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2013年09月18日

【起業】『起業して3年以上「続く人」と「ダメな人」の習慣』伊関 淳


起業して3年以上「続く人」と「ダメな人」の習慣 (Asuka business & language book)
起業して3年以上「続く人」と「ダメな人」の習慣 (Asuka business & language book)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、かなり実戦的な起業本

著者の伊関さんは、起業支援コンサルタントとして多くの起業事例を見てきただけあって、本書の内容にも説得力がありました。

アマゾンの内容紹介から。
3年で半数近くはリタイアするという起業家の世界の厳しさは、もちろん知っている。ただ、自分のやりたいことを仕事にしていきたいと考えている人はまず何からはじめればいいのだろうか。まずは、うまくいく起業家はどういう思考経路なのかを知り、起業のプランを考えていこう。

先日レビューした『1万円起業』の次に読みたい1冊です!


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【ポイント】

■1.家族の説得は、自らの日常の行動で行う
 その場の思いつきやその場の感情というのは、身近な人であればあるほどすぐにばれてしまいます。いくら情熱をもって説得しようとしても、日常の行動が伴っていなければ、反対されて当然なのです。
 一方で、数年かけてコツコツと準備してきた行動や態度というものは、相手に反対する隙を与えません。

 
■2.準備が整わなくとも起業する
 私がセミナーではいつも、「準備はいつまで経っても整わないということ」をお伝えしています。
 これだけのスピード、そして、これだけ変化の激しい時代において、すべてを完了してから次に進むという発想は時代錯誤とさえいえるのではないかと思います。
 準備というものは走りながら作り出していくものなのです。


■3.マナーで認められる
 起業してまもない会社は、当然のことながら実績がないために信用で商売をすることは非常に難しいといえます。どんなにあなたに実力があっても、競合他社とのレべルの違いを証明するのも時間がかかるでしょう。実力のみで信用を得るのはかなり難しいのです。
 ところが、信用を向上させてくれるものがあります。それがマナーです。
 字がうまい人は、何となく頭のいい人というイメージがありませんか?
 こんなイメージがあるのと同じように、「マナーのいい人=信用できる人」という印象を与えてくれるのです。


■4.失業手当はもらわない
 雇用保険の基本手当(失業手当)の受給制度の話は割愛するとして、起業しようとしたときに、失業手当がもらえるかもらえないかの思考が出てくるようであれば、まだ起業は早いといえます。
 起業してうまくいく人は、会社勤めをしているときから起業する日まで、「起業思考」のスイッチをONにし続けている人です。失業期間を設けてしまいますと、このスイッチがOFFになってしまいかねません。ひとたびOFFにすると、ONに戻すのにも余計な労力を要することがあります。


■5.事業計画書はシンプルにまとめる程度でいい
 予測というものは、一定のルーチン業務であれば、ある程度の予測は立てられますが、これから新規にビジネスをはじめるにあたっては、本人の数字合わせとカン以外何物でもありません。
 ですから、そんな見かけ上の数字合わせに、時間をかけて悩んでみたところで何も生まれてこないということなのです。
 事業計画書を書き終える頃には、精根疲れ果てたという人もなかにはいるようですが、本末転倒です。
 特に、この手の習慣は、大企業からの脱サラ起業家に多く見受けられますが、それは計画書やビジネスプランの作成には時間と労力をかけるという癖がついてしまっているからなのです。


■6.貯蓄マインドから投資マインドに切り替える
 士業でもコンサルタントでも飲食業でもぺットショップでもIT関連企業でも同じです。
 うまくいっている人のほとんどは、自社のサービスや製品を知ってもらい、見込み客を集めることにそれなりの投資をしています。
 見込み客の集客にしっかりお金をかけること。初期の投資としてまずこれを心がけましよう。
 こつこつと貯める貯蓄マインドから、一見するとジャブジャブお金を捨てるような投資マインドに切り替えない限り、うまくいきません。


■7.「勇気のいるハッタリ」を言う
「お客様の声」をホームぺージに載せていても、名前や顔が出ていないコメントだけの「お客様の声」は、ほぼ100%作られたものと私は思っています。
 起業したてのころは、98%近くはハッタリだと思っていいのです。
 さらにいえば、新人士業にとっては専門といいながらも一度も経験したことがない人すらいます。
 ただ裏を返せば、はじめに実行する「勇気のいるハッタリ」は成功への登竜門ともいえるのです。


【感想】

◆冒頭で触れた『1万円起業』が「起業ネタ」のお話だとすれば、本書はそれに続く「実践的」なお話が中心でした。

起業するアイデアがあったとして、それをいかに「形」にするか。

ただし、上記ポイントの1番目で言われているように、まずは日頃からの姿勢が大切です。

著者の伊関さんも、奥さんにいざ「起業する」旨を伝えた際には驚かれず、「だって準備していたじゃない。遅かれ早かれそのうちだと思っていたわよ」と言われたのだとか。

そして実はこのことは、「起業時に借りる金融機関からの融資と同じ」なのだそう。

つまり、「コツコツと貯めてきた自己資金」なのか、「起業直前に見せ金のように急に手に入れた自己資金」なのか、融資担当者は1年近い通帳のお金の出入りを見てその人の起業に対する熱意を見抜くことができる、とのこと。


◆とはいえ、この「準備」が完璧である必要がないのは、ポイントの2番目にもある通りです。

「準備が整ってから起業しよう」と考えるのはダメな人のパターン。

むしろ、伊関さん曰く「起業する期日を決め、その期日から逆算して準備する」のがうまくいく人の特徴なのだとか。

またこれは、ポイントの5番目も同様で、ダメな人ほど「事業計画書に自信がある」とのこと。

……もっとも、金融機関から融資を受けるためには、それなりの形式とテクニックはいるそうですが。


◆結局のところ、脱サラして起業する場合には、こうした「会社勤めでは良しとされること」に引きずられていると良くない模様。

たとえばこんなところが。

 ・前職でエースだった

 ・決められたコースを最短で突き進む

 ・できないことはできないと言う

 ・遊ばないで勉強会や研修会に顔を出す


典型的なのが、「貯蓄マインド」と「投資マインド」のお話で、「一見するとジャブジャブお金を捨てる」というフレーズは、金森重樹さん言うところの「札束に火をつけて燃やせ」と同じです。

ただ、今、会社勤めしている方が、一朝一夕で変われるとも思えませんから、「いつかは起業」と志されている方は、本書を読んで意識改革を行って頂きたく。


◆ちなみに、会社勤め自体が必ずしも悪いというのではなく、サラリーマンのときに習得しておくと、起業した後で役立つスキルを本書では2つ挙げています。

ここでは一応ネタバレ自重しておきますが、なるほどこれはできた方が良さげ(私はいずれもできませんがw)。

そういう部分を含めて、起業予備軍の方が読む本としては、本書は秀逸だと思います。

……逆に、本書で「うまくいく人」に当てはまらない方が、会社で出世はできそうですがw


起業を志すなら一読をオススメ!

起業して3年以上「続く人」と「ダメな人」の習慣 (Asuka business & language book)
起業して3年以上「続く人」と「ダメな人」の習慣 (Asuka business & language book)
第1章 起業の決意・準備編
第2章 スタンス・姿勢編
第3章 起業アイデア・計画編
第4章 マーケティング・営業編
第5章 お金・仕事スキル編
第6章 タイムマネジメント編
第7章 人脈・マネジメント編


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【編集後記】

◆起業本の名著、『はじめの一歩を踏み出そう』がマンガに!?

コミック版 はじめの一歩を踏み出そう 成功する人たちの起業術
コミック版 はじめの一歩を踏み出そう 成功する人たちの起業術

参考記事:【スゴ本!】「はじめの一歩を踏み出そう」マイケル・E・ガーバー(2008年09月10日)

うん、これは「アリ」なマンガのパターンですねw


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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