10秒くらい時間をおいてから、書くのが良いです。この「10秒くらい」の時間をおくかおかないかで、暗記の効率が全然違います。あなたが今まで見たものをすぐ書き写していたのだとしたら、今日からこのやり方で勉強してみてください。


■3.覚えたいことを録音して、聴く
 この方法の良い所は、録音するときとそれを聴くときで二重に暗記ができるところにあります。はっきり意味を理解しながら読まないと、聴いていてわかりにくくなってしまうので、読むときにも気は抜けません。そして、実際に聴くときは、自分の声なので少し新鮮に感じます。自分の声を録音して聴いてみると、いつも自分で聴いている時の声と違って変な感じがしませんか? その変な感じが脳を刺激するので、自分の声だとすごく効果的なのです。


■4.利き手じゃない方の手を使う
 右利きの人は左手で、左利きの人は右手で文字を書いてみましょう。例えば、単語の練習をするとき。少し書いてみるとわかると思いますが、普段よりかなり意識を集中させないとうまく書けません。通常より細かく動きをコントロールしなければならないので、そのぶん脳が活性化します。脳が活性化すれば当然、集中力も増すし記憶力もアップします。
 また、右手は左脳と、左手は右脳とつながっており、反対の手を使うことで普段とは違うほうの脳を活発にさせることができます。


■5.目次を活用する
 新しい教科書や参考書で勉強をはじめるときは、まず目次を印刷することからはじめましょう。自分で手書きしても良いと思います。その教材で勉強するときは、常にその目次を横においておきます。
 勉強を開始するときは、目次を読むことからはじめます。ひと通り目を通したら、今日読むところの目次をもう一度みて、どんな内容なのか想像しましょう。
 速読には関係ありませんが、印刷した目次に勉強した日を書いておくのも良いです。そうやって自分が勉強した痕跡を残しておくと、後で復習をするときなどに非常に役に立ちます。


■6.速聴を勉強に取り入れる
 速聴にはさまざまなメリットがあります。脳の活性化も大きなメリットだとは思うのですが、実際に目で見て効果を確認できないのが残念です。個人的に最大のメリットだと思うのは「時間の短縮」です。
 まず、2倍速で聞いて理解できるようになれば、同じ時間でも2倍の勉強ができます。例えば、30分の通学時間に、普通なら英単語とその和訳を100単語分聞けるとします。2倍の速度で聞ければ、倍の200単語を勉強することもできるし、勉強した100単語の復習をすることもできます。
 それに加えて、普段の「聴く」以外の勉強も速くなるのです。これがとても大きい。
 どういうことかというと、勉強するとき、基本的にはなにかを読みますよね? 教科書だったり参考書だったり、なんでもいいんですが、絶対に「読む」という動作が入ります。速聴によりそれが格段に速くなります。読むとき、心の中で音読していると思うのですが、それが速くなるんです。


【感想】

◆本書の「はじめに」によると、著者の粂原圭太郎さんは、すでに中学時代に、学校の宿題をするより、記憶術や暗記法を勉強していたのだそう。

「『勉強の仕方』という時間割があればいいのに」という、当時の粂原さんの考えに似たものは、今まで類書でも何度か見たことがありました。

要は、ただ「勉強頑張って試験に合格しました」というのではなく、そこに至るアプローチについて探究する傾向とでも言いましょうか。

結果的に粂原さんは、高校時代には学校の授業を見限って(一応最低限の出席数は確保した上で)、授業中にも大学受験に向けての「内職」にいそしんだのだとか。

もちろん、この辺の「割り切り方」には、賛否両論があるかもしれませんが。


◆いずれにせよ粂原さんは、さまざまな勉強法を試してらっしゃいます。

上記ポイントの5番目で、一瞬触れているように、独学で「速読」もマスター済みのよう(私の場合は、実際に速読教室に通いました)。

確かに、読む速さを10倍にするには、粂原さんが言われているように「専用のトレーニング」が必要ですが、1.5倍や2倍程度なら、ちょっとした練習で習得できます。

本書では、粂原さんが実践されていた「4分でできる速読トレーニング」が紹介されていますので、興味のある方はお試しアレ。


◆同様に、私も試したものとして「速聴」があるのですが、これについては、私の考えはちょっと違っています。

粂原さんは、上記ポイントの6番目の最後で、「普段の『聴く』以外の勉強も速くなる」と言われているものの、これは私は正直確信を持てなくて……。

実際、大昔(当ブログを始める前)に勉強法のブログを運営していた際に、他の勉強法のブログの管理人や、その後ベストセラーを出される某作家さん(当時は本を出してなかった)にもお伺いしたんですが、「ハッキリ言えるのは『時間短縮できる』と言う事だけ」という結論になりました。

ただ、物事を暗記する上で「繰り返す回数」は重要ですから、時間を短縮した分、回数が倍とか3倍になるのであれば、それだけでも効果があったと思っています。

なお、本書では、音源の倍速化に用いるフリーソフトとして、「Lilith(リリス)」が紹介されていましたので、こちらも気になる方はお試し頂きたく。

SoundPlayer Lilithの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

当ブログでも何度か書きましたけど、ビデオデッキの倍速機能で倍速音源を作っていた私から見たら、うらやましいことこの上ないですw


◆また、本書で「目からウロコが落ちた」のが、上記ポイントの2番目の「一旦頭の中に入れてから書く」。

こちらも過去何度か触れたように、私は「書いて覚える」ということが全くできないタイプ(書いても単に写してるだけで頭に入らない)でした。

今さらですけど、これを試していたら、違っていたのカモ。

ちなみに、粂原さん曰く「書いていない方の手の指先を、書く部分に添える」のだそう。

こうすることで、「書くものに最大限集中を向けることができる」とのことです。


◆なお、上記で挙げたポイントは、すべて本書の第3章から第5章までの部分から抜き出したもの。

一方、第6章は具体的な大学受験の科目別勉強法であり、巻末の付録も、当然大学受験用の参考書なので、社会人の方にとっては、まず不要でしょう。

普通の大学受験用勉強本であればスルーしてましたが、本書の場合は上記のように、「科目別勉強法以外の部分」が有益なのでご紹介した次第。

粂原さん曰く「大学受験をする人だけでなく、『勉強』が必要なすべての人のためになるように、知識を詰め込んだ」とのことですから、勉強本オタクなら、本書は一読の価値があると思います。


装丁は微妙(?)ですが、中身は真っ当な1冊!

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学校では絶対教えてもらえない受験勉強法~こうして僕は、京大にトップ合格した~ (YELL books)
第1章 僕が独学で勉強法を学んだ理由
第2章 勉強する理由を明確に!
第3章 勉強のやる気を引き出す受験術
第4章 学校では決して教えてくれない受験勉強法 基本編
第5章 学校では決して教えてくれない受験勉強法 応用編
第6章 学校では決して教えてくれない受験勉強法 戦略編
第7章 毒にも薬にもなる?学校の使い方
付録 おすすめの参考書一覧


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【編集後記】

◆当ブログでは『図解 超高速勉強法』の著者として広く知られる、椋木修三先生の新刊が登場!

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最短合格! 超効率「サーキット」勉強法 システムが回れば自動でうまくいく

……これは「勉強本オタク」としては、読まざるを得ないですね!


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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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