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2013年05月27日

【東大式?】『偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法』杉山奈津子


偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法    角川SSC新書
偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法 角川SSC新書


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、諸事情により東大薬学部を目指すことになった杉山奈津子さんが、見事その目標を達成できたヒミツを明かした1冊。

タイトルにもあるように「独学」に特化したやり方は、「超現実的」とも言えるものでした。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
「予備校は効率が悪い」と一切通わず、すべて独学で。著者は「独学こそが勉強の基本です。逆に、教わったものは簡単には身に付きません」と説く。そんな著者が編み出した「徹底的にムダを省いた合理的な勉強法」のすべてを公開。勉強の「質」を高めるので、時間短縮効果も大。大学受験はもちろん、中学・高校受験、社会人の資格試験にも必ずや役に立つ。

個々のテクニック以上に、勉強に対する「考え方」が参考になりました!


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【ポイント】

■1.勉強は「質」×「量」である
 私が見つけた絶対的な法則は、勉強を公式で表すならば「質」x「量」ということ
 「量」はそのまま「何時間勉強したか」ということで、適切な勉強法、効率のよさなどが「質」です。また、体調がいいか、眠気はないか、やる気があるか、ということは質に影響を与えます。
 「授業も真面目に聞いて、ちゃんと勉強しているのに成績が上がらない」という人をよく見かけます。そういう人は「量」ではなく「質」に問題があると思って間違いありません。勉強のやり方を一度見直してみた方がいいでしょう。


■2.ノートは板書しない
私は、学生時代は黒板に板書されたものさえノートにとっていませんでした。黒板からノートに書き写す作業もまた、アウトプットでもインプットでもない事務作業だからです。それに、板書された内容というのは、いわば「先生が教科書をまとめたノー卜」ですから、情報は全て教科書の中にあるわけです。
 だからノートを写す代わりに私がしていたのは、教科書あるいは参考書に蛍光ペンで線をひくだけ。ひと目で覚えるべき重要箇所がわかり、いとも簡単に「まとめたノート」と同じものができ上がります。


■3.予習せずに復習する
勉強で重要なのはわからない箇所を放置しないことで、そのために必要なのは入念に復習することです。対して、予習という行為は、二度手間になる点が多すぎて「時間の無駄」と言えます。予習と復習は、並列させるにはあまりに重要度が違います。ただでさえ時間のない受験期、予習なんかをしている時間があるなら、復習に使いましょう。


■4.勉強する前に「勉強法」をマスターする
 意外だったのが、大学生のとき、同級生にどうやって勉強していたかと聞くと、かなり多くの人が「まず勉強法の本を買った」と言っていたことです。「みんな勉強法の本を読むなら、そのぶんの時間を勉強に費やしているだろう」という決めつけから、受験時に勉強法の本を読む人なんて少数派かと思っていたので、「こんなにもみんなが勉強法の本を買って、戦略を練ってから勉強していたとは!」と驚かされました。
 でも逆に考えれば、そうやって戦略を立ててきた人たちが合格したのですね。繰り返しますが、皆と同じことをしていたのでは、成績に違いは生まれないのです


■5.参考書、問題集は1巡目は「ざっと見」で終了
 1巡目から隅から隅まで徹底的に目を通し、膨大な時間を使って1冊を終わらせる人がいます。そうではなく、1巡目は「ざっと全体を見わたす」感覚で、わからない箇所はすぐに解答を見て、パパッと終わらせてしまいましょう。理解できないところは「よくわからないけどそういうもの」程度に考えて頭の片隅に置いておき、次に進んでしまいます。そして最後まで終わったら、また最初から「間違ったところ」「理解できなかったところ」を繰り返して、全体を少しずつ固めていく、という段取りが有効です。


■6.「間違いノート」は科目を分けず、簡潔な単語で
 科目別に分けない理由は、見直しの際に一気に復習できるし、目にする回数が増えるからです。教科別に6冊も7冊もあると、全て見返すのに手間がかかる、1箇所に触れる度合いも減ってしまいます。
 簡潔な単語で書く理由は2つあります。1つ目は、ぱっと書けるので時間をとられないからです。
 2つ目は、間違えた箇所の全ての文章を書いてしまうとただ読むだけになりますが、単語だけだと、頭の中で問題を思い浮かべ、再考するからです。実はこれが、脳に効率よく刻み付ける方法なのです。

(詳細は本書を)


■7.仮眠はあえて「無理な体勢」で
 医学部の同級生は、私とは逆に「絶対にべッドには入らない」ように意誠していたそうです。夜はべッドで寝ますが、勉強中に休憩で眠るときには、起きやすいようにあえて「眠りにくい無理な体勢」をとっていたそうです。
 例えば、勉強中机につっぷしたままの状態で寝る、べッドでなくかたい床の上で横になる、などなど。そういう体勢で寝ると、体が居心地悪いと感じて、だいたい30分くらいで勝手に目が覚めるのだとか。これならざ、「いつまでもグダグダして起きられず、いつの間にか夜になっていた」などという悲劇を防ぐことができます。


【感想】

◆冒頭で申しあげたように、本書は「独学」に特化しているのですが、読む前は「塾に頼らない」というお話なのかと思っておりました。

ところが実際は、「学校の授業もないがしろほどほどにして」ということで、これは議論が分かれるところかと。

ただしこれは、著者の杉山さんが高3の時点で「芸術コース」を選択していたことから、本来「東大薬学部」を受験するなら学ぶべき授業をとっておらず、独学でやらざるを得なかったことも関係しています。

一応、「内職するなら、その授業のものを」なんて言われてはいますが、本書の初っ端のお話が「学校の勉強を削れ」ですから、その徹底ぶりが分かると言うもの。

何たって、古文の授業で「ノートに教科書の文章を丸写しして、助詞・助動詞で区切り、わからない単語の横に意味を書きなさい」と言われたら、「教科書をコピーしたものをノートに貼りつける」というアラワザを駆使したというw


◆そんな調子の杉山さんですから、高校と違って必須ではない「予備校」に対しては、かなり批判的。

曰く「費用対効果が低い」「わからないところをスルーしてしまう」「自分で時間を管理できない」等々、予備校関係者の方が見たら「カチン」と来そうな発言が並びます。

ちなみに私は、附属校上がりで大学に入ってしまったため、大学受験の予備校の是非はまったく分からないのですが、少なくとも社会人の資格試験の専門学校については、「ポジティブ」なスタンス。

もちろん独学で勉強しても、受かる人は受かるでしょうけど、より合格の確率を高めるなら、ほとんどの人は、専門学校に通うべきかと思うワケでして。

実際には、学校の当たりハズレ(「学校としてカットした部分がそのまま本試験で出て全滅」等)や、先生の当たりハズレ(&合う・合わない)もあるんですけどね。


◆こうした「戦略的」なお話だけでなく、本書は「戦術的」なお話も収録されています。

上記ポイントの2番目の「板書代わりの教科書マーキング」や、6番目の「間違いノート」の作り方等々。

「間違いノート」については、私も複数科目を1冊にまとめていましたが、杉山さんとは逆に「できるだけ細かく記載」していました。

……うーん、それが敗因だったのか!?

なお、この「可能な限り簡潔な単語」で書く効用については、本書にてご確認をw

また、引用しきれないので割愛しましたが、『完璧暗記にはカードを使った「チラポイ法」!』というお話があったことを付け加えておきます。


◆下記目次にあるように、本書のうち、第3章の「科目別の合理的勉強テクニック」と、第6章の「受験生を伸ばすために親がやるべきこと」は、大学受験生並びにその親御さん以外は、あまり使い道はないかと。

同様に、巻末の「おすすめ参考書&問題集」も大学受験用のものなので、社会人には使いようがありません。

実際、私が付箋を貼った部分を見ても、密集して貼られてる所とそうでない所が違い過ぎていて、手放しでオス末できないのがツライという。

個人的には、こういう「身も蓋もない」(いい意味でw)勉強法は好きなんですけどねw


「合理的な勉強法」を極めたい方に!

偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法    角川SSC新書
偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法 角川SSC新書
第1章 無駄は徹底的に排除せよ
第2章 偏差値が必ず上がる東大流勉強法
第3章 科目別の合理的勉強テクニック
第4章 最新脳科学に基づいた超効率的暗記法
第5章 合格する人の学習時間管理術
第6章 受験生を伸ばすために親がやるべきこと
最新版 おすすめ参考書&問題集


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【編集後記】

はあちゅうのブログの記事の画像で、やたらと登場していて気になった1冊w

ひらめく人の思考術: 物語で身につくラテラル・シンキング (ハヤカワ・ノンフィクション)
ひらめく人の思考術: 物語で身につくラテラル・シンキング (ハヤカワ・ノンフィクション)

記事内で言及されていないのが気になりますが、果たして!?


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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この記事へのコメント
この本は癖が強くて面白そうですね。
おっと、申し遅れました。五条勝です。

ここまで尖らないと独学かつ進学校ではない高校から東大に合格するのは難しいんだろうなと感じました。

鵜呑みにすると危険な匂いもしますので、自習の勉強法の参考にするみたいに限定して活用した方がいいのかなとも感じました。

ですが、ほんと面白そうな本で、これまた吟味してみますね。
Posted by 五条勝 at 2013年05月27日 10:48
>五条勝さん

コメントありがとうございます。
この方のやり方は、十分アリだとは思いますし、割り切り方も見事だと思います。

ただ、「独学」自体は、万人に通用するかというと、ちと疑問ですよね。
実際、資格の専門学校では「言われたことを素直にやる」だけで受かるノウハウが確立されているので、下手な独学よりよほどいいんですが。

ですから、やはり「取り入れられる部分だけ取り入れる」のが正解だと思います。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年05月28日 07:46
五条の追記

見出し2と6の内容はとても参考になります。詳細を確認しようと思います。(いや、買えよ…)

そして、資格専門学校で「言われたことを素直にやる」=合格
というのは同感です。賛同します!根拠は自分の経験。

でも、合格への最短コースなのに、「素直に」やらない人は多いですけどね。
その方達を尻目に短期間で合格キメると最高に気持良いんですよ。

おっと、これ以上書くと紳士の仮面で隠しているつもりの本性がバレるので、クールに去ります。
Posted by 五条勝 at 2013年05月28日 11:10
>五条さん

>(いや、買えよ…)

確かにww

いえ、私の場合、素直じゃないせいか短期間で合格できなかったんで、うらやましいですw
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年05月29日 07:14
五条の追記の追記

私も「素直」にやらず、何度か不合格の憂き目を見ました。
それで猛省し、ようやく「素直」になりました…

もっと早く「素直」になってれば、短期でキメれた試験が多かったな〜と、懐かしく悔しく思います。
Posted by 五条勝 at 2013年05月29日 10:03
>五条勝さん

およ、五条さんも不合格になったことがありましたか。
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ

私も自分のスタイルにこだわって素直になりきれなかったことが、今でも悔やんでおります……。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年05月30日 07:39