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2014年06月26日

【脳力UP!】『頭が鋭くなる齋藤レッスン』齋藤 孝


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頭が鋭くなる齋藤レッスン


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、お馴染み齋藤 孝先生の知的生産術本。

今までの先生の作品でも、「頭を鋭くするためのTIPS」はちょこちょこ出てきておりましたが、その集大成とも言える1冊です。

アマゾンの内容紹介から。
会話力、文章力、発想力……に不可欠の「全般的に鋭い頭」を手に入れるには? 身体を基盤においた心技体の教育学・人間学をもとに、“自分で頭をよくする"知恵とコツを伝授する実践書。

「勉強本」とはまたちょっと違いますが、キレのある頭脳を目指す方なら要チェックです!





HACKyourMIND / kingkongirl


【ポイント】

■1.ふくらはぎをストレッチして、頭のスイッチを入れる
 ふくらはぎを伸ばすストレッチをすると、頭の働きのスイッチがONになります。私は、このふくらはぎストレッチを、立った状態でもよくやります。家の中でも外でも、ちょっと段差のある場所で、片方のつま先を膝を曲げずに段の高いほうに当て、ふくら体ぎをグーッと伸ばします。(中略)
 みなさんはふだん、ふくらはぎが伸びているかどうか、あらたまって意識してはいないと思います。しかし、ただ漫然と起床し、なんとなく歩いている毎日と、ふくらはぎを伸ばすストレッチを取り込んだ生活をするのとでは、頭を鋭くするという点で大違いなのです。


■2.集中力を鍛えるには呼吸を意識する
「呼吸法」は、さほど難しいものではありません。ふだんは鼻で吸い、鼻から吐く動作でいいのですが、呼吸法を実践するときは、口をすぼめストローで息を吐くような感じで、長くゆっくりと吐きます。カンがつかめない人は、実際にストローを口にくわえて、吐いていく感じを覚えてください。
 息の長さですが、鼻からまず3秒吸って、そのまま1、2と軽く保ちます。その状態から、口をすぼめてゆっくり吐き始め、10秒から15秒ほどかけて吐きます。これを2〜3回すると、ずいぶんと気持ちが落ち着き、ものごとに取り組みやすくなります。プレッシャーのかかる場面では、呼吸法はとくに効果的です。


■3.手の先をそらして、頭の血行をよくする
 体では「手の先」も、私は大事だと考えます。指の一本一本を手の甲のほうへ、ジワーッと反らせていきます。すると、目がすっきりし、頭がはっきりしてきます。
 手の先というのは、意識にとって大切な体の部位なのです。小指から順番に、無理のない程度に反らすことで、頭が目覚めてきます。机の端に指をひっかけるようにして、反らしていくのもいいでしょう。
 手の先に血がよく通うようになると、実際、頭が働くような感じがします。逆に、手の先が冷えて、つめたくなっていると、ものごとに積極的になりにくい。「さあ、やるぞ!」と戦闘モードになったときは、手の先にまでグッと力が入る状態ではないでしょうか。そういうとき私たちは、両手をぎゅっと強く握りしめたりします。


■4.ストップウオッチで、頭のスイッチをONにする
 みなさんも、まずはストップウオッチを入手してはいかがでしよう。毎日持ち歩いて、会議や作業をする際に、どんどん押してみるのです。すると「この作業は、だいたい30分で終わるな」などと時間感覚が身について、自分の仕事の密度がわかってきます。(中略)
 時間の見積もりというのは、密度感覚なのです。自分の仕事の密度は、その仕事をストップウオッチで計らないとわかりません。ざっくりと仕事の全体量をとらえるのではなく、この作業にはどれほどの時間がかかるのか、細かくストップウオッチを押します。


■5.「積極的受動性」で構える
 指圧をする側は技法として、ちょっと刺激を強くすることがありますが、すると体を硬くしてしまう人がいます。弱い刺激の指圧しか受け入れられない人です。そういう人には、指がツボに深く入りにくくなります。このようなとき、自分で自分をリラックスさせて積極的に受け入れる「積極的受動性」の構えができると、指圧に限らず、何ごとも吸収率は高まります。
 サラリーマンが新しい部署に異動になると、たいていはストレスがかかります。そのとき、いつまでも「ああ、いやだな」と思っていると、その部署にいる限り不快な気持ちですごさなくてはなりません。
 それを「しばらくは、無心に吸収することを楽しもう。いままでの経験はとりあえず横において、まっさらな気持ちで新しい環境を楽しんでみよう」と「積極的受動性」の構えで考える人は、部署が変わっても新入社員のような新鮮な気持ちで仕事をすることができます。


■6.当事者意識を持つ
 王貞治さんは現役を引退したあと、藤田元司監督の下で巨人軍の助監督をつとめました。しかし、このポストは自分にとって、あまリプラスにならなかったと王さんはいっています。なぜなら、助監督である自分は最終決断の責任を負わないからです。
 助監督として指導者の勉強をするくらいなら、全責任を負う二軍の監督についたほうがよかったとも、ご自身の著書に書いていました。つまり、勉強というのは、自分が実地で責任をもってやらなければ身につかないということです。


【感想】

◆冒頭の内容紹介にも「身体を基盤においた」とあるように、本書は第1章から、いきなり「身体ネタ」がさく裂。

付箋を貼った量も圧倒的にこの第1章が多く、前から順番にご紹介していったら、ここだけでほとんど終わってしまいそうでした(さすがに自重しましたが)。

まず初っ端の「ふくらはぎストレッチ」は、私も毎朝このマシンで実践中。

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フジ医療器【ヒーター機能搭載】足先・足裏からふくろはぎまでリフレッシュ フットマッサージャー SG-520

参考記事:【健康】長生きしたければふくらはぎを揉むためにフットマッサージャーを買いなさい(2014年02月26日)

このマシンを買ってから一番変わったのが、屈伸の数値でしたから、「ストレッチ」はかなりしていると言えるかと。

割愛した中にも「肩入れ体操」や「ジャンプ」といった効果のありそうなTIPSが収録されていますので、この章はお見逃しなく。


◆第2章で同じように割愛したものとしては、「3色ボールペン」や「15秒要約」などなど。

この辺は齋藤先生の過去の著作でもお馴染みですよね。

また、第3章のテーマが「読む・書く」ということで、この本でお書きになってることもちらほら。

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「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術

参考記事:【知的生産】『「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術』齋藤 孝(2009年09月02日)

そして、第5章の見出しにある『「?」と「!」』に関しては、こちらの本で読んだ記憶がありました。

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一瞬で伝える「わかりやすさ」の技術

参考記事:【知的生産】『一瞬で伝える「わかりやすさ」の技術』齋藤 孝(2010年05月29日)

いずれも、個人的に好きな「知的生産」がテーマの本だったので、当ブログでもレビューしていた次第です。


◆なお、この第3章では「読む」がテーマにあるだけに、「速読」の効果についても言及。

齋藤先生は「速読の訓練は、頭を鋭くする」というスタンスでいらっしゃいます。

興味深かったのが、数ある速読本の中から、呉真由美さんの著作に関心を持たれたこと。

Amazon.co.jp: 呉 真由美

というのも、呉さんの本には、「速読の訓練をすることで、バッティングセンターの速球を打つことができる」というお話がありまして……。



なるほど、身体やスポーツにも造詣が深い齋藤先生だけに、さもありなん、といったところですw


◆ちなみに、多作で知られるだけに、齋藤先生の作品は、当ブログではあまり積極的には扱ってきませんでした。

ただし齋藤先生のご本でも、「勉強ネタ」「集中ネタ」「知的生産ネタ」といった、当ブログ的に「アリ」なテーマについては、下記関連記事にもあるように、キチンとフォロー済み。

そして今回の本は「頭を鋭くするためのTIPS集」であり、これは当然プッシュせざるを得ません。

前半部分に比べると、後半がちと弱い気がするのですが、それでも前半部分だけで十分元は取れました。

……それ以前に、もともと妙に「お手頃価格」なのは謎なんですがw


頭を鋭くしたい方なら、マストです!

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頭が鋭くなる齋藤レッスン
1.体を動かせば頭の感度が高まる
2.要約して話せば頭は強く刺激される
3.読む・書くを鍛えれば頭は高速で働きだす
4.心を柔らかくすれば頭の潜在力が増す
5.「?」と「!」で考えれば頭は創造性を発揮する
6.人と直に交流すれば頭は仕事力で満ちる
7.新時代を意識すれば頭にスイッチが入る


【関連記事】

【勉強法】「実力がワンランクアップするヒント集」から選んだ10のポイント(2010年01月05日)

社会に出る前に知っておくべき『最強の人生時間術』のこと(2011年09月02日)

【知的生産】『「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術』齋藤 孝(2009年09月02日)

【東大式】「現役東大生だけが知っている!集中力を高める34のルール」(2010年03月24日)

【知的生産】『一瞬で伝える「わかりやすさ」の技術』齋藤 孝(2010年05月29日)


【編集後記】

◆当ブログでは何冊か「勉強本」の定番本が出ておりますが、個人的にオススメしたいのがこちら。

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地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)

いわゆる「戦術系」の本として、かなり秀逸かと。

なお、レビューは上記関連記事の1番目にございます。


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