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2014年03月28日

【コンサル流?】『元NO.1外資系コンサルタントが教える逆説の思考』菅 正至


元NO.1外資系コンサルタントが教える逆説の思考
元NO.1外資系コンサルタントが教える逆説の思考


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店で見かけてゲットした1冊。

著者の菅 正至さんは、「長く外資系企業にてコンサルタントや経営企画に従事し、外資の経営手法を日本企業に定着させる経験を積んできた」という経験をお持ちです。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
まず常識を疑え!
外資系企業の要職を歴任した著者が体験から導き出した珠玉の「気づき」!

なるほど、経験が豊富なだけあって、中身はかなり「深い」です!





Michigan Municipal League consultant Gene King Talks About Social Media in Alpena Michigan / Michigan Municipal League (MML)


【ポイント】

■1.経営者は暗黙知で考える
 私は論理に裏づけされた形式知を否定するつもりはない。形式知は経営においても必要な要素だ。ただし、暗黙知というインフラを土台として、その上部構造として形式知は初めて意味を持つ。
 形式知の代表的なものにマニュアルがある。しかし、マニュアルがあれば誰でも経営ができるわけではないのである。この点において、安易にフランチャイズ・ビジネスに飛び込んで失敗する人が後を絶たないのは残念なことである。しっかりした経営者は薄っぺらな形式知には踊らされないものである。暗黙知の重要性を認識したうえで、形式知を考えている。


■2.全体の20%を改善するだけで組織改革は成功する
 組織改革をするのにすべてを変える必要があるのだろうか? 私は、業績の良い企業とそうでない企業の組織文化の違いは、感覚的であるが20%ぐらいにすぎないと思う。
 実際、物事は20%ぐらい変われば、結果も見違えるぐらい変わるものだ。営業を例にとっても、20%ぐらいの営業力の差が受注に結びついたり、失注したり、と結果を分けている。優秀な営業もダメな営業も、コンピテンシーの点では20%ぐらいの差しかないのだ。


■3.P/LよりもB/Sを良くすることを意識する
 プロのコンサルタントが、企業の財務諸表で真っ先に見るのは「貸借対照表(B/S)」である。それは会社の実態をまず知りたいからだ。そして、次に「損益計算書(P/L)」を見て経営成績を知る。思考回路が"実態"⇒"業績"なのだ。しかしながら、経営者の多くは"業績"⇒"実態"という思考回路をいまだに持っているように感じることがある。(中略)
経営者はむしろ実態、すなわち「貸借対照表(B/S)」をいかに良くするかに腐心しなければならない。要するにサラリーマン時代の思考回路を逆にする必要があるということである。


■4.成長中に"根"を張る努力をする
 ところで、会社にも「根」というものがある。それは会社を支えている要素すべての総和である。しかし、自然界と違うところは、会社は根を張る大きさ以上に、一時的に成長することがある点だ。ちょっとした時流に乗ったときや、景気が良い時期に起業した場合である。こうした企業は外部環境の変化にすこぶる弱い。(中略)
倒産した会社に共通するのは、経営者が上に成長することばかりを考えて、下に根を張る努力をしなかったことであろう。さらに言えば、下に根を張るという認識自体がなかったのである。


■5.「事実」を肯定形に変換する
 たとえば、ギャンブルで負けたとする。「負けた」というのは否定形である。これを肯定形の言い方にすると「遊んで対価を支払った」となる。そう考えると、楽しんで遊んだのだから、今度は仕事を頑張ろうという思考になる。
「負けた」という否定形で考えると、悔しいのでなんとか取り戻そうという意識になる。恋愛にしても「失恋した」というのは、否定形である。しかし、「他のもっと良い相手に導かれている」と考えると落ち込むことも少ない。
 要するに肯定形でものを考えると人間はエネルギーが湧くのである。ビジネスを行う上でもっとも大切なのは仕事に対するエネルギーであろう。


■6.物事に成功したら、その要因を分析する
 面白いことに、注意深く観察すると自己認識のバイアスの強い人は、共通の過ちをする傾向がある。すなわち、過去になんらかの方法で成功すると、成功の客観的な分析を行わず、将来において同じ方法で今度は失敗する。
 人間は失敗をしたときは、なぜ失敗をしたのか分析するが、成功したときに、なぜ成功したのかを分析しない傾向があるのだ。すべての成功は"実力"で済まされてしまう。まさに「過去の成功要因」「未来の阻害要因」になる原因がここにある。物事に成功したら、なぜ成功したのかを徹底的に考え、あらゆる前提となる要素を洗い出すことである。


【感想】

◆なかなか面白い作品でした。

経験が豊富じゃないと書けないタイプと言いますか、この手の本は当ブログではあまりご紹介してきていなかった気が。

たとえば、上記ポイントの1番目の「暗黙知」もそうなんですが、本書の根底には、必ずしも「論理的」ではないものがあります。

そういった内容を、「ロジカルシンキング」の権化(?)とも言うべき、コンサルタントの方が書かれているのが興味深いところ。


◆他にも割愛した中に「『厳しさ』と『ぬるさ』が共存する」ですとか、「社長には『合理性』と『非合理性』を受け入れる"懐の深さ"が必要」なんてお話もアリ。

この辺は、新人〜中堅あたりの方だと、まだ関係ないでしょうが、ある一定レベル以上の役職者であれば、かなり大切になってきます。

また、起業される方であれば、経営に関する問題は、いきなり避けては通れないことになるハズ。

上記ポイントの4番目辺りを注意して、たとえ一発当てたとしても、抜かりなく「根を張って」頂きたいと思います。


◆なお、上記ポイントの6番目の「自己認識のバランス」に関連して、このような人は「背後に経営者の自分自身に対する劣等感がある」という指摘もありました。

曰く「すべての行動の動機が劣等感を埋めるという動機から生まれるので、合理的な行動ができない」のだとか。

著者の菅さんも、こうした点を正してあげたいものの、人格にかかわるようなことなので、なかなか難しい、とのこと。

結局は、自分自身で気づくしかないので、もし心当たりのある方は、本書を熟読して頂きたく。


◆私自身は経営者ではないものの、本業の絡みで、中小企業の経営者の方とも接する機会が多いです。

と言っても私は経営コンサルタントではないので、基本的には税務関係のことしか踏み込まないようにしているのですが、関連することで相談を受けることが過去何度もありました。

やはり経営者は、従業員とは違いますし、相談相手が欲しいのだな、と。

本書は、そんな経営者の方にとっては、「気づき」の多い本だと思いますし、また経営者を支える立場の方にとっても、経営というものを理解する上で、非常に意義があります。

そして、いつかは起業したり、経営者になるという志のある方にとっても、実りが多いのではないでしょうか。


思ったよりも「深い」内容の1冊!

元NO.1外資系コンサルタントが教える逆説の思考
元NO.1外資系コンサルタントが教える逆説の思考
第1章 経営の本質とやるべきことが見てくる思考法
第2章 経営のメカニズムに対する思考法
第3章 心の気づきはコンサルタントの基本
第4章 思考法によって気づけばものは売れる!
第5章 思考が変われば世界も変わる!


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【編集後記】

◆コンサルタント関連でこちらも。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。
申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

先日の「未読本・気になる本」の記事でご紹介済みなんですが、リアル書店でも「絶賛平積み展開中」ですねw


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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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