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2014年06月08日

【モノの言い方】『思いのままに人をあやつるモノの言い方大全』齊藤 勇 (監修)


思いのままに人をあやつるモノの言い方大全
思いのままに人をあやつるモノの言い方大全


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日の「未読本・気になる本」の記事から選んだ1冊。

タイトルに「大全」とありますが、いわゆる「大全本」と言われる「何冊かの作品からのまとめ本」ではなく、巻末の20冊弱の「参考書籍」を文字通り「参考」にした書き下ろし作品のようです。

アマゾンの内容紹介から。
生意気な部下、いい加減な上司、なかなかイエスと言ってくれない異性……他人を自分の思い通りにあやつれたらと思いませんか? 心理学を使えば、たった一言で他人の心をあやつることができるのです。「つまりこういうことだ」で部下の信頼を得る、「ここだけの話です」で取引を勝ち取る、「意外とかわいいよね」で気になる女性をモノにする……など、本書では口に出すだけで人間関係が変わる、モノの言い方をご紹介します。

おどろおどろしい(?)装丁ですが、意外と中身は真っ当でしたw






Conversation / mikecogh


【ポイント】

■1.新しい環境では積極的にほめる
 例えば、長い間同じ職場にいる同僚から、「○○さんは資料をまとめるのが上手だね」と言われれば誰でも悪い気はしない。しかしそれ以上に、入ってきたばかりの人から「○○さんの資料はとてもわかりやすいですね」と言われる方が、人はうれしく感じるのだ。
 このような人間の心理現象を、ぜひ慣れない環境で活用してみよう。新しい職場や学校で、人間関係を構築する場合には、積極的に相手をほめ、喜ばせるような言葉をかけていくのである。


■2.相手の立場に立って話す
 部下に生意気だったり、素行が悪かったりという困った者がいる場合、厳しく叱るだけでは逆効果の場合もある。こちらがひとたび感情的になって攻撃してしまえば相手の反発を招き、それ以降心を閉ざして、ますますやりにくくなるときもあるだろう。(中略)
 こういうときは、「もし、僕が君の立場だったら、こうするけどなあ」などと、相手の立場に立った表現を用いるのがべストだ。相手を非難するのではなく、自分の身に置き換えて肯定的に話す。これだけでも伝わり方がずいぶん違ってくる。


■3.常識を盾にする
 上司を相手に、こちらの意見をスムーズに通すことは難しい。自信満々で持ち込んだ企画や意見を一刀両断にされた経験は、誰しも少なからずあるはずだ。
 とはいえ、そんなときに凹んでばかりではつまらない。自分の提案した内容に自信があるなら、「常識」を盾にして通らぬものも強引に通してしまおう。例えば、上司があなたの持ち込んだ企画に対し、口を開いて何か反論しようとしたら、機先を制してこう念押しするのである。
「ご存じかと思いますが、今回の企画は、若者の間の常識を積極的に取り入れてみました」


■4.相手のクセを指摘してペースを乱す
「A部長、よく指先でテーブルをコツコツ叩きますよね」
 取引先のA部長は議論が白熱すると、内心のイラ立ちを表すように、人差し指の先でテーブルを間断なく叩き始める。本人は無意識でやっていることらしいが、それを見とがめたあなたは、あえてそのことを指摘してみせた。するとA部長は、自分のクセが気になってすっかりペースを乱し、以後の議論ではいつものようなキレのある主張をできなくなってしまった……。
 人間、自分でも気づかないクセを指摘されると、そのことに意識がいって、他のことに頭が回らなくなる。これなどは、その典型的な例といっていいだろう。


■5.やる気を見せて断る
 例えば上司から「今週中にこの仕事をお願いできないかな?」と依頼されたとしたら、「来週なら可能なのですが、今週は他の仕事で手一杯でして」と返す。来週までという条件をつけて仕事を引き受ける意志を見せつつ、今週中は厳しいと暗に仕事を断るのである。要するに、こちらが条件を出すことによって、そちらの条件では断らざるを得ないことを示すのである。
 これなら相手もイヤな気がしないし、自分も頭ごなしに断っているわけではないので後ろめたさも感じずにすむ。


■6.無理難題を言われたら、相応の交換条件を提示する
例えば、相手がディスカウントを求めてきたとしよう。「これもっと安くならないの?」という質問に対して、受け入れてしまえば損になるし、断ってしまったら買ってもらえない可能性もある。そんなときの切り返しの一例として、「でしたら、他のものも買ってくださいよ」と、さりげなく条件をつけて切り返してみよう。これで、一方的に要求をつきつけられる立場から、お互いに条件を出す対等な立場になった。値切ろうとする人も「だったら買わない」と身を引いてくれるかもしれない。


【感想】

◆本書はすべての「モノの言い方」について、見開き2ページを用いるスタイル。

それぞれの文章量に合わせて、ひたすらテキストが続くものもあれば、ポンチ絵(?)があるものや、小コラムのような「豆知識」欄付きのもある、という仕様です。

ただ、特徴的なのが、「レーダーチャート」が付されていること。

例えばこれは、上記ポイントの1番目のものを「簡易レーダーチャート作成」にて再現したモノ。



すべてのメソッドで、軸の設定が同じなのがアレですがw


◆また、本書は12の章に分かれており、その内容については下記目次の通り。

「交渉」「説得」「謝罪」「勧誘」「依頼」「求愛」等々、過去当ブログでも扱ってきたお馴染みのテーマばかりです。

そしてメソッド自体も、比較的「定番モノ」が多いため、その辺をどう考えるかで、評価が変わってきそうな。

ちなみに、小見出しのすぐ次に「あやつりポイント」と題して、そこで扱われる「理論」「現象」が示されているのですが、「ピグマリオン効果」「返報性の原理」「イエス・バット法」「ローボール・テクニック」等々、お馴染みなモノもチラホラ。

もちろん、この手の本を読み込んでない人なら、知らないネタがほとんどでしょうし、「自称・心理ネタ本好き」な私でも、上記ポイントの1,3,4辺りは知りませんでした(忘れてたw?)から、ネタのかぶり具合は人によって違うと思いますが。


◆なお、上記ポイントの5番目の「やる気を見せて断る」に関しては、こちらが出した条件に、相手が乗ってくる危険性アリ。

例を挙げると、「来週なら可能なのですが」と返したら、「じゃあ、来週まででいいよ」と返されるようなケースです。

そういう危険性がある場合は、別のメソッド、通称「過去限定条件」にて断るべし!

つまり、もう変えようのない過去に限定して、たとえば「先月までは可能でしたが……」と断ればいいわけです。

そういえば、先月何本か勧誘電話がかかってきた際、「いや、今月は1年で1番忙しい月でして」と逃げていたのが、今月になってブーメランのように返ってくるんですね、分かります(涙目)。


◆本書は「大全本」を名乗るだけあって、幅が約3センチもあり、一般的な単行本に比べると、かなり分厚く感じます。

ただし、上記で触れたようにレーダーチャートがあったり、そもそも見開き2ページごとに完結しているため、読むのはそれほど大変ではありませんでした(私には既知の内容が多かった点が大きいかもしれせんが)。

さらに、各章の終わりにある7ページほどの「本性をあばく赤裸々心理テスト」なるものも、「心理テスト好き」の方にはうれしい「おまけ」じゃないでしょうか?

……いや、こういうのって、自分でやるより、その手のテストが好きな人にやってあげると、喜ばれると思うんですが。


大全本だけあって、コストパフォーマンスは高いです!

思いのままに人をあやつるモノの言い方大全
思いのままに人をあやつるモノの言い方大全
1.好感度を思いのままにあやつるモノの言い方
2.邪魔なライバルを出し抜く勝利の一言
3.部下・後輩が奴隷になる魔法の言葉
4.ムカつく上司を手玉にとる会話術
5.取引先を手なずける最強ビジネストーク
6.思わずイエスと言いたくなる依頼法
7.自分の評価を下げない謝罪&拒否テクニック
8.無責任に思われない責任転嫁トーク
9.モテるための最強恋愛トーク術
10.無口な相手に口を割らせる方法
11.街角の他人と快適に過ごす言葉選び
12.勝ち組になるための自己暗示術


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【交渉術】『プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法』石井琢磨(2013年07月29日)

【ハーバード流?】『一瞬で人を動かすハーバードの技術』ミミ・ゴッス(2012年08月02日)


【編集後記】

◆昨日の土井英司さんのメルマガで紹介されていたご本。

成功が約束される選択の法則: 必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み (一般書)
成功が約束される選択の法則: 必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み (一般書)

『これは迷わず「買い」の一冊』とのことなので、読んでみなければ!


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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