スポンサーリンク

2013年10月07日

【脳】『勝負に強くなる「脳」のバイブル』林 成之


勝負に強くなる「脳」のバイブル
勝負に強くなる「脳」のバイブル


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「勝負脳」という概念で知られる林 成之先生の最新刊。

タイトルに「バイブル」と入っているように、林先生の作品の集大成的な位置づけとなっています。

アマゾンの内容紹介から。
ついに出た!勝負脳の決定版 スポーツ、ビジネス、勉強―勝負に強くなる「脳」の作り方!

一部過去の著作とかぶりますが、初めて読まれる方なら「目からウロコ」となること必至です!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【ポイント】

■1.最後まで気を抜かない
 選手たちに「残り10メートルになったところで、もうすぐゴールだと考えながら泳いでいませんか」と聞いたところ、みんな「そりゃあ、そうですよ」と即答してきました。
 勝つためには、そんな考えではダメ。なぜなら、人間の脳は「もうゴールだ」とか、「もう勝った」という意識が生まれると、思考が停止され、パフォーマンスがガクンと落ちる仕組みになっているのです。スボーツには「勝ったと思った瞬間、負けが始まる」という格言があるように、勝ったと思った瞬間、思考が完結されてしまうため、脳内の情報を脳細胞に伝える機能が低下してしまいます。(中略)
 競泳チームの選手には「ゴールをゴールだと思わずに泳ぐように」とアドバイスし、「最後まで一気に駆け上がる感覚で泳ぐように」と告げただけで、上り調子になっている能力がさらに高まり、最大限の力を発揮できるようになったのです。


■2.何度も同じ行為を繰り返す
 イチロー選手にしても体操の内村航乎選手にしても、一流選手と言われる人は何度も何度も同じ行為・練習を繰り返します。はたから見ればなぜ全く同じことを繰り返すのかと不思議に思うかも知れませんが、彼らは同じ行為をやり続ける中で、統一・一貫性の本能を鍛え微妙な違いを見分けているのです。ほんの少しでも違うと、どこに問題があるのかとまた同じことを繰り返す。実は、その微妙な違いの差異を埋めるために、何度も同じことを繰り返す行為にこそ、技を引き上げる秘密が隠されています。彼らには「まあいいか」とか「だいたい合っている」という感覚は存在しないんです。前頭前野の判断する機能を本能から鍛えているので、微妙な違いも大きな違和感として察知するからです。


■3.損得抜きで全力投球する
 人間は賢いので、どうしても損得で物事を判断しようとする。結婚相手を選ぶのに学歴だったり、年収だったり、外見だったり。でも、損得抜きで全力投球する人はそういう数値には表れてこないけど、その行動パターンにみんなが感動するし、仲間は応援してくれ、ひいては騙そうと思って近づいてきた人でさえも熱に侵され、最後には支援者に回る。そういう人は例外なく成長し、進化します。
 本田宗一郎さんや松下幸之助さんなどは、まさしくそういう人だったと思います。
 それは脳の同期発火の現象。損得抜きにやる姿勢が、周りの人たちに同期発火を呼び起こしているんです。環境を同期発火させていく。そうすると周りも反対できなくなってくるし、一生懸命やっている人を、人間は騙せるのではありません。


■4.勝ったことはその日のうちに忘れる
勝つことによって脳の自己報酬神経群が働くと、脳はご褒美をもらったと判断し休む癖があります。素直な人ほどこの神経群が活発になり、そして長く続くので、次の試合まで立て直せずに失敗してしまうのです。
 だから、たとえそのとき勝ったにしても、もうその体験は当日で忘れてしまうのが一番。勝った負けたという意識が強い人ほど、この落とし穴にはまりやすい傾向にあります。


■5.「これが本番」として練習する
 日本人選手は、勝負のときになると実力が出せないと言われます。それを根性がないとか、こころが弱いからだと精神論に持っていきがちですが、その原因はほとんど常日頃の練習に原因があります。なぜ、いつもこれが本番と想定して練習しないのか。そもそも勝負のときは練習と違うという概念があるから、剣が峰に立った途端、能力が出せなくなってしまうのです。
 練習のときから「本番のつもり」ではなく「これが本番」として練習しておけば、普段の練習では洗いだせないような課題がその都度出てくるし、その課題を次の練習でクリアする、という練習サイクルを作っておけば、本番を迎えた当日も統一・一貫性の脳が働き、戸惑うことはありません。


■6.否定語は絶対に使わない
 もう一度、脳の仕組みをおさらいすると、脳に入ってきた情報は、ドーパミンA10神経群を通り、前頭前野に送られてきます。嫌なこと、嫌いなことのような否定的な情報がA10神経群に入ってくると、それらの情報は否定したいので、神経細胞はあまり反応せず、脳は活性化しなくなります。そういう状態が続くと、ダイナミック・センターコアの機能はどんどん低下し、意欲の減退や低下を招いてしまうのです。だから、勝負脳を磨くには、否定語を使わないよう留意する必要があるのです。


【感想】

◆途中、引用量が膨らんでしまったのでこの辺で。

上記ポイントに限らず、有名選手の名前がぞろぞろ出てくるのですが、彼らについてはマスコミ等で知られる情報だけでなく、林先生が直接関与しているケースも多々あります。

例えば上記ポイントの1番目の事例は、林先生が最初にスポーツに関係した時のことで、そこでの「選手たち」というのは、実は「北京五輪前の競泳のナショナルチーム」というスケールの大きさw

実際、こういった「脳の仕組み」のアドバイスで急に記録が伸びるなら、それは引く手あまたになります罠。

結果、昨年のロンドン五輪においても、JOCの依頼でオリンピック競技に脳科学を導入し、200人ほどの選手たちに脳の仕組みを協議に生かす「勝負脳」について講義をしたのだそう。

競泳や、なでしこジャパン、体操等のメダルの陰には、林先生の指導があったワケです。


◆ただ、本書の場合、そのロンドン五輪の大成功を受けて書かれたものであるためか、当ブログでご紹介した林先生の過去の著作に比べると、スポーツネタが多めw

逆に先生のもう1つのフィールド(というか本職)である、「大学病院の救命救急センターの責任者」としてのお話は、少なめになっています。

とはいえ、私たちにとってなじみのない病院のお話よりは、むしろフィールドは違えど、オリンピックで活躍した選手のお話の方が、身近に感じるのも事実。

たとえば上記ポイントの4番目を読んで、私は「ドーハの悲劇」が起きるイラク戦の前に、選手たちの多くが韓国戦に勝った時点で大喜びをしていた、という話を思い出しました。

……当時林先生がその場にいてくれれば。


◆一方で、上記ポイントの3番目は、ビジネスネタに関するもの。

そこで出てくる「脳の同期発火の現象」というのは、本書に繰り返し登場するのですが、「一生懸命心をこめて取り組む」と起きる「ダイナミック・センターコアにおける神経活動の連鎖で情報が伝わる現象」のことです。

これが起きるとどうなるかというと、「通常なら、視覚中枢などから入った情報は、大脳皮質ルートを通ってダイナミック・センターコアに届く」ところ、「こころを込めると、この通常ルートではなく深部ルートから最短距離で届く」ことになり、結果、先が読めたり、集中力が高まったりする模様。

スイマセン、この部分は専門用語が多発していて、受け売り状態となっておりますので、詳しくは本書でご確認頂きたく……。

ここの事例で登場する本田宗一郎さんや松下幸之助さんもそうですが、ジョブズが若い頃のアップルもそうだったのかな、と私は思ったのですが、どうでしょう?

同様に、上記ポイントの6番目も、自己啓発書ではお馴染みのTIPSではあるものの、このように脳科学的に説明されると、説得力が増すかな、と。


◆ちなみに、林先生は講演に呼ばれる場合、ビジネス関係やその手のテーマであることが多いのだそう。

確かに、実際のスポーツ選手のお話もためにはなりますが、同じような内容でも「脳科学的に」解説できる分、ビジネス等への汎用性も広そうです。

もっとも、以前から林先生の著作を読んできた私としては、ロンドン五輪で成果を挙げたことで、林先生の考え方が正しかったことを改めて確認できた気が。

特に何か習い事やスポーツをやってらっしゃる方なら、本書はきっと参考になると思います。


「同期発火現象」でハイパフォーマンスを目指すために!

勝負に強くなる「脳」のバイブル
勝負に強くなる「脳」のバイブル
第1章 勝負に強くなる7つの共通脳
第2章 自己との闘いを克服する勝負脳
第3章 相手を超える脳科学的な戦略
第4章 こころの仕組みを駆使する最強チーム力の作り方



【関連記事】

【ライフハック】『解決する脳の力 無理難題の解決原理と80の方法』林 成之(2012年03月14日)

【脳】「ビジネス<勝負脳>」林 成之(2009年02月11日)

【スポーツ脳】「<勝負脳>の鍛え方 」林 成之(2007年10月19日)

【頭脳的仕事術】「脳と気持ちの整理術」築山 節(2008年04月15日)


【編集後記】

◆そんな林先生の著作の中で、一番売れているのがこちら。

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)
脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)

なぜか私は読んでいない(ヲイw)のですが、Kindle版も出てますね……。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「潜在意識・右脳開発」へ

この記事のカテゴリー:「自己啓発・気づき」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 08:00
Comments(2)TrackBack(0)潜在意識・右脳開発このエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録

スポンサーリンク




この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
この記事へのコメント
どうも。
毎日、チェックを欠かさず、しています。

今回は、林成之さんの著書ですね。

毎日、よく、面白い本を発掘してくるなぁと驚きます。

あと、「誰よりもキミが好き」の中古を340円でポチりましたw

NAVERまとめをやる予定です。現在のブログはほぼ閉鎖しました。電子書籍を執筆中です。
ブログの趣旨に合うなら、献本したいですw

では、今後のブログの更新を楽しみにしています。

Posted by grove at 2013年10月07日 09:26
>groveさん

いつもチェック&お買い上げありがとうございます!
NAVERも私は以前ちょっとだけやりましたが、このブログがある程度大きいので、こっちでやった方が有利かな、と。

電子書籍については、レビューをする予定がまだないので、ちと微妙です。
そもそも、Kindleからの引用って、手写ししかないんでしょうか(汗)?
だとしたら、紙の本より大変な気が……。


Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年10月08日 07:12