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2013年11月26日

【勉強本】『千葉式オーガナイザーシートなら! 最短で資格試験に合格できる本』千葉 博


千葉式オーガナイザーシートなら! 最短で資格試験に合格できる本 (アスカビジネス)
千葉式オーガナイザーシートなら! 最短で資格試験に合格できる本 (アスカビジネス)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、東大法学部卒の弁護士、千葉 博さんによる勉強本

著者紹介にあった「最小限の力で結果を出すライフハックを29年間一日も休むことなく続け、再現性という概念を大事にする"弁護士界のGEEK"」という肩書きに痺れましたw

アマゾンの内容紹介から。
千葉式オーガナイザーシートによる、時間の効率を最大に上げる勉強法。資格試験、TOEIC、スキルアップのための独学に使えます。結局、時間の使い方次第で勉強も仕事も成果が上がる。

なるほど、「時間管理」を含め、勉強の環境を整えることも大事なのだな、と。




【ポイント】

■1.根拠のない自信を持つ
 そして、何より面白いのは、自信の有無と実力の相関関係が見られないところです。
「実力的にはまだまだだよなあ」とこちらが思う人でも、自信をもって進めばぐんぐん力が伸びていきます。根拠のない自信の影響力は、計り知れないのです。
 実力はあっても、常に自分に自信が持てない人は、その実力を生かしきれません。


■2.教材を絞り込む
 効率性を追及するには真に必要なムダ以外のムダは省くという発想が必要です。そのために最初にやるべきなのは、最終合格に向けて、現段階で本当に必要な教材を絞り込むことなのです。
 試験は情報戦です。どの試験でも評価の定まった、信頼の置けるテキストや問題集があるでしょう。そもそも相対評価の試験の場合は、人に負けなければ受かります。大抵の受験生は目を通している教材には、戦略上目を通さないわけにはいきません。自ずから選択肢も限られてきます。


■3.やるか否かの判断過程をなくす
 勉強に手をつけるか否かの選択肢を自分に与えている限り、このムダな「空走時間」はゼロにはなりません。
「やろうかな」と思うからいけない。やるか否かの判断過程をなくしてしまえばいいのです。
 たとえば、毎日必ずやることの中に、勉強時間を組み込みます。

 顔を洗う → 民法を10分 → 歯を磨く、というのはどうでしょう。

 通勤電車になったら不得意科目の単語カードを開く、と決めておくだけで、「勉強に着手しようか」という判断過程がなくなります。


■4.車内で勉強する準備を整える
車内で作業を行うには、それなりの準備が必要です。
 当時は、机代わりとして使える堅めの平たいカバンを選び、となりの人に迷惑をかけないよう、1人分のシートの幅に合う程度の大きさのものを選んでいました。
 揺れる車内で物を書くには、普通のボールぺンや鉛筆では書きにくいことがあります。そこで、いろいろな筆記具を試し、すぐにインクが紙に付きやすい水性インクのぺンを選びました。


■5.オーガナイザーですぐに行動を開始する
 たとえば、「先方から約束の時間に5分ほど遅れます」という連絡が入った時、5分間の活用可能な時間が発生します。オーガナイザーをとり出して見てみると、5分でできそうな項目があります。
・昨日の夜に来たメールの返信(中略)
・論文問題の答案構成1問分
 道を歩いていて、赤信号にぶっかった時もオーガナイザーをとり出します。
 電話をかける用事が3件あるとしたら、これなら歩きながらでもできてしまいそうです。信号が変わるまでに、どの電話からかけるのかの段取りをつけて、行動開始します。


■6.自分の「常識の殻」を破る
 他の人の行動パターンを注意してみましょう。
 一緒に勉強している人の行動が話題に上った時に、「えっ、そんなこともしてるんだ」などと衝撃が走ったら、何かを発見するチャンスかもしれません。
 ただ驚いたり感心するのではなく、自分にもできるのではないか、とり入れられる点はないかと考えてみてください。自分1人で思いもよらなかった劇的な変化を起こすきっかけになるかもしれません。


■7.苦手な科目は、問題集を2冊並行して解く
 苦手な科目については、問題集を2冊準備して、並行して解いていくのが効果的です。
 たとえば、民法の論文問題が苦手ならば、問題集を2つ用意して、留置権なら留置権、といったように同じ分野を立て続けに解いていくのです。(中略)
 1冊目で問題を解き、解説を読んで理解しておけば、次の問題集で同じような問題にあたれば、容易に解けるようになるでしょう。自分の理解の確認となり、自信も深まります。逆に、最初の問題集で理解したつもりになっていたところの間違いに気づくということもあるでしょう。


【感想】

◆まず、書名にも入っている、千葉さん独自のオーガナイザー「千葉式オーガナイザーシート」についてなんですが、これはいわゆるスケジュールを管理するもの。

千葉さんのサイトによると
「千葉式オーガナイザーとは弁護士 千葉博が実体験に基いて制作した『時間管理』と『モチベーションの継続』を両立させる画期的なツールです。
千葉式オーガナイザーを使用することで、あなたの生産性は飛躍的に向上します」
とのことですので、この辺は手帳を使いこなしている方なら、その有効性がイメージできると思います。

上記ポイントでは5番目に登場するだけですが、他にも「ゲーム感覚で達成率を評価する」のようなモチベーションアップの使い方もアリ。

具体的な使い方については、本書では第4章にまとめられていたものの、テキストのみで解説するのが難しいので、今回はほとんど割愛しております(スイマセン)。

本書の巻末に、オーガナイザーシートの書式や活用法動画のダウンロードサイトが記載されていますので、気になる方はそちらから入手してみて下さい。


◆一方、それ以外の部分については、さすがに王道的なTIPSが目に付きますが、類書で目にしなかったものもいくつか。

たとえばポイントの1番目の「根拠のない自信を持つ」というTIPSは、成功法則として昔から言われてきたもの。

もちろん、根拠があった方がいいのでしょうけど、根拠自体はあってもなくても、「自信を持つ」ということは、勉強でも大事なんですね。

確かに自信がないと、試験本番でも「考える」のではなく「迷う」傾向があると思われ。

この「迷う」というのが結構クセモノで、迷ってる本人は「答えを間違えたくない」という恐れから、単に決断できないだけなんですけど、極論を言えば、たとえ間違っていたとしても、先に進んだ方が点数が取れるケースもあるわけで。


◆また、ポイントの6番目についても、「衝撃が走る」くらいのインパクトがあるなら、ぜひ取り入れるべき。

そう言えば、私の税理士試験の受験生時代、勉強仲間の1人と話していて、私が「サッカーは録画したものしか観ない」と言ったら結構驚かれたことがありました。

ただ、サッカーの場合、ハーフタイムの時間が無駄なので、どうしてもリアルタイムで観たいもの(代表戦等)なら、今なら途中から「追っかけ再生」で観戦すれば良いかと。

当時はハードディスクなんぞまだなくて、ビデオでしたから、試合が終わってから一気に観たものですが(ところどころ早送りしてw)、友人に言わせると「そこまでしないといけないのか?」とのことでした。

いや、私の場合「そこまでしないと」勉強時間が足りなかったのですが。


◆もっとも、これも考え方の問題であり、千葉さんご自身も、F1観戦が大好きで、1つのレースを何度でもビデオで観るのだそう。

そして、そういった「好きなこと」を徹底することで、「勉強の勢いを失わなず」合格できるとのことです。

もっとも千葉さんの場合、それ以外の部分で徹底的に無駄を省いているので、うまくメリハリをつけている感じ。

本書を読めば、このように「日々の生活レベルから合格体質を育む」ことができるかもしれません。


スケジュールを制するものは、試験も制す!?

千葉式オーガナイザーシートなら! 最短で資格試験に合格できる本 (アスカビジネス)
千葉式オーガナイザーシートなら! 最短で資格試験に合格できる本 (アスカビジネス)
第1章 働きながら難関資格をとれる人とは?
第2章 難関資格をとれる人は「逆算思考」
第3章 難関資格をとれる人は「倍速時間管理」
第4章 合格するための「千葉式オーガナイザー」スケジュールの立て方
第5章 スタートで差をつける!勉強のはじめ方(スタート期)
第6章 合格に近づいていく!実力をつけるための勉強の仕方(中期)
第7章 ラストスパートをかける!合格までの勉強の仕上げ(仕上げ期)


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【頭と心】『仕事と無理なく両立できる 毎日続く勉強法』多田健次(2012年03月24日)


【編集後記】

◆ちょっとショックなことがw

先日買った、THERMOSの真空断熱タンブラーがアマゾンで激安になっております!

THERMOS 真空断熱タンブラー 400ml ステンレス JDA-400 S
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……私が買った時より、600円以上安い。

(´;ω;`)ブワッ


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