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2014年10月08日

【ツイッターの真実】『ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」』ビズ・ストーン


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ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」


【本の概要】

◆今日ご紹介するのも、先日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた1冊。

ツイッターの共同創業者であるビズ・ストーンが、ツイッターの誕生からその躍進ぶりまで熱く語ってくれています。

アマゾンの内容紹介から、推薦文の部分を引用。
「リスクを冒し、自分を変え、世界を変えようと夢見るすべての人に、大切なヒントを与えてくれる」
――アリアナ・ハフィントン(ハフィントン・ポスト)創設者)

「やめとけって言ったのに、ビズはこの本で成功の秘密をぜんぶバラしちゃった。読んだら必ず、インスピレーションと知恵を得られるはず」
――スティーブン・コルベア(テレビ司会者)

「ビズ・ストーンの普通じゃない人生は、驚きと刺激が満載。そのたぐいまれな頭脳をのぞき見できるのがこの本だ。しかも、かなり笑える」
――ロン・ハワード(映画『ビューティフル・マインド』監督)

本文部分はもちろんのこと、巻末のnanapiのけんすうさんの解説まで、読みどころたっぷりでした!





Biz Stone @ 140tc / Randy Stewart


【ポイント】

■1.チャンスは自分で作る
 僕の定義する機会やチャンスとは、何かの行動を起こせる環境が整った状態のことだ。僕たちは、チャンスが巡ってくるのを待ち、巡ってきたらすぐに気づいて、機が熟したところでつかむ、というやり方に慣れている。だがチャンスとは単に環境が整うことだと考えれば、なぜただ星が巡ってくるのを待っている必要があるだろう? 失敗する可能性も高いチャンスをただ待ち、巡ってきてから飛びつくのなら、行動を起こすのに適した環境を自分で動いて整える方がいいのではないか。自分でチャンスを作れば、最初にそれを活かせるのは作った本人だ。
 あとになって、この「自分が動いてみずからことを起こす」精神は起業家精神の真髄だとわかってきた。起業だけでなく、人生のあらゆる場面の、さまざまな成功にもあてはまる。成功には努力と運が必要だと言われている。そう考えると、運は自分ではどうにもできない要素ではある。だがチャンスを自分の手で作り出せば、運をつかむ確率も上がるのだ。


■2.自分が本当にやりたいことをやる
 朝、目が覚めて、今から始まる一日にわくわくできないのなら、あるいは間違った道にいると感じているのなら、この先進むべき道は見えてこない。ここに立ち返るべきだと僕はいつも思っている。好きなことをしている自分を思い描いてみる。それが何かを自分で言葉にしてみる。報酬のことではなく、こんなことを考えてみる。どんな人が周りにいるか。その人たちはどんな仕事をしているか。職場へはどうやって行くか。自分の仕事を、ほかの人がどんな言葉で形容しているか。(中略)
 真に情熱を傾けられるものに出会うと、これまで本来の夢ではないものを追いかけていたことにすぐ気づくだろう。そしてあの大きな充実感を味わえば、それを手放したくなくなるはずだ。


■3.ツイッターが加速した瞬間
 SXSWに来ていたのはツイッターを積極的に使うタイプの人々だ。イべント期間中、サービス立ち上げからまもない段階としては異例の勢いでユーザー数がふくらんだのはそのためだ。ツイッターが僕らの手元を離れて広まるのを見たのは、これが初めてだった。それまでは友人たちが内輪でおもしろがって使っているという感じだった。だがSXSWで目の当たりにした2つの例、セミナーから続々と移動する参加者とパブに集まった人々の話を受けて、僕の頭の中のスイッチは切り替わり、ツイッターの持つ可能性をまったく新しい目で見るようになった。見知らぬ人たちがツイッターを使う様子を目にしたのは、大きな転機だった。


■4.進んでリスクを取る覚悟を持つ
 リスクを取るという話になると、僕たちはどうしても逃げ道を用意しておこうとする。安全策を取るのは自然なことではある。事業を起こそうという人から、それまでの仕事は続けながら、夜に時間を作って自分のやりたい仕事をやっている、という話をよく聞く。もちろん、家族を養わなくてはいけないなど事情があるだろう。ただ、言えるのは、最悪のシナリオを受け入れる覚悟をしないかぎり、最高のシナリオは手に入らないということだ。持てる最高のカを発揮したいのなら、本当にしたい仕事に全力を傾けなければかなわない。進んでリスクをとる覚悟が、成功につながる。


■5.テクノロジーより人間を重視する
 グーグルはテクノロジーに大きな比重を置き、それで成功している。僕の経験したかぎり、グーグルではテクノロジーが第一、人間が第二という順番だ。
 僕は逆だと思っている。サーバーをどれだけ持っているか、ソフトウェアがどれだけ高性能かだけがすべてを決めるわけではない。もちろんそれも大事だ。でもテクノロジーがユーザーにとっても従業員にとっても真に意味のあるものになるかどうかは、人がそれをどう使い、世界に変化をもたらすかにかかっている。
 グーグルをおとしめようというわけではない。間違いなく、彼らはきわめて優秀だ。ただ僕の優先順位は逆だというだけだ。人間が第一、テクノロジーは二番目だと考えている。


■6.CEO退任劇の裏側
 3年間でCE0が3人入れ替わるのはあまり普通の事態ではない。だがこの時期ツイッターが経験した混乱は、スタートアップが成功を収めたときに向き合う現実だ。成功すれば利害は大きくなる。取締役会のメンバーはほとんどが投資家だ。彼らは製品の設計を変えたり、コードを書いて問題を修正したりはできない。取締役会にできるのは上層部を入れ替えることだ。
 一連の変化は力ずくの行動にも見えた。計算されていると見ることもできた。だが僕は誰も悪意はなかったと思っている。このとき関わっていた人に聞いてみれば、みな会社のために最善だと思ったことをしたと言うだろう。成功して利害は大きくなった。いろいろな人がいろいろな意見を言うようになった。そして動きがあり、犠牲になる者が出た。


【感想】

◆Twitterといえば、上記ポイントの最後にもあるように「3年間でCEOが3回入れ替わった」会社でもあります。

また、本書より先に、こういう本も出ていたりして……。

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ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

よほど、創業メンバーは仲が悪いのだろうな、と思っていたワケです。

ところが本書を読む限り、そういった仲違いのお話はほとんどなく。

ただし、上記の本の内容説明に、主要メンバーである、エヴァン・ウィリアムズジャック・ドーシーとともに、本書の著者であるビズ・ストーンの人物紹介が載っているのですが、それによるとビズは「いまでも他の3人と友人関係を保ち、宿怨を抱えていない唯一の人物」なのだそう。

その前提で考えると、実際には本書の内容以上には「ドロドロ」しているのかもしれませんが。


◆もっとも、こうしたCEO交代は、彼ら自身が望んだワケではありません。

主たる原因は「お金」。

上記ポイントの6番目にあるように、上場して出資を受けている以上、「投資家」が会社の価値を最大にするために色々と口を出してくるワケです。

たとえば、エヴァン・ウィリアムズの退任は、表向き「サービスの改善や開発などに専念する」のが理由となっていましたが、実際には、当時やたらとオチまくっていたTwitterを技術面でテコ入れするためだった模様。

実際、通常だと「1日30万人のユーザー増」のところ、ある日だけ100万人増えていて、その理由が「24時間途切れずにツイッターが稼働していたから」というのですから、洒落になりません。

確かに最近は、昔ほどツイッターも落ちなくなりましたが、それを考えるとCEO交代は正解だったと言えるのではないか、と。


◆ところで、著者のビズ・ストーンは、ITサービスの創業者(の1人)としては、かなり変わったバックボーンの持ち主です。

まず、家がかなり貧しく、一流大学の出身でもありません。

それにこの方、そもそもコードが書けないという。

その代り、大学を中退して最初に就いた職は、本の装丁等をする「デザイナー」。

そのスキルは、ツイッターでも活かされており、サイトのデザインや、ツイッターの「トリ」やサイトが落ちた時の「クジラ」のデザインも、ビズが手がけたようです。

この「大学中退」「デザインスキル」というあたりは、スティーブ・ジョブズに通じるものがあるような……。


◆ジョブズに通じると言えば、ビズはツイッターの「企業哲学」を確立した人物でもあります。

それはGoogleと比較した、上記ポイントの5番目も同様ですが、さらにツイッターを「政治的に中立の立場」に常に維持したのもビズだったよう。

特に「アラブの春」における、ツイッターの役割は大きかったため、多くのメディアから取材やコメントの要請がありました。

しかしビズは、それらを一切断ったのだとか。

ちなみにこれが、お断りの定型文。
「ご依頼いただきありがとうございます。しかしながら本件につきましては、インタビューにお答えしたり公式ブログに掲載した以外のコメントをしたりすることは適切ではないと考えています」
ただし、ビズの退社と前後して(ビズが反対したにもかかわらず)、大統領の対話集会の司会をジャック・ドーシーが務めてしまうのですが。


◆なお、冒頭でも触れたように、本書の解説は、nanapiのけんすうさんが書かれています。

これがまた非常に秀逸な出来で、正直このエントリーを読む暇があったら……

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)
. |     (__人__)____
  |     ` ⌒/ ─' 'ー\
.  |       /( ○)  (○)\
.  ヽ     /  ⌒(n_人__)⌒ \  >>そっち読んだ方がいいお!ムググ
   ヽ   |、    (  ヨ    |
   /    `ー─−  厂   /
   |   、 _   __,,/     \



規模は違えど、同じようにWebサービスを立ち上げた方の視点は、やはりひと味違いました。

こちらもぜひ、ご一読を。


Twitterは、まず「人ありき」だと良く分かる1冊!

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ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」
1.こんなの楽勝?
2.毎日が新しい日
3.ポッドキャスト王を降りる
4.制約の効能
5.人間、群れをつくる
6.幸せをつかむ
7.ツイッタークジラの登場
8.明るい面に目を向ける
9.小さなツール、大きな変化
10.五億ドルのオファー
11.群集の知恵
12.事実を操る
13.宿題をしない方針
14.新しいルール
15.25ドルの遥かなる道のり
16.新しい資本主義
17.新たな動き
18.つながりあう社会の希望


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【フェイスブックの真実】「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」ベン・メズリック(2010年05月03日)

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【虎の巻?】『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』徳本昌大,高橋暁子(2014年03月31日)

シンプルでセンスの良い「Twitter使いこなし術」一覧(2010年01月13日)

【スゴ本】『「ツイッター」でビジネスが変わる』ジョエル・コム(著),小林啓倫(訳)(2009年11月07日)


【編集後記】

◆そういえば、この本も明日発売ですね。

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How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント

こちらは読むのに少々骨が折れそうですが……w


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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