2014年08月11日
【ワンランク上?】『今すぐあなたに幸運をもたらすサクセスマナー』西村有紀子
今すぐあなたに幸運をもたらすサクセスマナー
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、ミスインターナショナル及びミスワールドのジャパンオフィシャルデザイナーである西村有紀子さんによる「マナー指南本」。「マナー本」や「気配り本」は、それなりにチェックしてきた私ですが、「なるほど!」と思わせられるTIPSがいくつもありました。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
従来のマナーは作法やルールというもので、相手に失礼を与えないマイナス思考のものです。
サクセスマナーは相手への最上級敬意で、自分に幸運と成功をもたらします。
従来のマナー本と一線を画すプラス思考のマナー集。
より良いコミュニケーションを目指す方なら、要チェックです!
table manners / The hills are alive*
【ポイント】
■1.いただき物はその場で開けて喜びを伝えるみなさん、プレゼントやお土産をいただいたときにはどうされていますか?「ありがとうございます!」と受け取ってそのままにしていたりしませんか? 物をいただいたときのサクセスマナーは"その場で開ける"が正解です。贈ったほうとしては、相手が自分の贈り物を喜んでくれたのか? どう思ったのか? を気にしています。その気持ちにしっかりと応えるのが、マナーです。ですので、開けられるものはその場で開けて「わー、どら焼きですね! 私大好きなんです!」と言えれば良いですね。
■2.接待のお礼状は別れ際に渡す
プラス1のサクセスマナーでは、別れ際にお礼状を渡します。あらかじめメッセージカードを用意して行き、書けるところは書いておきます。相手の名前、自分の名前、日付(これは必ず)、今日は楽しく、有意義な時間でしたなど……。そして、その日の旬の話題については食事が終わって化粧室に立ったときにさっと書き足します。相手をお待たせしてしまってはいけませんので、本当に1、2分で書ける内容にします。このとき、"ご馳走様でした"の言葉は不要です。まだ会計が終わっていない場合、先に言うのは失礼だからです。
■3.あいづちは相手を褒める絶好のチャンス!
相手の話を積極的に聴くときに重要になってくるのが、うなずき、あいづち、アイコンタクトです。その中のあいづちには普段どんなものを使っていますか? はい、ええ、そうなんですね、そうですか……。コミュニケーションのルールマナーとしては、はい、ええ、さようでございますか、など敬語で返していけば良いことになっています。しかし、これは単なる合いの手に過ぎず、せっかくの幸運を手にするチャンスを無駄にしています。
幸運がおとずれるプラス1のサクセスマナーは、あいづちは相手を褒める絶好のチャンスととらえます。すばらしい! かっこいい! すごい! 素敵! 才能がありますね! あなたらしい! オリジナリティがある! など、とにかく褒め言葉で返します。
■4.お店にはクレームではなくリクエストを言う
クレームを言うということは不満足を意識的に顕在化させてしまうため不満足の印象が非常に強くなり、仮にクレームを言った後に改善されたとしても気持ちの悪さが残り、思い出したくない想い出となり、支払ったお金は生きたお金になりません。
だからといって、すべてを我慢するということではあもません。改善してほしいことがあったときにはクレームを言うのではなく、プラス1のサクセスマナーでは、リクエストをするのです。
クレームとリクエストの決定的な違いは、そこに怒りの感情があるかないかです。怒りながら支払ったお金は不愉快な気持ちがともないますので生きてきません。マイナスの経験にお金を支払っているのですから、満足も得られず、意味が薄らいでしまうのです。
■5.配送業者さんも会社のスタッフと考える
プラス1のサクセスマナーでは、たとえば会社に出入りしているドライバーさんの名前を憶えて会社の外側にいる自分たちの仲間のスタッフと考えます。仕事で依頼しているのだから……という思いではなく、同じ仲間で、配送業務を担っていると考えると、より心の通ったコミュニケーションが発生します。(中略)
そうした、仲間として大切に思う気持ちはお互いの絆を育てますので、こちらが時間外になってしまったけれどもどうしても運んでほしい、というような緊急の事態が発生したときに、特別に対応をしてくれたりということが普通に行われるようになっていきます。
■6.お中元、お歳暮は見つけたときに贈る
そもそもお中元、お歳暮は品物ではなく感謝の気持ちを品物に託して贈るということが始まりですから、所定の時期だけに感謝を表すというのもおかしな話です。たくさんもらうキーパーソンは、同じ時期にたくさんいただくよりも、違う時期にいただくほうが印象に残ります。
プラス1のサクセスマナーの人は、感謝を示したい大切な人が好きなもの、興味のありそうなものを見つけたときが、贈りどきだと知っています。素敵なものを見つけたから、美味しそうなものを取り寄せたから、と時期に関係なく贈ります。むしろ、お中元、お歳暮の時期に限定して贈り物をすると義務的に贈っているのかな? と受け取られてしまう場合もあるからです。
【感想】
◆なかなか「突っ込んだ」マナー指南本でした。マナーというと、一般的には「守らねばならないこと」であり、「マイナスをプラマイゼロ」にするしかできない、と思われがちです。
しかし本書の場合、冒頭の内容紹介でも触れらているように、目指すのは「ゼロ」ではなく「プラス1」。
そういう視点から、上記や本書内でも「プラス1のサクセスマナー」と呼んでいるワケです。
◆補足しておくと、たとえば上記ポイントの1番目のTIPSで、「その場でいただき物を開けることができない」とき。
この場合は「中身をその場で尋ね」て、開けたときと同じような感想(「ありがとうございます! 私どら焼きが大好きなんです!」等)を述べることが推奨されています。
さらには、その日のうちに「いただき物を食べた感想」や、洋服等であれば「着てみた感想を写真を添えて」メールなどで伝えられると、なお良し。
いずれにせよ、「贈り物を喜んでくれたかどうか」を気にしている相手のことを考えたら、タイムリーに行動するのが正解でしょう。
◆また、上記ポイントの2番目のTIPSはデートの時にも有効とのこと。
たとえば一緒に美術館等のハガキなどを売っている場所に行ったときに、売店でお礼状を書くためのポストカードを購入し、ちょっとした時間を利用して今日のお礼を書くという。
そして、別れ際に「本当にありがとうございました」と言って手渡せば、これ以上早いタイミングのないお礼状を贈ることが可能です。
これ、男性がもらってもあまり効果がないかもしれませんが、おそらく女性にとっては、こちらが思ってる以上にインパクトがあるのではないか、と。
◆デート繋がりで言うと、本書の第2部は「パーティー&デート編」なので、「モテネタ」としても参考にしたいところ。
指摘されて「確かに!」と思ったのが、「待ち合わせ場所のチョイスがその人らしさを表現してしまう」というもので、これは注意すべきかと。
わかりやすいから、といって、ドラッグストア(やその前)で待ち合わせするよりも、おしゃれなカフェやセレクトショップで待ち合わせした方が、20%くらいセンスが良く見られそうです(当社比)。
また、プラス1のサクセスマナーの人の人が、書店で待ち合わせした場合、会った瞬間に女性が読んでみたいな、と思う本を聞いて、その場で買ってプレゼントしたりするのだとか。
あー、なんか私の場合、「自分が読んで欲しい本」を押し付けちゃいそうですが……(ダメじゃんw)。
◆本書は、著者の西村さんに「マナー講師」という肩書きがあるものの、同時に「ウエディングドレスデザイナー」さんであるためなのか、類書と若干テイストが異なりました。
それでもやはり、マナー&気配り本は、女性著者さんの方が手堅い感じ。
個人的には新鮮でしたし、かつ、実践してみたいTIPSもいくつかあったので、意外と良かったかと。
ただし、本来は女性が読んだ方が、より得られる点がある作品ですし、おそらく腑に落ちることも多いのだと思います。
ワンランク上のマナーを身につけたい方のために!
今すぐあなたに幸運をもたらすサクセスマナー
第1部 コミュニケーション編
第2部 パーティー&デート編
第3部 ライフスタイル編
第4部 ビジネス編
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【編集後記】
◆気配り本として、話題の1冊。ファーストクラスの心配り〈フライトタイム2万時間 元JAL国際線チーフパーサーが教える〉
今ならKindle版だと45%OFFみたいです!
ご声援ありがとうございました!
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