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2013年06月01日

【濃厚!】『成功者3000人の言葉』上阪 徹


成功者3000人の言葉
成功者3000人の言葉


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、以前『文章は「書く前」に8割決まる』が当ブログでも大人気だった上阪 徹さんの新作。

HONZで田中大輔さんが「2013年のベストビジネス書はこの本で決まり」とまで言われている力作です。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
凄腕ライターが20年間集め続けた「インタビューメモ」の集大成!

多くのベストセラー書籍に携わり、累計40万部突破のインタビュー集などの取材構成を手がけた著者が、各界トップランナー3000人から直接聞いた「毎日の過ごし方」「仕事への向き合い方」「幸せをつかむための行動」とは?

連日「成功本」が続いてしまいますが、これは見逃すわけには参りませぬ!


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【ポイント】

■1.あえて逆を行く
「今、世の中で大きな声で言われていることと、真反対のことをせよ」
 こう言っていた成功者は少なくありません。
 就職人気ランキング上位の会社になど行かないほうがいい。今がピークかもしれないところに行って、これからどうしようというのか、と断言した人もいました。
 私たちは、今の世の中が永遠に続くと思ってしまいがちです。しかし、世の中は間違いなく変わっていく。だから、「答え」に焦点を合わせてはいけないのです。


■2.自分を変えたければ、日常から変える
 特別なときには、日常とは違う自分を出せばいい、と考えている人がいます。でも、実際はそんなことはできません。特別なときにも、結局出てきてしまうのは、いつもの自分だからです。
 だから、特別なときではなく、日常をこそ大事にしている。そう語っていた成功者は少なくありませんでした。(中略)
 もし自分を変えたい、自分を変えようと考えるなら、日常から変える必要があります。日常にこそ、すべては宿っている。日常と違う自分を出そうとしても、知らず知らずのうちに、日常の自分が出てきてしまうのです。


■3.仕事の受け手から発想する
「誰かのために役に立てるか」
 多くの人が自分視点で考えているのに対して、成功者の多くは相手視点で考えていたということです。つまり、仕事の受け手から発想している。(中略) 
 常に仕事の受け手を第一義に考える。その仕事が誰のためのものなのかを強く意識する。自分のためではなく、その誰かのために仕事をしようとする。だから、結果が出せるのです。結果をもたらすのは、仕事の相手に他ならないからです。


■4.出会った仕事を好きになろうとする
 もし、本意でない仕事、やりたくない仕事を担当することになった場合、どうするのか。多くのトップが、とても興味深いことを語りました。口を揃えたように、「その仕事を好きになろうとした」と言うのです。好きなことをやるのではなく、出会った仕事を好きになろうとしたのだ、と。
 どんな仕事でも面白い面は必ずあるものです。それを探す。やったこともない仕事が本当に面白いのか、そうでないのか、わかるはずがありません。好きだと思える仕事も、単なる自分のイメージで言っているだけで、実際には違うかもしれない。好きになれないかもしれないわけです。だから、まずは好きになろうとしてみる。楽しもうとしてみる。


■5.まずはやってみる
 大企業のエース級社員にインタビューをしていて、意外な言葉に出会いました。どうして、このような実績を挙げることができたのか、という私の問いに、彼はさらりとこう答えたのでした。
「できるかできないか、は関係がないですね。結局、やるかやらないか、なんですよ」(中略)
 できるかできないか、で判断をしてしまったら、できることしかやらなくなってしまう。しかし、とりあえずやってみるのだ、と決めてしまえぱ、できなくてもやるしかなくなる。こうやって自分を追い込んでいく、というわけです。これが、大きな成長をもたらすのです。


■6.「想像力」を働かせる
仕事では、「創造力」が強調されることがよくあるのですが、それより想像力を重視したほうがはるかに有効です。なぜなら、創造力は誰にでもあるわけではなく、この力を磨くのは極めて難しいけれど、想像力は誰にでもあって、しかもそれを磨くことができるからです。
 打ち合わせの時間は、何時くらいに設定するのが、最も相手に都合がいいのか。こういうメールなら、何時くらいに送るのが、最もいいか。この用件を、この時間に電話で相談するのは、いかがなものか……。ひとつひとつの言動やアクションにつけても、相手のことを想像して、きちんと気づかいができる。そういう人は、いい仕事をしていると思うのです。


■7.幸せは「プロセス」にある
 例えば、こんなことを語っていた経営者がいました。
「上場を目標に突っ走ってきたけれど、上場できたときに幸せ感を抱けたのかというと、実は違った。もちろん、うれしい気持ちはあったけれど、そのとき以上に充実感があって幸せな気持ちを持てていたのは、上場まで社員全員で必死で突っ走っていた過程にあったのだ」
 端から見れば、上場できた瞬間こそ、幸せの瞬間ではないか、とイメージしてしまいがちです。しかし実際には、そうではなかったというのです。そこに至るまでの充実したプロセスこそが、幸せな時間だった、と。


【感想】

◆冒頭で触れたように、田中さん大絶賛のこの本。

実は、5月の初めの時点で田中さんがこのように言われていたのを私はチェックしており、本書の出版を心待ちにしておりました。

確かに、いつもの基準で付箋を貼った順に引用していったら、第3章までしか辿りつけないところでした(上記は後の方まで含めるよう補正しています)。

確かにこれは濃いわ!


◆本書のベースとなるのは、上阪さんが過去20年以上に渡り、3000人以上の取材をしてきた過程において出会った「気づき」の数々。

それらは、誰か1人だけが言ったのではなく、多くの人が似たようなことを口にしていたことから、上阪さんはそこに「成功の要諦が潜んでいるのではないか」と思うようになり、本書として「形」にしました。

私のように、自己啓発書を読み漁った人間にとっては、「目からウロコ」というよりは、むしろ「改めて納得」できたものばかりですが、「成功の秘訣」とは本来そういうものなのかな、と。

丁度、昨日ご紹介したばかりのこの本が、「ささいなこと」にフォーカスしているのに近い印象があります。

凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣
凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣

参考記事:我が子に教えたい『凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣』(2013年05月31日)


◆ちなみに今回は、割愛した部分がかなり多かったので、その「小見出し」部分だけでもご紹介したく。

・そもそも世の中は理不尽で不平等である

・誰にも見られていない時間こそ人生

・受かると思って行かない面接は落ちる

・「何も持っていないこと」が武器になる

・"夢"と"志"は違う

・すぐには役に立たないことを大切にする


……やっぱ第3章までしかフォローできなかったの巻w

実際お読み頂ければ、腑に落ちまくることウケアイですが。


◆ただ、個人的にちょっと残念だったのが、登場される「成功者」の誰一人として、実名が出ていない事。

「大企業のエース社員」のように、メディアに露出していない(本当にしていないかは分かりませんが)方はさておき、本来取材では名前が出ていたハズの方々も「基本的に匿名」です。

これに関しては、上阪さん曰く「本書は取材のご縁をいただいた仕事とは別の目的のため」。

言われてみたら、確かにそうせざるを得ませんよね。

もちろん「誰が言ったか」よりは「何を言ったか」の方が大事ですし、どのようなポジションの方かは述べられていますから、その「言葉」の価値が下がるワケではありません。

後は、上記ポイントの5番目にあるように「やるかやらないか」です!


成功者の言葉を濾して出来たエッセンスがここに!

成功者3000人の言葉
成功者3000人の言葉
第1章 世の中と、どう向き合うか
第2章 毎日をどう過ごすか
第3章 仕事を、どう捉えるか
第4章 運をどうつかむか
第5章 苦しいとき、不安なときにどうするか
第6章 人と、どう付き合うか
第7章 人生をどう見つめるか
第8章 幸福をどう定義するか


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【ある億万長者の啓発】『あなたの大嫌いな人が100%考えていること』イグゼロ(2012年09月05日)


【編集後記】

◆まだちょっと先ですが、いよいよ本田直之さんの新作が登場!

あたらしい働き方
あたらしい働き方

これは読まねば!


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